営業事務からコールセンターへの転職。そこで得られたのはかつての「芝居への情熱」|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 営業事務
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 440人
- 年収
- 215万円
転職後
- 職業
- コールセンター
- 職種
- サービス
- 従業員規模
- 2000人
- 年収
- 200万円
目次
スズランさんの転職ストーリー
1これまでの私
ずっと、芝居に情熱を掲げてきた。
転職をしたのは今から5年前です。
その時私は、コーヒーやお茶を販売する会社で営業事務をしていました。
仕事内容は、主に営業職の方々のサポート業務。
営業の方が受注した案件の各種手続きを、一手に引き受ける仕事です。
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元々はお芝居の勉強をしていて、将来はそれで生活していきたいと思っていましたが、うまくいかず、お芝居は趣味の一環となってしまいました。
仕事にモチベーションを向けるのは、なかなか大変でした。
事務の仕事を淡々としていると、ふとお芝居のことを考えてしまう時もあって。
結婚して主人と二人暮らしです。子どもはいません。
生活はうまくいっていましたが、どこか満たされない、そんな日々を過ごしていたと思います。
2転職のきっかけ
「もう、どうだっていいや」と投げやりになって。
私が転職しようと思い立ったきっかけは、ある時、仕事で大きな計算ミスをしてしまったことです。
そのミスはなんとかカバーできたのですが、ふと心の底で「このままクビになったっていいや」と思った自分に気づいたのです。
それはほとんど投げやりな心境だったとは思いますが、同時に私の本音でもありました。
その頃にはもう、私にとってその仕事はどうでもいいものとなっていました。
こんな気持ちで働き続けていたって、きっと自分のためにも、周りの人のためにもならないだろうと思いました。
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3転職活動中
自分の気持ちを、紙に書く。
転職活動は、かなり恵まれた時期にできたと思います。
3、4社面接を受けたのですが、うち3社から内定を頂くことができました。
悩んだのはむしろそれからで、「自分はこれから何をするべきなのか」ということ。
なぜなら内定をもらえた3社は、事務職、コールセンター、そして営業職と、すべて職種がばらばらだったからです。
内定をもらえたからといってほいほい入社して、また嫌になっての繰り返しは、もう卒業するべきだと思いました。
自分がこの先社会人として成し遂げたいことを、紙に書き出したりもしました。
これはお芝居のときにもよくやっていた方法です。
その人のことを深く知りたいと思ったときに、思考を整理するのです。
これまでさまざまな役を演じてきましたが、自分自身のことをこんなに深く考えたのは、もしかしたら初めてだったかもしれません。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しく始めた仕事は、コールセンターでのオペレーター業務です。
顧客と話して、相手を安心させるということは、ある意味ではプロを演じる、これまでのお芝居のやりがいにも繋がるように思えたのです。
職場の方々は、オペレーターの仕事にプロ意識を持って励んでいる方々ばかりでした。
たとえば、毎日かなりの入電があるので喉がかなり消耗します。
社員はみんな、適宜水分補給や飴などをなめて喉のケアをしていて。
皆仕事に一生懸命で、コミュニケーションが得意な人が多かったように感じます。
そうした環境にあてられてか、私も「人と話す能力だったら、負けていないはず」と思い業務に励みました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
私は「自分のペースで仕事をする」方が向いていたんだな、と思いました。
本当は、周りの人のサポートをする働き方がしたかったんです。
認めたくありませんでしたが、その働き方は私には向いていなかった。
今回の転職では、そうした自分の強みや課題が浮き彫りになりましたが、結果それが良かったのだと思います。
誰だって、得意なものと苦手なものがあります。
苦手なものを避けて通ってばかりでもよくありませんが、強みや得意なものを意識していったほうが、道は開かれやすくなるでしょう。
また、新しい職場では仕事にやりがいを持っている人が多く、とても良い刺激を受けられます。
◇ ◇ ◇
いま私が考えていることは、「もういちど芝居の勉強をやり直したい」ということです。
今のコールセンターの仕事で毎日いろんな人と会話していて、まさに様々な人生を垣間見ることができています。
お金のトラブルなど、金融系のコールセンターならではのヘビーな実話を沢山知ることができました。
そうして様々な人達の世界を知っていくうちに、また様々な人になりきって芝居をしたいと思えるようになったのです。
前職の営業事務の仕事ではなかった、「すべては繋がっている」という感覚。
この感覚を大切にしつつ、今の仕事にも真摯に取り組みながら、芝居もまた復活させたいです。
最近、地元の劇団に入りました。
どんな形であれ、芝居は私のライフワークとして、関わり続けていきたいと思っています。