『みんなの転職「体験談」。』
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そうだ、経理になろう。失意の転職から「心の余裕」を見出した日まで|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
ITサービス
職種
プログラマー
従業員規模
約100名
年収
300万円

転職後

AFTER
職業
建築・インテリア
職種
経理
従業員規模
約50名
年収
350万円

目次

あいおんさんの転職ストーリー

1これまでの私

「今後研修することも、配属させることもできない」

イメージ図:プログラマーとして働く20代男性

転職したのは、今から2年前です。
当時は、4年制大学を卒業して、IT企業へプログラマーとして入社して間もない頃でした。

大学時代は特にやりたい仕事もなく、
・力仕事はいや
・趣味でPCは毎日のように触っていた
・ITは今後伸びそう
──という軽い理由から、プログラマーの職種を選びました。

プログラマーとは

プログラマーとは、コンピュータプログラムを設計・開発し、動作するソフトウェアやアプリケーションを作成する専門職です。

特定のプログラミング言語を使用してコードを記述し、システムの要件に基づいてアルゴリズムやデータ構造を構築します。また、プログラムのテストやデバッグ、保守を通じて、ソフトウェアの品質向上や機能追加を行います。

プログラマーの主な仕事内容

仕事内容 説明
コードの設計・開発 プログラムの機能や仕様に基づいて、コードを設計し、実際に開発します。プログラミング言語を駆使して、効率的かつ動作が安定したコードを作成します。
テストとデバッグ 作成したプログラムが正しく動作するかを確認するために、テストを行います。バグやエラーを発見し、修正を繰り返すことで、プログラムの品質を向上させます。
プログラムの保守・管理 リリース後のソフトウェアに対して、継続的にメンテナンスを行い、必要に応じて機能追加や改善を行います。ユーザーフィードバックを基に、ソフトウェアのパフォーマンスを最適化します。
システム設計の支援 プログラムが動作するシステム全体の設計をサポートし、システム要件に合わせた最適なソリューションを提案します。他のエンジニアやチームメンバーと協力してシステム全体の品質を高めます。

そんな感じでしたから、就職はできたもののいざ入社して研修に入ると「分からないことばかり」です。

更に、入社して1週間後に、コロナ禍の影響からリモートワークがスタート。
苦しい状態が続きました。

研修担当の上司とのコミュニケーションは、オンラインのチャットのみ。
かつ、質問する際は「全員の前で許可を得て質問する」という形式で、気軽に質問ができませんでした。

なるべく質問せずに自分で調べようと(おそらく、研修担当の方もその狙いだったのでしょうが)、その結果、多くの事柄に対して私はきちんと理解ができないまま「わかったつもり」になってしまって。

でも、そういうのはなんとなく気づくんですよね。「あれ?これは、こういうことじゃなかったっけ…」という感じで。
そんな風に、もやもやし状態が続きました。

そしてそのもやもやは、同期から置いていかれているのが分かると、不安と焦燥感へと変わっていきました。

あるとき、上司の面談の際に、こう言われました。

上司

「今後、研修を続けることも、配属させることもできない」

辛い状況ながらも「一生この会社で、働こう」と思っていたところの、宣告でした。

2転職のきっかけ

出社しても、ただ座っているだけ。

イメージ図:悩む20代男性い

上司からの一言は、「退職勧奨」以外の何物でもありませんでした。

ただそれは「勧奨」であって「勧告」ではなく、その後も出社自体はできました。

ですが、出社しても指示がありませんのでやることがありません。
出社してもただ座っているだけ。そんな状況に耐えきれるはずもなく、私は退職を決意することになります。

上司に退職願いを出したその日、張り詰めていた緊張が緩みどっと疲れがやってきました。

(このまま何日かゆっくり休んで、疲れを癒そうか)とも思いましたが、収入がゼロの状態でしたので(かつ、私は当時から一人暮らしでしたので)悠長なことは言ってられません。

