札幌にUターン後にリストラ。その後義父の紹介で入った職場では「腫れ物」扱い|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 冠婚葬祭業者
- 職種
- 冠婚葬祭の飛び込み営業
- 従業員規模
- 10人前後(営業所内)
- 年収
- 150万円
転職後
- 職業
- ゴミ処理施設
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 100名前後
- 年収
- 450万円
目次
カズキさんの転職ストーリー
1これまでの私
自動車業界の不況。そして、妻に子供が出来て。
高校卒業後の数年間は、ミュージシャンになる夢を叶えるためにバイトをしながらバンド活動をしていました。
しかしその夢は、叶うことなくすぐに挫折しました。
そして私は、地元札幌を離れ愛知県の大手自動車メーカーでエンジンを作る期間工として働くことにしました。
そして昼夜2交代の仕事を6年間頑張り、その努力が認められ正社員として採用されました。
しかしその数年後、サブプライムローン問題が直撃し、自動車業界が不況になって──。
サブプライムローン問題とは
2007年からの米国の大手住宅ローン会社の経営難をきっかけに世界の株式市場を襲った株安と、それに伴う諸問題。大恐慌以来といわれる世界的な経済危機を招いた。
サブプライムローンとは、クレジットカードで延滞を繰り返すなど信用力の低い個人や低所得者層を対象にした高金利の住宅ローン。優遇金利の「プライム」より信用力が落ちるという意味でサブプライムと呼ばれる。
そんな時に、結婚して間もない妻に子供ができました。
初めての子供だったのでとても嬉しかったのを覚えています。
そして妻が
- 妻
-
「地元で産みたい、札幌に帰ろう」
とお願いしてきました。
そこで私達は、北海道に生活の拠点を移すことにしました。
あわせて読みたい
- Uターン転職のメリット・デメリットは?「地方で働きたい!」人の失敗しない4つの準備
- ここ数年において、地方へのUターン、Iターン転職を希望される方の数は増加傾向にあります。この記事では、そんな地方転職、Uターン、Iターン転職について、メリット・デメリット、注意すべき点をお伝えしていきます!...
2転職のきっかけ
ようやく転職して入った会社で、待ち受けていた状況は──
地元に帰ったものの、職探しは難航しました。
札幌は私が思っていた以上に不景気で、魅力的な求人は皆無でした。
しかし妻や生まれてくる子供のために働かなくてはならないので、私は条件を下げてでも手当たり次第に、面接を受けていきました。
そして採用されたのが、冠婚葬祭の飛び込み営業の仕事でした。
入社後、すぐにおかしいと思いました。
募集に書かれていた内容と全然違っていたからです。
1ヵ月10口の営業ノルマ、実は正社員ではなくボーナスもないなど、ブラック企業そのものだったのです。
なによりも大変だったのが、会社側が私や妻にも契約することを強要してきたことです。
1ヵ月のノルマを達成するために親戚や友達にも加入してもらいました。
そして加入してもらう友人、知人が尽きた時、私はクビ勧告を受けました。
3転職中
失業保険を受けながらの職業訓練と、再就職。
精神的にも肉体的にもどん底に叩き落とされたので、すぐに就職する気にはなれませんでした。
そこで私は、失業手当を貰いながら6ヵ月間の職業訓練を受講することにしました。
あわせて読みたい
- ハローワーク職業訓練のおすすめコースは?受講までの流れを紹介
- この記事では、ハローワークの職業訓練とはどのようなものか、おすすめコースや受講までの流れについて解説します。職業訓練に興味のある人、転職するにあたってスキルアップを図りたい人は、今後の参考にしてみてください。 ...
受講内容は、IT系の仕事がしたいなと思いプログラミングの基礎を学びました。
受講生は、20人前後いました。
私より年上もいましたがほとんどが私より年下でした。
授業内容もわかりやすく、他の受講生とワイワイやりながら学生の頃のように楽しかったです。
この充実した6ヵ月間で心も体もリフレッシュでき、仕事をするための1歩を踏み出す勇気をもらいました。
その後、職業訓練を終了して、私はまた仕事探しを始めました。そんな折に、妻の父親が仕事を紹介してくれたのです。
その仕事内容は、ゴミ処理施設の仕事でした。
4転職後
腫れ物に触れられるような扱いの日々
義父が紹介してくれたゴミ処理施設への転職が決まり、それから入社して数ヵ月が経ちました。
──正直なところ、冠婚葬祭のブラックで働くよりも今の方が精神的に辛かったです。
ゴミ処理施設の仕事は、給料、ボーナス、福利厚生など不満は1つもありません。
しかし会社の人間関係が複雑で精神的に参ってしまいそうです。
入社してすぐから何かが違っていました。
紹介入社ということもあり腫れ物に触るような扱いを社員全員からされています。
何かわからないことがあっても
- 同僚A
-
「〇〇さんは、そこに居てくれるだけでいいから」
- 同僚B
-
「私がやっておくから、タバコ休憩して来てください」
など、よそよそしい対応しかしてくれませんでした。
最近では、仕事がほとんど回ってこなく暇つぶしにネットサーフィンをする有様です。
しかも妻の父親の紹介で始めた仕事なので、簡単に辞めるとは言えない状況で、──それがとても苦しいです。
あわせて読みたい
- 転職したけど、思ってたのと違う…新たな職場の違和感を乗り切るには?
- 転職した先で感じる「思っていた会社と違った…」という違和感。私たちはどのように対処すべきなのでしょうか。違和感を乗り越えるための3つのコツを伝授します。...
5その後、どうなったか。
2度の転職を行って、今振り返って思うことは──
あらためて当事を振り返って感じたことは、「働きなから転職、移住の準備をすれば良かった」ということです。
仕事があってこそ生活が成り立つのものです。仕事を決めてから次の行動を起こすべきでした。
いくら妻の願いだとはいえ、ノープランで地元に帰ってきたことは、私の人生において最大のエラーでした。
しかし後悔をしても時間は巻き戻せないので、「過去を負の感情で思い出す」のは辞めにしようと思います。
今は、仕事中も時間があるので副業を何かできないかなと考えています。
副業で今の仕事の収入を超えたら、一旦仕事を辞めて、もう一度ライフプランを見直していきたい──そう考えています。
Uターン・Iターン転職におすすめの転職エージェント[PR]
ヒューレックス
-
公開求人数 約2.3万件(2024年2月時点) 対応職種・業種 全職種・業種 特徴 - 地方への転職支援に強い
- 地元の優良企業を紹介してもらえる
- Uターン・Iターン転職もサポート
公式サイト https://www.hurex.jp/
Uターン・Iターン転職の際は、移住先に拠点を持つ、地域特化型の転職エージェントの利用がおすすめです。
その地域ならではの優良企業を熟知しているため、ミスマッチのない転職が実現しやすいからです。
東北・東海・関西・九州へのUターン・Iターン転職を検討している方は、ヒューレックスを検討候補のひとつに入れておくとよいでしょう。
大手転職サービスにはない「独占求人」を抱えており、また40代・50代といったミドル世代の転職者にも積極的な支援をしています。