「介護業界で働きたい」はじめての介護士への転職で失敗しないためのポイント4点
[最終更新日]2024/07/09
高齢化が急速に進む日本では、いま介護に携わる仕事の需要が高まっています。
誰でも1年に1つずつ年を取るのですから、高齢者が安心して暮らせる世の中にすることは、私たち自身の将来を考える上でも大きな意義を持つと言えるでしょう。
一方で、介護業界は就労環境の過酷さや慢性的な人手不足といったことが原因で、離職率が高い業界といわれている面もあります。
目次
1)介護士の仕事内容・やりがいは?
介護士の主な仕事内容
介護士の主な仕事内容は、有料老人ホーム、デイサービスなどの施設、または自宅訪問などを通し、着替えや食事、トイレ・入浴の介助など、利用者の生活のあらゆる面に向けてサポートをすることです。
また、勤務先の施設によって仕事内容や働き方は大きく変わります。
たとえば有料老人ホームやデイサービスでは、施設へ入居・通所するお年寄りの介助が主な仕事になります。
一方の「訪問介護」では、利用者の住居へ伺い、介助のほか掃除や料理といった業務も発生します。
こうした「介護士(ヘルパー)」の仕事は特別に資格を有さずとも勤務が可能です。
また、「介護福祉士」の資格を所得すると、介護業務の他にも現場責任者・介護指導といった仕事も可能になります。
介護士で働くことのやりがい
介護士と聞くと、高齢者のおむつを換えたり、着替えの手助けをしたり、食事の補助をしたりといったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、実際には介護士の仕事は幅広く、奥が深いものです。
「自立支援」という考え方
介護の仕事の根本にある重要な考えの1つに「自立支援」があります。
高齢者が身のまわりの世話をしてもらうだけでなく、自分でできることは自分でするように支援していくことです。
こうすることで、高齢者自身が活力や生きがいを改めて見出し、外出できるようになったり、人との交流やおしゃれを楽しめるようになったりすることのきっかけにもなるのです。
高齢者は人生の大先輩です。どの高齢者も、若い時代にはさまざまな経験をし、多くの人を見てきたはずです。
そのような高齢者の方々の人生を再び彩りある豊かなものにするお手伝いができ、入居者やお客様から感謝していただけるとしたら、望外の喜びではないでしょうか。
高齢化が進む日本において、高齢になっても豊かで幸せに満ちた暮らしをしたいと考える人は増えていくことでしょう。
そうした観点においても、介護士の仕事は世の中が求めている「生き方」に応えていくものであり、社会的意義が大きな仕事と言えます。
介護業界のキャリアパスと年収イメージ
厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護士の平均年収は360~420万円となります。
この年収額は、他の業界・業種と比べると決して高い数字とは言えません。
介護業界でのキャリアパスとしては、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」、「認定介護福祉士」の資格を取得するか、「ケアマネージャー」の仕事を目指すのが一般的です。
役職や保有資格が増えると、そのぶん待遇面でも優遇される可能性が充分に出てくるのです。
2)介護業界の主な職場・施設
前項でもお伝えしましたが、介護業界とひと口に言っても、仕事にはいくつかの種類があり、どの仕事に就くかによって働き方や求められる力も少しずつ異なります。
介護の仕事は、大きくは「入居介護施設(老人ホームなど)」、「デイサービス」、「ホームヘルパー」、「介護支援専門員(ケアマネ)」の4つに分類できます。
どの職場を選ぶかによって働き方が異なるだけでなく、求められる資格や利用者の方の要介護度、利用者の家族の方々の考え方といったさまざまな違いが出てきます。
入居介護施設(老人ホームなど)で働く
入居介護施設とは、利用者が入居して24時間体制で介護をする施設のことです。
自治体や社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームや、民間企業が運営する介護付き老人ホームなどがあります。
特別養護老人ホームは要介護3以上の高齢者が入居するのが一般的ですので、寝たきりの高齢者が多い傾向があります。
