私の転職体験談:書店のアルバイト。フリーターでいることの不安から人材開発の正社員へ転職して。
転職前
- 職業
- 書店販売
- 職種
- 販売員
- 従業員規模
- 10~20名
- 年収
転職後
- 職業
- 教育・研修事業
- 職種
- 法人営業・プロデューサー
- 従業員規模
- 10名未満
- 年収
目次
敬太郎さんの転職ストーリー
1これまでの私
六本木の書店でアルバイト。

大学を卒業してからしばらくの間、六本木の書店でアルバイトをしていました。
「六本木」という場所からもわかるように、ふつうの本屋さんとはちょっと違います。
デザイン書や建築書、アメコミ、洋書も充実して、本の並べ方にもこだわったおしゃれな本屋さんです。
オフィスやお店、マンションの公共部分への「ブックコンサルティング」も行っていました。
そこで私は「文庫本」、「文学」、「人文・思想」を担当しました。自分で選書し、棚を作ったり、おすすめの本について文章を書いたり、POPを作ったりして、楽しく仕事をしていました。
たくさん常連さんはいらっしゃいましたし、有名な作家さんや、作曲家、建築家、デザイナーの方もよく、お店にいらっしゃいました。
また六本木という場所柄、海外からの観光客(5人に1人は海外の方という日もありました)、ヤクザっぽい方や、なんだか訳ありなオーラを放った方、また深夜まで開いていたので、お酒に酔った方など・・・様々なお客様がいらっしゃいました。
どんな背景を持った人であれ、自分が読んだおすすめの本を人に紹介できること、お客様と本について話せることが、何より仕事の楽しさでした。
私の実家は大分県。
自営業で、祖父の代から焼肉屋を営んでいます。
祖父は父親に私を「帰らせろ」(つまり継いでほしい)と言っていたそうなのですが、父親が、私を好きにさせてくれていました。
私は、もともと地域の活性化をしたいと思っていました。
そこにはきっと、自分の家が商売をやっていて、地元が好きだという想いがあったのだと思います。
大学の頃は地域づくりのゼミに所属していたのですが、学生時代から、幸か不幸か本が好きになって、就活生の時は出版社ばかり受けていました。
やりがい、生きがいは、本を読むこと。
また「本屋さん」という場所に行くこともとっても好きでした。
書店での仕事は、好きなことをやらせてもらっていました。
社員用の情報誌へ本の紹介文を載せて頂いたり、日経新聞の広告に、ある本の書店員コメントも書かせて頂きました。
2転職のきっかけ
このまま「フリーター」として生きていくことへの不安。

2016年の4月ごろから転職について、(ちゃんと正社員として働いた方がいいのかなぁと)考え始めました。
私が書店で働き始めて1年を過ぎた頃です。
もともと好きだった「本屋さん」という空間で働くことはとても充実していました。
ただ、これから生きていくうえで、
- 私
-
(「本」だけで、本当にいいのかな・・・)
という思いが時々、私の中に現れていました。
私は「アルバイト」だったので、お給料の低さ(それは本屋さんにいるのにほしい本が買えない=お客様にもご紹介できないという私にとっては切実な悩み)や、友達はみんな「正社員」として働いていて……という気持ち、そしてアルバイトである自分が書店で働いていることをどこか隠しているという後ろめたさも実はありました。
大学には、(少なくとも私が話を聞く限り)私と同じようなルートを進んだ方はいなかったと思います。
そうしたちましました小さなことが積み重なり、「本だけでもいいのかな」という気持ちになったんだと思います。
そして、いろんなことを好きにさせてくれた親に、何も返せてなかったなという考えも、重なって、「転職」を考え始めました。
と言っても、私の場合、「絶対に転職してやる」という思いは全くありませんでした。
書店での仕事でやりたいこともまだまだたくさんあったからです。
「なんとなく、はじめた」というのが正直な転職活動のスタートだったと思います。
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3転職中
転職エージェントの方と、そして友人が転職の後押しをしてくれて。

