大手損保会社から保険代理店に転職。味方になってくれたのは苦手だった上司|転職体験談
転職前
- 職業
- 金融・会計
- 職種
- 保険外交員
- 従業員規模
- 5,001名以上
- 年収
- 800万~900万
転職後
- 職業
- 金融・会計
- 職種
- 保険外交員
- 従業員規模
- 10名未満
- 年収
- 350万~400万
目次
けろよんさんの転職ストーリー
1これまでの私
大手損保会社に勤務。やりがいはあったが、人間関係は悪かった。
北関東で生まれ育ち、大学生のときに東京にて一人暮らし。
その後、大手損害保険会社に就職しました。6年間を関東で営業、その後は中部に転勤になります。
今回お話するのは、2年間、中部にて勤務していた頃のことです。
◇ ◇ ◇
損害保険会社での仕事は、いわゆる「営業」業務でした。
ノルマはいつも高めで、仕事量は多かったです。平日はだいたい朝8時から夜9時頃までと長時間労働であること、取引先や上司との人間関係など、ストレスフルな環境でした。
とはいうものの、私は営業の仕事自体は好きでした。
高い予算は課されましたが、自分の努力の結果としてお客さまや取引先が喜んでくれることに加えて、営業成績として反映することには仕事のやりがいを感じていました。
プライベートでは、これといって趣味や特技はなく、生きがいは仕事でした。
私は一営業マンとして、成績としては中の上くらいの成績を収めていました。
ですが、それなりの成績の割には、上司との人間関係はあまり良いものではありませんでした。
なぜかというと、私は思ったこと、感情を伝えることが苦手だったからです。上司からも、あまり好かれているようには感じられませんでした。
念のためいうと、私自身としては仕事に熱い想いを持っていました。ですが、上司からすると「何を考えているのかよくわからない」、いわゆるイマドキの若者に見られていたのだと思います。
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2転職のきっかけ
大企業の末端社員ではなく、もっと挑戦したい。
やりがいをもって臨んでいた仕事でしたが、だんだんと会社や上司の方針に違和感を感じるようになっていきました。
私は、営業で成果を上げる為には「思い切った発想、行動、取り組み」が必要だと常々思っています。
上司も言葉ではそのように言っていたのですが、いざ思い切った行動に出ようとすると、上司から止められる、または、結果思わしくない結果となった際に、激怒される(またはネチネチ言われる)などのことが多かったのです。
もちろん、それなりに大きな会社でしたし、リスク意識はしかるべきことだと思います。
ですが、その傾向がどんどん強まるにつれて、私はこう思うようになりました。
- 私
-
(失敗を恐れて何も行動しないほうが、サラリーマンとして成功なのか?)
- 私
-
(良かれと思ってやっているのに、まるで悪いことをしているように言われるのはやってられない…)
- 私
-
(大企業の末端社員ではなく、制限なく、自分の思う通りにバリバリ仕事をしたい!)
──そしてそれらの思いは、自然と転職へと向かっていったのです。
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3転職中
保険代理店への転職。支援してくれたのは、苦手だった上司。
転職活動で苦労したのは、「自分の気持ちの整理」です。
次の仕事は決まっていました。保険代理店です。
高収入で雇用も安定している損保会社を辞めて、完全歩合で不安定な保険代理店へ転職することに対する、不安を取り払うのが、私が転職で最も苦労した点でした。
一度自分の中で、退職することを決めても、家族、同僚からの反対・説得に対し、心揺れることが何度もありました。
ですが、上司に「会社を辞め、保険代理店で働こうと思っている」と伝えたとき(怒られると思い、ビクビクしていたのですが)、
- 職場の
上司 -
「お前に覚悟があるなら、俺は全力で支援する」
と言ってくれたのです。
そして、辞めたいと思ったきっかけのひとつであった上司は、その後、最大の私の理解者・支援者になってくれました。
在職中、私の退職後のスタートダッシュに向けて、取引先への協力を仰いでくれたのです。
退職するにあたり不安はたくさんありましたが、その上司の支援には、大変励みになりました。「上司がこれだけ支援してくれたのだから、絶対に成功できる」──そう、前向きになれたのですから。
4転職後
心機一転、頑張るつもりが、大きなミスをしてしまって。
保険代理店としてスタートを切った私でしたが、それからが大変でした。
せっかく支援してくれていた上司から紹介していただいた仕事で、私は大きなミスをしてしまったのです。
それはその上司にも迷惑が掛かり、大変怒られましたし、また、失望されました。
上司からの支援は、ストップされました。
- 私
-
(上司の支援なしに、俺は今後本当にやっていけるのだろうか…。もしかして、退職したのは早まったのではないか?)
そんな後悔の念がずっと、付きまといました。
それから、日々の仕事の相談が来ることはほぼ無くなって、かなり厳しい日々が続きました。
ですが、嘆いていても仕方ないので、とにかく今繋がっているリード客としっかり向き合って、少しでも拡大していけることに注力していきました。
「お客様に喜んでもらえることをし続ければ、いつか何か必ず得られるものがある」と思い、自分の利益には繋がらなかったとしても、お客様に感謝されることを意識して行いました。
──しばらくして、ある建設会社の社長から、お客さまを紹介していただきました。そしてその紹介いただいたお客さまから、契約を頂けたのです。
その契約は、とても小さな額でした。ですが、「努力を重ねた結果、それが周囲の人々に伝わって、少しずつそれが伝播していって、結果につながった」という事実は、大きな自信につながっていきました。
それから少しずつ、少しずつ、これまでのお客様から新規のお客様を紹介してもらうことができるようになりました。そして同様に、私の中に絶えずあった大きな不安は、徐々に解消されていったのです。
5その後、どうなったか。
「自分の進みたい道を突き進んだ」というひとつの実績と、自信を持てました。
転職して気付いたことは、「不安なこと、周りから見たら無謀と思えるようなことでも、一生懸命やれば、必ず支援してくれる人はいて、なんとかなる」ということです。
また、そのためには、「努力」が大切と感じました。過去の努力は「今の自分」を支えてくれ、そして今の努力は「未来の自分」を支えてくれます。
なにせ、人脈もそれほどない私が保険代理店になって、フルコミッション(完全成果報酬制)の世界で収入0から、半年程度でなんとか生活していける水準まで収入を稼ぐことができるようになったのですから。
◇ ◇ ◇
それから8ヵ月が過ぎて現在、私は転職した保険代理店を辞め、独立して1人で活動しています。
大手の損害保険会社を辞めたことは、私にとっては「自分の進みたい道を突き進んだ」というひとつの実績に繋がったのです。そして、それから自力で何とかやれるという体験を持つこともできました。
──であれば、より後悔しないためにも、「中途半端な社員スタッフではなく、独立して自分自身の可能性にさらに挑戦したい。起業して、がむしゃらにやってみたい」と思うようになったのです。
今後の目標としては、まずは地道に努力を重ねていくことを実践したいと思っています。
不安定な業種ですので、正直、不安は多いです。
ですが、とにかくまずは1人でやっていける以上の売り上げを出して、いずれは社員も採用し、大きな企業として成功していきたいと思っています。
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