100万円の年収ダウン。SEとして「今の自分の立ち位置」を知れた転職|私の転職体験談
転職前
- 職業
- ITシステム開発
- 職種
- SE
- 従業員規模
- 5,000人
- 年収
- 600万円
転職後
- 職業
- ITシステム開発
- 職種
- SE
- 従業員規模
- 1,200人
- 年収
- 500万円
目次
セラフィムさんの転職ストーリー
1これまでの私
大学を卒業してから8年間、SE一本でやってきて。

転職を考え始めたのは、2014年9月頃です。
その頃、僕は某システムインテーグレーション企業のプロジェクトリーダー兼SE(システムエンジニア)として、数多くのシステム開発に携わっていました。
SE(システムエンジニア)
SE(システムエンジニア)は、システムの設計から構築、運用、保守までを担当する職種です。企業や組織のニーズを把握し、それに適したシステムを提案・開発する役割を担います。
SE(システムエンジニア)の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
要件定義 | クライアントの要望や課題をヒアリングし、実現すべきシステムの機能や仕様を定義します。 |
基本設計 | 要件定義を基に、システム全体の構成や動作仕様、画面設計などをまとめます。 |
詳細設計 | 基本設計を具体化し、プログラムやデータベースの設計など、開発に必要な細部を設計します。 |
システム構築 | 設計を基に、プログラミングやテストを行い、システムを構築します。場合によってはプログラマーを指揮します。 |
運用・保守 | システムの運用後、問題が発生した際の対応や、改善のための改修作業を行います。 |
あわせて読みたい
-
- 異業種からSEに転職するには?仕事内容とやりがい・転職成功のポイント3点
- 異業種からSE(システムエンジニア)に転職しようと検討している方に、SEの主な仕事内容、必要なスキル、キャリアパス、そして転職成功に向けて準備するポイントを紹介します。...
大学を卒業してから単身で東京に赴任し、一人暮らしを続けながら22歳から約8年間、SEの仕事に励んでいました。
あまり表には出しませんでしたが、仕事に対して真剣に取り組んできたつもりでいます。
開発したシステムがバグなく動いて、そのシステムが社会の役に立てられるという実感を持てることが仕事のやりがいでした。
──プライベートですか?
「様々な交友を持とう」と意識して行動していましたね。
職場内外問わずいろいろなイベントに参加して、「人と接する」ことが日々の生活の楽しみに感じていました。
2転職のきっかけ
「転職しよう」と思った、3つの理由。

僕が転職しようと思ったきっかけは3つあります。
1つ目は、実家に暮らす両親が生活に困窮していたため、経済的な面で支援できないかと考えたこと。
2つ目は、これは自分の都合でもあるんですが、──ちょうど担当するプロジェクトが変わった時期で、そのプロジェクト自体は「誰がやっても同じ」ような全くやりがいを感じられないようなもので、その開発を続けていくことが辛くなったからです。
そして3つ目は「人間関係の問題」でした。
担当のプロジェクトが変わったタイミングで上司も変わることになったのですが、その上司とどうしても合わなくて。
恐らく相手もそう思っていたのでしょう。毎日のように僕に高圧的・パワハラ的な態度を取り、それは日を追うごとに顕著になっていきました。
特に3つ目の理由が、転職に至る最大のきっかけだったと思います。
その上司が席の近くにやってくるだけで、息苦しさを感じるようになってきて、
- 私
-
(このままだと、どんどん気持ち的にも引きこもってしまう…)
と思い、「いっそ早く転職しよう」とその意思を固めていきました。
あわせて読みたい
-
- 上司のパワハラが「辛い…」「限界…」ときの適切な対応・対策について徹底解説
- もし上司からパワハラやパワハラまがいの被害に遭っている場合、どのように対応・対策をとればいいのでしょうか。この記事では、パワハラの定義とその対応・対策法について解説していきます。...
3転職中
歳の数と同じくらい、求人企業に応募して。

