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「捨てる決心」は、「新しいことを学ぶ勇気」。鉄鋼メーカーから自動車メーカーへ|転職体験談

いちか さん(女性 34歳 三重県)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
鉄鋼メーカー
職種
営業事務
従業員規模
約80名
年収
250万円

転職後

AFTER
職業
自動車メーカー
職種
営業事務
従業員規模
約50名
年収
250万円

目次

いちかさんの転職ストーリー

1これまでの私

負けず嫌いで、猪突猛進。でも、いちど考え込むと先に進めない。

イメージ図:鉄鋼メーカーの営業事務として働く女性

転職したのは、1年前。
当時私は、鉄鋼メーカーの営業事務として働いていました。

製造メーカーの営業事務とは

製造メーカーの営業事務は、製造業特有の業務フローに沿って、営業活動を支援する役割を担います。製品の受発注管理や在庫管理、顧客対応など、製造業ならではの複雑な調整業務を行い、営業部門と製造部門との橋渡し役を果たします。

製造メーカー営業事務の主な仕事内容

仕事内容 説明
受発注管理 顧客からの注文を受け付け、製品の生産スケジュールを確認しながら、適切なタイミングでの出荷手配を行います。また、製品の在庫状況を管理し、欠品や納期遅れが発生しないよう調整します。
納期管理 顧客の要求に応じた納期を設定し、生産部門と連携して納期通りの出荷を確保します。納期に遅延が発生しそうな場合は、早期に顧客と調整を行います。
製品資料の作成 製品の仕様書やカタログ、見積書など、営業活動に必要な資料を作成します。製造業特有の技術情報を正確に伝えることが求められます。
品質管理のサポート 顧客からの品質に関する問い合わせやクレームに対応し、製造部門と協力して問題解決に努めます。必要に応じて、品質改善の提案も行います。
製品トレーニングのコーディネート 新製品や改良製品のトレーニングを企画し、顧客や社内の営業スタッフに対して実施します。技術的な理解を深めるため、製造部門やエンジニアと密に連携します。

当時も今も、父と母、そして妹と同居しています。

私の性格は、簡単に言うと「負けず嫌い」、そして「猪突猛進」。
なにかを始めると年単位で持続しますが、数年経つと嫌になってパタンと辞めてしまう時期が訪れます。また、一度考え込んでしまうと、先に進めません。

仕事をしていることは好きでした。
それでも気づくと自分の生活が仕事中心になりすぎてしまっていて、ストレスが溜まってしまうことがあります。

ただ、一つの仕事が達成するとやりがいを感じたり、成長実感を持てたりします。──きっと、仕事人間なんでしょう。

そんな私でしたが、転職する3年くらい前──2019年頃から、仕事に行き詰りを感じていました。

2転職のきっかけ

もっと望む職場があるのなら、転職すればいいのでは?

イメージ図:悩む30代女性

当時勤めていた会社は鉄鋼メーカーでしたが、自社製品だけでなく他社製品も取り扱っていました。

その分製品取り扱いの数は多くなるわけで、それは毎日の忙しさに繋がります。
業務時間はいつも頭をフル回転しながら、製品の調査と見積出し、そして販売を行っていました。

自社製品と他社製品とで、販売できたときの喜びは大きく差が出ます。
また、とうぜんですが自社製品の方が愛着もありますので、「できれば、自社製品を中心に販売する会社に勤めてみたい」という思いが徐々に強まっていきました。

そんなとき、他の部署の上司が辞める話を耳にしました。
私もよく知っている、部下からの信頼の厚い上司の方でした。

退職の理由は、会社のやり方が合わないのと、自分にやりたいことがあるとのことでした。

上司の方が辞めるのは残念でしたが、同時に「私と同じ考えの人がいるんだ」と思ったのです。

もっと望む職場があるのなら、転職すればいいのでは? ──その想いは、職場での長年の人間関係のこじれもあってどんどん強まっていって、とうとう私は「退職しよう」と決めてしまいました。

3転職活動中

続く不採用通知。頼りになったのは、私の「負けん気」。

イメージ図:転職面接を受ける30代女性

転職活動にかけた期間は、3ヵ月ほどです。
主にハローワークを利用しましたが、そのほか求人誌や転職サイトでも求人を探しました。

在職中から求人を探したりもしていましたが、面接が平日の日中ということもあり、結局は退職してからの活動になりました。

目指した業種・職種は変わらずメーカーの営業事務。「もっと自社製品を中心に扱うメーカー会社に勤めたい」という想いもありました。

転職エージェントは利用しませんでしたので、転職活動は基本ひとりです。
ときどき孤独な気持ちに悩まされましたが、そんなときはハローワークに行って相談員と方とお話をしたりアドバイスを聞いたりして、それが気分転換になりました。

両親からは、「もう少しゆっくりしたらどうか」と言っていましたが、私としては自分が無職で居続けることに我慢ができず、「すぐに転職しよう」という想いでした。

たくさんの企業に応募しましたが、書類審査で落とされることが多かったです。
新卒のころの就職とで、転職は大きく違うんだというのがよく分かりました。

辛かったことは、不採用通知が来るたびに「今までの自分を否定された」気分からなかなか抜け出せなかったこと。

面接官から鋭い答えにくい質問をされることもありました。
当社があなたを採用するメリットはなんですか?」であったり、こちらの受け答えに対して「なぜそう思うのですか」を繰り返し聞いてきたり。面接会場を出たてドっと疲れが出てくることが多かったです。

