未経験から社内SEになるには?仕事内容・年収・将来性・転職成功のポイントを徹底解説
[最終更新日]2025/09/30

社内SEはITエンジニアのなかでも、人気のある職種の1つとなっています。
「安定している」「働きやすそう」といったポジティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。競争率が高いことも、人気を裏付けるポイントの1つです。
一方で社内SEは、他のIT職種には見られない特徴があります。転職後のキャリアを見据えるためにも、まずは社内SEという職種の実態を正しく理解することが重要です。
目次
1)未経験から目指すDX時代の羅針盤!社内SEの仕事と将来性
「社内SE」と聞くと、どんな仕事を思い浮かべますか?「パソコンに詳しい人」「会社のIT担当」といったイメージがあるかもしれません。
もちろんそれも大切な仕事の一部ですが、現代の社内SEの役割はそれだけにとどまりません。会社の成長をITの力で支える、とてもクリエイティブで将来性のある仕事へと進化しています。
この章では、未経験から社内SEを目指すあなたが知っておきたい「仕事の全体像」や「将来性」について、わかりやすく解説していきます。あなたの目指すキャリアと一致するか、一緒に見ていきましょう。
そもそも社内SEとは?~「何でも屋さん」から「事業パートナー」へ~
社内SEの仕事は、一言でいうと「自社の社員が快適かつ効率的に働けるよう、IT環境を整え、活用をサポートする」ことです。
外部の顧客のシステムを作るSIer(エスアイヤー)とは違い、ユーザーはすべて自社の社員。そのため、会社のビジネスや業務内容を深く理解した上で、最適なITソリューションを考えるのが特徴です。
その仕事内容は、大きく2つに分けられます。
① 会社のIT環境を守る「守りのIT」

これは、社員が安心して仕事に集中できるITの土台を支える、非常に重要な業務です。
- ヘルプデスク・トラブル対応: 「パソコンが動かない」「システムにログインできない」といった社員からのSOSに対応します。
- ITインフラの管理・運用: 社員が使うパソコンやサーバー、ネットワーク機器などが常に安定して動くように管理します。
- 情報セキュリティ対策: ウイルス感染や不正アクセスといった脅威から、会社の重要な情報を守るための対策を行います。
従来はこうした「守り」の業務が中心で、「何でも屋さん」と見られることもありました。
② 会社の成長を加速させる「攻めのIT」

そして今、社内SEに強く求められているのが、ITを活用して会社の課題を解決し、ビジネスの成長を後押しする「攻め」の役割です。もはや単なるIT担当ではなく、経営層や各部署の「事業パートナー」としての活躍が期待されています。
- DX推進・業務改善: 「営業部の入力作業を自動化したい」「紙の書類をなくしてペーパーレス化したい」といった現場の課題に対し、RPA(※1)や新しいツールを導入して解決に導きます。
- クラウド・SaaS(※2)の導入と活用支援: Microsoft 365やSalesforceといった便利なクラウドサービスを選定・導入し、社員がうまく使いこなせるようにサポートします。
- 社内システムの企画・開発管理: 会社の業務に必要な新しいシステムを企画したり、外部の開発会社(ベンダー)と協力して開発プロジェクトを進めたりします。
※1 RPA:Robotic Process Automationの略。パソコンで行う定型的な作業を自動化する技術のこと。
※2 SaaS:Software as a Serviceの略。インターネット経由で利用できるソフトウェアのこと。
DX・SaaS時代になぜ必要?データで見る社内SEの市場価値

