転職で気づけた「人をサポートする仕事に就こう」という想い。イベント会社営業から秘書へ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- イベントプロデューサー
- 職種
- マスコミ/イベント企画
- 従業員規模
- 70名
- 年収
- 320万円
転職後
- 職業
- アパレル会社
- 職種
- 秘書
- 従業員規模
- 500名
- 年収
- 300万円
目次
ちゃんぱらさんの転職ストーリー
1これまでの私
やりがいはあったけれど、とにかく忙しかった日々。

短大を卒業し、新社会人として舞台美術制作の会社に入社いたしました。
その経験をきっかけにイベントのことがもっと知りたいと思うようになり退職後、都内のディスプレイ会社に中途入社しました。
今では、音楽や演劇に特化した仕事が多かったのですが、この会社では商品プロモーションや企業プロモーションを中心に、展示会や映画イベント、テレビイベントなど幅広い取り組みを行っておりました。
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私は営業兼イベントプロデューサーとして、企画提案や見積書の作成、デザインディレクション、制作管理、進行管理、運営オペレーション、演出、マニュアルや台本の作成など、イベントの統括作業をしていました。
とにかくとても忙しい会社で、入社してから最初の1年間は10時前に帰ったことがありませんでした。
タスク管理能力や、クリエイティビィを求められる仕事でとてもやりがいはありましたが、残業代などはつかず、ボーナスもチーム・個人予算の達成率での完全歩合制のため、労働時間が給与還元されにくい環境にありました。
終電で帰れない日も多かったのですが、基本的にタクシー代支給がされないので、お金は出ていく一方でした。最初の会社からこの会社への転職で、年収は100万円以上さがったと思います。
イベントに関わる仕事がしたいという思いは強く持ち続けておりましたが、この転職でイベント業界でも身を置く職種によって給料がまったく変わってくるのだと痛感しました。
しかし、私はこの会社でプレゼンテーションの経験値や、PCスキル、営業・交渉力などを身に着けることができました。
2転職のきっかけ
直接的な仕事以外のところで、気遣いが必要な職場。

取扱いの業務内容が幅広く、自分がやりたい仕事があれば営業として仕事を取ってくることで実現できるので、そういった会社の柔軟力はとてもよかったです。
しかし、親族経営であるがゆえに社内に対する気遣いや根回しが実仕事にも影響を及ぼすことが多々ありました。
また、社長と社員の距離感も近く、まだ自分の指針も決まっていないような20代の社員に会社をよくするための施策や提案をさせたりと、ただでさえ企画営業業務の仕事も多い中で課せられる作業量もたくさんありました。
数年間働いていくうちに、親族同士で都合の悪いことはうやむやにして、社員にそれらしく振舞っている役員や上司の仕事姿勢にうんざりし始め、
- 私
-
(この会社にこだわらなくてもいいかな…)
と転職を考え始めるようになりました。
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3転職活動中
転職しようにも、何を目指したらよいのかわからない。

転職サイトは「エン転職」と「リクナビNEXT」を利用しました。
また、私は「ものづくり」に関わる仕事がすきだったのでネットTAMなどの美術関係に特化した求人サイトも利用しておりました。
ネットTAMとは
アート教育、アートマネジメントに関する総合情報サイト。美術・ものづくり関連の求人も掲載されている。
しばらくは自分で興味のある企業にエントリーしていたのですが、定期的にコーディネーターさんが提案してくる企業の中にも新しい発見があったりすることもありました。
一方で、転職活動をとても苦しく感じることもありました。
- 私
-
(結局、私はいったい何がやりたいんだっけ…)
- 私
-
(次の仕事で、私は長く続けられるだろうか…。また今回みたいに、辞めようと思ってしまうのではないだろうか)
──など、不安も多かったです。
そんな時、知人のアドバイスで色々な職種や企業に出会えるというメリットから派遣会社に登録をすることにしました。
コーディネーターさんと話をしてく中で、今までの仕事経験を通しても私は「人をサポートする仕事」がとても好きだということに気が付きました。
また、私はマスコミ業界がとても好きなことに変わりはないけれど、その中で極めていきたいと思える職種を考えてはいなかったことに気が付きました。
そういった経緯から、以前から得意としていたサポート業務を極めていこうと考え秘書というポストで仕事を探すことにしました。
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まずは、自分の得意分野を武器になるように経験や資格を取ることが、これから先に役に立つと感じたからです。
私は、コーディネーターさんにその旨を伝え、未経験でも受け入れてくれる会社を何社か紹介していただきました。
その中で業務内容と会社が安定しているアパレル会社を選びました。
4転職後
新しい職場は、とにかく「未経験」の未知の領域が沢山

