介護初任者研修を働きながら取るには?現役受講者が教える効率的な取得方法
[最終更新日]2026/04/24

未経験から介護業界に転職するうえで、最初に取得すべきと言われているのが「介護職員初任者研修(通称、初任者研修)」です。
そんな初任者研修が、週5日働きながらでも本当に取得できるのか?その疑問にお答えします。
なお本記事の筆者は、実際に初任者研修を取得しています。より具体的な取得方法や取得するコツを紹介していきます。
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この記事でわかること(早見表)
- 働きながら初任者研修の期間と費用は?
→ 期間3〜6ヶ月、費用5〜8万円が相場。資格取得支援制度や公共職業訓練を使えば無料〜低費用での受講も可能 - 初任者研修と実務者研修の違いは?
→ 初任者研修が入門(130時間)、実務者研修がその上位(450時間)。介護福祉士受験には実務者研修が必須。初任者から段階的に取得するのが王道 - 資格取得支援がある職場の探し方は?
→ 介護専門転職エージェントで「資格取得支援あり」に絞り込み検索。費用全額負担・資格手当支給の職場への紹介実績が豊富 - 初任者研修はオンラインのみで取得できる?
→ 完全取得は不可。学科は通信学習で対応可能だが、介護技術の実技演習は対面スクーリングが必須。最小スクーリング日数のコースを選ぶのがコツ - 初任者研修があると転職で有利になる?
→ 有利。採用確率向上+月3,000〜5,000円の資格手当も期待できる。未経験でも初任者研修があると応募できる職場が大幅に増える
目次
1)介護職員初任者研修の資格は必要?
介護職で働き続けるのなら、「初任者研修」の資格は必要と捉えておいた方がよいでしょう。なぜなら、厚生労働省が推奨する介護職のキャリアパスにおいて、介護職員初任者研修はその土台となる資格だからです。
厚生労働省が推奨する介護職のキャリアパス

初任者研修は、介護福祉士実務者研修と共に「公的資格」と呼ばれています。
認知度も信頼度も高く、就職・転職時の面接では有利に働く可能性が高いです。
また訪問介護員になる場合、初任者研修以上の資格所持が必須条件となります。キャリアの幅が広がるという面でも、メリットがあります。
現在では、転職先の求人紹介と資格取得をセットにしている転職サービスもあり、なかには無料で初任者研修を取得できるというものもあります。
そういった無料サービスは後ほど詳しく解説します。
介護職員初任者研修の概要
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 資格名 | 介護職員初任者研修 |
| 概要 | 介護業界での入門資格で、介護の基礎知識と技術を学ぶための研修です。介護職として働くための最低限の知識を習得でき、資格を取得すると訪問介護や施設介護の現場で働けるようになります。 |
| 学べること |
|
| 資格取得の流れ |
|
| 学習時間目安 | 約130時間(通信教育とスクーリングの組み合わせが一般的) |
| 参考サイト | 介護職員初任者研修について – 厚生労働省 |
2)働きながら介護資格「初任者研修」を取得することは可能
初任者研修は正規・非正規問わず、働きながらでも取得することが可能です。
その理由について詳しくみていきましょう。

理由①「豊富なコース選択ができる」
働きながら初任者研修を取得できる理由の1つ目は、「豊富なコース選択ができるから」です。
初任者研修を取得する場合、多くのスクールは週2日程度のペースで研修を進めます。その週2日を平日ではなく土日や夜間に組み込んでいるコースが存在し、働きながらでも取得できるのです。
また近年は、週4日にて最短1ヵ月で取得するなどの、短期集中コースも増えています。そのため、仕事によっては有休や長期休暇を利用して初任者研修の資格を取得することも可能です。
理由②「初心者向けの内容になっている」
働きながら初任者研修を取得できる理由の2つ目は、「研修内容が初心者向けだから」です。
初任者研修は、介護未経験者が基礎から学べるように130時間のカリキュラムが組まれています。課題、講義、実習、試験まですべてが基礎で構成されているからこそ、他の難関資格とは違いスキマ時間でも追いつきやすいのです。
また講師も初心者を想定して丁寧に対応してくれるため、安心して質問がしやすい環境です。
さらに同じく初心者の受講生と協力して課題を解く…なども可能なため、安心して研修に臨めるのはメリットです。
3)働きながら初任者研修を取得した人の実体験