仕事内容は食事介助、排せつ介助、入浴介助、更衣、口腔ケア、清拭といったいわゆる身体介護が中心となります。
施設は24時間体制のため、夜勤が必要な職場も多くなります。
「介護助手」として働く
なお、身体介護をするには介護資格が必要ですので、無資格で働く場合は入居者の生活支援をする「介護助手」といった立場で就業することになります。
介護付き老人ホームの場合、要介護3以上といった入居条件はないため、身のまわりのことが自身でできる入居者も多いなど、特別養護老人ホームに比べると身体介護の度合いが低くなる傾向があります。
ただし、老人ホームによっては入居時に数千万といった多額の一時金が必要なケースもあります。そうした老人ホームでは接遇マナーやていねいなケアが求められることもあります。
デイサービス(通所施設)で働く
デイサービスとは、自宅で生活する利用者が日中のみ通い、食事や入浴、機能訓練をする施設です。
日中のみですので、入居介護施設のような夜勤の必要がない代わりに、利用者を自宅まで迎えに行き、送り届ける仕事があるのが特徴です。
ただし、利用者が宿泊することも可能なお泊まりデイサービスを行っている施設もありますので、その場合は夜勤が必要なケースもあることに注意しましょう。
デイサービスの主な仕事は「介助」と「コミュニケーション」
デイサービスでの仕事は、食事補助や入浴介助、機能訓練の補助が挙げられます。
また、職員や他の利用者との交流を図ることを目的としたレクリエーションをすることもあります。近年ではレクリエーションに力を入れる施設が増えていることから、レクリエーションの運営もデイサービスでの重要な仕事の1つとなっています。
基本的に日中のみの勤務のため、子どものいる女性も多く働いている傾向があります。また、民間企業が中心ということもあり、他業種からデイサービスの経営に参入するケースもめずらしくありません。
働く上での待遇については施設ごとに大きく異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
ホームヘルパー(訪問介護)で働く
ホームヘルパーとは、要介護者の自宅へ出向き、自宅で介護サービスをする仕事のことです。
食事や着替え、排泄、入浴といった身体介助や、調理、掃除、洗濯、買い物といった生活支援、利用者が通院するときの送迎および乗車・降車の介助といった幅広い仕事を行います。
「ホームヘルパー」と「家事代行」の違い
利用者の自宅で働くと聞くと、家事代行のようなイメージを持つ人がいるかもしれませんが、実際は異なります。
たとえば、家事代行であれば利用者とその家族の食事の準備をしたり、ついでに家族の分の洗濯もしたりといったことがあり得ますが、ホームヘルパーは利用者のみの食事や洗濯を行い、家族の分は業務に含まれません。
入居施設やデイサービスでは、複数の入居者・利用者を担当しますが、ホームヘルパーは世帯ごとに1対1の関係で介護を行います。
利用者との信頼関係が重要になる一方で、利用者や家族の精神的な支えとなることもめずらしくありません。
なお、ホームヘルパーとして働くには、利用者の身体に触れる身体介護が必須となることから、介護資格が必ず必要になります。
介護支援専門員(ケアマネージャー)として働く
介護支援専門員は、一般的にはケアマネージャー、あるいはケアマネと呼ばれている仕事です。
利用者のためのケアプランを作成したり、ケアプランの変更が必要と判断した場合は利用者やその家族、介護・医療関係者の了承を得て変更したりといった仕事になります。
また、ケアプランがきちんと実施されているかどうかをチェックしたり、自治体とのやりとりを担当したりするのも介護支援専門員の仕事です。
ケアマネジャーになるには「介護支援専門資格」が必要
一般的に体を使って働くイメージの強い介護の仕事ですが、介護支援専門員は連絡調整や計算といったデスクワークが中心となります。
勤務も原則的に日勤で、利用者やその家族との面談も事前に決めておくことがほとんどであるため、勤務時間は自由度が比較的高いと言えます。
介護支援専門員になるには、介護支援専門員資格が必須です。
介護関係の資格の中でも難関と言われる資格ですが、介護の仕事を長く続けていくためのキャリアプランを考え、取得を目指す人も多い資格です。
3) 実際に介護士に転職した人の体験談
