未経験から金融業界に転職するには?仕事内容・年収・必要スキルと成功するための3ステップ
[最終更新日]2026/04/26

事務職として採用され、経理の職についている人が、金融業界への転職を考えるのは珍しいことではありません。
企業で一般事務職として経理を続けるよりも、金融業界に転職したほうが年収アップを狙えるケースが多いためです。
とはいえ、金融業界といっても仕事の種類は幅広く、どこを目指すのかで準備が変わります。
この記事でわかること(早見表)
- 未経験から金融業界に転職できる職種はどれか
→ 金融事務・フィンテック営業・エンジニア職は未経験でも目指しやすく、経理・IT・法人営業の経験があれば選択肢がさらに広がる。 - 異業種から金融転職で有利になる職歴・経験
→ 経理・財務の実務経験が最も評価されやすく、IT・エンジニア系や法人営業の経験も金融機関に刺さるアピールになる。 - 金融業界の平均年収と大手3社の具体的な数字
→ 業界全体の平均は約620万円。みずほFG744万円・大和証券1000万円超・SOMPO1158万円と大手は高水準。 - 取得しておくべき資格とAIリテラシーの重要性
→ FP2級・証券外務員一種が鉄板。2025年以降はAIツール活用スキルも面接での差別化ポイントになっている。 - 金融転職成功に向けた3ステップの全体像
→ ①スキルの棚卸しと職種マッチング→②業界資格の取得→③金融業界特化の転職エージェントへの複数登録、の順で進める。
目次
1)金融業界の仕事内容・キャリアパス・年収イメージ
まずは、金融業界について把握しておこう

金融業界とひとくちにいっても、その業務は多岐にわたります。
わかりやすい例でいうと、銀行と保険、証券があげられます。
しかし金融業界を「お金を取り引きする仕事」とカテゴライズした場合、現代では取引形態が多様化しており、含まれる分野が広がっています。
また、金融業界はすでにグローバル化が浸透しているうえ、金融とテクノロジーが融合した「フィンテック」の登場など、業務形態が過渡期を迎えているともいえます。
そうした意味では、金融業界は今後も変化が激しいことが予想され、常に変化に対応できる柔軟な人材が、今後ますます求められていくでしょう。
さらに金融業界は、今後AIの導入を積極的に行っていくことでしょう。
それにより、金融業界の中でも職種によってはリストラが検討される可能性が高いです。
つまり、金融業界で働き続ける限り、時代の変化に即応できるよう、勉強を続ける必要があると考えられます。
金融業界の仕事の種類
| 業界(種類) | 説明 |
|---|---|
| 銀行(メガバンク、地方銀行、信託銀行) | 顧客の預金を企業や個人に貸すことで、利ざやといわれる預金金利と貸出金利の差額から主な収益を得ている。 |
| 証券会社 | 顧客が株式や債券といった金融商品を売買する仲介を担い、その手数料を得る。自社が株式や債券を運用することでも、利益を得ている。 |
| 保険会社(生命保険・損害保険) | 顧客が納める保険料を株式や債券を運用することで利益を得ながら、加入者の生活を支える。 |
| 資産運用会社 | 一般投資家からお金を預かって運用する手数料を得る。投資信託やファンドも資産運用会社に含まれる。 |
| 政府系金融機関 | 国が出資する金融機関であり、現在は「日本政策金融公庫」と呼ばれる。事業融資や教育ローンなど様々な商品を扱い、利益形態は銀行と同じ。 |
| 外資系投資銀行 | 法人を対象に証券業務を行っている銀行のこと。資金調達やM&Aのアドバイスをすることで、手数料を得る。自社のための投資も行っている。 |
| VC、PEファンド | 様々な投資家から資金を集め、事業会社や金融機関の未公開株を取得するとともに、企業の経営にも関与して企業価値を上げたうえで売却することで利益を得る。 |
| その他金融機関 | 消費者金融をはじめとする、金融機関を指す。 |
上の表にあるように、金融業界にも様々な顧客を対象にした、いろいろな仕事内容があります。
しかし前述したように、「銀行」「証券」「保険」の3つに大別できることに変わりはありません。
とはいえ「銀行」「証券」「保険」という3つの業界で必要なスキルも、将来性も異なります。
そう考えると、転職後の自分のキャリアイメージを明確にした上で、転職すべき領域を検討する必要があります。
金融業界のキャリアパスは?

