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医療事務から出版社のライターへ。目指すは編集職で年収500万円|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
医療施設(クリニック)
職種
医療事務
従業員規模
約20名
年収
250万円

転職後

AFTER
職業
出版社
職種
ライター
従業員規模
4名
年収
350万円

目次

なのさんの転職ストーリー

1これまでの私

医療事務で働く毎日。楽しみは、週末のお出かけ、買い物

医療事務の職場イメージ

今から1年ほど前まで、泌尿器科のクリニックで医療事務として働いていました。

クリニックの医療事務

クリニックの医療事務は、受付対応や会計、診療報酬請求業務(レセプト)などを行う職種です。
医師や看護師と連携しながら、患者さんの対応や事務処理を通じてクリニックの運営を支える役割を担います。

クリニックの医療事務の主な仕事内容

仕事内容 説明
受付業務 患者さんの来院時に受付を行い、保険証の確認や診察の順番を調整します。初診や再診の受付対応を行い、診療に必要な情報を収集します。
会計業務 診療後の会計処理を行い、診療費の精算や処方箋の発行を担当します。正確な会計計算を行い、患者さんに対して料金の説明をします。
レセプト作成 保険診療に関する診療報酬の請求業務を担当します。診療内容をもとにレセプト(診療報酬明細書)を作成し、保険機関への請求を行います。
カルテ管理 患者さんのカルテや診療記録を管理し、必要なときに医師や看護師が使用できるよう準備します。
患者対応 電話や窓口での問い合わせ対応、診療予約の受付など、患者さんとのコミュニケーションを行います。親切で丁寧な対応が求められる業務です。

泌尿器科のほかに内科も行っており、更には透析患者さんの受け入れもしていたので、忙しいクリニックでした。

医療事務の仕事内容は、来院される患者さんの受付・案内やお会計のほか、診療報酬を請求するためのレセプト点検もあります。

とくにレセプト点検は、私のいたクリニックでは業務時間に終わらないこと多く、土曜日や祝日も出勤が必要な日もありました。

私については既婚で子供はなし、夫との2人暮らしです。
母と弟がいますが、それぞれ別々に暮らしています。

以前は出版社の編集として働いていたこともあります。
結婚してからは「より残業の少ない職場へ」と、当時のクリニックに転職しました。

特に趣味などもないので、仕事をきちんとやりきって週末を迎えることにやりがいを感じて過ごしていました。
そして、休日に夫と出かけたり、買い物をしたりするのを息抜きにしていました。

2転職のきっかけ

夫の転勤辞令。広島に行くことになった私。

広島県への移住イメージ

営業職である夫が転勤族で、3~5年に一度別の営業所への勤務となるのですが、1年前に大阪府から広島県への転勤辞令が出て。
それを期に、私は勤めていたクリニックを退職しました。

単身赴任という手もあったのですが、給与の安さ(年収250万円程度)とレセプト点検のためにGWや年末年始といった長期休暇にも出勤しなければならないことを考えて、私も夫とともに広島へと移住することを決めました。

また、当時コロナが流行しており、家族や友人からも「医療機関で働いてるみたいだけど、大丈夫?」と心配をされていたこともあって、自分自身も不安になっていたのも大きな理由の一つでした。

3転職活動中

新しい土地で助けになったのは、ハローワークの相談員

転職活動をする30代女性イメージ

転職活動は退職して広島県に移ってから約半年かけて行いました。

クリニックで働いていた際に有給をあまり使っていなかったため、引っ越し後も1ヵ月ほど有給があり、その後も失業手当がコロナの影響から延長されて5ヵ月出たことでゆっくりと次の職場を探すことができました。

転職に使ったのはハローワークです。
気になる求人を窓口に持っていくと、ハローワークの方から電話してくれるので進めやすかったです。

ただ、スピード感のある対応かというと、(すべてのハローワークが同じではないでしょうが)には欠けていたかもしれません。
応募して大分経ってから、選考についての連絡が来ることが何度かありました。

良かったことは、ハローワークに進捗状況を報告する際に履歴書や職歴の効果的な書き方を指導してもらう機会もあったことです。

新しい土地で相談できる友人もいなく、何から何まで自分でしないとという想いでいましたので、サポートしてくれる人の存在はとても大きかったです。

私の通ったハローワークではキャリアコンサルティングのサービスもあって、そこで私は初めて「キャリアの棚卸し」というものをやりました。

応募した企業は10社ほど。
そのうち6社は書類選考で落とされました。

これまでの経歴から目指す業界を定めて、医療事務か出版かのどちらかにしようと考えており、最終的には東京に本社を置く出版社の支部(3名ほどのこじんまりした事業所)から内定を頂くことができました。