やりがいがある反面、仕事のきつさもまた強調されがちな介護業界ですが、実際に介護業界で就業したことのある人はどのように感じているのでしょうか。
介護業界で働くようになったきっかけ、転職直後のイメージと現実のギャップ、仕事の面白さや奥深さに気いていくさまなどに注目して、以下にご紹介します「介護の現場で働かれている先輩たちの体験談」もご参考になられてみると良いでしょう。
介護業界の意外な一面や、外から見ているだけではなかなか分からない仕事の醍醐味が伝わってくるのではないでしょうか。
未経験からの介護士転職体験談① 医療事務→介護士
医療事務から介護士へ転職してからの、苦労と成長の日々
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20代の頃から病院で医療事務の仕事を続けてきましたが、結婚・出産を機に退職しました。
しかし、育児が一段落したらまた仕事復帰したい!という思いがあり、それに伴って「他の仕事を経験してみたい」とも考えるようになりました。
私がチャレンジしようと思ったのは「介護」の仕事です。
転職活動と同時に資格の勉強もして、無事に「介護初任者研修」の資格を取得できました。
「育児もあるので17時には仕事を終えたい」、「残業は極力なし」と、やや縛りのきつい条件下で転職活動を進めましたが、無事に正社員で採用していただけたのです。
「訪問介護士」として内定をいただきました。
自宅での家事と、利用者様の身の回りのお世話と、はじめの1ヵ月は身体がボロボロの状態でした。(ちょっと無謀な挑戦だったかな…?)と、くじけそうになるたび、「育児も介護も、本質的には変わらない。一対一で、向き合うことが大切なんだ」と、その気持ちを忘れないようにしています。
未経験からの介護士転職体験談② トラック運転手→介護士
転職しても数か月ですぐ辞めて…を繰り返していた私が、介護業界に入って気付けたこと。
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私は昔から、転職を繰り返してきました。
一つのところに留まるということが、どうにも苦手だったのです。そんな負のスパイラルから抜け出せたきっかけは、40代で結婚した妻のひと言です。
妻「あなたは困っている人を見ると放っておけないでしょ? 介護の仕事とかどうかしら?」
正直そのときは「まぁ、いざダメそうだと思ったらまた辞めればいっか」くらいの気持ちでした。
(中略)
結局私はなんだかんだで、介護の仕事に携わり続けています。
そのきっかけの一つに、私の受け持った言語障害を持つ利用者の方の存在がありました。
その方が今、何を考えていて、何を欲しているのか。
それを理解したい、そう思っているうちに、私「そうか、この気持ちこそが自分がこの仕事に対して抱いている” やりがい”なのかな」と思ったんです。
未経験からの介護士転職体験談③ クリーニング店スタッフ→介護士
世間の「介護」のイメージを変えていきたいと思っています。
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学生時代に何となく続けていたクリーニング店で、社員になるきっかけがあったので、大きな目標もなしに入社。しかしほどなくして後悔していました。
徐々に時代が「介護」の仕事を欲していることにもうすうす気づいていました。
私の祖母も、要介護者でしたので。そんなとき、クリーニング店の常連さんから、介護の仕事の求人を紹介していただいて、私は転職をしたのです。
(中略)
やはり転職してよかったことは、仕事柄優しい人が多いこと。
また、利用者の方といろんなお話をする時間がとても好きになりました。介護の仕事は厳しい、そんなイメージを持たれがちですが、その背景にはこうした人とのつながりがある、ということを世間に発信していきたいと思っています。
介護士の体験談で多く語られるのは、「人と向き合うこと」
介護士で働く人の体験談を見ていると、「向き合う」「話をする(コミュニケーションを取る)」ことの大切さを伝える人が非常に多いことに気づきます。
人と向き合うことは、仕事のみならず生活をするうえで不可欠なものです。
その行為とはいったいどのようなものなのか、自分は他者に対してどう向き合っていくのか、といったことについて深く考えられる人は、介護業界の仕事の適性があるといえるのかもしれません。