私はすぐに、転職活動を始めることにしました。

今思い返せば、上司から「このままだとまずいよキミ」と言われたときから、転職活動を始めるべきでした。

3転職活動中

そうだ、経理職になろう。

イメージ図:経理職へのキャリア

転職活動を始めるとは言ったものの、もともとやりたいこともなかった私は、ここでまた苦労することになりました。

とりあえず転職エージェントdodaに登録し、営業・事務・施工管理・ビルメンテナンスなど、様々な職種の求人に応募しました。

そのうち3件ほど内定は取れたのですが、「本当にこの仕事が、自分のやりたかったことなのか?」と思い返すと、どうしても承諾する気になれなくて。 結局その内定はすべて辞退しました。

ただ、収穫もありました。

いろんな求人職種を見ていくうちに、(そういえば自分は、PC触るのは好きだよな)、(一つの仕事で収入のすべてを賄おうとするよりも、副業も視野に入れるのはどうだろう)という想いも芽生えてきたのです。

そして、(事務作業は楽しそう、自分に向いてそう)、(経理はどうだろう?)と、希望条件の解像度が少しずつ高まっていき、私は、経理を志望しての転職活動に切り替えました。

経理とは

経理とは、企業や組織の財務状況を管理・記録し、適切な財務報告を行う業務です。

経理担当者は、日々の取引の記録から始まり、決算業務や税務対応まで、幅広い財務関連業務を担当します。

経理の主な仕事内容

仕事内容 説明
日次・月次の会計処理 企業の取引を日々記録し、月次で集計して財務諸表を作成します。これには、仕訳入力や帳簿管理、資金繰り表の作成が含まれます。
決算業務 四半期ごとや年度末に行われる決算処理を担当します。これには、損益計算書や貸借対照表の作成、監査対応などが含まれ、企業の財務状況を正確に報告します。
税務申告と対応 法人税や消費税など、各種税務申告を行い、税務署との対応を行います。税務調査が行われる場合は、その準備や対応も担当します。
資金管理と予算策定 企業の資金繰りを管理し、適切な資金運用をサポートします。また、年度ごとの予算を策定し、経営計画に基づいた財務管理を行います。
財務分析と経営支援 財務データを分析し、経営陣に対して経営判断に必要な情報を提供します。これにより、企業の戦略的な意思決定をサポートします。

ところが、「経理を目指そう」と決心した途端に、選考の通過率が一気に悪くなって。
書類選考すら通らないのです。

どうやら未経験から経理への転職の際は「簿記」の資格が必要になりそうだと気づき、職業訓練校に入校し、半年間簿記とPCスキルを学びました。

簿記とは

簿記とは、企業や個人の経済活動を記録・整理し、財務状況を明確にするための手法です。簿記は、会計や経理業務の基礎となるものであり、財務諸表の作成や経営分析に必要なスキルを学ぶために重要です。個人のスキルアップや企業の財務管理に役立つ知識を提供します。

簿記の概要

簿記の資格で学べること 簿記の基本的な仕組みや、仕訳の方法、財務諸表の読み方、会計に関する法規や原則を学ぶことができます。また、実務に必要な経理・会計のスキルも習得できます。
簿記の資格取得の流れ 簿記資格の取得には、テキストでの学習と問題演習を行い、試験を受ける流れとなります。日商簿記や全商簿記などの検定試験を受験し、合格することで資格を取得します。
学習時間目安 初級レベルでは30~50時間、中級レベルでは100~150時間、上級レベルでは300時間以上の学習時間が必要とされます。個人の理解度や学習ペースにより変動します。
参考サイト 日商簿記検定公式サイト