未経験者が金融業界へ異業種転職するにあたっては、転職後のキャリアパスのイメージを描いておく必要があります。
銀行の場合は、勤務先が大手なのか地方なのかによって、仕事内容も待遇も大きく変わります。
しかし、福利厚生は充実しているところがほとんどです。
また、銀行は転勤が多いことも念頭に置く必要があります。
証券会社には、営業やトレーダー(株式売買の担当)、ディーラー(自己売買の担当)、事務など様々な職種があり、どこに配属されるかで年収も労働環境も変わります。
とはいえ個人差が激しく、目標数字を達成しなければ、年収アップは見込めないという厳しさもあります。
保険会社の場合、人の生き死にに関わる商品が多く、日本は生命保険加入率が高いため、需要がある業界ではあります。
しかし法人と個人のどちらを担当にするのかにより、年収や仕事の難易度に違いがあります。
商品の変化も激しく、年収は個人の成績により幅があります。
金融業界の年収イメージは?

未経験者が金融業界へ異業種転職をしようと考える際に、年収がどのくらいになるかも、大事なポイントでしょう。
そこで「銀行」「証券」「保険」の大手企業における、年収例を紹介しておきましょう。
まず、メガバンクの一つである「株式会社みずほフィナンシャルグループ」ですが、行員の平均年収は約744万円です。課長・部長に昇進すると、平均年収は1000万円を超えるといわれています。
次に証券会社の例として、「株式会社大和証券グループ」を取り上げてみましょう。なんと社員の平均年収は1000万円をこえるといわれています。40代から50代ともなると、年収は1200万円から1300万円になるのも珍しくないそうです。
最後の保険会社は「SOMPOホールディングス株式会社」を、例として取り上げます。この会社は全国的に生命保険・損害保険の事業を行っており、社員の平均年収は1158万円といわれています。40代以降になると、年収1200万円から1500万円にもなるそうです。
この3つ以外の仕事も含めた金融業界全体の平均年収は、620万円といわれています。
それでも、新入社員も含めてと考えると、高いといえます。
未経験から金融業界を目指せる?
「金融業界」とひと言で表しても業種や職種は様々ですので、一概に断定することはできませんが、以下の実務経験のある人は、未経験から金融業界への転職は目指しやすいでしょう。
- 事務職・オフィスワークの経験のある人が、金融事務を目指す
- 経理・財務系業務の経験のある人が、企画・営業系職種を目指す
- インフラ・ネットワーク構築の経験のある人が、ネットワークエンジニア系職種を目指す
- IT営業・企画職の経験のある人が、Fintech企業の営業・企画を目指す
- Webアプリ開発の経験のある人が、Fintech企業の開発エンジニアを目指す
未経験から金融業界を目指す際は、これまでの実務経験の何かしらを武器(または軸)にして転職活動を進めるのが現実的です。
とくに上に挙げた職種では、人手不足を課題視している金融系企業は少なくありません。
「金融業界は未経験の人にはハードルが高い」と決めつけずに、「自分の今の保有スキルにニーズを感じてくれる企業はどこか」という観点で、リサーチしていくことが大切です。
2)金融業界で必要なスキル・知識
平均年収が高い金融業界は、未経験者がスキルなしに転職するのは難しいといえます。
そのため、転職活動を始めるにあたり、必要なスキルは磨いておくことをおすすめします。
ここでは金融業界で必要なスキルや知識について、具体的に説明します。
現職でも磨けるスキルや知識もあると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
金融業界で必要なスキル・知識
対人スキル(コミュニケーションスキル)

金融業界の仕事に就くと、仕事内容に関わらず、顧客の大切なお金を預かることになります。
その金額が大きくなればなるほど、顧客にいかに信頼されるかが重要となります。
こうした信頼関係を築くために欠かせないのが、対人スキルです。
ここでいう対人スキルとは、相手を説得するためのプレゼンテーション力ではありません。
顧客の話を真摯に聞き、会話のなかから相手の意図を汲み取ったうえで、提案したい商品について論理的に説明できる能力が求められます。
また職場環境でいうと、金融業界は保守的で、現代でも年功序列という考えが残っているところが多いです。
そのため、社内での人間関係に悩まされる人も少なくありません。
そうした職場でのストレス耐性があることも、大事なポイントとなります。
情報収集力

