寿退社できたのに、「物足りない」という気持ちがあった。カスタマーサポートから事務職へ|転職体験談
転職前
- 職業
- IT企業サポートセンター
- 職種
- カスタマーサポート
- 従業員規模
- 1502人
- 年収
- 400万円
転職後
- 職業
- 派遣社員
- 職種
- 事務
- 従業員規模
- 534人
- 年収
- 200万円
目次
あいさんの転職ストーリー
1これまでの私
カスタマーサポート管理職。忙しかったけれど、「これでいい」と思ってた。
転職する3年ほど前まで、カスタマーサポートセンターのSVの仕事をしていました。
30人ほどのチームを任されており、スタッフ管理、サービスリリース調整、カスタマーサポートの二次対応などがメイン業務でした。
カスタマーサポートのSVとは
カスタマーサポートのSV(スーパーバイザー)は、カスタマーサポートセンターで働くオペレーターの管理・指導を行い、業務の効率化やサービス品質の向上を図る役職です。
オペレーターからのエスカレーション対応や、クレーム処理、チームのパフォーマンス管理を行い、適切な業務運営をサポートします。
カスタマーサポートのSVの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
オペレーターの管理・指導 | オペレーターの業務を監督し、業務の進捗やパフォーマンスを管理します。定期的に指導やフィードバックを行い、オペレーターのスキル向上をサポートします。 |
エスカレーション対応 | オペレーターが対応できない複雑な顧客対応やクレームについて、エスカレーションされた案件を引き継ぎ、適切な解決策を提供します。 |
業務効率の改善 | 業務フローやシステムを見直し、より効率的なカスタマーサポート運営を目指します。オペレーターの負担を軽減し、迅速な対応を実現します。 |
トレーニングの実施 | 新人オペレーターや既存スタッフに対して、業務に必要な知識やスキルを向上させるためのトレーニングを実施します。 |
業績データの分析・報告 | チームの業績データを収集・分析し、パフォーマンスや改善点を報告します。これに基づき、今後の対応方針や戦略を立てる役割も担います。 |
当時は独身で母と2人で暮らしていました。周りに独身の友達もたくさんいたので、旅行や趣味を生きがいに仕事を頑張っていました。
また、趣味でハンドメイド アクセサリーを作って販売したり、ネイルスクールへ通ったり、スノボを始めたりと―、プライベートは充実していたと思います。
- 同僚
-
「プライベートでは抜けてるけど、仕事は真面目でしっかりしてるね」
と周りに言われて、私は仕事とプライベートで分けているつもりはなかったので、少し意外だったのをおぼえています。
2転職のきっかけ
結婚したら、これまでとは違う生き方をしよう。
30代半ばに差し掛かり、結婚を考え始めるようになりました。
残業の多さや出張の多さ、精神面でのストレスを考えると「結婚したら今の仕事は続けられないだろう」と考えるようになりました。
ですので、自分の後を引き継げるようなリーダーを育成しつつ、ゆくゆくはもっと負担の軽い職場へと転職しようと思っていました。
ちょうど少し前に良いパートナーに巡り合え、そして結婚が決まって。
そのタイミングで、丁度リーダー育成も良いところまで進められ、他の業務の区切りもついて。引き継ぎ先も万全にした状態で上長に退職の意向を伝えました。
新しいサービスリリースも予定されていましたが、そのメイン担当からもはずしてもらいました。
いろいろタイミングが良かったこともありますが、私がこれほど周到に退職までの準備を進めた理由は、「結婚して子供を産んで、その後はゆっくりできる仕事に就いて、家族との時間を大切にしたい」という気持ちが、とても強くあったからです。
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3転職活動中
思い描いていた生活は手に入れた。でも、なぜか物足りない。
退職することについて、周りからは「もったいない」という声もありましたが、以前から私の多忙な状況を心配していた両親やパートナーは賛成してくれました。
退職してからは、自分の条件に合う仕事があるまでは気長にゆっくり休もうと、派遣会社に登録だけしておきました。
せっかくなので、これまで仕事で休めなくてなかなかに行けなかった旅行に行ったり、家の中を大掃除したり、とにかくゆっくりすることを目的に働かずに休んでいました。
ですが、3ヵ月くらい仕事をしない期間が続くと、なんとなく気持ちが落ち着かなくなって。
何だか、自分が社会不適合者のような気がしてきたのです。
仕事をしないで家にいては、当然誰からも感謝されることも、褒められることも、そして必要とされることもありません。
