『みんなの転職「体験談」。』
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無職になって感じたことは、「社会から必要とされない」ことへの不安|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
飲食業
職種
ホールスタッフ
従業員規模
約20名
年収
400万円

転職後

AFTER
職業
建設業
職種
事務職
従業員規模
約50名
年収
約400万円

目次

かんすけさんの転職ストーリー

1これまでの私

学生の頃から、「働こう」という意識が人よりも低かった。

イメージ図:大学のキャンパス。モラトリアムを楽しむ学生たち

転職したのは、2022年の夏ごろです。

それまでは飲食チェーンのホールスタッフとして、働いていました。大学を卒業した後に、新卒で入社した会社です。

思えば、学生の頃から「働こう」という意識が人よりも低かった

多くの大学生は大学3年に入るとすぐに就職活動を始めます。
ですが、私が就職活動に向けて腰を上げたのは大学4年になろうとする年度末でした。

私はどうも楽観的にすぎるところがあって、当時の特に焦ることもなく、「生きていればなんとかなる」と思っていました。

実家暮らしで就職後も実家に居座らせてもらえることになっていたので、とりあえず就職できればどこでも良い──、そんな考えでした。

ようやく始めた就職活動も、県内で開かれる企業説明会に何度か参加したくらい。
それよりも友達と遊ぶことに夢中で、大学院に進学する友達と遊んでばかりいました。

その結果、入社したのが当時の飲食チェーンの会社です。
大口採用を行っていて、言い方は悪いですが「応募すればだれでも採用される」ような会社でした。

2転職のきっかけ

上司からの言葉が、どうしても心に響かない。

イメージ図:職場の居酒屋の上司

約一年間、飲食店のホールスタッフとして働きました。
ただ、働けば働くほど、自分が何のために働いているのか分からなくなってしまっていました。

飲食はじめサービス業は多くの場合、土日や祝日が稼ぎ時になります。つまり、普通の人が休んでいるときに働くことになります。

私の職場は居酒屋でしたので、週末になれば多くの人々が仲間たちと楽しそうに飲食を楽しんでいるのを目の当たりにするわけです。

また、友人たちとも休みが合わず、せっかくのオフの日にストレス発散したくても何もやることが思いつかない日が続きました。

「仕事を辞めたい」と思うようになった理由は、シンプルに言うと「気持ちが、満たされなかったから」。

今思い返せば、当時の私はまだ働くことへの心の準備ができていなかったのでしょう。
なにせ、お店にやってきて楽しそうにお酒を飲むお客様が、羨ましくてしょうがなかった。なんで自分はあっち側でなく、こっち側で仕事をしているんだろう、と。

そんな私の中途半端な勤務姿勢を、とうぜん上司の店長は見抜いていました。
だから、ことあるごとに叱られました。「それはプロの仕事のやり方ではない」、「お客様は食べ物にお金を払ってるわけではない、私たちのサービスにお金を払っているんだ」、などなど、色々言われました。

でも、どの言葉も私には刺さらなかった。
それどころか、(なんで自分はこんなつらい思いしてまで働いてるんだろう)とすら思っていました。

そんな鬱憤がずっと溜まり続けて、とうとう私は、入社一年も満たないうちに退職してしまったのです。

3転職活動中

「今のままだと、なかなか決まりませんよ」

イメージ図:無職であることを気に病む20代男性

退職してすぐに、転職活動を始めました。

そしてほぼ同時期に訪れたのが、言いようのない不安と焦燥でした。

朝起きて、ご飯を食べて、それから先やることがないんです。無職なので当たり前ですが。
ああ、自分は今、誰からも必要とされていないんだ。)──そう感じました。

気晴らしに喫茶店に行って、そこでネットから求人を探したり履歴書と職務経歴書を書いたりしようとしますよね。すると、そこには必ず仕事の合間に訪れている人たちがいて、何かしら仕事の話をしているんです。

