私が転職を成功できたのは「ポリテクセンター」のおかげだった、ということ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- ショッピングセンター
- 職種
- 販売員
- 従業員規模
- 300人
- 年収
- 400万円
転職後
- 職業
- 設計事務所
- 職種
- 設計アシスタント
- 従業員規模
- 50人
- 年収
- 350万円
目次
まきさんの転職ストーリー
1これまでの私
地元のショッピングセンターで販売員、やりがいのない毎日。
転職前は、地元のショッピングモールで販売員をやっていました。
当時は独身で一人暮らし。
実家からは割と近いところに住んでいたため、親兄弟との交流は頻繁にありました。
特に何もやりがいはなくて、だらだらと毎日を生きているような感じ。
そして気づけばもう30代。
周りの友人たちもどんどんゴールインしていっています。
なので、焦りの感情は常にありました。
非常に平和な毎日ではありますが、まったくと言っていいほどメリハリがなく、とりわけ出会いの面でもチャンスは皆無といってもいいくらいに乏しいものでした。
このままでいいのか、と自問自答する日が続き、精神的に荒んでいった──というのを今でも覚えています。
2転職のきっかけ
私の悩みは、「年齢の焦り」のほかにももう一つあった。
年齢への焦りとあわせて、職場での人間関係にも非常に悩まされていました。
具体的には、職場の上司との関係がとてつもなく悪く、これが私の精神をますます蝕んでいったのです。
ちなみに上司は私と同様に女性なのですが、口が非常に悪く、いわゆるパワハラ的な言動行動を連日のように繰り返していました。
かと思えば、めちゃくちゃ機嫌のいい日もあったりなんかして。
なんというか、こちらの不穏な動きを察知するんですよね。
さらに上の上司に相談しようと何度も画策したことがあるのですが、そのたびに、うまく対応されて。
今思い出しただけでも本当につらい毎日でしたし、大げさでもなんでもなく、ちょっとしたトラウマになっています。
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とにかく、そうしたことが積み重なって、私は「転職しよう」と決めたのでした。
3転職活動中
転職活動で利用したのは「ポリテクセンター」。
転職活動をするにあたって私が利用したのは、ポリテクセンターです。
ポリテクセンターとは
ポリテクセンターは、厚生労働省の所管のもと、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が運営する職業訓練施設です。
職業訓練を通じて再就職やキャリアアップを支援する施設で、全国約60箇所に設置されています。
ポリテクセンターの概要
項目 | 説明 |
---|---|
特徴 |
未経験でも基礎から学べる:未経験者でも基礎から学べるカリキュラムが整っており、職業訓練指導員が段階的に丁寧に指導します。 高い就職率:就職相談や面接指導、企業説明会などの就職支援が充実しており、高い就職率を誇ります。 |
主な訓練コース | 地域によって異なりますが、機械分野、電気・電子分野、建築分野などが多く提供されています。その他、ITや事務関連のコースもあります。 |
料金 |
離職者訓練の受講料は無料です。ただし、テキスト代や実習費は自己負担となります。 雇用保険受給資格者は、条件を満たせば訓練期間中にハローワークから各種手当が支給される場合があります。 |
参考サイト | 職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)公式サイト |
私が通うことになったセンターでは、機械設計という専門コースがあり、ここで機械設計を学ばせてもらいました。
一緒に学ぶ仲間たちの年齢は、さまざまで下は20歳、上は50歳くらいと非常に幅広い層からなるコースでした。
正直、若い子たちに交じってついていけるかどうか心配でしたが、初心者にもわかりやすい授業になっていて、何とかついていけました。
パソコンも一人一台用意されており、非常に充実した環境で学習を進められました。
また、コース修了のあとは転職先も斡旋してくれるという非常に手厚いサポート体制です。
このおかげで、私は無事に新しい仕事をゲットできたのでした。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場は、設計事務所です。
そこで私は、「設計アシスタント」の仕事に就くことになりました。