訓練校に通学して5ヵ月目くらいから、経理職・税務職の転職支援に強いMS-Japan(MS Agent)に登録しました。

MS-Japanの担当の方は私の希望条件に沿う求人をいくつか紹介してくれ、更には書類添削、面接対策もしっかり行っていただきました。

その甲斐もあって、経理関連の求人3社から内定の連絡をいただいて
半年以上かかった私の転職活動は、ようやくここで幕を閉じました。

4転職後

経理の仕事は、私にとって天職だった。

イメージ図:経理職として働く20代男性

転職した職場は、建築・インテリアの商品を扱う会社の経理部です。

入社して数日経って、「この転職は成功だった」と実感しました。
その理由は、以下のとおりです。

  • 定時で帰れる
  • 有給を好きに使える
  • 人間関係が良い
  • 会社全体の状況を数字で確認できる
  • コツコツ作業するのが楽しい

まさに「私にピッタリの職が見つかった」と感じることがありました。

もちろん、実務未経験での入社でしたので、覚えることもたくさんありました。
また、比較的古い体質の会社ということもあってか、現場の人達の方でやや融通が利かないと感じること、そのほか紙ベースのやり取りが多いなど、ストレスを感じることもありました。

良かった点は、前職のプログラマーで身につけたITスキルが役立ったこと。
業務効率化の提案をしたところ、そのいくつかが採用されたのです。

前職なら「こんなのできて当然」だったのに対し、今の職場では「こんなことできるの?ありがとう!」です。

私のITスキルは前職を退職してからあまり変わっていませんでしたが、環境が変わるだけでここまで評価が一変することに驚きました。

直属の上司も優しい方で、(相談したいけど質問しにくい)と感じることはありません。思い切って「こんなことを提案してみようか」ということも、きちんと受け止めてくれる方でした。

5その後、どうなったか。

転職後に得られた「心の余裕」。そしてやりがいのある「副業」。

イメージ図:これからのキャリアプランを考える男性

転職をして学べたこと・気づけたことはたくさんあります。

とくに、「わかった気にならない」「わからないことはすぐ質問する」ということは大事だと思いました。

もし前職でこれができていれば、会社をクビになることもなかったかもしれません。
今の職場では少し考えてわからないことはすぐ質問するよう心がけています。

そして転職期間中は、「人に頼ること」の大切さを身にしみて感じました。

転職を応援してくれる家族や友人、そして徹底的にサポートしてくれる転職エージェントなど、周りの環境に恵まれたからこそ転職に成功できたのだと思います。

また「早めに転職活動しておく」というのも教訓になりました。
転職にリスクはあっても、転職活動自体はノーリスクです。

どれだけ良い環境で働いていたとしても、転職サイトやエージェントを通じて、自分の市場価値を知っておく、求人をチェックしておくなどを行っておくだけで、人生の幅は大きく広がると感じています。

たくさんの後悔や辛い想いをしましたが、どの経験も今の状況を作るための材料であったと思います。
大切なことは、学んだことをどう次に活かすか──。その意識の重要さに気付きました。

◇ ◇ ◇

経理へと転職して、もうすぐ2年が経過します。

最近では仕事にも慣れて、時間の余裕ができました。
そこでその時間を有効活用し、副業として、未経験の経理転職で悩む方に向けたブログ『経理屋さん』を立ち上げ、運営しています。

あいおんさんの運営ブログ『経理屋』さん

イメージ図:あいおんさんの運営ブログ『経理屋』さん

サイトURL:https://aion-blog.com/

今では、このブログの運営が一番の楽しみとなっています。

経理職は経験者が優遇されがちですので、一度経理になってしまえば、その経験がその後のキャリアでも役立ちます。

ですが、未経験から経理へ転職するのは、難しい。
その難しさを身にしみて分かっているからこそ、同じ状況で悩む方の助けになればと思い、ブログでの情報発信を続けています。

時間の余裕は、心の余裕にも繋がります。
今回の転職で、私はその心の余裕を手に入れられたと思っています。

私と同じような悩みやストレスを抱えている方にも、ぜひ転職活動を通して心の余裕と、そしてゆとりある生活を送れるようになることを、願っています。

参考:経理・財務、人事・総務での転職におすすめの転職エージェント[PR]

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対応職種・業種 経理・財務、人事・総務、その他管理部門
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