金融業界はサービスが多様化しており、資産運用という点では、「銀行」「証券」「保険」というジャンルが異なる会社がライバルになることもありえます。
そういう意味では日々の変化が激しく、顧客満足度の高い仕事をして収入を安定させるためには、情報収集能力が不可欠です。
自社の商品に精通しているのは当然なことで、同業他社や隣接業界の商品についてもリサーチをし、それが常にアップデートされていることが、金融業界で成績をあげるために求められる素養となります。
さらに金融業界は、政策によっても影響を受けることが多いです。
業界情報だけでなく、政治や海外事情も含めて、関連する情報を収集し理解する能力が求められるといえるでしょう。
経理スキル

経理の仕事とは、企業のお金の流れを把握し、月次・年次で記録・管理する業務です。
しかし近年、経理の仕事は多様化しており、入出金管理や収支計算、伝票整理、帳簿つけにとどまらず、監査法人との対応やフロントオフィスとの折衝などにも及んでいます。
そうした背景があることから、金融業界のなかでも法人を対象とする場合、企業経理の知識が求められるのです。
そのため、一般事務職として経理を担当していた場合、その経験を金融業界で生かせる可能性が高くなります。
さらに簿記や公認会計士などの資格があると、異業種転職であってもスムーズに進めやすくなるようです。
3)未経験から金融業界に転職する際に、準備しておきたい3つのポイント
経理の実務経験があれば、金融業界は未経験であっても、転職に成功する確率があがります。
しかし、金融業界への異業種転職のために万全を期すなら、準備しておくポイントが3つあります。
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
身近な金融業界関連のトピックに、常にアンテナを張っておく

近年、金融業界でも未経験者OKの求人が増えています。
その背景には、自社の顧客と同じ業界でキャリアを積んでいた未経験者の人が、対応を任せやすいと考える会社が増えていることがあげられます。
そこで自分がキャリアを積んできた業界を顧客に持つ仕事や会社について、リサーチすることをおすすめします。
そのうえで金融業界関連のトピックにもアンテナを張り、応募書類や面接での質疑応答で、それまでのキャリアと今後の仕事の関連をアピールすることに役立てるのです。
また、常に新しいトピックについて語れると、自分のやる気を伝える手段にもなります。
その際、単にトピックを仕入れるだけでなく、それについて自分はどう考えるのか、意見をまとめる習慣をつけるとよいでしょう。
志望する金融系企業が欲している人物像を見極める

未経験者が金融業界に異業種転職するためには、自分の将来のキャリアを再構築したうえで、仕事内容や企業を絞り込む必要があります。
そのうえで、自分が入社を志望する金融系企業がどんな人材を求めているのか、冷静に見極めることが大事です。
例えば金融業界は未経験であっても、フィナンシャルプランナーや証券アナリスト、証券外務員の資格があることを重視する会社は多いです。
またTOEICでハイスコアをとっておくと、比較的転職はスムーズに進みます。
さらに経理経験があり、財務諸表や決算書を読み解き、分析できるスキルは、金融業界への転職において大きなアドバンテージとなります。
ただし、会社によって何を優先するかは異なりますので、必要なスキルをリサーチしましょう。
業界の知識に不安な場合は、転職エージェントからのサポートを活用する

未経験者が金融業界への異業種転職を目指す理由として、現職での将来性に不安を感じているなら、失敗したくない思いが強いはずです。
ミスマッチのない転職を実現するためには、仕事内容だけでなく、社風や働き心地が自分に合っていることも大事なポイントです。
まして自分の金融業界に対する知識に自信がない人は、転職エージェントにサポートしてもらうことをおすすめします。
金融業界に精通したエージェントであれば、市場動向はもちろん、仕事内容の違いと適性、応募者の働く志向性を考慮した上で、マッチする求人を紹介してくれるからです。
転職サイトなどでは公開されていない情報も、エージェントの担当者は持っているので、応募書類の作成や面接対策にも力を発揮してくれます。
金融業界に強い転職エージェントに複数登録し、自分に合った求人を探してみましょう。
4)未経験から金融業界への転職におすすめの転職エージェント
金融業界の求人は、様々な転職エージェントが扱っていますが、そのすべてが業界に精通しているわけではありません。
納得のいく異業種転職を果たすためには、金融業界に強い転職エージェントに登録するのがセオリーです。
ここでは、金融業界に強いとされる転職エージェントを4社、ご紹介します。
JACリクルートメント