段々と、仕事が恋しく感じるようになりました。
そんな折、派遣会社から自分の条件に合った仕事の紹介があり、私はひとつ返事でその会社で働くことにしました。
実際の仕事をしていなかった期間は半年ほどでしたが、新しい仕事が決まったときは少しホッとしました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場は未経験の「事務職」で、更には派遣社員としての勤務も初めてでしたので、色々勝手がわからずあたふたしました。
事務の仕事自体は単純なのですが、私の方で業界に関する知識が全くありませんでしたので、作業内容を覚えてもこれが何のためにあるのかといった業務全体の把握がほとんどできず、そのためにとても苦労しました。
ただそれも、2~3ヵ月経ってくるとさすがに慣れてきて。
繁忙期はあるものの普段の業務はあまり忙しくないことが分かってくると、
- 私
-
(けっこう暇な時間が多い仕事だな)
と感じるようになり、空いた時間で何をしたらいいか何をしようかなど、そんなことを考えながら過ごすことも多くなりました。
事務職とは
事務職は、企業や組織内でデータ入力や書類作成、電話応対、スケジュール管理など、日常的な事務作業を行う職種です。
総務、経理、営業事務など、部署や業種に応じて業務内容が異なりますが、組織全体が円滑に機能するためのサポート役を担っています。
派遣社員の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
データ入力・書類作成 | PCを使って各種データの入力や、会議資料、報告書などの書類作成を行います。 |
電話・メール対応 | 社内外からの電話応対や、メールのやり取りを担当します。顧客や取引先への連絡、情報提供も含まれます。 |
ファイリング・書類管理 | 各種書類の整理や管理を行い、必要なときにすぐに取り出せるようにファイリングします。紙ベース、デジタル両方の管理が含まれます。 |
スケジュール管理 | 上司やチームのスケジュールを管理し、会議の調整や出張手配など、スムーズな業務進行をサポートします。 |
備品の発注・管理 | 事務用品や備品の在庫を確認し、必要に応じて発注を行います。常に必要な物が揃っているよう、効率的に管理します。 |
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掃除から業務整理などいろいろ手をつけましたが、それでも毎日やることが見つけられるわけでもなく―、暇なことを悩むとは思ってもいなかったです。
前職では忙しくてストレスを溜めていたので落差も激しく、「世の中丁度良い仕事はないものなのかな」と思ったり。
ただ、残業や出張はなく、責任のある仕事もほぼないので精神的に体調を崩すことはなくなって、その点は良かったです。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
前職では管理職で責任も大きく、残業しないと終わらない仕事量に毎日追われていました。
ただ、その反面、必要とされることも多く、達成するやりがいなどもあったり、新しい事を覚えたり自己成長も感じられたので、前職は前職で辛かったたけではなく得たものは大きかったんだなと気付きました。
その時の経験は現在の仕事にも役立っています。
どんな仕事でも辛いことは必ずあって、何に重点を置いて仕事を選ぶのかが大事なのかなと思いました。
退職したことは後悔していませんが、当時の仕事にやりがいを感じられていたことを今は少し羨ましく思います。
ただ、今は仕事でのやりがいよりも子供を育てることに重点を置いているので、休みなど都合も付けやすい職場で働きやすいです。
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おそらく、以前のような「仕事中心の生活」に戻ることはないでしょう。
ですが、子育てが落ち着いた頃には、また自己成長できるような仕事に就いたり、資格を取ったり、趣味を仕事にできるようにしたいと思っています。
人生は一度きりなので、なるべく変化のある人生を送りたいと思っています。また、これまでの経験を活かして活躍したい、夢を描いて向かっていけるような働き方をしたいという気持ちもあります。
大きな野望ではありませんが、家族中心ながらも少しでも自分の為になるような、楽しめるような仕事にチャレンジしてみたいなと。
それまでは、まずは子供を第一に考えて仕事はセーブしながら、今後自分が何をできるか色々計画したり想像して、そしてそれらが実現できるように、少しずつ準備できれば良いなと思っています。
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