『みんなの転職「体験談」。』
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SEから金融のITコンサルタントへ!停滞からの転職で得た新たな可能性|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
IT業界
職種
SE
従業員規模
500人
年収
600万円

転職後

AFTER
職業
金融業界
職種
ITコンサルタント
従業員規模
1000人
年収
700万円

目次

カカシさんの転職ストーリー

1これまでの私

10年目SEの生活と家庭

システム会社のオフィス

私は、IT業界でシステムエンジニア(SE)として約10年間勤務していました。大学では情報工学を専攻し、新卒で入社した会社でキャリアを積み上げてきました。

私の長所は問題解決能力とチームワークのスキルです。プロジェクト進行中に発生する技術的な問題を迅速に解決し、チームメンバーと協力して目標を達成することが得意でした。一方で短所としては、細部にこだわりすぎて全体の進行を遅らせてしまうことがありました。

仕事においては常に高い品質を追求し、クライアントに満足してもらうことを重視していました。システムが無事に稼働し、クライアントから感謝の言葉をもらう瞬間が、私にとって最大のやりがいです。

家族は妻と子供二人。家族との時間を大切にしており、彼らとの時間や趣味のランニングが私の生きがいとなっていました。
10年という節目を迎え、同じ環境で長く働き続ける中で、徐々にキャリアの停滞感が芽生え始めていました。新たな挑戦への渇望が、私の心の中で少しずつ大きくなっていったのです。

2転職のきっかけ

SEとして感じた停滞感と友人の存在

システム関連の資料

10年という節目を迎え、芽生え始めた停滞感は次第に具体的な形となって私の前に立ちはだかるようになりました。

仕事自体にやりがいはあったものの、同じパターンのプロジェクトが繰り返され、SEとして新たな成長機会が限られていると感じるようになっていました。スキルや知識の向上が鈍化していることを自覚し始め、新しい技術に触れる機会は減り、日々の業務はルーティン化していました。

加えて、会社の経営方針の変更も大きな要因となりました。以前は技術力と品質を重視していた社風が、コスト削減と納期短縮を最優先する方向へと変化。この変化に伴い、業務内容や働き方にも不満が増えていきました。

特に深刻だったのは、長時間労働の常態化です。プロジェクトの締め切りに追われる日々が続き、帰宅時間は次第に遅くなっていきました。子どもたちと過ごす時間が激減し、週末も疲労で横になることが増えました。

そんな中、転職を真剣に考え始めるきっかけとなったのは大学時代の友人との再会でした。彼はITコンサルタントとして転職し、新しい環境で充実したキャリアを築いていました。専門知識を活かしながらも、より広い視点からビジネス課題を解決する彼の仕事ぶりに、強く刺激を受けたのです。

「自分も新しい環境で挑戦し、成長したい」
「子どもたちの成長をもっと近くで見守りたい」

この二つの願いが重なり、転職を決断しました。

3転職活動中

ITコンサルタント転職への険しい道

IT業界専門の転職エージェントのサポート

私は、SEからの転職先として金融業界に特化したIT関連の仕事を志望しました。ITコンサルタントとして活躍する友人の影響に加え、金融×ITの融合領域が急速に成長していると知ったからです。

しかし、未経験からの業界転換には大きな壁がありました。金融業界の知識が全くなかったため、夜間や週末を利用して金融の基礎知識から勉強し、関連資格の取得も目指しました。深夜や早朝の時間を使っての独学は想像以上に大変でしたが、新しい知識を吸収する喜びも感じていました。

この苦しい時期を支えてくれたのは、何と言っても家族と友人の存在です。妻は私の転職活動を全面的に応援し、家事や育児の負担を増やしながらも文句一つ言いませんでした。また、IT業界で働く友人たちは面接の練習相手になってくれ、鋭い質問を投げかけてくれました。

転職エージェントのサポートは非常に心強いものでした。履歴書や職務経歴書の書き方を丁寧に指導してもらい、IT業界での経験をどう金融業界向けにアピールすべきか、具体的なアドバイスをもらいました。特に面接対策は重要で、金融業界の専門用語や業務内容についての質問に備えて、何度も模擬面接を行いました。

