『みんなの転職「体験談」。』
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Webデザイン未経験から正社員へ!転職成功のステップとおすすめエージェントまとめ

[最終更新日]2025/10/07

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未経験からWebデザイナーになるには?仕事内容と転職成功のポイント

「Webデザイナー」というクリエイティブな仕事に、憧れを抱く方が増えています。

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に伴い、Webデザイナーの活躍の場は業界を問わず大きく広がっています。そして、その役割は単に「見た目を美しくする」だけではありません。「どうすればユーザーが使いやすいか」「どうすればビジネスが成長するか」を考え、デザインの力で課題を解決する、非常に専門的でやりがいのある仕事へと進化しているのです。

一方で、未経験からの挑戦となると、「AIに仕事は奪われない?」「今から学ぶべきスキルは何?」「コーディングはどこまで必要?」といった不安や疑問も尽きないのではないでしょうか。

目次

Webデザイナーと聞くと、Webサイトの見た目を美しくする仕事をイメージするかもしれません。もちろんそれも大切な役割ですが、近年、その仕事内容は「課題解決」を軸に大きく進化しています。

この章では、現代のWebデザイナーがどのような役割を担い、具体的にどんな仕事をしているのかを詳しく見ていきましょう。

「課題解決」が中心へ。Webデザイナーの役割の変化

ビジネスの課題を解決するWebデザイナーのイメージ

多くの企業がビジネスにインターネットを活用する現在、Webサイトやアプリは単なる「会社のパンフレット」ではありません。企業の売上を左右し、ユーザーとの重要な接点となる「ビジネスの拠点」です。

そのため、Webデザイナーには、ただ見た目が「かっこいい」「おしゃれ」なデザインではなく、「売上が上がる」「問い合わせが増える」「業務が効率化する」といった、ビジネスのゴールを達成するためのデザインが求められています。

その中心にあるのが、UI(ユーアイ)/UX(ユーエックス)デザインという考え方です。

  • UI(ユーザーインターフェース)とは?
    Webサイトやアプリの見た目や使いやすさのこと。ボタンの配置や文字の大きさなど、ユーザーが直接触れる部分のデザインを指します。
  • UX(ユーザーエクスペリエンス)とは?
    「ユーザー体験」のこと。サイトの表示速度が速くて快適、情報が探しやすい、使っていて楽しいなど、そのサービスを通じてユーザーが得られる体験全体のデザインを指します。

このUI/UXを高めることで、ユーザーに愛され、ビジネスを成功に導くことが、今のWebデザイナーに期待される大きな役割なのです。

活躍の場も、企業のホームページ制作だけにとどまりません。スマートフォンアプリの画面デザイン、オンラインショップの購入フロー改善、社内で使う業務システムの画面設計など、デジタルな接点があるあらゆる場所でWebデザイナーの力が求められています。

チームで成果を出すためのコミュニケーション

Webサイトやアプリは、デザイナー一人だけで完成させるものではありません。様々な専門家とチームを組んで、一つのゴールを目指します。

プロジェクトの進行を管理するWebディレクター、デザインを実際の形にするエンジニア、サイトへの集客を考えるマーケターなど、多くのメンバーと協力し合って仕事を進めていきます。

そのため、自分のデザインの意図を「なぜこの色なのか」「なぜこの配置なのか」と論理的に説明する力がとても重要になります。また、エンジニアから「そのデザインは技術的に難しい」と言われた際に代替案を考えたり、マーケターの意見を取り入れてデザインを調整したりと、柔軟なコミュニケーションも欠かせません。

Webデザイナーが担当する主な制作物

それでは、Webデザイナーが具体的にどのようなものを制作するのか、代表的な例を見ていきましょう。

業務範囲は企業によって様々ですが、主に以下のような制作物を担当します。

  • サイトデザイン・ページデザインの制作
  • 挿入図やグラフ、バナーなどの画像の制作
  • イラスト制作
  • コーディング

サイトデザイン・ページデザインの制作

サイトデザイン・ページデザインの制作は、Webページの基本デザインまたはページそのものを作る仕事です。

具体的にどのような工程になるのかについて、当サイト「みんなの転職体験談」を例に説明してみましょう。

みんなの転職「体験談」。のページデザイン依頼書(一部)

例えばみんなの転職「体験談」。では、とあるページのデザイン指示書を以下のように制作しました(※一部のみを抜粋しています)。
ちなみに、こちらの制作書はExcelで創られています。