4)はじめての介護士への転職で、準備すべきポイント4点
常勤か派遣か、働き方を事前に決めておく
介護業界での働き方には、「常勤(正社員)」として働くのか、「派遣」として働くのかの、大きく分けて2つがあります。
雇用の安定性を重視するのであれば、正社員としての働き方が適していますが、一方の派遣社員であれば、よりフレキシブルに勤務時間を決められるというメリットもあります。
その他の両者の働き方のメリットとしては、以下のようなものがあります。
正社員のメリット
- 長期間、同じ職場で安定して働ける
- その職場・施設ならではの専門性・経験を高められる
- リーダー職、管理職といったキャリアアップを目指しやすい
派遣社員のメリット
- 勤務時間や勤務期間を、自分のライフスタイルに合わせて働ける
- 様々な職場・施設を短期間で体験できる
- 派遣会社の方で研修や資格取得のサポートを受けられる
また職場の人間関係も、介護業界の転職では視野に入れておくと良いでしょう。
仮に派遣社員として介護の仕事に就いた際、契約期間満了となればその都度、新しい職場、新しいスタッフ、新しい利用者との関係性を築いていく必要があるためです。
「年収はどのくらいほしいのか」
「キャリアアップは考えているか」
「どんな環境で働きたいのか」
まずはご自身の転職の目的を明確にしたのちに、転職活動に臨まれることをおすすめします。
キャリアアップを意識していくなら、早めのタイミングで複数の資格取得を意識しておこう
介護職員初任者研修
介護業界の入門とも言える資格に「介護職員初任者研修」があります。
かつてヘルパー2級と言われていた資格で、実務経験は問いません。介護業界で働く上で基礎となる知識を学ぶためのカリキュラムをこなし、筆記試験に合格することで取得できます。
介護職員実務者研修
介護職員初任者研修よりも実践的な内容を習得することを目的としているのが「介護職員実務者研修」です。
介護施設にはサービス提供責任者(サ責)と呼ばれる人を配置する必要があります。
初任者研修の修了者でもサ責とすることは可能ですが、この場合は事業所の介護報酬が30%減額されてしまうため、これを避けるために実務者研修修了者が現場からも求められているのです。
介護職員実務者研修を修了することでサ責としての資格が得られます。
また、さらに上級の「介護福祉士」という国家資格に挑戦するための受験資格として、介護職員実務者研修を修了している必要があります。
なお、実務者研修という名称ですが、実務経験がなくても一定のカリキュラムをこなすことで受講できるようになります。
介護福祉士
介護福祉士は、介護業務に特化した国家資格として広く知られています。介護福祉士を取得することで、サ責はもちろん、生活相談員やチームリーダーへの道が開けてきます。
ただし、介護系の高校や学科を卒業している場合を除き、受験資格を得るには実務経験が3年以上必要になります。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、要介護者の自立を支援したり、そのためのケアプランを作成したりするための資格です。
2017年までは介護関連の資格を持たなくても一定の実務経験があれば受験資格が得られましたが、2018年より受験資格が変更され、社会福祉士や介護福祉士といった国家資格に基づく業務経験や、生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員といった実務経験が通算5年以上必要になるため注意が必要です。
介護に関連する資格には、これ以外にもさまざまなものがあります。取得することでキャリアアップにつながったり、より有利な条件で転職できたりすることもありますので、しっかりとリサーチしておきましょう。
良くない職場・ブラック企業に入らないようにする、「見極め」の視点を持とう
介護業界に限ったことではありませんが、転職するからには「入ってみたら後悔した」といったリスクを避けたいものです。そこで、良くない職場、いわゆるブラック企業に入社しないで済むよう、見極めの視点を持つことは非常に重要です。
まず、求人情報を見る際には「給与条件」「休日数」「募集人数」「募集頻度」に注意を払いましょう。
給与や休日といった条件が悪い場合は当然注意が必要ですが、反対に条件が不自然に良すぎる場合も警戒したほうが無難です。