幸運にも、ちょうど金融業界でのITコンサルタントの需要が高まっていた時期と重なりました。金融機関のデジタル化の波が加速し、IT知識と問題解決能力を持つ人材が求められていたのです。約6ヶ月の転職活動の末、ついに希望していた金融機関からの内定を獲得することができました。

停滞感から抜け出すための一歩を踏み出してから半年、ようやく新たな挑戦への道が開けたのです。

ただ、反省点もあります。初期段階では金融業界の研究が不十分で、面接でうまく対応できないこともありました。また、焦りから応募先を絞り込まず、結果的に時間を無駄にしてしまったことです。

4転職後

「金融×IT」新天地での挑戦

ITと金融のイメージ

転職後、金融業界のITコンサルタントとして新たなキャリアをスタートしました。主な業務はクライアントのITシステム導入支援、運用サポート、業務プロセスの改善提案です。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトに多く携わり、最新技術を活用したビジネス支援を行っています。

人間関係は非常に良好で、チームメンバーは互いに助け合いながら仕事を進めています。上司の理解も深く、特にリモートワークが導入されている点は、家族との時間を大切にしたいという私の希望にぴったりでした。以前の職場での長時間労働から解放され、子どもの学校行事に参加できるようになったことは、転職の大きな成果の一つです。

とはいえ、新しい環境は決して簡単ではありませんでした。金融業界の専門知識を身につける必要があり、最初の数ヶ月は仕事の後も勉強の日々。業務時間内に覚えきれないことを家に持ち帰り、深夜まで金融用語や業界の仕組みを学んでいました。

しかし、この苦しい時期を乗り越えたからこそ、今の充実感があります。

印象に残っているのは、初めて担当したDXプロジェクトです。クライアントの業務プロセスを大幅に改善し、コスト削減と業務効率化を実現できました。クライアントから直接感謝の言葉をいただいたときの達成感は、これまでのキャリアで感じたものとはまた違う、格別なものでした。

同僚との出会いも大きな財産となっています。特に同じプロジェクトで働く先輩は経験豊富で、金融とITの両方に精通した稀有な存在。彼のアドバイスやサポートのおかげで、スキルを大幅に向上できました。

5その後、どうなったか。

SEからITコンサルへ転職で見えた可能性

SEやサラリーマンが通う電車

転職から1年が経ち、キャリアの停滞感から抜け出すために踏み出した一歩が、想像以上の成長と充実をもたらしてくれました。

新しい環境で金融業界の専門知識を身につけたことで、キャリアの幅が大きく広がりました。10年目のSEとして感じていた壁を突破し、再び学びと成長の循環を取り戻せたのです。

この経験を通じて、人間関係の大切さも再認識しました。転職活動での出会いや新しい職場での同僚との関わりが、私の成長に大きく貢献しています。

この転職活動で学んだのは、準備の重要性と計画的な行動の大切さです。

未知の業界に飛び込む不安はありましたが、一歩一歩着実に進むことで、停滞から抜け出す道を切り開くことができたからです。

反省点は、はじめの頃は焦りからとにかくたくさんの求人に応募していたこと。業界研究が不足していた状態でしたので、当然選考に通ることは少なく、貴重な時間を無駄にしました。ただ、これらの教訓は今後のキャリア選択でも活かしていきます。

現在はDXに関するスキルを深め、将来的にはプロジェクトマネージャーも視野に入れています。何より、転職で実現できた「仕事と家庭のバランス」は、私が本当に求めていたものでした。

今後は海外プロジェクトへの参加も目指し、グローバルな視点を持つコンサルタントとして成長したいと考えています。

停滞感から生まれた変化への一歩が、これほど多くの可能性を開いてくれるとは想像していませんでした。

キャリアに行き詰まりを感じたとき、それは新たな挑戦のタイミングかもしれません。勇気を出して踏み出すことで、成長と挑戦の喜びを再び味わえることを、私は身をもって実感しています。

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