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建築設計士として将来の独立を目指して設計事務所に転職した私【転職体験談】

転職前

BEFORE
職業
建築設計士(意匠)
職種
建築設計
従業員規模
600名
年収
450万円

転職後

AFTER
職業
建築設計士(意匠)
職種
建築設計
従業員規模
20名
年収
350万円

目次

akiさんの転職ストーリー

1これまでの私

「そうだ。設計士になろう──。」

イメージ図:設計事務所

建築設計士になろう」と考え始めたのは、高校生の頃です。

──とはいっても、「絶対になるぞ!」というようなものではなく、父親も設計士で、その仕事内容に少し興味もあって、「ひとまず、目指してみようか」というような、最初はそんなふわっとした感情でした。

家族構成は両親と、弟と私の4人家族でした。
私は設計士というよりかは、身体を動かす方が得意なタイプで、小さい頃からスポーツが大好きでした。

大学に入って、2年生の頃です。父親の紹介で設計事務所でバイトを始めて、その頃から、

「この仕事、面白いな…」

と感じ始めるようになりました。

大学3年生になり、まわりの友人が就職活動の準備を始めた頃、バイトしていた設計事務所の所長から、

所長

「大きな設計事務所に行くなら大学院まで行った方が良いぞ」

とアドバイスをもらい、そこで私は大学院に進学することにしました。

その甲斐もあって、大学院2年の春に比較的規模の大きな設計事務所に就職が決まりました。

──そこが、前職の事務所になります。

参考:設計事務所の主な仕事内容

仕事内容 説明
設計計画の作成 建築プロジェクトの初期段階で、設計計画を立案し、提案します。
図面の作成 建築や内装の詳細な図面を作成し、プロジェクトの具体的な指示を提供します。
クライアント対応 クライアントのニーズを理解し、それに応じた設計をおこないます。
プロジェクト管理 工程管理、予算管理、スケジューリングを含むプロジェクト全体の管理をおこないます。

2転職のきっかけ

「いずれ独立して、事務所を経営したい」という気持ち。

イメージ図:キャリアプランを考える20代男性

転職しようと考え始めたのは、働き始めて3年ほど経った頃です。

就職した当時は、とにかく覚えることだらけで無我夢中に働いていたのですが、3年ほど経った頃にはある程度落ち着いて仕事をこなせるようになっていました。

その頃から、

(俺は今の事務所で、本当にこのままずっと働き続けていきたいだろうか…)

といった疑問を持つようになりました。

思い返すと、建築の設計士を目指したいと明確に思ったのは、大学の頃にバイトしていた設計事務所の所長の働いている様子を見て、「こんな働き方をしたい」と思ったからだったのです。

バイト時代の設計事務所は、就職した設計事務所よりも全然規模は小さかったのですが、それでも顧客との距離が近く、そして一人ひとりに任されている裁量も大きく、それが私の目に刺激的に映ったのです。

──その頃から、少しずつ、

(自分で独立して、事務所を経営する立場になりたい…)

と思い始めるようになりました。

ですが、いきなり独立はさすがにハードルが高いだろうと、そこで私は、「一度小規模の設計事務所で働いてみよう」と、転職を決意したのです。

3転職中

転職活動は、リクルートエージェントで。

イメージ図:転職活動中の男性

転職活動は、前職を退職してから始めました。

前職でお世話になっていた先輩で、既に転職されていた先輩に転職活動について相談したところ、転職エージェントを利用した方が効率的に転職活動ができるということを教えてもらいまして。

それで、いくつかの転職エージェントを利用してみました。

一番手厚くフォローしてくれたのはリクルートエージェントでした。

現職に決まったのも、リクルートエージェントからの紹介でした。

とはいっても、転職活動中はかなり大変でした。

書類審査で落とされることも多く、面談までこぎつけてもなかなか良い反応をもらえず、届いてくるのは不採用の通知ばかりでした。

(このまま、内定をひとつももらえないんじゃないだろうか…)

という不安が常にありました。

ですが、リクルートエージェントの担当者の方が、最後まであきらめずに、辛抱強くフォローしてくれたのです。それで数か月経ってようやく、内定までこぎつけることができました。

良い担当の方に巡り合えたと思っています。

4転職後

新しい職場は、前職より30分の1の規模の設計事務所

イメージ図:設計事務所のデスク

転職後の仕事は、前職でやっていた仕事よりも小規模の建物の設計がメインでした。

かつ、少人数の設計事務所でしたので、案件は基本1人で担当するという体制でした。──もちろん、私も含めて、です。

周りの先輩方は、いくつもの担当プロジェクトを抱えてる人たちばかりで、いつもとても忙しそうにしていました。

(ここでは、最大限やれる範囲、自分1人で解決していかなければならないんだろう)

1ヵ月が経って、私はようやくそう理解できました。

どう見てもむちゃぶりではないか」というような仕事も、たくさんありました。

思うような成果物を出せずやり直しになることも、ひとり徹夜をする日も少なくありませんでした。

──正直、前職での経験とは比べ物にならないくらいの、大きな困難の日々でした。

5その後、どうなったか。

将来、設計士として独立するために。

イメージ図:これからのキャリアプラン

転職して、早3年が経過しました。

今ではある程度、どのような仕事にでも対応できるようになってきました。

大変なことは今でもたくさんあります。

ですが、その大変さが「将来の独立」という夢を実現するうえで、きっと少なからず役立っていけるだろうという実感も、少しずつですが感じ始めてきています。

小規模の設計事務所では、個々人の能力が非常に重要であり、また個々人の守備範囲が広くないと成り立ちません。

独立の際には、更にそれらは強く求められるように感じています。

そのためには、私はまだまだ成長していかないといけないのでしょう。

◇ ◇ ◇

──今意識していること、ですか?

人間力を上げる」ということですね。

設計やデザインといったスキルアップはもちろん重要なのですが、それ以上に大切なのが「人間力」だろう、と。

私の言う「人間力」とは、「どれだけ相手に期待と、そして信頼してもらえるか」ということです。

どんなにデザインが良かったり、スキルが抜きんでていたとしても、期待と信頼がなければ仕事は受けられないでしょう。

もちろん、それらは一朝一夕でできるものではありませんが、顧客から「この人に仕事を頼むと何か面白いことをしてくれるんじゃないか」という期待を持ってもらえるような、そんな働き方ができる人になっていきたいですね。

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