これまでずっと事務職。漠然と「新しい場所に行きたい」という思いからの、転職活動|転職体験談
転職前
- 職業
- 物流会社
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 200人
- 年収
- 280万円
転職後
- 職業
- 税理士事務所
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 8人
- 年収
- 300万円
目次
前方さんの転職ストーリー
1これまでの私
漠然と「新しい場所に行きたい」という思いがあって。
ある物流会社で事務職をしていました。
私はそれまでにも、いくつかの企業で事務職を転々としてきた経緯があるのですが、
その物流会社はとても居心地が良く、仕事のストレスもほとんどありませんでした。
物流会社の事務職とは
物流会社の事務職は、物流の効率的な運営をサポートするために、データ管理や顧客対応、在庫管理、配送手配などの事務作業を行う職業です。
書類作成や電話応対など、日常的なオフィスワークに加え、物流に関する専門的な知識が必要とされることもあります。
物流会社の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
在庫管理 | 商品や資材の在庫を管理し、適切な量を維持します。システムでの在庫入力や定期的な棚卸し作業を行い、在庫切れや過剰在庫を防ぎます。 |
配送手配 | 顧客からの注文に基づき、配送業者との連絡やスケジュールの調整を行います。納期に間に合うように商品を出荷し、配送状況を確認します。 |
書類作成・データ入力 | 受注伝票、納品書、請求書などの書類作成や、システムへのデータ入力を行います。 |
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ただ、漠然と「新しい環境で仕事をしてみたい」という思いもあって。
今考えると、代わり映えのない単調な毎日に飽きがきていたのかもしれません。
でも、そんな曖昧な状態を相談できる相手も職場にはおらず、モヤモヤした思いを抱えたまま仕事をしていました。
家族構成は両親と姉の4人。
趣味は旅行でした。
2転職のきっかけ
友人の言葉が後押しに。
会社の事務は、私を含めてたったの4人でした。
お互いに尊重し合い、仲良くできていたと思いますが、人数の少なさからくるマンネリ感というか、閉塞感というか、──そういった感情はずっと拭えずにいました。
ある時、学生時代の友人に久しぶりに会う機会があり、「転職を考えている」という相談をしたところ、こう言われました。
- 友人
-
「いいと思うよ。やりたいことがあったら、今のうちにどんどんチャレンジしないと」
そのとき、友人の言った「やりたいこと」・「今のうちに」という表現に、ハッとしました。
(「今のうち」とは、いつぐらいまでなら大丈夫なんだろう…?)と不安になったのです。
そして、私には「やりたいこと」自体は特になかったのです。このままの状態でいたら、いつかは「もう手遅れ」の状態になってしまうのだろうか。──とにかく、私は、
- 私
-
(悠長に構えていてはダメだ…!早く転職しないと)
──と、思うようになりました。友人の言葉が、非常に強い後押しになったというわけです。
とはいえ、「この仕事がしたい!」という明確な目標なしに転職活動を始めて、果たしてうまくいくのだろうかという不安もありました。
しかし最後には、「このまま同じ場所で燻っていても仕方がない」という思いが勝ちました。
やや見切り発車の感は拭えませんでしたが、とにかくこうして、私の転職活動は幕を開けました。
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3転職活動中
エージェントサービスのおかげで、転職に成功。
転職活動は退職してから始めました。
家族は突然会社を辞めてしまった私に戸惑っていたようです。
「ちゃんと考えているのか」「この先どうするんだ」ということを何度か訊かれました。
転職活動においては転職エージェントを利用しました。
担当エージェントの方は、たくさんの求人を紹介してくれました。
私が求人選びで取った作戦は、「職場見学をしてもらう」ということです。
これも友人からのアドバイスだったのですが、「会社はホームページで調べるのと実際見るのでは全然違うから」と聞かされていました。
担当エージェントさんには、求人紹介の毎に「とにかく、自分の目で見ることが大事なので、職場見学をさせてください!」と言い続けました。
職場見学とは
職場見学とは、求職者が実際に企業や職場を訪問し、働く環境や仕事内容、職場の雰囲気を直接見て確認する機会です。
面接だけでは分かりにくい職場の様子や従業員同士の関係性、実際の業務内容を体感できるため、職場見学を通じて就職先が自分に合っているかを判断するために有効です。
職場見学は必ず行われるものではなく、特に正社員の就職・転職の場合は求職者が希望しない場合は実施されないことが多いです。
担当エージェントさんもいい人でしたので、そんな私に対して「それでしたら、面接時に職場見学をお願いできる企業を優先して紹介しますね」と言ってくれました。
そうしていくつかの求人に応募して、面接を受けつつ職場見学をさせてもらい、2ヵ月後。
私は一社から内定を受けました。
税理士事務所の事務職としての求人でした。
税理士事務所の事務職とは
税理士事務所の事務職は、税理士やクライアントをサポートするため、書類作成やデータ入力、税務申告の準備など、幅広い業務を担当します。
会計書類の整理やスケジュール管理、顧客対応など、税務に関わる業務がスムーズに進行するよう、税理士事務所の運営をサポートする重要な役割を果たします。
税理士事務所の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
書類作成・整理 | 税務申告書や会計帳簿など、クライアントの税務に関連する書類を作成・整理します。 |
データ入力 | クライアントの会計データや経費データをシステムに入力し、正確な財務情報を管理します。税務申告や会計処理に必要なデータを効率的に入力し、帳簿を整えます。 |
顧客対応 | クライアントからの問い合わせや、必要書類の受け渡しなど、顧客対応を行います。税理士との連絡を円滑に行い、クライアントが抱える税務に関する不明点や要望に対してサポートします。 |
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場は、社員8名の小じんまりとした職場でした。──前職の職場は4名でしたので倍にはなりましたが。
ただし、男性社員は私のほかもうひとりだけでしたので、若干気まずさもありました。
それから、職場内のルールを覚えるのも苦労しました。
たとえば毎日の掃除やゴミ出し。
少しでも掃き忘れなどがあったりすると、お局社員からの説教が延々と続きます。
飲み会も男性社員は呼んでもらえず、なかなか職場に馴染めませんでした。
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5その後、どうなったか。
正直に言うと、とても公開している。
男性の多い職場を選べばよかったと思います。
女性の方が優しくて働きやすいかも、なんて思いがあったのですが、女性は女性で怖かったです。
今回、職場の男女比までは考慮せずに活動をしていました。
職場見学もしてたのにです。
企業研究はもっと慎重に、チェック項目をもって確認すべきだと思いました。
◇ ◇ ◇
今回、特にやりたいことの無い状態で「とりあえず新しい環境で働きたい」との思いだけで転職をしてしまいました。
正直に言うと、とても後悔しています。
たとえば将来、税理士になりたいなどの目標があれば今の職場でも良かったのですが、税理士の分野に、私はまったく興味がありません。
じきにまた、(転職したい)と耐えられなくなる時が来る気がします。
結局、私に欠けていたのは、「どんな自分になりたいか」というビジョンだったのでしょう。
いつも「どんな会社がいいか」という点ばかりで、職場見学はいっぱいしたけれど自己分析はほとんどしなかった──。それが私の問題であったと思います。
でも、だからといって「どんな自分になりたいか」というのは難しい問いです。──少なくとも、私にとって。
もうすぐ私は30代になります。社会人として、もっとも活躍が見込まれる時期でしょう。私が望んでいる活躍とは何か、それをしっかり探求して、これからの仕事人生を歩んで、ときに選択していきたいです。
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