ここからは参考として、筆者が初任者研修を取得した際の実体験を紹介していきます。
筆者は三幸福祉カレッジという民間スクールにて初任者研修を受講しました。
週3~4回の短期集中コースです。
参加者は15名ほど。その中には「現役介護職員ながら、会社に相談してシフトを空けてもらっている20代女性」「タクシー運転手で休みを調整し、介護タクシーにすべく取得を目指している50代男性」など、働きながら資格取得を目指している方が数名いました。
もちろん仕事を減らして取得を目指すため、その月の給料は減少します。また「研修以外の日はすべて仕事」というハードなスケジュールになりがちです。
それでも本当に厳しい場合は研修日を振り替えたり、課題をする時間が取れない場合は授業後に時間をもらって解いたりと、工夫しながら進めていました。
ちなみに、私と同じコースに参加していた方は、全員が無事に初任者研修を取得していました。
短期集中コースでも取得可能でしたが、もし土日コースであればさらに余裕を持って取得できたのだろう…と感じています。
参考:三幸福祉カレッジ
4)働きながら初任者研修を取得する方法とは?

ここからは、「働きながら初任者研修を取得する方法」について解説していきます。
以下の方法のうち、気になるところからチェックしてみてください。
働きながら初任者研修を取得する方法
①「土日コース」(または「土曜日のみ」「日曜日のみ」)を利用しよう
1つ目は「土日コースに通う」という方法です。初任者研修はどのスクールにも土日コースが設けられています。
| コース例 | 通学期間 |
|---|---|
| 土日 | 1ヵ月半~2ヵ月 |
| 土曜日のみ | 3ヵ月 |
| 日曜日のみ | 土日 |
上記のように、130時間の研修を週1~2回ずつ消化するコースです。休日を1日だけ活用して進められるので、課題や試験対策にも時間を割けるのがメリットです。
また、数は少ないですが「夜間コース」を設けているスクールもあります。期間としては4ヵ月ほどかかるものの、シフト制など不定期休みの方が取得を目指す際は役立ちます。
②有休や振り替え制度を活用しよう
2つ目は「有休や振り替え制度で細かく日程を調整する」という方法です。
多くのスクールでは「振り替え制度」というものを採用しており、どうしても行けない日があれば他日程のコースに振り返ることが可能です。
振替のタイミングで有休を取れば、遅れをとらずに進めることもできます。
ただし振替は早めにスクールへ確認し、人員に余裕がある場合にのみ受けられます。また普段話すメンバーがいないコースへ通うことになるので、多少気を遣ってしまうこともあるでしょう。
③【介護職の場合】会社に相談して通学時間をもらう
3つ目は「会社に相談して通学時間を確保する」という方法です。
会社の資格取得応援制度などで「初任者研修取得」が含まれている場合、相談すれば日程を確保してくれることがあります。
それ以外にも、以下のメリットが会社に認識されれば、前向きに資格取得を薦めてもらえることもあります。
- 知識、技術力向上による業務の効率化
- リーダー人材が増える
- 資格所持者の数によって国から手当をもらえる制度がある
場合によっては費用を負担してくれることもあります。ぜひ上司や施設長に相談してみてください。
5)働きながら介護資格「初任者研修」を取得する際の注意点
ここからは働きながら初任者研修を取得する際の注意点を3つ紹介していきます。

働きながら介護資格「初任者研修」を取得する際の注意点
①通常よりも取得に時間がかかる
1つ目の注意点は「取得時間」です。
先述したとおり、初任者研修にはさまざまなコースがあります。最短コースでは1ヵ月以内に取得できますが、働きながら取得を目指す土日コースの場合、その3倍程度かかってしまいます。
そして研修期間が長引くほど、学んだことを忘れてしまいがちです。すると最終日の資格試験に挑む際、「初日に勉強した内容を覚えていない…」という事態に陥ったり、取得後すぐ介護士として働く際に実習で学んだことを忘れたりするリスクがあります。
現実的なスケジュールとして、土日コースを選ばざるを得ない人は多いでしょう。その際は、「学んだことを忘れずに復習する」働きかけが大切です。
定期的に講義メモを整理する、学んだことを振り返るなど、忘れない工夫を心がけましょう。
②通学時間や費用の負担にも注意
2つ目の注意点は「通学時間や通学方法」です。
たとえば通学時間は往復3時間、公共交通機関を利用しないと通えないという場合、どうしても帰宅時間が遅くなってしまい、課題や試験対策に時間を割きづらくなります。
また、遅延などに影響され、最悪の場合必要な受講時間を満たせないというリスクもあります。
そのため、最寄りにスクールがあるかをしっかりとチェックしたうえで、申し込みを検討してください。
なお、車で通学するという方は、無料駐車場のあるスクールを選ぶことで金銭的な負担が減ります。
③課題や試験対策は効率的に
3つ目の注意点は「課題や試験対策」です。
初任者研修では数回ほど課題が出ます。内容はスクールによって異なりますが、課題を修了するにはある程度の時間を要するため、その分の時間を確保する必要があるのです。
また、最終日に設けられている資格試験に関しても、130時間分の範囲をいっさい対策せず挑むのはリスクが大きいです。
十分な対策時間が取れないという方は、「講師が重要といった箇所を暗記シートにまとめる」「電車で通学するスキマ時間に予習する」など、空いた時間を生かせるよう工夫してください。
6)初任者研修スクール選びのコツ
ここからは初任者研修のスクール選びのコツを紹介していきます。実際にスクールに通っていた筆者が重要だと感じたポイントは以下の2つです。
- ➀「コース」「アクセス」の2つを意識する
- ➁早期予約による割引キャンペーンを利用
①「コース」「アクセス」の2つを意識