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金融業界の好条件求人多数。キャリア相談の手厚さに定評があり、キャリアアップ転職にもおすすめです。
JACリクルートメントは「年収600万円以上」のミドル・ハイクラス向け転職エージェントです。一定以上の経験や実績のある人材を求める企業の紹介に優れており、ミドル層以上の転職活動におすすめです。
JACリクルートメントでは求人紹介だけでなく、キャリア面談やキャリアの棚卸し、キャリアプラン相談といった総合的なキャリアコンサルティングを行ってくれます。
在籍コンサルタントは人材業界の中でもベテラン勢が多く、これまでの豊富な転職支援実績をもとにキャリアコンサルティングを実施してもらえます。
JACリクルートメントの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 東京、埼玉、神奈川、愛知、静岡、大阪、京都、兵庫、広島 |
サポートの充実と求人品質がウリのJACリクルートメントですが、求人数自体は少なめです。登録の際は希望条件をやや広めに&他の転職サービスにも登録しておくのがおすすめです。
リクルートエージェント


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国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
金融・保険業界の求人も数多く取り揃えています。
また、リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
とくに未経験から金融業界へとジョブチェンジする人は、企業研究の際にレポート情報が大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに金融業界への転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
doda(デューダ)


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豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。「本気で金融系の求人を探したい!」ならぜひ登録しておきたい転職サイトです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は 約27万件(2026年4月現在) 、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分で金融業界の求人をじっくりチェックしたい」という人は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用することもできます。
dodaの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
マイナビ転職AGENT


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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。特に「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビ転職AGENTは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、金融業界への転職支援の際にはその領域の専門のアドバイザーが対応しています。
業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。
マイナビ転職AGENTの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 東京、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、福岡 |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビ転職AGENTの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
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2026年以降のトレンド:金融×AI時代に求められる人材像
2024〜2025年にかけて、生成AIは「試す段階」から「業務に組み込む段階」へと完全に移行しました。ChatGPT・Gemini・Claudeといった汎用LLMに加え、GenSparkなどのリサーチ特化型AI、Microsoft 365 Copilotなどの業務統合AIも普及しています。総務省の情報通信白書によると、日本国内の個人のAI利用率は26.7%(2024年度)と前年の9.1%から大幅に拡大していますが、金融業界においてもAIによる自動化と、AIを使いこなす人材への需要増が同時進行しています(出典:総務省 令和7年版 情報通信白書)。
フィンテック・データ分析・リスク管理といった分野では、AIリテラシーを持つ未経験者が既存社員よりも即戦力として評価されるケースが増えています。金融業界への転職を目指す際は、「AIを活用してどんな課題を解決できるか」を面接でアピールできると大きな差別化になります。
【まとめ】自分のスキルを考慮して金融業界転職を目指そう!