設計アシスタント(設計事務所勤務)とは
設計アシスタントは、設計事務所で建築やインテリア、プロダクトデザインの設計を補助する職業です。主に設計士やデザイナーのサポートを行い、図面の作成や修正、資料の整理、プレゼンテーション資料の作成、クライアントとの打ち合わせへの同席など、多岐にわたる業務を担当します。正確な作業や細かい調整が求められ、設計プロセス全体をスムーズに進めるための重要な役割を果たしています。
設計アシスタントの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
図面の作成と修正 | 設計士の指示に基づいて、CADソフトを使い図面を作成・修正します。建築やインテリア、プロダクトの詳細を正確に表現します。 |
資料の整理と管理 | 設計に必要な資料やデータを整理し、いつでも参照できる状態に保ちます。また、クライアントやプロジェクトごとに必要な情報をまとめます。 |
プレゼンテーション資料の作成 | クライアントに提案するためのプレゼン資料を作成します。図面やイラスト、テキストを組み合わせて、わかりやすく表現します。 |
打ち合わせへの同席 | クライアントや他のスタッフとの打ち合わせに同席し、議事録を取ったり、設計士のサポートを行います。現場視察に同行することもあります。 |
その他の事務作業 | メールや電話対応、スケジュール管理、簡単なデータ入力など、事務的な作業も担当します。プロジェクトが円滑に進行するようサポートします。 |
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一応、機械設計の基本的なことは学びましたが、いかんせん実務経験は皆無の私。
そのあたりのことは、面接でしっかりと伝えていましたし、そのうえで雇ってくれたため、即戦力として期待されているようなことはありませんでした。
つまりは「学ばせてもらう」というスタンスで入ったのであり、そういう点では新しい職場で大きなプレッシャーを感じることもありませんでした。
わからないことがあれば、どんどん聞いていきましたし、そうすることが、なんというか、許される職場環境だったんです。
許される、なんていうと少々大袈裟ですが、前職の場合、そういうことができない環境がありましたから。
例のパワハラ上司に声をかけると、意味もなく怒られることがよくあったのです。
新しい職場ではそういうことがなく、とてものびのびと、自分らしく働くけています。
もちろん、失敗することもありますし、怒られることもあります。
ですが、新しく覚えた知識でものづくりに携わっていくのはとてもやりがいを感じられました。
「多少のストレスがあっても、ここでならやっていけそうだ」と、思いました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
転職を振り返って思うことは、「ポリテクセンターのサポートは非常に手厚かった…」ということです。
前述したとおり、私は機械設計のコースで学ばせてもらいましたが、通常このような学校に通おうと思えば、それ相応の費用が必要になってきます。
入学金はもちろんのこと、教科書代や、各種専門ソフト、パソコン…、ちょっと考えただけでも、相当な費用です。
それらを一切、無料で提供してくれるというのは本当にありがたかったです。
ポリテクに通うには、定員があるため、誰も彼でも通えるわけではありません。
それを考えれば、ますます、学習意欲が高まるというものです。
いずれにしても、転職活動をこのような、充実した環境で進められたことは、私にとってとても幸運なことでした。
◇ ◇ ◇
これから将来に向けて考えていることは、インターネットを活用して、何か副業をやってみたいと考えています。
今回の転職がきっかけで、パソコン関係の知識もかなり高まりました。
今までは、インターネットとか、パソコンとか、聞いただけでも頭が痛くなっていましたが、今は全くそうじゃありません。 (ネット関連の)未知の分野でも、なんとなく理解できるようになりました。
副業で継続的に利益を上げられるようになれば、その先の人生において、キャリアの選択肢の幅も広げていけるでしょう。
こういったスキルを、どんどん学んでいきたいと思っています。
ちなみにですが、今の職場は副業が認められていますし、実際職場では副業をやっている人が何人もいます。
そうした先輩方をお手本に、私もよりマルチな活動ができるようになれたらなと思っています。
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