新しい職場で役にたったことは、PCスキル(資料作成や見積書の作成経験)があったことや、営業として予算管理などを行っていたためそういった仕事のサポートをすることにはあまり抵抗がありませんでした。
また、経営業務に関しても、以前の会社で勉強を強いられていたことが役に立ったところもありました。
困ったことでいうと業界未経験であったことです。
イベント業界もそうでしたが、アパレル業界もかなり特殊な業界で、独特の慣習というか、文化がありました。
専門用語なども多く飛び交いますし、ブランドやトレンドに関する知識を求められたりすることも多いです。
打合せ内容などもいったいなんの打合せなのか、重要度はどれくらいなのかなどを把握できず、優先順位を間違えてしまうこともありました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

今回の転職でよかったことは、「これからの自分のためになる転職をしよう」と思えたことです。
特に仕事をやめてから次の仕事を探す場合ですと、焦りや不安などに襲われて、ついつい受かったところに決めてしまいがちです。
私も実際にそうなりかけましたが、ふと立ち止まって「続けていけるのか」「何がやりたいのか」について自問自答することができ、その結果次につながる転職をすることができました。
後悔…というか困ったなと思うところは、やはり正社員にくらべて派遣社員は給料も低く、待遇も劣るという点です。
ボーナスなどもありませんし、交通費も自己負担しているので、そういった点では残念に感じています。
いま私は、秘書という実務経験を積みながら「秘書検定資格」の取得に向けて準備しています。
この経験から、総務や事務などの職種も今後選びやすくなると思いますし、得意分野を強みにして、いずれはまたマスコミ業界に戻って仕事がしたいと考えています。
女性の場合、結婚や出産など仕事とのバランスを考えるタイミングがいくつも訪れます。
その中で自分の選択肢を広げていくためにも今回の転職は必要だったと考えていますし、サポートからさらにはファシリテーターのようなことができるように勉強したいと思っています。
ファシリテーターとは
異なる考え・意見をもった人たちの話し合いの場で、共通の目的を見出して目的達成のための計画立案を支援する人。
近年のダイバーシティに向けての働きかけの影響もあり、組織や団体内でのファシリテーターの役割の重要性は増してきている。
今回の転職で、私は「人に必要とされる仕事がとても好きだ」ということに気づけました。
これからの将来は、自分の好きな業界でそれができるように頑張っていきたいと思っています。
ちゃんぱらさんの体験談のポイント
-
転職前に「自分の働き方や価値観」を整理することが大切
イベント業界でやりがいを感じつつも、長時間労働や親族経営による社内の不透明な環境に疑問を持ったちゃんぱらさん。自身の「働き方」や「職場に求めるもの」について立ち止まって考えたことで、次の職場選びの基準が見えてきました。価値観に合わない環境から離れる決断は、転職成功の鍵です。
参考記事:転職の会社選びのポイントは?良い企業を見つける5つの視点
自己分析で「得意分野」や「好きなこと」を再認識する
転職活動中に「何がやりたいのか分からない」と悩んだ彼女は、コーディネーターとの対話を通して、「人をサポートする仕事が好き」という自分の軸に気づきました。こうした自己理解が、秘書という職種にたどり着く道をつくったのです。漠然とした不安があるときこそ、自分の過去を振り返ることが重要です。
未経験業界でも「これまでの経験」は武器になる
アパレル業界という未知の分野に挑んだ際、前職で培った営業スキルやPC操作の経験が実務に役立ったとのこと。未経験であっても、前職で得たスキルや経験が思わぬところで活きるケースは多々あります。職種や業界が変わっても、自分の強みを活かす視点が成功の鍵になります。
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