彼らには仕事があって、私には仕事がない。
彼らは社会から求められている存在だが、私は社会から何も求められていない。

そんな負の感情が日に日に増していって、ただただ、辛い。
友だちに会う気にもなれず、遊びに行く気にもなれない。
もう何もかもしたくない。

ですが、そんなことも言っていられないわけで、なんとか気力を振り絞って求人サイトを眺めて、そして転職エージェントに登録して。

転職エージェントは、大手のところがいいだろうとリクルートエージェントを選びました。

面談の際に担当エージェントから、こう言われました。

「今のままだと、なかなか決まりませんよ」

担当エージェントの方は、私の「とにかく、どこでもいいから早く転職したい」という姿勢に問題があると言いました。

それでようやく私も「このまま燻っていてはダメだ」とちゃんと転職について考えるようになって。まずは、転職の希望条件を以下のようにまとめました。

  • PCスキルを培える職場で働きたい
  • 土日祝休みで、できれば残業は少なめがいい
  • 給料は拘らない。ただ、人間関係の良い職場がいい

上記の条件を担当エージェントの方に伝えたところ、20件ほどの求人を紹介されました。

そのうち3件ほどの求人に興味が持てたので、それをまた担当エージェントの方に伝えたら、「なるべく早めに、職務経歴書を準備してください」と。

3日かけて職務経歴書を作成したところ、すぐ応募となって。そしてその1週間後、3件の企業からすべて不採用通知が届きました。

担当エージェントの方からは、「今はどの企業も書類審査のハードルをやや上げています。気にせず、次の応募に気持ちを切り替えましょう」と。
併せて、「職務経歴書の品質を、もっと上げた方がいいです」と言われて、具体的にどんな点に気をつけて書類を作成すべきかについて教えてもらいました。

そうしたやりとりを4回ほど繰り返して、転職活動をはじめて4ヶ月目が経過したところ、ようやく応募した1社から、内定の連絡をいただくことができました。

4転職後

業務中に、ちょっとした雑談ができること。

イメージ図:事務職として会議に参加する男性

転職後の新しい職場は、建設会社の事務職です。

仕事内容は、建設資材の発注、業者とのやり取り、工事に関わるデータ入力、それから会議資料の作成もあります。

はじめてのデスクワークで最初は戸惑うことも多かったですが、それほど難しい業務はなく、1ヶ月ほどで馴染むことができました。

仕事自体が楽しいかというと、正直あまり楽しくはありません笑。
ですが、希望通り土日祝休みの残業の少ない職場でしたので、ストレスを感じずに毎日を過ごせています。

良かったことは、上司・同僚ともに一緒に仕事しやすいタイプの人たちであったことです。皆気さくな方で、質問すると笑顔で応えてくれます。

それと、業務中にちょっとした雑談ができること。
デスクワークの職場では当たり前のことなのかもしれませんが、常にお客様が近にいるサービス業では考えられなかったことでした。

また、それぞれで業務が明確に分担されているので、自分の担当する業務がしっかりと終われば何も文句は言われません。

平日も早めに帰社できていて、プライベートの時間も以前よりちゃんと持てるようになりました。

5その後、どうなったか。

人は、誰かに必要とされることで、やりがいを見出せる。

イメージ図:これから先のキャリアを見据えて歩く20代男性

今回の転職を通して改めて思うことは、やはり無職になったときの「社会から必要とされてない」ことへの不安感です。

働いているときは仕事自体にストレスを感じがちですが、働かなくなったら今度はそれ以上のストレスを感じてしまうことを、身を持って体験しました。

この経験は、私の仕事への心構えをひとつ、持たせてくれたと思います。

言葉にすると当然のことかもしれませんが、「人は、誰かに必要とされることで、楽しみを見いだせたり、自分の存在意義を感じられたりするもの」。
そのことが、よく分かったと思います。

「お客様は食べ物にお金を払ってるわけではない、私たちのサービスにお金を払っているんだ」

前職の上司が話していたことですが、今ではその意味もなんとなく分かります。
お金を貰うことよりも、誰かが感謝と共にお金を払ってくれること。その行為こそに、人は安心とやりがいを感じられるのでしょうね。

◇ ◇ ◇

転職して、はや1年が経ちました。
今のところ現在の職場に不満はありませんので、これからも継続していくつもりです。

今後取り組みたいことは、自分でもう一つの収入の柱を作ること。つまり、複業です。

そう考えた背景には、無職となった際に感じた虚無感があります。

仕事が人生のすべてではありませんが、一方で人生の満足度にも大きな影響を及ぼします。

仕事を通して人と関わり、社会に貢献しているという実感を持つことで、自分の存在意義を感じることができます。

今の職場でそうした満足感をより多く得られることも目標ですが、仮に何かしらの理由で退職せざるを得なくなった時、複業をしていれば自分を見失わずに自信を持ってチャレンジを続けられると思うのです。

やれること、やってみたいことはたくさんあります。
これまでずっと「守りの姿勢」で仕事をやってきた私でしたが、これからは「攻めの姿勢」で取り組んでいきたいです。

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