今、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を重要な経営課題として掲げています。これは、IT技術を使ってビジネスのやり方を根本から変革し、競争力を高めようという取り組みです。
このDXを進める上で、自社のビジネスを深く理解し、ITの力で改革をリードできる社内SEの存在が不可欠となっており、市場価値は年々高まっています。
その価値は年収にも反映される傾向にあります。社内SEの平均年収は500万円~550万円ほどと言われていますが、スキルや企業の規模、担う役割によって年収は大きく変わります。
社内SEの年代ごとの年収イメージ
年代 | 年収イメージ |
---|---|
20代 | 360万円~410万円 |
30代 | 490万円~540万円 |
40代 | 630万円~680万円 |
引用元:キャリアデザインセンター「システムエンジニアの人気職種 社内SE(社内システム企画)の仕事内容、人気の理由とは」
経験を積むことで、年収が着実に上がっていくことがわかります。特に、DX推進やクラウド活用といった「攻めのIT」を担えるスキルを身につければ、さらなる年収アップも期待できるでしょう。
キャリアタイプ | 具体的な内容 |
---|---|
マネジメント職 | メンバーをまとめるプロジェクトマネージャーや、IT部門全体の責任者(CIO:最高情報責任者)として、より経営に近い立場でIT戦略に関わる |
専門職(スペシャリスト) |
自分の強みを活かして、特定の分野のプロフェッショナルを目指す。例として以下のような職種がある:
|
このように、社内SEはキャリアのゴールではなく、様々なプロフェッショナルへと成長していくためのスタートラインにもなり得る、魅力的な職種なのです。
参考文献:
・経済産業省:産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)
・総務省:情報通信白書
2)「楽」って本当?社内SEのリアルなやりがいと大変なこと
「社内SEは顧客対応がないからのんびり働けそう」「ワークライフバランスが良さそう」といったイメージから、”楽な仕事”だと思われがちな社内SE。
もちろん、そうした側面もありますが、実際にはイメージとは違うやりがいや、ならではの大変さも存在します。
この章では、転職してから「思っていたのと違った…」と後悔しないために、社内SEのリアルな働き方の”光”と”影”の両面を、本音でご紹介します。
【やりがい】事業の成長と「ありがとう」を直接感じられる喜び
社内SEの仕事は、会社の根幹を支え、仲間たちの働き方をより良くしていく、手応えの大きい仕事です。具体的なやりがいを3つのポイントで見ていきましょう。
① 社員の「困った」を解決し、直接感謝される

社内SEにとっての”お客様”は、いつも顔を合わせる会社の仲間たちです。システムトラブルを解決したり、ITに関する相談に乗ったりしたときに、「〇〇さんのおかげで助かったよ、ありがとう!」と直接感謝の言葉をもらえるのは、何よりのモチベーションになります。
自分の仕事が、すぐそばで働く仲間の役に立っていると日々実感できるのは、社内SEならではの大きな魅力です。
② 自分の提案で、会社を動かし、成長に貢献できる

現代の社内SEは、ただ頼まれたことをこなすだけではありません。「このツールを導入すれば、営業部の残業時間を減らせるはず」「ペーパーレス化を進めれば、全社のコストをこれだけ削減できる」といった提案を通じて、会社の経営に直接貢献できる面白さがあります。
自分の企画や導入したシステムがきっかけで、会社の業績が上がったり、働き方が改善されたりするのを間近で見られるのは、大きな達成感につながるでしょう。
③ 幅広い技術に触れ、自分の市場価値を高められる

社内SEは、社内のIT環境すべてが担当範囲です。そのため、サーバーやネットワークといったインフラから、業務システム、最新のクラウドサービス、セキュリティ対策まで、非常に幅広い知識や経験を積むことができます。
特定の技術だけを深く追求する専門職とはまた違う、ITのゼネラリストとしてのスキルが身につき、あなた自身の市場価値を高めていくことにも繋がります。
【大変なこと】幅広い知識と板挟み?「楽」ではない現実
一方で、「楽な仕事」というイメージとは裏腹な大変さもあります。転職後にギャップを感じないよう、リアルな現実もしっかりと見ていきましょう。
① 守備範囲が広く、常に学び続ける必要がある

やりがいでも触れた「業務範囲の広さ」は、そのまま大変さにも繋がります。ITに関することなら何でも相談されるため、ハードウェアからソフトウェア、クラウド、セキュリティまで、常に新しい知識を学び続ける姿勢が不可欠です。
技術の進化は非常に速く、昨日まで最新だった情報がすぐに古くなることも珍しくありません。「一度覚えたら安泰」というわけにはいかず、自主的な勉強が苦になる人には厳しい環境かもしれません。
② 経営層と現場の「板挟み」になりやすい

