保険営業から医療機器営業に転職した私。いつまでもバリバリ働けるわけではない【転職体験談】
転職前
- 職業
- 生命保険会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 3,000人
- 年収
- 600万円
転職後
- 職業
- 医療機器メーカー
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 3,000人
- 年収
- 600万円
目次
ワンターンさんの転職ストーリー
1これまでの私
保険営業として、やりがいを感じていた日々。
当時の年齢は28歳、神戸で一人暮らしの独身でした。
保険営業として働いており、業務内容はアポイントを取り訪問から契約、契約後の保守管理もすべて一人で行っていました。
仕事内容 | 詳細説明 |
---|---|
新規顧客の開拓 | 潜在顧客に対してアプローチし、保険商品の提案や販売を行います。 |
契約手続き | 保険契約の申し込みから契約書の作成、確認、提出までの一連の手続きを担当します。 |
既存顧客のフォロー | 既存の契約者に対して定期的なフォローアップを行い、契約内容の見直しや更新手続きをサポートします。 |
保険金請求の対応 | 保険金請求の手続きや書類の準備、保険金の支払いに関するサポートを行います。 |
市場調査 | 市場のニーズやトレンドを調査し、新しい商品開発や販売戦略の立案に役立てます。 |
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企業には属していたのですが、確定申告は自分でするなど、半分個人事業主みたいな側面もありました。
社内の風潮は基本的に「自分は自分、他人は他人」で和気あいあいとはしていますが仕事を他の部署に回すとかはなく、まさに「自己完結」が求められる文化でした。
外資系の流れを汲んでいて、しっかり売り上げが上がるようならインセンティブをごっそり渡して、売り上げが悪ければ最終的には辞めざるを得なくなる、──そんな会社でした。
当時私が会社に抱いていた印象は、
- 私
-
「やったらやっただけ評価される仕組み、最高!」
という感じでした。
今思い返すと、とても単純ですね笑。
ほぼ1年中スーツを着て、土日でも営業に向かうくらい働き通していました。
そして、やりがいも感じていました。
2転職のきっかけ
「この生活が、今後もずっと続くのか」という不安に駆られて。
仕事自体は順調で、顧客紹介も貰えることも多くなってきたのですが、それに伴って、遠方への出張も多くなっていきました。
そして、その際に発生する移動費や宿泊費、ガソリン代、飲食費用も全て自分持ちでした。
頂いた給料からの差し引きで考えると、土日に仕事もして、早くから遅くまで動いている割には、それほど良い額ではなかったのです。
また、ちょうどそんなときに祖母の緊急手術と自身の2週間の入院が重なって。
そのほとんど働けなかった時期の給料額を見て、愕然としました。
インセンティブ(歩合)が例月より極端に少なくて(まあ、当然なのですが)、あまりにも額が少なかったのです。
「休むことは各人の裁量」という会社でしたので、一切文句は言われなかったのですが、その結果は明確に給料に顕れます。
- 私
-
(この生活が、今後もずっと続くのか…)
ふとそんな考えがよぎり、それは以降もたまに考えるようになりました。
思い浮かぶのは、30代、40代になってもこうやって、昼夜休日問わず働き続ける自分の姿です。
そして、その表情には今の活気はなく、ぬぐえぬ疲労の陰がつきまとって…。
(さすがに、このままではビジョンが見えない)と思い、上司に
- 私
-
「転職を考えているんですけど」
と思い切って、そう考えた理由と併せて伝えてみました。
すると上司はしばらく考える素振りを見せた後、
- 上司
-
「その考えも良く分かるよ。俺もお前の年齢の頃よくそんなことを考えていた。
俺はここに残る判断をしたけれど、それをお前に押し付けるつもりはない。出来る限りは協力するから、その代わりしっかり考えて自分で決断しなさい」
と言ってくれたのです。
──そしてそれから、私の転職活動が始まりました。
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3転職活動中
転職活動では、dodaのキャリアコンサルタントに助けられて。
初めての転職活動で利用したのは「doda」です。
職場の近くにdodaの事務所があって、訪問もしやすかったからです。
女性の担当さんと相談しながら、辞めようと思った理由とそれが解消できそうな職場を一緒に探していきました。
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私は、転職先でも営業職を続けていきたいと考えていました。