一つの転職サイトに登録をしました。
ベッドの上で、登録したのを覚えています。
「これから先、自分は本だけでいいのかな」というその時の気分が、なんとなく、私にiPhoneを操作させたんだと思います。
本当に、まだ「なんとなく」でした。
そうしたら10分後くらいに電話がかかってきました。
多分、とても慌てていたんだと思います。
普段、非通知からの電話には出なかったのに、その時、出てしまいました。
それは先程登録した転職サイトの方からでした。
あれよあれよと言う間に、私がその転職サイトのオフィスへご訪問する日程が決まっていました。10分くらいだったと思います。
私はまだベッドの上にいました。
そして、私の転職活動が始まったのです。
(こんなことは苦労したうちに入らないと思うのですが)もともと大学生の頃にほぼ出版社だけしか考えていなかったので、別の業界を見ることは、自分自身をもう一度底から振り返る大変なことでした。
1日に3社の面接も、はじめてのことだったので、疲れてしまいました。
そんな中、転職エージェントのブラッシュアップジャパンさん(私が登録した会社です)の存在はとても大きかったです。
私の仕事はシフト制で、勤務時間がバラバラな上に、遅番であると24時を過ぎてしまうのですが、ブラッシュアップジャパンの担当の方は、私の時間に合わせて真夜中に電話をかけてきて下さいました。
これはとても嬉しかったです。
「こういう仕事もあるんだ」「こういう人もいるんだ」「こういう仕事のやり方もあるんだ」と確かに感じたのを覚えています。
転職、どうこうではなく、深夜の電話越しに、その担当の方の声がちゃんと自分に響いていました。
何人かの信頼できる友達の存在も大きかったです。
- 友人
-
「〇〇(私の名前です)が決めたんなら、なんだって大丈夫なんじゃない」
と声もかけてくれました。
「なんとなく」で始めた転職ではありましたが、時間が進むうちに、「なんとなく」ではなくなっていったのです。
最終的に内定をもらえた会社では、「自分でもこうしたい! この会社がいい!」と思えるようになっていました。
4転職後
人材研修や組織開発をしている職場へ。

幸運だったことは、皆さんがとてもいい人たちばかりだということです。
その人のことを“本当に”想って指導してくれる人たちだと感じました。
自分が出来ない部分、できなくてモヤモヤしている部分を、たちまち言語化して伝えてくれたり、自分が今している仕事や不明点が全体とどうリンクしているのか的確に教えてくれました。
また私が言ったことを聴いて、認めてくれ、「自分の認知を変えなきゃな」と行動を改めて下さいました。
代表の方なのにです。
そんな人たちや「教え方」に出会ったのもはじめてでした。
転職した会社は研修や組織開発をしている会社でした。
前の職とは全く違います。
そんな中で、本(小説)を読む人が職場にいることは、私にとって大きな幸運だったと思います。
好きな小説、読んだ本について言葉をやり取りできる時間は私が何より大事にしたい時間です。
「ビジネス」と「本(創作)」というものは一見、切り離された、まったく別のように見え、そのことにひどく落ち込むこともありましたが、本や映画、哲学、漫画、アニメ、ゲーム、音楽などなんでも好きな私の上司は、仕事上でも両方を繋げようとしているようにも見えました。
日報の返信の中で、「ロラン・バルト」というフランスの哲学者の言葉が返って来たこともあります。
こんなことは普通ありえない事なんじゃないかなと思っています。
宝物のように貴重なフィードバックでした。
5その後、どうなったか。
大切なのは、「関心を持つこと、相手が考えていることを知ること」

自分が引き付けられている領域が、本以外にもあることに気づけたこと良かったです。
目の前で人の成長や、変化を見ること、組織について考えることはとても楽しいです。
また書店にいた時に、「社会人」としてたくさん失礼なことをしたなといいう気づきがありました。
言葉遣いや、振る舞い方、が社会人のそれではなかったからです。
新しく働き始めてから、六本木の書店に、挨拶に行きました。(大好きな作家の本は予約してこの書店で買ったりと今でも、よく遊びに行っています)
ただ、今考えると、「社会人」ということをふまえた上で書店でももっと面白いことすれば良かったなと思ってしまいます…
◇ ◇ ◇
「社会人」として身につけるべきことをまずしっかり身につけたい。そう思っています。
大学を卒業してからは2年経っていますが、社会人としてはまだ1年経っていません。
仕事のスピードも遅いし、ビジネスマナーも足りていない部分はまだまだたくさんあります。
また、「人事の方」に向けたサービスを提供しているのに、私がまだ人事の方のことをよく知っていないという現状があります。
関心を持つこと、相手が考えていることを知ること。
チャレンジしていきたいことではありませんが、自分の心の向けかたのありようとして、これからも持っていたいです。
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