社内SEは、様々な立場の人々の間に立つ調整役でもあります。そのため、「経営層からはコスト削減を求められ、現場の社員からは『もっと便利なツールが欲しい』と要望される」といった板挟みの状況に陥ることも少なくありません。
双方の言い分を理解し、技術的な実現可能性や予算の制約とすり合わせながら、会社全体にとっての最適解を見つけ出すコミュニケーション能力と調整力が求められます。
③ 企業によっては評価されにくく、一人で抱え込むことも
会社のITへの理解度によっては、社内SEの頑張りが正当に評価されにくい場合があります。特に、社内SEが一人しかいない「一人情シス」のような環境では、専門的な仕事内容を理解してくれる上司がおらず、評価やキャリアアップに繋がりにくいという悩みを抱えることも。
また、システム障害は会社のビジネスに直結するため、休日や深夜の緊急対応が求められることもあります。頼れる仲間がいない環境では、その責任とプレッシャーを一人で抱え込むことになりかねません。こうした事態を避けるためにも、転職活動の際には、情報システム部門の体制をしっかりと確認することが大切です。
3)適性診断!あなたは社内SEに向いている?
社内SEになるために、必ずしも高度なプログラミングスキルが最初から必要なわけではありません。むしろ、技術スキル以上に大切になる「向き・不向き」の特性があります。
ここでは、社内SEとして生き生きと活躍している人に共通する3つのタイプをご紹介します。自分に当てはまるものがあるか、ぜひチェックしてみてください。
あなたはどのタイプ?社内SEで活躍できる人の3つの特徴

① 会社の課題解決に面白みを感じる「課題解決タイプ」
「もっとこうすれば、みんなの仕事が楽になるのに…」
日々の業務の中で、そんな風に感じたことはありませんか?
社内SEに向いているのは、会社の業務や社員の働き方に興味を持ち、課題を見つけてITの力で解決することに面白みを感じられる人です。
例えば、「営業部のデータ入力が大変そうだから、自動化するツールを提案してみよう」「経理部の紙の申請書を、ワークフローシステムに置き換えられないか」など、身近な人の「困った」を解決したいという気持ちが原動力になります。
会社の仲間や組織全体をより良くしていくことに、やりがいを感じられる人にぴったりの仕事です。
② 新しいITツールにワクワクする「探求心タイプ」
あなたは、新しいアプリやWebサービスが出ると、つい試してみたくなりませんか?
ITの世界は日進月歩で、便利なツールやサービスが次々と登場します。社内SEは、こうした新しい技術の情報をキャッチアップし、「これを自社で導入したら、どんな良いことがあるだろう?」と考える役割を担います。
専門家レベルの深い知識は必ずしも必要ありません。それよりも、「この新機能、便利そう!」「このツール、面白そう!」とワクワクできる探求心や好奇心が大切です。
新しいことを学ぶのが好きで、それを誰かの役に立てたいと思える人は、社内SEとして楽しみながら成長していけるでしょう。
③ 技術とビジネスの「通訳」になれる「コミュニケーションタイプ」
社内SEのユニークな点は、ITの専門家と、ITが専門ではない社員や経営層の「橋渡し役」になることです。
そのため、技術的な話を分かりやすく噛み砕いて伝えたり、逆に現場の曖昧な要望を整理して技術的な要件にまとめたりする「通訳」のようなスキルが非常に重要になります。
例えば、以下のような場面で活躍できます。
- 経営層に、新しいシステムの導入メリットを専門用語を使わずに説明する。
- 現場の社員から「なんとなく使いにくい」という声を聞き、具体的な改善点をヒアリングして開発会社に伝える。
人と話すのが好きで、難しいことを分かりやすく伝えたり、異なる立場の人の意見を調整したりするのが得意な人は、社内SEとして大きな価値を発揮できるはずです。
4)未経験者のためのスキルマップ!社内SEに必須の知識と技術
「社内SEになるためには、具体的にどんなスキルを身につければいいの?」
未経験から目指す方にとって、ここは一番気になるところですよ。
この章では、社内SEとして活躍するために必要な知識や技術を、3つのステップに分けた「スキルマップ」としてご紹介します。何から手をつければ良いか、学習の道筋をイメージしてみてください。
【土台のスキル】これだけは押さえたい!ITインフラとセキュリティの基礎