実際に就業してみたら、提示された条件とは異なっていた、といったことになりかねないからです。
募集人数が多い・頻繁に求人を出す事業所にも要注意
また、事業所の従業員数に対して募集人数が多すぎる場合も、大量採用・大量離職を疑ったほうが良いでしょう。
さらに、頻繁に募集をかけている職場の場合は、離職率が高い職場であることも考えられます。
面接・職場見学の際にチェックするポイント
面接や職場見学に訪れた際には、働いている職員や施設内の様子をしっかり観察しましょう。
職員の表情が暗く余裕がなさそうに見えるようなら、過重な労働を課せられている可能性があります。
上司にあたる管理者やリーダー、経営者である施設長は一緒に働きたいと思える人物かどうか、面接できちんと目を見て話してくれているか、といったことも重要なポイントです。
その他、施設内の整理整頓が行き届いていなかったり、清潔感がなかったりするようであれば、職場内のモラルが低い可能性も否定できません。
──このように、良くない職場には、たいていファーストコンタクトの時点で何らかの違和感を覚えるものなのです。
上記のようなことに十分注意して、転職後に後悔するリスクをできるだけ下げておきましょう。
介護業界の求人に強い転職エージェントを利用しよう
未経験から介護業界へチャレンジする場合、求人を探す段階から応募・選考までを自分一人でこなすよりも、介護系の情報を多く持っている転職エージェントを活用したほうが安心です。
異業種の職場は、前職と比較してどうであるか、といった基準が自分の中にないため、どうしても直感に頼って転職を決める流れになりがちです。
そうした「ミスマッチの可能性」を事前に防ぐ意味でも、プロのサポートを受けるのが得策と言えるでしょう。
たくさんの情報を持つ求人情報サイトから、介護士専門のキャリアコンサルタントがいる転職エージェントまで、サービスを展開する企業も複数あります。
介護業界特有の問題や保有資格とキャリアパス、希望条件に合う職場選びなどを、プロがアドバイスしてくれることで、入職後のミスマッチの確率を減らせます。
業者によって得意分野が異なるので、介護に特化した転職サイトや転職エージェントは複数登録し、それぞれが得意とするサービスを享受することをおすすめします。
次の章では、介護系の転職におすすめの転職エージェントを紹介していきます。
5) 介護業界への転職におすすめ転職エージェント
レバウェル介護
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介護系転職サービスでトップクラスの求人数。担当エージェントのサポート品質においても高評価の高いサービスです。
「レバウェル介護」は、介護求人に特化した転職エージェントです。
介護系求人の中でも、特に高収入にこだわった案件を優先的に紹介しているのが大きな特徴です。介護業界に興味はあるものの、収入の面で不安が拭えないという人は、レバウェル介護を利用してみるといいでしょう。
介護系に特化しているため、職場への直接取材や、実際に就業したことのある人へのヒアリングによって、リアルな情報を集めているのも頼もしいポイントです。
たとえば、施設長はどのような人柄なのか?同世代の職員が多いのかどうか?といった、実際に足を運んでみなければ分からない情報を教えてもらえるので、安心して就業できるのです。
採用決定時になかなか言い出しづらい条件面での交渉や、就業開始後のアフターフォローもしてもらえるので、特に未経験で介護業界へ転職したい人にはぴったりの転職エージェントと言えます。
レバウェル介護の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約22万件(2024年7月現在) |
レバウェル介護は正社員向け転職と派遣社員転職とで窓口が分かれています。派遣社員として働くことを予定している方はこちらよりご登録ください。
かいご畑
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「介護士の仕事は未経験/経験が浅い…」という人におすすめのエージェントです。資格取得サポートなど、実務経験を積むための様々な支援を受けられます。
かいご畑も、その名の通り介護業界のサポートに特化した転職サービスです。
通常の転職支援の他にも、介護資格の無料取得サービスも行っている点が特徴の一つと言えるでしょう。
