ネットワークエンジニアとして、女性として、生涯働くことを考えて|私の転職体験談
転職前
- 職業
- ネットワーク保守
- 職種
- ネットワークエンジニア
- 従業員規模
- 100名くらい
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- ネットワーク保守
- 職種
- ネットワークエンジニア
- 従業員規模
- 50名くらい
- 年収
- 360万円
目次
むぎしさんの転職ストーリー
1これまでの私
女性ネットワークエンジニア。もっと成長していきたい。
転職前の私はネットワークエンジニアの仕事をしており、かなり忙しい日々を過ごしていました。
まだ結婚もしておらず、住まいも一人暮らしでしたので、生きがいと言えば「仕事をすること」くらいでした。
仕事をしながら、いろいろと思うこともありました。
例えば、職場に関しては男性が多く女性が少なかったので、
- 私
-
(少しでも女性が多い職場で働きたいな)
と感じることもありましたし、給与に関しても、
- 私
-
(もっとたくさんのお金を稼ぎたい)
とも思っていました。
また、それ以外に将来のことに関しても、
- 私
-
(結婚した後も仕事を続けて、将来はネットワークエンジニアとして重要なポジションで活躍したい)
など、いろいろ考えていました。
ですが、そうしてキャリアを積み上げていくことと、将来自分の家庭を築くことの両立が果たしてうまくいくだろうか──、そんな不安もありました。
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2転職のきっかけ
不満は、給料がちょっと低くて、残業がとっても多いこと。
当時の会社は給料がかなり低かったこともあり、「少しでも多くのお金を獲得したい」と思う気持ちは日に日に増すようになりました。
ネットワークエンジニアの仕事はこれからも続けるつもりでしたが、ここにいたままでは自分が望むような給与アップは望めないだろうと考え、
- 私
-
(ネットワークエンジニアとして、もっと待遇や環境の良い職場を探してみようか…)
と、私は転職を考えるようになりました。
転職を考えた理由は、ほかにもいくつかあります。
当時の会社は女性よりも男性を優遇する傾向が強くて。ふとしたときに、私は同期の男性と比べて給料がかなり低かったことを知りました。
仕事のパフォーマンスに関してまったく負けていないつもりでしたし、そのためにもずっと頑張り続けていただけに、とてもショックでした。
それから、職場の過酷な労働環境であったこともありました。
残業が多い時は月に100時間以上発生していました。
今はまだ頑張れても、今後もずっと同じ働き方をしていては心身がボロボロになってしまうだろうといった不安もあって。
収入、評価、そして労働環境──そういった様々な理由から、私はより良い職場を目指して転職しようと決心しました。
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3転職活動中
担当アドバイザーの方と、「女性の望ましい働き方」について意気投合。
少しでも効率よく転職活動を行えるようにと、私はdodaの転職エージェントサービスを利用しました。
dodaのキャリアアドバイザーの方は、非公開求人も積極的に紹介してもらえて。
求人選びをスムーズに進めることが出来ました。
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非公開求人とは
非公開求人とは、転職サイトやハローワークといった求人媒体には掲載されていない求人のことを指します。
一般的な求人と比べて好待遇・好条件のものが多い傾向にあります。 また、これらの非公開求人は転職エージェントを介して紹介されます。
dodaのアドバイザーの方のフォローのお陰もあってか、2ヵ月ほどで無事ネットワークエンジニア職としての内定をいただき、転職活動を終了することができました。
比較的スムーズに転職活動を進められたと思いますが、苦労したことや悩んだこともありました。
特に、面接時に年齢と結婚のことを聞かれることが多かったことですね。
私としては結婚した後もネットワークエンジニアの仕事を続けていきたいと考えていました。
ですが、求人企業によっては、女性のライフイベントをとても気にしていることが伝わってきて──、嫌な気持ちになったことも数回ありました。
そのことを担当のアドバイザーの方に伝えたところ、私の想いに共感してくれて。
希望に合った求人を探してくれたり、少しでも内定を獲得できるように調整してくれたりしてくれました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場では、私以外にも複数の女性がネットワークエンジニアとして仕事をしており、かつコミュニケーションを取りやすい環境でした。
また残業もかなり少なくて、仕事とプライベートをしっかりと分けることができるのも、とても良かったです。
不快になることはほとんどありませんでした。
前職と比べると、新しい職場は私にとって「素晴らしい環境」でした。
ただ、顧客のネットワークトラブルが起きてしまった時などは、やはり忙しくなります。特に、トラブルが同時に複数発生したときは大変でした。
限られた人員ですので、ひとりひとりが同時にいくつもの業務を対応しなければならず。慣れない最初のうちは非常に苦労しました。
少しずつ業務に慣れてきて、私は比較的時間の取れるときに業務をしながらも自身の勉強も行うようにしました。
私自身がもっとスキルアップすれば、トラブル発生時にもっと効率的に、かつ周囲に役立てられる働きができるだろうと考えたからです。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今回の転職で、女性の年齢や結婚のことを気にする企業が多いこと、女性の給料や福利厚生が男性よりも低くしている企業もあることを知りました。
たしかに女性は、結婚することで退職してしまう人や勤務時間をセーブしようとする人が多いのかもしれません。ですが、そうでない女性だってもちろんいますよね。
少なくとも、「女性だから」という安易な理由で男性と異なる待遇で募集を行ってほしくないと思います。
そこで私が行ったことは、女性でも貴重な戦力として貢献することができるようにしっかりと説明・アピールすることでした。
根気強さは求められましたが、そうした行動を積み重ねることによって、希望する職場に出会えたと思っています。
今後は、ネットワークエンジニアとして更に成長していきたいと考えています。
そして女性の優秀なネットワークエンジニアとして、将来もっと活躍していきたいです。
仕事も大分慣れてきました。今では様々な業務ツールを使用して、新しい経験や勉強ができています。
この状況を上手に活用して、自分の成長に繋げていきたいと思います。
不安を感じる点は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、会社全体の仕事量が減っていることですね。(編集中:本体験談は、2020年8月時期に寄稿いただきました)
近い将来、企業の一員として仕事をするだけではなく、個人のネットワークエンジニアとして仕事を請けることも考えなければいけないかもしれません。
そのためにも、もっとネットワーク知識やスキルを高めていこうと思っています。