まず全ての基本となるのが、会社のIT環境を支える「インフラ」と「セキュリティ」の知識です。これらは、社内SEの仕事を支える”土台”となる部分です。
難しい専門知識は後からで大丈夫。「なぜパソコンはインターネットに繋がるの?」「会社のデータはどこに保存されているの?」といった、基本的な仕組みを理解することが第一歩です。
- ネットワーク:Wi-FiやLAN、IPアドレスといった基本的な用語の理解。
- サーバー:ファイルサーバーや業務システムが動いているコンピューターの役割の理解。
- セキュリティ:ウイルス対策、パスワード管理、不正アクセスなどから会社の情報を守るための基礎知識。
これらの知識を体系的に学ぶには、国家資格である「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」の勉強から始めてみるのがおすすめです。資格取得を目指す過程で、ITの基礎知識を網羅的に身につけることができますよ。
【トレンドスキル】市場価値を高める!クラウド・SaaS活用の知識

基礎を固めたら、次はあなたの市場価値をグッと高める「トレンドスキル」です。特に、現代のビジネスシーンで欠かせない「クラウド」と「SaaS」の知識は、社内SEにとって強力な武器になります。
- クラウドの基礎知識
今や多くの企業が、自社でサーバーを持たずにAWSやAzureといったクラウドサービスを利用しています。これらのサービスがどのようなもので、どんなメリットがあるのか、基本的な概念を理解しておきましょう。 - 主要SaaSの管理スキル
Microsoft 365やGoogle Workspace、SlackといったSaaS(インターネット経由で使うソフト)は、多くの企業の業務に深く浸透しています。これらのアカウント管理やセキュリティ設定、活用方法のサポートは社内SEの重要な仕事です。
こうしたトレンドスキルをアピールできれば、未経験からでも「新しい技術への関心が高く、将来性がある」と評価されやすくなります。各クラウドサービスが提供している入門資格(例:AWS認定クラウドプラクティショナー)の学習も、知識の証明に繋がります。
【ソフトスキル】技術知識を活かす!コミュニケーションと課題解決力

最後に、身につけた技術知識を活かすために不可欠なのが「ソフトスキル」です。特に社内SEは、人と組織を繋ぐハブとなるため、以下の2つの力が非常に重要になります。
- 課題解決力・提案力
各部署の業務を理解し、「何に困っているのか」という本質的な課題を見つけ出す力です。そして、「このSaaSを導入すれば、その課題を解決できますよ」と、ITの知識を使って具体的な解決策を提案する力が求められます。 - コミュニケーション力・調整力
ITに詳しくない社員や経営層、外部の開発会社(ベンダー)など、様々な立場の人と円滑に意思疎通を行う力です。専門用語をかみ砕いて説明したり、各所の意見を調整したりする「通訳」や「ハブ」としての役割が期待されます。
これらのソフトスキルは、前職が営業でも事務でも、必ず活かせる場面があります。技術スキルと掛け合わせることで、あなたならではの価値を発揮できるはずです。
5)転職成功へ導く!未経験から社内SEになるための4ステップ
ここからは、いよいよ実践編です。
未経験から社内SEへの転職を成功させるための具体的な「4つのステップ」をご紹介します。この通りに準備を進めれば、きっとあなたの目指すキャリアへの道が開けるはずです。
【STEP1】現職の経験を武器にする!自己分析と学習ロードマップ

「ITの経験がないから、アピールできることが何もない…」なんて思っていませんか?そんなことはありません。あなたの現職での経験こそが、社内SEへの転職を成功させる強力な武器になります。
まずは、これまでの仕事で「課題を見つけ、工夫して解決した経験」を棚卸ししてみましょう。例えば、こんな経験はありませんか?
- 営業職なら:「顧客管理がバラバラで非効率だったので、Excelで簡単な管理表を作成し、部署の業務効率を改善した」
- 事務職なら:「毎月の手作業でのデータ集計を、マクロを組んで自動化し、作業時間を半減させた」
- 販売職なら:「アルバイト向けに、レジ操作の分かりやすいマニュアルを作成し、新人教育の時間を短縮した」
こうした経験は、社内SEに求められる「課題解決能力」や「業務改善への意欲」をアピールする絶好の材料になります。まずは自分の強みを再発見することから始めましょう。
同時に、前章で紹介したスキルマップを参考に、「まずはITパスポートの勉強から始めて、ITの基礎知識を身につける」といった学習のロードマップを立てることも大切です。
【STEP2】失敗しない企業選びの3つの軸(事業フェーズ・体制・教育制度)