4転職後

私含めて4人しか社員がいない、出版社の職場

出版社ライターとして働く女性イメージ

新しい職場の私の主な業務は、ライティングです。
編集は本社で行われるため、私のいる支部では純粋に記事を書く(企業に取材へ行って、内容を記事化する)のがメインの仕事です。

取材ライターとは

取材ライターは、インタビューや現場取材を通じて得た情報をもとに記事やコンテンツを執筆する職種です。
雑誌やウェブメディア、企業のオウンドメディアなど、さまざまなメディア向けに、読者にとって価値のある情報を提供します。

取材ライターの主な仕事内容

仕事内容 説明
インタビューの実施 取材対象者に対してインタビューを行い、記事に必要な情報や背景を聞き出します。質問内容を事前に準備し、相手の話を深堀りすることで充実したインタビュー記事を目指します。
現場取材 イベントや製品発表会、展示会などの現場に足を運び、実際の様子を取材します。現場の雰囲気や詳細情報を伝えるために、写真撮影やメモを取りながら取材を進めます。
リサーチと情報収集 インタビューや現場取材だけでなく、必要に応じて関連情報をリサーチします。背景知識やデータを収集し、記事に信頼性を持たせるための材料を揃えます。
記事執筆 取材で得た情報をもとに、わかりやすく魅力的な記事を執筆します。読者が興味を持てるように文章を工夫し、媒体に合わせたスタイルで書き上げます。
編集・校正 執筆した記事の内容を見直し、誤字脱字や文法のチェックを行います。また、文章の構成や流れを確認し、より読みやすい記事に仕上げます。

私の勤めている支社には事務員さんが1人しかいないため、事務作業の手伝いをすることも多かったです。
取材・ライティング業務と事務業を上手なバランスで並行して行うのが難しかったです。

私を含めて4人しかいない小さな職場でしたので、最初は「こんな小さな職場で人間関係が悪かったらどうしよう」と非常に不安でした。

また、記者は私含めて2人しかいませんでしたので、それもかなり大きなプレッシャーでした。


入社当時は不安の多い日々でしたが、半年ほど経った今の段階では、職場の人間関係は良好です。

一ヵ月もする頃には職場の雰囲気に馴染むことが出来るようになり、半年ほど経った現在では仕事中に雑談をしたり、仕事終わりに飲みに行ったりするほどの仲になりました。

出版業ということから記事の締め切り(校了日)に向けてライティング業務を行っていくため、毎月の校了日を無事に乗り切れた時にやりがいを感じます。
──というか、私はこういう納期のある仕事がきっと好きなんでしょうね。

5その後、どうなったか。

目指すは、出版の編集業務。そして、年収500万円まで上げること

広島県の夕日イメージ

編集の仕事は初めてではありませんでしたが、職場が変わればやり方も変われば、やったことのない新しい業務も出てくるものだな、とつくづく思いました。

転職後の職場の人間関係を円満にすることの秘訣は、そうした新しい業務に対して一生懸命に取り組んで学んでいこうとする姿勢だと思います(私の場合は、そうでした)。

また、人数の少ない職場の方が、人に相談することや助けてもらうことの大切さにも気付きやすいような気がします。
お互いに協力しあっていると、自然と連帯感が生まれます。

人の少ない職場は、その少なさなりのメリットがあるのでしょう。

たまに、「以前の職場でもこうやって他の社員と協力しながら仕事を進めれば、もう少し楽だったかもしれない」と思うこともあります。


これからの働き方で考えていること。

夫の次の転勤は当分ないらしく、しばらくは広島での生活が続きそうです。
ですので、今の職場でもう一段階、キャリアアップができるといいな、と。

具体的には、いつか編集業務も行ってみたいと思っています。

現段階では校正作業なども本社が一括で行っているため、私の書いた記事がそのまま紙面に掲載されることはありません。

まずは自分で書いた記事を自分で完璧に見直すところから始め、次に支社内で書き上げた記事を支社内で校了、完結させることができれば良いと考えています。

また、現在指導をしてくれている先輩社員は記事作成の他にも広告活動(取引先に広告出稿をお願いする営業業務)も行っています。

獲得した広告はその支社の売上・業績に大きく反映されます。
私も今の仕事をできるだけ早く仕事を覚えて、広告活動にもチャレンジしたいと思っています。

今の私の年収はおおよそ300~400万円。
これを500万円まで引き上げていくことを、目標にしています。

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