デザイン指示書の一部
実際に出来上がったページ(一部)

実際に出来上がったページは、現在の「みんなの転職「体験談」。」Webサイトから直接確認できますので、興味がありましたら、チェックしてみてください。↓※画像をクリックすると実際のページに遷移します。

Webデザイン成果物のイメージ

指示書からWebページに表示される迄の基本の流れとしては、以下になります。

  • 全体のページデザインをPhotoshopなどの画像編集ソフトで作成
  • イラストが含まれる場合は、その分はIllustratorなどのイラスト制作ソフトで作成
  • 1~2の内容を元に、Webページで表示できるようにHtml、CSS、JavaScriptなどのプログラム言語を使って構築していく

──つまり、ここでのWebデザイナーの仕事としては、PhotoshopやIllustratorといった画像編集ソフト、イラスト制作ソフトはじめ、Html、CSS、JavaScriptといったプログラムの構築まで、幅広い業務が求められてくるということです。

その他、ページが完成されるまで依頼元(ディレクターやクライアント)に途中状態のチェックをしてもらいます。完成後に「イメージと全然違う」と言われないように、段階ごとに共有していくことが重要です。

挿入図やグラフ、バナーなどの画像の制作

Webデザイナーは、サイト・ページデザイン制作だけでなく、部分に特化した制作依頼も多くあります。
特に、最近では自社商品・サービスをインターネット広告で紹介するWebバナーを、Webデザイナーに外注で制作依頼する企業も多いです。

挿入図やWebバナーの例

図やバナー上で使用される文章(キャッチコピーやリード文など)や写真画像は、主に指示側のディレクターやクライアントから素材として渡されるケースが多いです。

Webデザイナーはそれら素材を組み合わせて、一つの画像(「クリエイティブ」と呼ばれることがあります)を制作していきます。
制作の工程で使用されるツールは、Photoshopなどの画像編集ソフトがメインです。

イラスト制作

Webデザイナーで「イラスト制作」まで担うケースはそれ程多くありませんが、イラスト制作自体の需要はかなり高まってきていますので、併せて紹介しておきましょう。

みんなの転職「体験談」。のイラスト制作依頼書(一部)

このサイト「みんなの転職「体験談」。」では、TOPページにサイトのイメージ・印象を持ってもらう為のイラストの制作をプロのイラストレータさんに依頼しました。依頼書は、以下のような感じです。

(※ はじめにイラストレータさんの絵のテイストであったり、サイトの全体イメージは伝えています。また、以下依頼書は一部を抜粋したものです。)

  
イメージ(ラフ) 指示書
みんなの転職「体験談」。ラフイラスト① 【20代ビジネスパーソンの電車風景】
20代社会人男女が6~7人いる。
手前に経っている人、奥に座っている人がいる。

《イメージ》
  • リクルートスーツ
  • スマホをいじっている
  • 元気で活気がある
  
みんなの転職「体験談」。ラフイラスト② 【30代ビジネスパーソンの電車風景】
30代社会人男女が6~7人いる。
手前に経っている人、奥に座っている人がいる。

《イメージ》
  • ジャケット
  • 自信がありそう
  • 華やかさと忙しさが同居
  
実際に出来上がったページ(一部)
みんなの転職「体験談」。TOPページ

※ イラストがWebサイト上でどう使われているかは、本サイトのトップページをご覧ください。

イラスト制作をする場合は、Illustratorなどのイラスト制作ソフトを使います。
また、イラスト制作も途中段階でのチェック作業はふんだんに入ります(大体、ラフ画、線画、色塗りと大きく3つのフェーズに分けてチェックの工程を設けるのが一般的です)。

イラスト制作は通常イラストレータの仕事になるため、Webデザイナーが手掛けることはあまりありません。

ですが、もし「自分もある程度イラストが描ける」という場合は、積極的にその点もアピールしていくとよいでしょう。
なぜなら、「イラストを描ける」という人は多くの場合社内にはおらず、大抵は「社外発注」となるケースが多いからです。

ディレクターからすると、依頼を社内で完結できた方がディレクション的にもコスト的にもスムーズになりますので、イラストを描けるWebデザイナーは重宝される傾向にあります。