かいご畑が扱う求人のうち、約70%以上が「派遣社員」または「パート・アルバイト」の求人になります。
そのため「夜勤のみ」「週3勤務」「時短勤務」といったさまざまな働き方の選択が可能になる求人が多いです。
正社員の求人も多く、「介護福祉士」「ケアマネージャー」としてのキャリアアップにも対応しています。
かいご畑の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 北海道、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、静岡、愛知、大阪、京都、神戸、広島、福岡 |
公開求人数 | 約9,000件(2024年7月現在) |
「まずは業務に慣れてから、徐々にキャリアアップを目指したい」という人は、かいご畑の「キャリアアップ応援制度」の活用がおすすめです。
ジョブメドレー介護
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介護士向けの求人数は国内No.1!バリバリ正社員で働きたい人から未経験・復職向けまで幅広い案件を確認できます。
介護向け求人の豊富さで言うなら、ジョブメドレー介護がおすすめです。
介護士への転職の目的は、人によって様々でしょう。
たとえば「職場環境の改善」であったり「キャリアアップ・年収アップ」など…。
ジョブメドレーの強みは何と言っても、そうした転職者一人ひとりのニーズに合った求人の紹介が可能な点です。
他社サイトによくある「非公開求人」の縛りがありませんので、登録者は誰でも、すべての求人が閲覧可能です。
病院や事業所からのスカウト制度もあるので、ご自身の希望の条件を叶える求人と出会えるチャンスは、ぐっと高まることでしょう。
ジョブメドレー介護の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約25万件(2024年7月現在) |
ジョブメドレー介護のサービスは求人サイトがメイン。担当者からのサポートはありませんので、不安な方はレバウェル介護やマイナビ介護職といった介護士向けエージェントを併用しておきましょう。
マイナビ介護職
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「福利厚生が充実」「教育制度が整っている」などのホワイト企業の求人が多いと評判のサービス。担当のサポートも手厚いです。
転職大手の「マイナビ」が運営するマイナビ介護職では、全国の求人に対応が可能です。
マイナビ介護職は、キャリアアドバイザーのサポートが手厚いことでも、多くの利用者の方から好評を得ています。
キャリアアドバイザーはいずれも、介護の現場を熟知しているため、転職者一人ひとりに的確なアドバイスを可能としているのです。
マイナビ介護職は「転職後の定着率」にも重きを置いており、職員の定着率が低い・労働環境があまりよくない求人に関しては、紹介しない方針を取っています。
各エリアでの求人と、詳しい職場の情報を知りたい方は、ぜひマイナビ介護職のサービスを利用されてみるとよいでしょう。
マイナビ介護職の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約7.8万件(2024年7月現在) |
マイナビ介護職の活用メリットの一つに「離職率や職場環境などの、詳細の施設情報を知れる」ことがあります。企業研究の際は担当からの情報を有効活用しましょう。
まとめ)介護士への転職は、しっかりと先を見据えた準備と職場の選択を
介護業界は仕事の過酷さや収入面でネガティブな情報が出回っていますが、実際に働いている人の声を聞くと、やりがいや社会的意義の大きな仕事であり、将来を見据えてステップアップしていくことも可能な奥が深い仕事であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
介護の仕事は、高齢者の方々に直接働きかける仕事であるだけに責任も大きく、相応の資格が求められる場面も出てきます。
どのような資格があり、取得するにはどういった要件が必要になるのか、といった情報をしっかりとリサーチしておくことが大切です。
その上で、「介護の仕事を選んで良かった」と思える選択ができるよう、先を見据えた選択をしていきましょう。