幸運だったのは、私自身の「負けん気の強さ」でした。
不採用となった企業が多かったですが、一次面接、二次面接と通過する企業もいくつかありました。

気持ちを奮い立たせてそれらの選考を受けていき、そしてそのうちのひとつ、自動車メーカーの会社から、採用通知をいただきました。

4転職後

新しい職場での業務内容と、「自社製品へのプライド」。

イメージ図:自動車メーカー営業事務として働く女性

新しい職場は、自動車製品メーカーの営業事務です。

主な仕事内容は受注発注、見積もり発送など、お客様から注文を頂いてから、商品が到着するまでのサポートです。
納品書や送り状の作成もしますし、請求書の発行もします。

自動車製品メーカーの営業事務とは

自動車製品メーカーの営業事務は、自動車部品や関連製品の製造販売において、営業活動を円滑に進めるための重要なサポート役を担います。特に、納期管理や品質管理など、自動車業界特有の厳しい基準や規制に対応する業務が求められます。

自動車製品メーカー営業事務の主な仕事内容

仕事内容 説明
受発注管理 自動車メーカーやサプライヤーからの注文を受け、部品の在庫や生産状況を確認しながら、タイムリーな出荷を手配します。需要予測や受注状況に応じて、生産部門と緊密に連携します。
納期管理 自動車製品は厳密な納期が求められるため、顧客の生産計画に合わせた納期管理を行います。納期遅延が発生しないよう、生産スケジュールの調整や顧客との連絡を密に取ります。
品質管理サポート 顧客からの品質に関するクレームや問い合わせに対応し、問題の原因を特定して製造部門と協力し解決します。ISOやIATFなど、自動車業界の品質基準を満たす対応が求められます。
見積書・契約書の作成 顧客の要求に基づき、精緻な見積書や契約書を作成します。製品のスペックや価格、納期に関する詳細を正確に反映させることが重要です。
アフターサービスの調整 製品の納品後のアフターサービスを調整し、必要に応じて部品交換や修理対応を手配します。顧客満足度の向上に直結する重要な業務です。

はじめて経験したことは、お客様の社内での品番設定があり、その品番で商品の注文をもらうことです。
今までは自分の商品の品番や商品名が分かればそれで手配できましたが、新しい職場ではお客様毎に専用の品番を覚える必要がありました。

また、前職では他社製品も扱っていましたので、お客様から商品の問い合わせがあったら、「その商品はありません」と言うことは滅多にありません。他社の製品を徹底的に探し、かつ価格交渉もふんだんに行いました。

一方の新しい職場は、自社製品のみを扱うメーカーですので、ないものはありませんし、価格もあらかじめ決められていることから、安くすることもできません。

新鮮ではありましたが、お客様からの注文をお断りする際に「こんな風に簡単に断ってしまっていいのだろうか」と不安に感じることも多かったです。
「私がこれまで大事にしてきた働き方が、この職場では不要なのか」と悩むこともありました。

ですが、仕事に慣れた今では、そのことも「自社製品に自信を持っているメーカーだからこそ」と考えを改め、自社製品で代替品はないかを検討して提案するようにしています。

5その後、どうなったか。

「捨てる決心」は、「新しいことを学ぼうという勇気」

イメージ図:デスクワーク中の30代女性

今回の転職で感じたことは、「ここではもう頑張れない」と思ったら、新しい職場に向けてチャレンジした方がよいだろうということです。

私は33歳の転職でしたので年齢的にどうだろうと気になっていましたが、案外嫌われることなく、受け入れてもらったと思っています。

環境が変われば新たな気持ちになりますし、そこで頑張れたら、実績も詰めますし経験も増えます。

嫌だと思いながら毎日働くより、新しい環境に飛び込んだ方が精神的に前向きになることがあることを、肌で感じられました。

転職によって、「今まで積み上げてきたものがなくなってしまう」、「覚えたことや学んだことが生かされなくなる」といった不安を感じる人もいると思います。
私も、そうでした。

でも、大丈夫です。学んだことを捨てる(アン・ラーニング)とは、学びをなかったことにすることではないのですから。
「捨てる決心」は、「新しいことを学ぼうという勇気」に繋がるのだと思います。

アン・ラーニングとは

アン・ラーニング(Unlearning)とは、これまでに学んだ知識や習慣、思考のパターンを意識的に忘れたり、捨てたりするプロセスを指します。

新しい考え方やスキルを習得するためには、古い知識や固定観念が障害になることがあり、アン・ラーニングによってこれを取り除くことが重要です。

特に、変化の激しい現代社会やビジネス環境では、新しい知識に適応するために、アン・ラーニングが必要とされる場面が増えています。

◇ ◇ ◇

転職して早1年が経ちました。
現在は、自社製品についてもう少し知識を増やして、もっとお客様に関われる働きができたらよいなと思っています。

たとえば、商品ごとの売り上げや原価を見据えての価格の見直しを提案したり、お客様にも密に連絡を取ったり。
いずれは、お客様から指名で電話をもらえるような、「頼りになる存在」になれたらと思います。

メーカーの強みは「そこにしかない商品」にあると思いますので、自信をもって学んでいきたいです。

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