「社内SE」と一口に言っても、会社によって仕事内容は全く異なります。入社後のミスマッチを防ぐために、以下の3つの軸で企業をチェックしてみましょう。
① 事業フェーズ:「攻めのIT」か「守りのIT」か
企業の状況によって、社内SEに求められる役割は大きく変わります。急成長中のベンチャー企業では、新しいツールを次々に導入する「攻めのIT」が中心になる一方、歴史のある安定企業では、既存システムを安定稼働させる「守りのIT」が重視される傾向にあります。自分がどちらの環境で働きたいかをイメージすることが大切です。
② 体制:「チーム」か「一人情シス」か
情報システム部門がチーム体制か、担当者が一人の「一人情シス」かも大きなポイントです。未経験からの転職であれば、先輩社員に相談しながら仕事を覚えられる「チーム体制」の企業を選ぶのが安心です。求人票の「募集背景」の欄に「増員」と書かれているかどうかも参考になります。
③ 教育制度:未経験者を育てる環境があるか
未経験者採用で最も重要なのが、入社後の教育制度です。「入社後研修」「OJT制度」「資格取得支援制度」などが整っているか、求人票をしっかり確認しましょう。面接の際に「未経験で入社された方は、どのようにスキルアップされていますか?」と質問してみるのも有効です。
【STEP3】熱意とポテンシャルを伝える!職務経歴書と面接のコツ

未経験からの転職では、現時点でのスキルよりも「熱意」と「ポテンシャル(将来性)」が重視されます。選考では、以下の点を意識してアピールしましょう。
職務経歴書には、STEP1で棚卸しした「課題解決の経験」を具体的に書き出します。「(課題)に対して、〇〇を工夫し、(結果)に繋げました」というストーリーで語ることで、あなたの強みが採用担当者に伝わりやすくなります。
面接でよく聞かれるのが「なぜ開発エンジニアではなく、社内SEなのですか?」という質問です。これには、「ユーザーである社員の顔が見える環境で、課題解決に直接貢献したい」「技術を使ってビジネスを成長させることに魅力を感じた」など、あなたの言葉で志望動機を語れるように準備しておきましょう。
また、「現在、ITパスポートの資格取得に向けて勉強しています」といった自主的な学習姿勢を伝えることも、熱意のアピールに非常に効果的です。
【STEP4】専門家の力を借りる!IT業界に強い転職エージェント活用術