担当さんの方でもその想いを汲んで、いくつか候補を出してくれました。
私はその中で、「眼科の手術器具や薬品」を主製品とする医療機器メーカーに目を付けました。
参考:医療機器営業の主な仕事内容
仕事内容 | 詳細説明 |
---|---|
新規顧客の開拓 | 潜在顧客に対してアプローチし、医療機器の提案や販売を行います。 |
製品デモンストレーション | 医療機関に訪問し、製品の使用方法や利点を説明・実演します。 |
契約手続き | 医療機器の契約書作成、確認、提出を担当し、契約の管理を行います。 |
既存顧客のフォロー | 既存の顧客に対して定期的に訪問し、製品の使用状況を確認し、サポートを行います。 |
トレーニングの実施 | 医療スタッフに対して製品のトレーニングを行い、正しい使用方法を教育します。 |
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その後も、dodaの担当さんは履歴書から職務経歴書まで目を通していただき、業界の特徴や面接の対策等も丁寧に伝えてくれて。
──非常に助かりましたね。
なんというか、事務的なサポートでなく「本心で応援してくれている」ような感じがあって、非常に温かく感じられました。
4転職後
はじめての医療機器メーカー営業の仕事
私はその後、無事医療機器メーカーに営業職として転職できました。
勤務地は九州の支店でした。
引越し費用は、転職先の会社で負担してくれました。
入社一ヵ月間は東京のホテルを借りての研修で、同期も10人くらいいました。
食事や休憩時間のコミュニケーションもあって、すぐに仲良くなれて。ありがたかったです。
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外資系が母体の会社で、いたるところに業務の効率化が見られました。
以前の会社は業務フローはほとんど口頭伝承でしたが、ここでは基本マニュアルがあって。
各人の裁量が強く、やや責任の重さから来るプレッシャーもありつつでしたが、経費は会社で清算できましたし、土日出勤なども高い手当が支給されました。
支店は10人くらいの部署で、各営業マンは朝から任されたエリアの眼科を回って製品の補充や、新しい商材を進めていきます。
最初は先輩についていく形で顔合わせを行い、徐々に自分だけで訪問出来る医院を増やしてスライドしていきました。
5その後、どうなったか。
保険営業から医療機器営業に転職して、今思うこと
自身の体調不良をきっかけに、「いつまでもバリバリ働けるわけではない」ということに気づけてよかったと思います。
結局、保険業で圧倒的に稼ぐポジションになるには、並大抵ではない努力とセンスと運が必要だったのです。
私はセンスには自信がありませんでしたが、だからこそ土日までフルで仕事をしていました。
そして、それでどんどん体調が悪化していることにも、仕事の効率が悪くなっていることに気付きませんでした。
なんというか、「仕事に酔っている状態」だったのだと思います。
正常な判断が出来なくなり、先のビジョンなんて考えたこともなく。
あのとき身体を壊してなければ、今も同じように、がむしゃらに休日問わず働いていたかもしれません。
一方で、前職では周囲に「仕事ができる」人たちがたくさんいました。
その人たちは、年収数千万くらい稼いでいて、いつもギラギラしていて。
そんな人たちへのあこがれは強くありましたし、今でもあります。
彼らから、スキルやノウハウをもっともっと吸収しておけば良かった──って。
◇ ◇ ◇
「これから目指したいこと」ですか?
そうですね…、今は、基本的に「ルート営業」で先輩の引継ぎがほとんどなのですが、もっと積極的に新規開拓を行って、製品の導入契約を増やしていきたいです。
将来的にはエリアの医院数や手術件数が、全国上位10%の割合に入れるようにと目指しています。
参考:営業の「ルート営業」と「新規顧客獲得」の違い
項目 | ルート営業 | 新規顧客開拓 |
---|---|---|
主な目的 | 既存顧客との関係維持・強化 | 新しい顧客の獲得 |
営業活動 | 定期訪問、フォローアップ、受注管理 | 市場調査、アプローチ、商談、契約獲得 |
顧客ターゲット | 既存顧客 | 潜在顧客・新規顧客 |
必要なスキル | 顧客対応力、関係構築力 | 市場分析力、交渉力、プレゼンテーション力 |
成功の鍵 | 信頼関係の維持・強化 | 新規顧客のニーズ把握と提案力 |
きっと、私は数値を上げていったり、高い成績を上げていくことが好きなのでしょう。
──もちろん、身体は壊さない程度に、オンとオフのバランスを取りながら、働いていければと思っています。
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