転職活動中で嬉しかったことは、
- 私
-
(今いる環境から脱却できる…!)
という喜びでした。
会社の年収や福利厚生は比較的良かったため、転職するには非常に勿体無く感じたときもありましたが、それでも、退職の判断を持てたことは今になっても良かったと思っています。
活動中、転職エージェントを利用したのですが、その点はとても感謝しています。
転職のノウハウを一から教えていただき、転職するまでサポートしてくれました。
転職活動は思った以上に長期化しましたが、ようやく1社SEとしての求人で、内定を獲得することが出来ました。
活動中に辛かったことは、「両親や会社の仲間に心配をかけてしまった」ことです。
特に両親に対しては、「少しでも援助したい」という想いもあっての転職だったのですが、
- 父親
-
「お前、本当に転職して大丈夫なのか」
と逆に心配されてしまって。
実際、転職後は前職と比べて年収は100万円ほど下がってしまったのです。
結局、思ったような援助はそこまでできずに、まさに身の丈を知った結末でした。…悔しかったですね。
あわせて読みたい
-
- 転職時に年収ダウンの条件は受け入れるべき?適切な判断をする3つのポイント
- 転職時に年収が下がってしまった場合に、その事実を許容すべきかどうかの判断方法を紹介します。「年収」は、いわば転職時の判断材料の一要件です。年収を含めた総合的な観点で満足できる転職を実現していく為に、ぜひご参考下さい。...
4転職後
新しい環境でも、「職場での人間関係」に苦労して。

転職後の仕事の内容については、転職前と同じような仕事をすることになっていたので、あまり心配はしていませんでした。
それよりも、新しい職場では「一から人間関係を築いていかないとならない」状況で(まあ、当然なんですが)、それが思った以上に煩わしかったですね。最初の頃は皆どこかよそよそしかったり、あまり心を開いてくれませんでしたので。
そこで僕が心がけたことは、あえて積極的に人間関係をこちらから築こうとするのではなく、長期のスパンで徐々にゆっくりと交友を深めていくことでした。
もちろん、飲み会や会社のイベントには積極的に参加しました。
あとは、これまでのスキルが最大限発揮できるように意識して、周囲の人たちの役に立てることを努力してきました。
転職後の人間関係の構築がこれほど大変だとは予想できていませんでしたが、努力の甲斐もあって、しばらく経ってからは多くの同僚との関係性も出来てきて。「頼りにされている」のを感じられるようになりました。
5その後、どうなったか。
転職は、「自分の今の立ち位置」を知るきっかけになりました。

転職して一番良かったと思えることは、「自分のスキルがどのレベルかを把握することができた」ことですかね。
今回の転職では、一流企業から零細企業まで50社くらいにエントリーしました。
「自分がどのレベルの企業なら活躍できるのか」を探るために、沢山の企業の面接を受け、フィードバックを貰い、それ以外にも自己分析を徹底的に行いました。
他の同世代のSEと比較して何が優れていて何が劣っているのか。──転職活動を通じて、今の自分の立ち位置を確認できたと思っています。
結果、僕のエンジニアスキルはそれ程高い位置にあったわけではなく、年相応の平均的なところでした。
自分では「もっと上にいる」気持ちでいたので最初は結構ショックでしたが、そういうのも全部受け入れようと。
──結局、長い社会人生活で言えば、自分はまだまだ成長しなくてはいけない、ということなのでしょうから。
現在は、転職後の新しい会社で楽しく続けられています。
ですが、今の会社でも、これから先ずっと安定して働けるかは判らない──そんな風にも感じるようになりました。
- 私
-
「いざという時のために、SEとしてのスキルをさらに磨いていき、他の会社に行っても通用するような人材になっていきたい」
そんなことも考えています。──まだまだ、これからですね。
参考:PG・SEの転職におすすめの転職エージェント[PR]
レバテックキャリア
-
公開求人数 約3.3万件(2024年12月時点) 対応職種・業種 IT・Webエンジニア 特徴 - ITエンジニア・クリエイターへの転職支援に特化
- 希望企業への転職成功率96%
- 5人に4人が年収アップを実現(※公式サイトより)
公式サイト https://career.levtech.jp/
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、かつエンジニアの専門知識を持つ担当エージェントからサポートを受けることができます。
とくに書類添削サポートおよび企業への交渉力に強みがあり、「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上と、非常に高い実績を誇っています(※公式サイトより)。
「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの方は、レバテックキャリアがおすすめです。