同じアパレル業界でも、ルールや仕事のしかたは企業によって全く違う|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 小売業
- 職種
- アパレル販売員
- 従業員規模
- 500人
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- 小売業
- 職種
- アパレル販売員
- 従業員規模
- 1500人
- 年収
- 400万円
目次
みにみにさんの転職ストーリー
1これまでの私
大学卒業後の仕事は、セレクトショップのアパレル販売員。
学生時代は、東京都内の私立大学でフランス文学を専攻していました。
研究職を目指していましたが希望が叶わず、卒業後は文学の次に興味のあったアパレル業界で働くことにしました。
新卒で国内の大手セレクトショップに販売員として入社し、都内で働いていました。
当時はまだ国内セレクトショップの売り上げは好調で、比較的やりがいを持って働いていました。
セレクトショップとは
セレクトショップとは、複数のメーカーやブランドの商品を扱う小売店のことです。
対してひとつのブランドのみ販売する小売店をオンリーショップといいます。
アパレル販売員の仕事内容は、私の性に合っていたと思います。
お客様が満足そうに洋服を買っていただくと、私もとても嬉しい気持ちになりましたから。どうやったらもっとたくさんのお客様に満足していただけるかを、常に考えていました。
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私の性格は、やってみたことのないことにどんどんチャレンジしていきたいポジティブタイプ。人生の楽しみは海外旅行でした。
ですが、当時勤めていた職場では長期休暇をとることができず、就職してからは海外旅行へ行けなくなっていました。
2転職のきっかけ
「あなたは、もっと色々な会社を見た方がいい」と言われて。
長期の休みを取れないストレスが、年々少しずつ溜まってきていました。
また、職場には体育会系のスタッフが多く、上下関係を異常なまでに重視されるのです。その職場風土にも疑問を持っていました。
そして一番のストレスは、段々と仕事がマンネリしてきたこと。
顧客がネットショップにシフトしていくにつれて、店舗で買い物をしてくれるお客様はとうぜん減っていきます。かといってなにか画期的な取り組みをするでもなく、次第に閉塞感というか、未来がすどんどん閉ざされていうような、そんな不安。
そんな時に、入社当初から通ってくださっていたお客様に「あなたはここで働いていてはもったいない」と言われました。
そのお客様とは5年近くのお付き合いでしたので、その間に私がずっと変わらずの仕事内容であることを気にされたのでしょう。
その方は、「もっと色々な会社を見た方が良い」としきりに言われました。
言われたときは、(なぜ、他人にそんなことまで言われなくてはいけないのだろう?)とちょっと反発心もありましたが、それからもずっと引っかかっていたんですよね。
このままずっと今の仕事で、10年後、20年後も変わらず働いていたら、きっと後悔することになる──そのお客様はきっと、そういうことを言いたかったのでしょう。
では、後悔しない働き方とは何か。
自分の好きなことや今後チャレンジしてみたいことなどを突き詰めて考えた結果、それは「海外ブランドに関わる仕事をしたい」、「もっとアパレルを極めたい」という自分の思いに行きつきました。
3転職活動中
目指したのは「外資系のアパレル企業」。
私の望む働き方を実現するには、転職のほかありませんでした。
(本当に転職していいのだろうか)と不安にもなりましたが、これはすぐ決心がつきました。あの時のお客様から言われた、「もっと色々な会社を見た方が良い」という言葉が後押ししてくれたのです。
転職活動は、まず志望する企業を絞ることからはじめました。
当初は日本企業で海外とも取り引きのあるアパレルをメインで探していたのですが、あまり自分に合いそうなところがありませんでした。
そこで、思い切って外資系のアパレル企業に目を向けてみることにしました。
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外資系アパレル企業と言ってもたくさんあるので、自分の希望やキャラクターにマッチするところを調べていく必要がありました。
少しでも気になる企業があれば片っ端から企業研究をしていきました。
大変だったことは、働きながらの転職活動でしたので、貴重な休日がその時間でほとんど全部費やされてしまったこと。
ストレスも溜まりましたし、体力的にもしんどかったです。
応募先については、同業の友人や先輩からもアドバイスをもらって3つの企業に的を絞りました。
履歴書や職務経歴書はもちろんのこと、3社とも歴史のあるブランドを有する大手だったので、ブランドヒストリーまで徹底的に研究し、面接に備えました。
その結果はというと、3社中3社から内定。
これまでの自分の経歴がどれだけ評価してもらえるかとても不安だったのですが、自信にも繋がりました。
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4転職後
「自分にはアパレルの経験がある」は、通用しなかった。
内定を頂いた3社のうち、私は第一希望の外資系アパレルの会社に入社を決めました。
入社してどうだったかというと、とにかく大変でした。
大学を卒業してから5年間アパレルで働いていたので、「自分にはアパレルの経験がある」という自負がありました。
ですが、外資系アパレルの業務は、私がこれまで経験した働き方とは(同じアパレル業界と言えども)まったく違っていました。
会社のルールや売り場でのマナーなどはもちろんのこと、専門用語や什器、検品方法、販売方法、立ち居振る舞いなどがびっくりするくらい違っており、まずは会社のルールを覚えたり、外資系アパレル特有の専門用語を覚えたりするのでいっぱいいっぱいでした。
最初の数か月間は休日までも予習・復習で1日を費やすような日々で、(これだったら、転職活動中の方がよっぽど楽だった)と思ったものです。
また、前職で店長経験があったため、マネージャーとして配属されたのですが、こちらも今までの経験がまったくと言っていいほど通用せず、苦労しました。
配属された職場は人間関係があまり良くなく、新マネージャーの私につらく当たろうとするスタッフもいました。
仕事や職場環境にようやく慣れてきたのは、半年が経ったころあたりからです。
当時はとにかく、「まあなんとかなるだろう」の精神で一日一日を乗り切りました。
5その後、どうなったか。
同じアパレル業界でも、ルールや仕事のしかたは企業によってまったく違う
今回の転職でいちばんの学びとなったのは、「同じ業界での転職でも、ルールや仕事のしかたは企業によってまったく違う」ことを知れたことでした。
転職後すぐは「前の会社ではこういうやり方でOKだったのに…」ですとか「こういうやり方の方が効率が良いのに…」と思うことも多々ありましたが、「郷に入っては郷に従え」を大切にしたほうが良い場合もあるということも学びました。
現在は「こうすればもっと良くなる」という提案をしつつ業務を進めていますが、転職後すぐにそれをしてしまうと反発も受けやすかったでしょう。
色々と思うところはあってもまずはまっさらな新人としての気持ちを忘れずに、新しい環境で自分を成長させていく。それが、転職してからの働き方として重要だと思いました。
◇ ◇ ◇
現在はストアマネージャーとして接客販売を行いつつ、スタッフ&店舗管理や本部との橋渡しのような業務を行っています。
インバウンドのお客様が多いですし、本部にもフランスやイギリス国籍のスタッフが多いので、転職前の夢はある程度叶えたかなと思っています。
今後はより海外で活躍をしたいので、現地の工場を視察に行ったり海外のデザインチームなどとミーティングをしたりもしてみたいと考えています。
ただ、現在の企業ではリテールやエリアマネージャーのポジションが長年固定されており、空きが出そうにないのでステップアップのためにもう一度転職をするのもアリかもしれない…と考えています。
「もっと色々な会社を見た方が良い」──前職でいただいたお客様からのアドバイスの真意が、今はとてもよく分かります。
新しいチャレンジには、必ず困難が付いてきます。ですが、そこに向き合う気持ちを持っていれば、どんどん人生は華やかになっていく、そう思います。
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