Webデザイナーの仕事の流れ

❶指示・依頼内容を受ける❷制作スケジュールを立てる❸デザイン制作❹コーディング・確認作業❺納品

制作内容は様々あれど、Webデザイナーの仕事の流れの大枠は以下のようになります。

1) 社内ディレクターまたはクライアントから指示・依頼内容を受ける

社内ディレクター、または直接クライアント(顧客)から、制作してほしい内容の依頼を受けます。
Webサイト全般のデザインなど、制作範囲が大きい場合は通常「仕様書」や「設計書」が渡されます。

Webデザイナーはこの際に、指示・依頼内容を正確に理解し、その他納期や途中確認(チェックなど)の進め方を確認し、依頼者と意思の齟齬が無いようにします。

2) 制作スケジュールを立てる

Webデザイナーのほうで制作スケジュールを立てます。
完成するまでの工程を整理し、途中依頼者とどのタイミングでチェック・確認していくかもスケジュールに落とし込んでいきます。

3) デザイン制作

デザイン制作フェーズです。

一定の段階ごとに、依頼者(社内ディレクターやクライアント)に進捗状況を確認してもらい、修正事項が無いかを見ていきます。修正依頼があった場合は、対応します。

4)コーディング・確認作業

デザイン制作の後は、コーディング(実装)を行います。

実装後は、実際にPCやスマホで表示を確認し、必要に応じて修正・調整を行います。

5) 納品

依頼者から「これで問題ありません」とOKをもらえたら、制作完了です。
完了後は、依頼者から指定された形式(ファイル形式であったり、各画像のサイズ・大きさなど)で成果物を提出することがあります。 特に重要となってくるのが、1)の「指示内容の確認」フェーズです。どんなにスキルのあるWebデザイナーであっても、依頼元と認識がずれていたら、満足してもらえる成果物を制作するのは不可能です。

初回と各フェーズにて、しっかりと依頼者とコミュニケーションを取りながら、相手の真に求めるニーズをくみ取りながら、デザイン制作をしていく──といったイメージです。

  
データとデザインでビジネスを動かす達成感や、AIと共に創造性を加速させる新しいやりがい。

Webデザイナーの仕事は、デザインという形で成果物が目に見えやすいこともあって、やりがいを感じやすい職業と言えるでしょう。

クリエイターとしての喜びはもちろん、ビジネスへの貢献や最新技術の活用など、その魅力は多岐にわたります。具体的に、どんなときに「Webデザイナーをやっていてよかった」と感じられるのか、代表的なポイントを紹介します。

自分のデザインを「作品」として世の中に発信できる

Webデザイナーのやりがいとしてまず挙げられるのは、クリエイターとして自分のアイデアや感性を「作品」という形にし、多くの人に見てもらえることです。

ただし、Webデザイナーはアーティストとは少し違います。「自分が作りたいもの」だけを作るのではなく、「このデザインは誰のためのものか」を常に考え、クライアントやその先にいるユーザーのことを深く理解して形にしていくことが大切です。

そのうえで、クライアントの「目的を達成し、最大限満足してもらうためにはどうすればよいのか」を熟考し、最適なデザインを提案していくことがWebデザイナーの役目であり、腕の見せ所でもあります。この過程では、デザインの技術だけでなく、人々が何に心を動かされるのかを考える豊かな感性も求められます。

データとデザインでビジネスを動かす達成感

Webデザイナーの仕事は、サイトを公開したら終わりではありません。むしろ、そこからが本当のスタートです。

自分がデザインしたWebサイトが、どれくらいの人に見られているのか、どのボタンがたくさんクリックされているのか。そうしたユーザーの反応を、Google Analytics(グーグル・アナリティクス)といった分析ツールを使って、数字(データ)として知ることができます。

そのデータをもとに、「もっとこうすれば使いやすくなるかも」「この色の方がクリックされやすいかな?」と仮説を立ててデザインを改善していきます。その結果、Webサイトからの売上が上がったり、問い合わせの数が2倍になったりと、目に見える成果に繋がったときの喜びは格別です。

自分のデザインが、単なる「作品」ではなく、ビジネスを動かし、成長させる力になる。この手応えこそ、現代のWebデザイナーが感じる大きなやりがいの一つです。

AIや最新ツールが創造性を加速させる

「AIに仕事が奪われる」と聞いて、不安に思う方もいるかもしれません。しかし、多くのデザイナーはAIを「創造性を加速させてくれるパートナー」として活用し始めています。