未経験からの転職活動は、情報収集や企業選びで悩むことも多いはず。そんな時は、転職のプロである転職エージェントを積極的に活用しましょう。
特にIT業界に特化した転職エージェントは、社内SEの仕事内容や企業ごとの特徴を深く理解しています。Webサイトだけでは分からない部署の雰囲気や、未経験者向けの非公開求人を紹介してくれることもあります。
- キャリアプランの相談に乗ってくれる
- あなたの強みに合った求人を紹介してくれる
- 専門的な視点で応募書類の添削や面接対策をしてくれる
- 応募先企業との面接日程の調整や、条件交渉を代行してくれる
一人で悩まずに専門家の力を借りることが、転職成功への一番の近道です。まずは2~3社のエージェントに登録し、あなたと相性の良い担当者を見つけることから始めてみましょう。
参考文献:
・経済産業省:IT人材需給に関する調査
・独立行政法人労働政策研究・研修機構:若年者の離職状況と離職後のキャリア形成Ⅱ
6)社内SEの転職におすすめの転職エージェントと、その活用法
社内SE転職ナビ
「社内SEの82%が他のエンジニアに紹介したいと回答する」という、社内SEの転職支援に特化した転職エージェントです!
社内SE転職ナビは、ITエンジニアへの転職支援に特化した転職エージェントです。
同サービスは、社内SEのほか客先常駐以外のすべてのITエンジニア転職をサポートしています。
社内SE転職ナビの強みは、専門のコンサルタントが一人ひとりの経験・志向性に合わせておこなうマッチングの高さです。
転職後の定着率は96.5%(※1)、また「社内SEの82%が他のエンジニアに紹介したいと回答(※2)」しているといいます。
※1 2022年7月~12月入社者の3か月以上継続率
※2 調査方法:インターネット / 調査調査機関:2023年6月22日~24日 / アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ / 調査対象:社内SE(情報システム部、ヘルプデスク、自社内で働くITエンジニア1010名)
利用者からの評価が高い理由に、「IT業界に精通したコンサルタントから、マッチングに厳選した求人のみ紹介」される仕組みがあります。
転職エージェントのサポートに対して、「求人の数よりも質」を重視している人におすすめのサービスです。
社内SE転職ナビの特徴
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マイナビIT AGENT
マイナビ社が運営する、ITエンジニア転職に特化した転職エージェント。好条件求人の紹介、書類作成・面接準備へのサポートの手厚さに強みがあります。
マイナビIT AGENTは人材紹介会社の大手マイナビが運営する「IT/Webエンジニア専用」の転職支援をするエージェントです。
サポート対応地域は全国。オンラインでの面談も受け付けています。
マイナビIT AGENTの大きな特徴は、エンジニア向け求人数の豊富さ、そしてシステム会社から事業会社まで幅広い業界の求人に対応している点が挙げられます。
社内SEの求人も常時豊富に取り揃えており、「マイナビIT AGENT経由で未経験から社内SEに転職成功した」と話す人は多いです。
また、マイナビの転職サービスは「サポートの丁寧さ」にも定評があり、職歴書の作成や面接対策に不安を感じている人におすすめです。
マイナビIT AGENTを利用した人の転職後定着率は97.5%(※公式サイトより)。
転職者一人ひとりにマッチする求人紹介とサポートが期待できます。
マイナビIT AGENTの特徴
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リクルートエージェント
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リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
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これまで培ったノウハウをもとに開発された「サービス体制」と「支援ツール」が非常に高品質であることが、リクルートエージェントの強みです。
たとえば、リクルートエージェントでは志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
ここまでお伝えしたとおり、社内SEの仕事内容はその職場によって大きく変わります。自分に合った職場を見つけだすうえで、レポート情報は大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに社内SEの転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
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dodaエンジニアIT
dodaのITエンジニア転職に特化した転職エージェント。幅広いエンジニア職種と地方求人の豊富さに強みがあります。
dodaエンジニアITは、大手総合型転職サービスdodaがITエンジニア向けに設けた「エンジニア特化型」の転職エージェントサービスです。
同サービスの一番の特徴は、豊富な求人にあります。
社内SE含む社内SEの求人数は常時約9,000件。多くの候補から自分に合った求人を探しやすいでしょう。
また、担当となるエンジニアはあなたの経歴に合わせておすすめの社内SE求人を積極的に提案してくれるはずです。
dodaエンジニアITでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため実績のあるエンジニアは企業から熱意あるスカウトメールが届くことが多いでしょう。

dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
「社内SE求人のスカウト・オファーを沢山ほしい」という人は、レジュメ内容を充実しつつ、あわせて社内SEへの意向があることをPRすることをお勧めします。
doda エンジニアITの特徴
dodaエンジニアITの特徴 |
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【まとめ】社内SEを目指すなら仕事内容をよく確認し、希望に合った転職を実現しよう
社内SEは決して楽な仕事ではありませんが、さまざまなスキルを得られる職種でもあります。募集する企業により、仕事内容が大きく異なる点にはぜひとも注意したいもの。希望に合った転職を実現するためには、仕事内容を事前にしっかり確認することが重要です。
加えて、ITエンジニアとしてのキャリアイメージも持っておくとよいでしょう。よりあなたにフィットした職場選びにつながり、転職後の満足度が高まると同時にあなた自身の価値向上にもつながります。
また社内SEは情報が少ないこともあり、独力で転職活動を進めにくい場合も多いもの。社内SEに強い転職エージェントを活用することで必要な情報やアドバイスが得られ、あなたに合った転職先を見つけやすくなります。ぜひ活用してみましょう。