50代からの新たな挑戦。広告営業から未経験で広告制作会社のディレクターへ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 広告代理店
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 80人
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- 広告制作会社
- 職種
- カタログディレクター
- 従業員規模
- 80人
- 年収
- 650万円
目次
キッツさんの転職ストーリー
1これまでの私
広告営業ではなく、「広告制作へ」という想い。
私はこれまでずっと、「営業は自分の天職」だと思っていました。
そして、「手に職がない自分は営業しかできない」と思い込んでいた──のですが、元々広告業界が好きでこの世界に飛び込んだこともあり、「自分ならこんな広告を作るのに」という思いが徐々に強くなってきて、「出来れば広告の仕事を貰うのではなく、広告を作りたい」と思うようにもなってきていました。
いわゆる「食べる」ための職業ではなく、「好きなことをやる」職業に自分の環境を変えたいと思いだした、といったところでしょうか。
子どもが生まれ、親としても自覚が芽生えてきました。ですが、
- 私
-
「人生一回なんだから、自分が好きな世界で思いっきり仕事がしたい」
という思いは歳を重ねて収まるどころか、逆にどんどん大きくなっていって。
そんな中年サラリーマン、それが私でした。
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2転職のきっかけ
毎日目にする広告に、想いが抑えられなくなって。
ある日、駅に大きく貼られているポスター ──たしか、旅行をテーマにしたポスターだと思いますが、なぜかそのポスターの前で足が止まってしまったのです。
- 私
-
「こんなポスターを自分も作りたい!」
と、猛烈なる衝動に駆られたことを今でも覚えています。
その衝動が大きく、そこから一ヵ月くらいは「自分の仕事はこれでいいのか?」「人が作る広告を人に売るだけの仕事で満足か?」という自問自答の日々がずいぶんと続きました。
それ以降は、毎日見る駅の大型ポスターや、ビルの上に立っている看板が自分を誘っているような錯覚に陥りました。
世の中にある多くの広告が「今度は貴方が作る番だよ」と言っているように思えたのです。
中年男が何を青臭いことを言っているんだ、とお思いになることでしょう。…何の保証もなく、何の根拠もなかったけれど、それでもその時の衝動は、何か天啓的なものを感じたのです。
家族にその想いと、そして決断を伝えたとき、支持してくれたのには助かりました。
そういう意味では、私はとても恵まれていたのでしょう。
3転職中
知人からカタログ製作の会社を紹介されて。
転職活動は、特に苦労したという記憶はありませんでした。
「自分が広告好き」ということは当時多くの人に広言していましたし、広告を語る時の私の熱さも、当時私の周りにいる人はよく解っていたからです。
転職を考えていると周りに発信した後は、かなり多くの人から転職先の話をいただきました。
ですので、私は転職サイトや転職エージェントは使わずに、知人から紹介いただいたいくつかの会社の転職面談を受けられました。
当時はかなり意気盛んでいて、ずいぶんと大きなことも言いましたし、また、後から思えば「随分と独り善がりなことを言ってしまったな」と反省することもありましたが、その私の言動を「やる気」とみなしてくれて、とある会社(カタログ製作をする会社)が、新しい職場として私を迎え入れてくれました。
同世代の転職組がなかなか内定を決められずにいる中、私はたまたま面接された人とのフィーリングが合って、気に入ってもらえたのだと思います。
本当に幸運でした。
4転職後
入社後1年間は、「よそ者扱い」。
最初の1年は、本当にキツかったです。
今までいた社員さんからは、
- 社員X
-
「この人、どれだけ仕事ができるんだ?」
という好奇な目──ときには粗探しをするような目で、私を見てきました。
かといって仕事をバリバリやればやったで、
- 社員Y
-
「どうせ、転職直後のスタンドプレーでしょ?」
と陰で揶揄されたこともあります。
いやあ、しんどかったですね。「マジか」「そこまでしてくるか」と思うことも沢山ありました。
ですが、そんな出来事も今振り返れば、良い経験だったと思います。
変な言い方ですが、いろいろな価値観の違いのある人々がいることを「感じる」できるというのは、転職によって得られる大切な機会の一つなのでしょう。
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5その後、どうなったか。
人生を終えるまでチャレンジし続けたい。
転職が自分の人生でプラスであったかマイナスであったかと言えば、確実にプラスだったと言えます。
でも、転職しなかったら失敗だったか?と言うと、それもなかなか言い切れませんね。
同窓会などで、学生時代からずっと同じ会社に勤めてそれなりの役職やポジションを担って仕事をしている友人を見ると、正直羨ましい気にもなります。
一方で、転職で人脈も拡がって、新しい人との出会いも増えました。
また未知への環境に飛び込む勇気も、転職を経験したことで持ちえたと思いますし、転職を経験して良かったと思うことも沢山あります。
◇ ◇ ◇
ここまで自分なりに、自分の人生の節目を自分の価値観で決めてきました。
そのおかげでずいぶんと遠回りをした気もしますし、そのおかげでずいぶんと好きなことに没頭できた気もします。
そんな自分はまだまだ発展途上であり、成長過程であると思います。
今後は自分が培ったスキルやノウハウを若い人に伝承したり、自分のスキルやノウハウを必要としてくれる人たちや組織、会社にそれらを提供する仕事に就きたいと思います。
その形態が独立ということならそれでも良いでしょうし、また転職ということならそれもよいのだと思います。
自分の生きる道を切り拓くために自分のキャリアをアップさせていく、まだまだチャレンジしていく。
──それは、多分人生を終えるまで続けることなんだろうと思っています。
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