デザインのアイデア出しでAIに相談相手になってもらったり、サイトに使う画像のラフ案をAIに数十パターン作ってもらったり。これまで時間がかかっていた作業をAIに任せることで、人間であるデザイナーは「どんなコンセプトにするか」「どんな体験をユーザーに届けるか」といった、より本質的でクリエイティブな仕事に集中できるようになっているのです。

また、コードを書かずにデザインをそのままWebサイトにできる「ノーコードツール」も進化しており、自分のアイデアをスピーディーに形にすることが可能です。最新技術を味方につけることで、デザイナーの表現の幅はますます広がっています。

デザイナーとしての向上・スキルアップを感じられる

「自身のデザインスキルをどんどん高めていきたい」という気持ちを強く持っている人は、Webデザイナーを主業務とすることによって、その要望はおのずと叶えていけるでしょう。

もちろん、Webデザイナーの仕事は簡単なものではなく、「なかなか良いデザインが生まれてこない」であったり、「クライアントの要求レベルが高い」など、悩むことも多いでしょう。ですが、そういった悩みや苦しみ自体が、あなたのデザイン力を高めていくきっかけにもなるのです。

また、Webデザイナーは、独立して自身の会社を興したり、フリーランサーとして活躍する人も多いです。
Webデザイナーを極めていく道のりは、同時にこれから先の未来や夢を切り開いていくことにも繋がっていく──ということですね。

デザイナーとしてのスキルアップが、将来の可能性を大きく広げてくれることもまた、Webデザイナーの大きな魅力と言えるでしょう。

Webデザイナーになるために、具体的にどんなスキルを身につければよいのでしょうか?

ここでは、未経験から転職を成功させるために、今、本当に求められているスキルセットを4つのポイントに絞って、優先順位の高い順に解説していきます。

Figmaは必須!UI/UXデザインの基礎スキル

デザインツールのFigmaを使いこなし、UI/UXの基礎知識を押さえることが重要

まず、デザインを作るための「道具」を使いこなすスキルです。現在のWebデザインの世界では、特定のデザインツールの習得が必須となっています。

結論から言うと、Figma(フィグマ)というデザインツールは絶対に使えるようになっておきましょう。Webサイトやアプリのデザインは、今やこのFigmaで行うのが世界の主流です。

以前はPhotoshopやIllustratorがWebデザインの主役でしたが、現在は画像の加工やロゴ・イラスト作成といった「パーツ作り」で使う補助的な役割に変化しています。まずはFigmaをマスターし、必要に応じてPhotoshopなども学んでいくのが効率的です。

そして、ツールを使えるだけでなく、美しいだけでなく「見やすく、使いやすい」デザインを作るための、普遍的なルールを身につけることが重要です。

  • 「誰のためのデザインか」を常に考える
    ターゲットとなるユーザーを意識することがデザインの第一歩です。
  • 見やすいレイアウトの基本
    情報のかたまりを意識した「近接」、見えない線で揃える「整列」など、デザインの4大原則を押さえましょう。
  • 効果的な配色
    色は3〜4色に絞り、それぞれの色が与える印象を理解して使い分けることが大切です。
  • 読みやすい文字
    文字の大きさや行間、文字間の調整(カーニング)に配慮し、ストレスなく読めるようにします。
  • 「余白」をデザインする
    情報を詰め込みすぎず、余白を効果的に使うことで、洗練された見やすいデザインになります。

さらに一歩進んで、「このサイトを使う人はどんな人だろう?(ペルソナ)」、「その人がどんな気持ちでサイトを訪れ、目的を達成するだろう?(カスタマージャーニー)」といった、ユーザーの体験(UX)を考える視点も非常に重要です。この視点があるかどうかが、これからのデザイナーの価値を大きく左右します。

コーディングはどこまで必要?エンジニアとの共通言語

HTML/CSSの基礎知識は、エンジニアとの円滑なコミュニケーションに役立つ

「Webデザイナーになるには、プログラミングもできないとダメ?」これは未経験の方が最も不安に思う点の一つではないでしょうか。

結論として、高度なコーディングスキルは必須ではありません。STUDIOやWebflowといった「ノーコードツール」の普及もあり、デザイナーがデザイン業務に集中できる環境が増えています。

しかし、HTMLとCSSの基本的な仕組みを理解していると、それはあなたの強力な武器になります。なぜなら、デザインを実際のWebサイトの形にしてくれるエンジニアとの「共通言語」になるからです。