スクール選びのコツ1つ目は、「コース」「アクセス」をよく調べるということです。
各スクールは差別化を図るべく、多種多様のコースを用意しています。具体的にはここまで紹介した土日コースや短期集中コース以外にも、「火曜日と木曜日のみ」「水曜日のみ」など、平日で定期的に通えるコースもあります。
コースによって受講者の数は増減するため、「少人数で質問しやすい環境がいい」などの希望に沿ってコースを選び、不安がある場合は問い合わせてみることをおすすめします。
また大手スクールであれば、「駅から徒歩5分」などアクセスの良い場所に教室を設けていることが多いです。働きながら通うのであれば、「通学時間は少しでも短い方が良い」という意識をもって探しましょう。
②早期予約による割引キャンペーン

スクール選びのコツ2つ目は、「早期予約による割引キャンペーンを利用する」というものです。
多くのスクールでは「早期予約特典」として、受講料割引を実施しています。例えば大手スクールのベネッセスタイルケアは、1ヵ月ほど前までに予約すれば定価から1万円の値引きとなります。
参考:ベネッセスタイルケア
他にも早期割引を実施するスクールはありますので、金銭的なメリットの多いスクールを比較検討してください。
7)初任者研修の資格取得支援のある転職サービスを活用しよう!
近年の転職サイトや転職エージェントは、「就職したら資格取得0円」という制度を設けています。
転職活動を進めながら費用ゼロで初任者研修を取得できるというのは、未経験者にとって非常にコスパが良いです。そんなメリットの多い「資格取得支援あり」の転職エージェントを2つほど紹介していきましょう。
レバウェル介護
レバウェル介護はレバレジーズメディカルケア株式会社が運営する大手介護求人サービスで、日本最大級の求人数を揃えています。
求人を探す際に「資格取得支援あり」と絞り込みをかけることで、無料で初任者研修を取得できる求人を探せるのが特徴です。
また介護業界に詳しい転職エージェントとマンツーマンで転職活動を進められるため、キャリアや面接の相談などをしつつ、安心して進められます。
レバウェル介護の特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 公開求人数 | 約23万件(2026年8月現在) |
レバウェル介護は正社員向け転職と派遣社員転職とで窓口が分かれています。派遣社員として働くことを予定している方はこちらよりご登録ください。
介護ワーカー