今回は、未経験者が金融業界へ異業種転職するにあたり、知っておきたい仕事内容の違いや必要なスキル、準備しておくべきポイントなどについて、お話ししました。
金融業界での職歴はなくても、経理の実務経験を生かせる仕事を探したり、キャリアチェンジ後に生かせるスキルを伸ばす努力をすることはできるはずです。
また、金融業界は幅広いので、自分の経験が生かせる仕事を探すことも難しくないでしょう。
将来を考えてキャリアチェンジしようと考えているなら、転職活動を中長期的に進めるのも選択肢の一つです。
そして、転職エージェントなどプロのサポートを受けることで、自分に足りない点も見えてくるはずです。
年収アップやキャリア形成を視野に、金融業界への転職を検討している方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
FAQ|未経験から金融業界転職でよくある質問
Q1)未経験から金融業界へ転職できる職種はどれですか?
未経験でも狙いやすい職種は「金融事務」「フィンテック企業の営業・エンジニア」「銀行・保険の営業」などです。完全なゼロからの挑戦は難しいものの、これまでの職歴に「金融業界で使えるスキル」が含まれていれば転職のチャンスは十分あります。
たとえば一般企業で経理・財務を担当していた人は企業経理の知識を武器に銀行法人営業や資産運用会社のバックオフィスを目指せます。インフラ・ネットワーク構築の経験があればネットワークエンジニア系職種、Webアプリ開発の経験があればフィンテック企業の開発エンジニアへの転職が現実的な選択肢です。金融事務職はオフィスワーク経験さえあれば応募できる求人も多く、門戸が広い職種の一つです。
転職活動を始める前に「自分の今の保有スキルにニーズを感じてくれる企業はどこか」という視点でリサーチし、狙う職種を絞り込むことが成功への近道です。
Q2)金融業界転職に役立つ資格やスキルは何ですか?
フィナンシャルプランナー(FP)・証券外務員・証券アナリストの資格は、未経験者でも取得可能で金融業界転職に直結する代表的な資格です。これらを保有しているだけで、採用担当者に「本気度」と「基礎知識」を同時にアピールできます。
スキル面では財務諸表・決算書を読み解く経理スキルが特に有効です。法人を対象とする銀行・証券・保険の営業職では、顧客企業の財務状況を把握したうえで提案できる人材が求められています。また、TOEICで700点以上のスコアがあると、外資系投資銀行やグローバルな金融機関への応募で大きなアドバンテージになります。さらに2024〜2025年以降はAIリテラシーも評価されるようになっており、ChatGPTやMicrosoft 365 CopilotなどのAIツールを業務で活用できることを示せると差別化につながります。
まず「FP2級」か「証券外務員一種」の取得を目標にしながら転職活動を並行させるのが、未経験者にとって最も現実的なアプローチです。
Q3)異業種から金融業界に転職するときに有利な職歴は?
金融業界への異業種転職で最も有利な職歴は「経理・財務の実務経験」で、次いで「IT・エンジニア系の経験」「法人向け営業の経験」が評価されやすい傾向にあります。金融機関は顧客のお金を扱うため、数字への正確さや法令遵守の意識が高い人材を求めているからです。
経理職として簿記2級・1級を取得していたり、監査法人対応や月次・年次決算の経験がある人は、銀行のバックオフィスや証券会社の事務・コンプライアンス部門で即戦力と見なされます。IT系では、フィンテック企業の急成長を背景に、クラウドインフラやセキュリティの知識を持つエンジニアへの需要が高まっており、金融業界未経験でも採用されるケースが増えています。
「今の職歴は金融と無関係では?」と感じていても、あなたが積んできたキャリアのなかに金融業界が求めるスキルが潜んでいることが多いです。転職エージェントに職歴を棚卸ししてもらい、訴求ポイントを整理することから始めましょう。
Q4)金融業界の年収水準とキャリアパスはどうなっていますか?
金融業界の平均年収は全体で約620万円(新入社員含む)で、大手メガバンク・証券・保険ではさらに高く、1000万円超も珍しくありません。他業界と比較しても水準が高く、年収アップを目的に転職先として選ばれる理由の一つです。
具体例として、みずほフィナンシャルグループの行員平均年収は約744万円(課長・部長職は1000万円超)、大和証券グループは平均1000万円超(40〜50代で1200〜1300万円)、SOMPOホールディングスは平均1158万円(40代以降で1200〜1500万円)とされています。ただし証券会社はインセンティブ比率が高く、目標数字を達成できないと年収アップが見込めない厳しさもあります。
キャリアパスは業種によって異なります。銀行は年功序列・昇進ルートが明確な反面、転勤が多い点を覚悟する必要があります。フィンテック・資産運用系は実力主義色が強く、スキルと成果次第で早期にポジションを上げられます。転職前に目指す業種のキャリアモデルを具体的にイメージしておきましょう。
Q5)未経験から金融転職を成功させるための3ステップとは?
未経験から金融転職を成功させる3ステップは、①自分のスキルと金融業界のニーズをマッチングさせる、②業界資格・知識を身につける、③金融業界に強い転職エージェントを活用する、です。この順番で準備を進めることで、採用担当者に「即戦力になれる未経験者」として評価されやすくなります。
ステップ①では、現職でのスキル(経理・IT・法人営業など)を棚卸しし、金融業界のどの職種・業種で生きるかを整理します。ステップ②ではFP2級・証券外務員一種などの取得を並行させ、転職市場での価値を高めます。ステップ③では、JACリクルートメントやリクルートエージェント、dodaなど金融業界に強い転職エージェントに複数登録し、非公開求人も含めた選択肢を最大化します。
転職活動は中長期的に進めることも有効な選択肢です。焦らず計画的に資格取得と情報収集を積み重ね、プロのエージェントに伴走してもらいながら、納得のいく金融業界転職を実現してください。