  • デザインが実際にWebページでどう再現されるのかが分かるため、技術的に無理なデザイン(=実装できないデザイン)を作ってしまうのを防げます。
  • エンジニアにデザインの意図を正確に伝えられ、コミュニケーションが格段にスムーズになります。

転職活動においても、コーディングの基礎知識は「Webの仕組みをきちんと理解している」というアピールになります。まずは「簡単なWebページなら自分でコードを書いて作れる」レベルを目指して、HTML/CSSの基礎を学んでおくことを強くおすすめします。

マーケティングの視点と論理的説明能力

デザインの意図を論理的に説明し、ビジネスに貢献する視点を持つ

優れたWebデザイナーは、ただデザインが上手いだけではありません。作ったデザインが「なぜ良いのか」をきちんと説明できる能力を持っています。

クライアントやディレクターから「なぜこのデザインにしたのですか?」と聞かれた際に、「なんとなく」ではなく、「このサイトのターゲットは20代女性なので、明るく親しみやすいこの色を選びました」「こちらのボタンの方が、ユーザーが迷わずクリックできると考えたためです」のように、デザインの意図を論理的に説明する力(コミュニケーション力)が求められます。

この説明力を支えるのが、マーケティングの視点です。例えば、SEO(検索エンジンで上位表示させる技術)の基本を知っていれば、検索されやすい言葉を意識したデザインができます。Web広告の仕組みを知っていれば、クリックされやすいバナー広告を作ることができます。

デザインスキルとマーケティングの知識を掛け合わせることで、あなたは「ただデザインが作れる人」から、「ビジネスに貢献できるデザイナー」へとステップアップできるのです。

最も大切なのは「学び続ける姿勢」

日頃から様々なWebサイトを見て新しい情報、技術に触れ、常に向上していくスタンスが必要

ここまで具体的なスキルを紹介してきましたが、実は最も大切なことがあります。それは「学び続ける姿勢」です。

Web業界の技術やトレンドは、驚くほどのスピードで変化していきます。「極めた」と思ったスキルが、数年後には古くなっていることも珍しくありません。Photoshopが中心だった時代からFigmaへ。AIやノーコードツールの登場。このように、デザイナーに求められる道具や知識は常にアップデートされ続けます。

だからこそ、特定のツールを覚えること以上に、常に新しい情報にアンテナを張り、楽しみながら学び続ける姿勢こそが、Webデザイナーとして長く活躍するために最も重要なスキルと言えるでしょう。

ここまでの内容で、Webデザイナーの仕事内容や必要なスキルがイメージできたかと思います。この最後の章では、未経験から転職を成功させるための具体的な3つのステップと、最も大切な心構えについてお伝えします。

【STEP1】独学?スクール?自分に合った学習方法を見つけよう

Webデザインを学ぶ方法は一つではありません。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。

  • 独学(書籍、オンライン学習サイトなど)
    メリット:費用を抑えられる、自分のペースで進められる。
    デメリット:モチベーション維持が難しい、疑問点をすぐに解決できない、情報の取捨選択が大変。
    こんな人におすすめ:自己管理能力が高い人、まずは費用をかけずに挑戦してみたい人。
  • Webデザインスクール
    メリット:体系的なカリキュラムで効率的に学べる、現役デザイナーの講師に質問・添削してもらえる、転職サポートが充実している、一緒に学ぶ仲間ができる。
    デメリット:費用が高い、決まった時間に合わせる必要がある場合も。
    こんな人におすすめ:短期間で集中的にスキルを身につけたい人、一人での学習に不安がある人。

どちらの方法でも大切なのは「まず始めてみること」です。最近では無料体験やカウンセリングが充実しているスクールも多いので、一度相談して情報収集するのも良いでしょう。

【STEP2】採用担当者に響く!「課題解決プロセス」を見せるポートフォリオ作成術

課題解決のプロセスをストーリーで語るポートフォリオを作成する

未経験者の転職活動では、ポートフォリオ(作品集)があなたのスキルとポテンシャルを証明する唯一の武器になります。

採用担当者は、ただ完成したデザインが美しいかを見ているだけではありません。「どんな課題に対し、どう考えてこのデザインを作ったのか」という思考のプロセスを最も重視しています。