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豊富な求人を「こだわり条件で探しやすい」転職エージェント。担当エージェントのサポート品質も高いです。
介護ワーカーは、保有求人数4万件を超える(2026年5月現在)、国内でも最大規模の転職エージェントです。
全国都道府県の求人を検索でき、かつ「高額求人」「駅チカ」「研修支援有」「週休2日」などのこだわり条件での絞り込み検索に使い勝手の良さがあります。
介護・福祉業界に詳しいアドバイザーが丁寧にサポートしてくれることもあり、実際にサービスを利用した人からは「担当アドバイザーのサポートに対する高評価」の評判・口コミが多く見受けられます。
また、介護ワーカーは初任者研修の資格取得を無料で学べる「介護ワーカーカレッジ」のサービスを全国エリアで展開しています。
希望する人は、登録時にあわせて相談するとよいでしょう。
介護ワーカーの特徴
| 特徴 |
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|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 公開求人数 | 約5.3万件(2026年8月現在) |
豊富な求人から希望する職場を見つけやすいのが介護ワーカーのメリット。担当との面談前に、登録後に確認できる求人一覧から目星をつけておくとよいでしょう。
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FAQ|介護初任者研修を働きながら取得するよくある質問
Q1)働きながら初任者研修を取得するのにかかる期間と費用はどのくらいですか?
標準的な学習期間は3〜6ヶ月で、費用は5万〜8万円程度が相場です。スクールによって通学コース・通信+スクーリングコースなど形式が異なり、受講料も大きく変わります。
職場の資格取得支援制度を利用できる場合は費用が全額または一部補助されることがあります。また国のハロートレーニング(公共職業訓練)を活用すれば、無料または低費用で受講できる場合があります。
在職中の受講であれば、週1〜2回の通学で半年程度というペースが現実的です。仕事との両立を考えると、振替受講制度が充実しているスクールや、夜間・土日コースが用意されているスクールを選ぶことが重要です。
Q2)初任者研修と実務者研修の違いは何ですか?どちらを先に取るべきですか?
初任者研修は介護の入門資格(研修130時間)、実務者研修はその上位資格(研修450時間)です。介護福祉士の国家試験受験には実務者研修の取得が必須ですが、まず初任者研修から取得するのが一般的なキャリアパスです。
初任者研修は「介護の基礎知識・技術を身につける」ことが目的であり、未経験から介護職に就く際の最初のステップとして最適です。実務経験を積みながら実務者研修→介護福祉士と段階を踏むのが介護キャリアの王道ルートです。
既に介護職として働いている場合は、職場のサポートを受けながら実務者研修まで一気に取得を目指すことも可能です。転職エージェントに相談することで、資格取得支援が充実した職場を優先的に紹介してもらえます。
Q3)資格取得支援制度がある介護の職場を探すにはどうすれば良いですか?
介護職専門の転職エージェントを活用するのが最も効率的です。「資格取得支援あり」の求人を絞り込み検索できるほか、非公開求人の中にも支援制度が充実した職場が多くあります。
介護ワーカー・カイゴジョブエージェント・きらケアなど介護特化の転職サービスでは、「初任者研修の取得費用を全額負担」「取得後に資格手当が支給される」職場への紹介実績が豊富です。
また求人票の「福利厚生」欄に「資格取得支援制度あり」と明記されているかを確認するほか、担当アドバイザーに「資格取得を支援してくれる職場を優先的に紹介してほしい」と伝えることで、ニーズに合った求人を得やすくなります。
Q4)初任者研修は通信(オンライン)だけで完全に取得できますか?
通信学習のみでの完全取得はできません。初任者研修には必ず「スクーリング(通学)」が含まれており、介護技術の実技演習は対面での受講が義務付けられています。
ただし、学科部分(筆記試験対策・知識習得)は通信教材で自宅学習でき、スクーリング日数を最小限に抑えたコースを提供するスクールも増えています。「通信メイン+最低限のスクーリング」の形式を選ぶことで、働きながらの受講が格段に楽になります。
スクーリング日数はスクールによって異なり、少ないところでは数日間の集中通学で完了するプランも存在します。仕事のシフトに合わせて受講日を柔軟に調整できるスクールを選ぶことが、受講継続のポイントです。
Q5)初任者研修を取得すると介護の転職で有利になりますか?
有利になります。初任者研修は「介護の基礎知識・技術を持っている」という証明になり、未取得者と比べて採用確率が上がるほか、資格手当として月3,000〜5,000円程度の給与アップも期待できます。
特に未経験から介護職に挑戦する場合、初任者研修の取得は「本気度」を示す証明書として機能します。資格なしでも採用される職場はありますが、初任者研修があることで特養・有料老人ホームなど好条件の職場への応募が広がります。
転職エージェントを活用すれば、初任者研修取得者を積極採用している職場や、資格手当が手厚い施設への転職支援を受けられます。介護職への転職を検討中なら、まず転職エージェントに登録して資格取得と転職活動を並行して進めることをおすすめします。
【まとめ】働きながら初任者研修を取得することはできる
働きながら介護資格「初任者研修」を取得することは可能です。
まずは民間スクールのHPなどでコースやアクセスを比較検討し、自分に合ったものを選んでみてください。
また介護業界への就職・転職を検討している方は、無料で資格取得ができるサービスなどを合わせて調べると、よりお得に初任者研修を取得できます。