そのため、作品をただ並べるのではなく、一つひとつの作品に以下のような「ストーリー」を添えて解説しましょう。架空のサイトやバナーの制作で構いません。

ポートフォリオに記載すべき5つの項目

  • (1) 課題・目的は何か
    (例:「老舗和菓子店のECサイト。若者向けの売上が伸び悩んでいるという課題を解決したい」)
  • (2) ターゲットユーザーは誰か
    (例:「SNSに関心が高く、おしゃれなものが好きな20代女性」)
  • (3) 解決策となるデザインの工夫
    (例:「ターゲットに響くよう、伝統的な和柄にモダンな配色を組み合わせた。スマホでの購入体験を重視し、ボタンを大きく押しやすくした」など、なぜそのデザインにしたのかを具体的に記述)
  • (4) 制作期間・使用ツール
    (例:「制作期間:3週間 / 使用ツール:Figma, Photoshop」)
  • (5) この制作から学んだこと
    (例:「ユーザーのことを深く考えるUXデザインの重要性を学んだ」など、今後の成長意欲を示す)

この構成で3つ以上の作品を用意できれば、あなたの思考力とポテンシャルを十分にアピールできるはずです。

【STEP3】Web・クリエイター系に強い転職エージェントで可能性を広げる

Web系・クリエイター系に強い転職エージェントを利用してサポートを受ける

業務経験の有無に関わらずWebデザイナーに転職される際は、Web系・クリエイター系に強い転職エージェントを利用することをおすすめします。

Webデザイナーと一言で言っても企業が求めるスキルや役割は様々です。業界に詳しいプロの視点から、あなたのスキルレベルやキャリアプランに合った企業を見極めてもらうことで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。

Web系・クリエイター系に強い転職エージェントを利用すれば、ポートフォリオの添削や面接対策など、手厚いサポートによって選考の通過率を高めることができるでしょう。

次の章で、Web系・クリエイター系に強い転職サービスを紹介します。どのサービスも無料で相談・サポートを受けられますので、まずは気軽に話を聞いてみることをおすすめします。

【最後に】これからの時代を生き抜くための大切な心構え

最後に、Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、長く活躍していくために最も大切な心構えをお伝えします。

第3章でも触れましたが、Web業界のトレンドは常に変化します。特定のツールの使い方をマスターすることも大切ですが、それ以上にデザインの原理原則や、ユーザーの課題を考える思考法といった、時代に左右されない普遍的なスキルを磨き続けることが重要です。

AIの進化も、この「学び続ける姿勢」があれば恐れる必要はありません。むしろ、新しい技術を楽しみながら自分の武器にしていくことで、デザイナーとしての価値はさらに高まっていきます。

この記事が、あなたのWebデザイナーへの第一歩を後押しできれば幸いです。あなたの挑戦を応援しています。

HIGH-FIVE

HIGH-FIVE 公式サイト

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拠点 東京、大阪
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実務経験者向けのサービスです。業界未経験の方は、関連する経験・スキルをアピールしていきましょう。

クリエイティブがわかる転職エージェント

doda(デューダ)

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  • 担当者のサポートと併用して、自分でも求人情報を探して応募できる
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dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。

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リクルートエージェント

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リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。

とくに活用したい支援ツールは、企業の特徴から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」です。
先に述べた通り、Webデザイナーの働き方は企業によって様々です。希望する働き方ができる職場を見出す際に、レポート情報は大いに役立つはずです。

また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにWebデザイナーへの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。

リクルートエージェントの特徴

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求人数・サポート実績No1

マイナビクリエイター

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サービス対応地域 関東・関西・東海・九州
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Web・ゲーム・IT業界転職に強み

マイナビのプロモーションを含みます

【まとめ】「Webデザイナーに興味ある」人は、早いタイミングでの行動を

Webデザイナーは実務での経験が圧倒的に効果的!いち早く行動を。

もしあなたが本気で「Webデザイナーで活躍したい!」と思われていたとしたら、いち早く「実務に携わること」を目指すのがよいでしょう。

理由は、Webデザイナーとして経験・スキルを積んでいくとしたら、やはり実務での経験が圧倒的に効果的だからです。

また、年齢が上がれば上がるほど、企業からはWebデザイナーとしてのスキル面だけではなく、ディレクション力やマネジメント力も求められるようになり、その分求人の敷居は高くなっていきます。そういった意味でも、早めの行動が望ましいのです。

この記事が、皆さんのこれからの働き方、キャリアパスを描いていく上で、少しでもお役に立てられることを、心より願っております。

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