入社して1ヵ月後に会社から捨てられた私。その後は保険会社の営業職に|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 不動産投資
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 70名
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- 保険会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 7000名
- 年収
- 300万円
目次
ゆめさんの転職ストーリー
1これまでの私
社会人生活のはじまりに、夢や期待のふくらみを感じて。
これからお話する体験談は、私が新卒入社した頃のことです。
これから社会人の仲間入りをすることもあり、不安や期待が入り混じりドキドキしていました。
実家は関西で大学から関東に住んでいました。
バイトがとても忙しかったため、実家には戻らず東京で内定先を探しました。
大学のときに塾講をしていたのですが、その際に「人を助ける、アドバイスする」仕事に楽しみを見出だせて、そういうことができる職を探しました。
大学四年生の四月に、不動産投資会社から営業職として内定をもらいました。
懇親会や研修などいろいろ入社前にイベントがあり、社員の方々にもよくお会いしていました。
社員の方々はとても優しい方が多かったです。
いずれは大阪の実家に帰らなければ、という想いもありましたが、
- 私
-
(ここでお世話になって、たくさん稼いで親を旅行に連れていってあげよう)
など、色々と夢や期待が膨らんでいました。
不動産投資会社とは
個人や法人に対して、不動産を活用した投資案件を提供する会社です。
主に、マンションやアパート、商業施設などの不動産物件を投資対象として取り扱い、顧客に対して資産運用のアドバイスや、不動産の購入・管理をサポートします。
不動産投資会社の営業職の仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
顧客への投資物件提案 | 顧客のニーズに合わせた投資物件を提案します。物件の立地や価格、将来の収益性などを説明し、最適な不動産投資プランを提供します。 |
市場分析とリサーチ | 不動産市場の動向をリサーチし、最新の情報を基に投資物件の価値を分析します。 |
契約書作成・手続きサポート | 物件購入に関わる契約書類の作成や手続きをサポートします。法的な側面を考慮しながら、スムーズな契約締結を支援します。 |
アフターフォロー | 物件購入後も顧客との関係を維持し、運用の状況を確認します。必要に応じて物件管理のサポートや、追加の投資提案を行います。 |
営業活動・顧客開拓 | 新規顧客を開拓し、投資に興味を持つ個人や法人に対して営業活動を行います。セミナーの開催や広告媒体を利用して顧客獲得に努めます。 |
2転職のきっかけ
入社後、配属前研修が始まって
入ってすぐの入社日からすぐに路上で名刺交換、電話営業が始まりました。
もちろん私は右も左もわからずでしたが、会社は「とりあえず人に話しかけアポを取れ」という方針で。
- お客様
-
投資不動産の何がいいの?
とお客様に聞かれて、上司や研修講師に質問すると、「そんなこと今は考えなくていいからアポをとれ。理由は後々やっていくから」とのことでした。
研修では講師に
- 研修講師
-
お前たちはこの会社に入社したが、会社の一員ではない!!仲間になれたなんて思うなよ!
と言われていました。
アポが取れても、女性だからというアポも多く、人に話しかけては断られ、1日に電話を500件かけても繋がらず…といった日が続きました。
(どうしたらちゃんとしたアポが取れるんだろう…)と、晴れることのない、重たい悩みが常に頭にのしかかっていました。
心がすり減っていた中、きつい教官の言葉でさらに辛くなり、休み時間はトイレにひたすらこもるようになりました。
(これ以上教官にきつく言われ続けると、仕事中に泣いてしまって仕事にならない)と思い、上司に
- 私
-
いったん研修から抜けさせてもらいませんか。──少し、冷静になっておきたいんです
と伝えました。──5月のGW前のことです。
すると、GW明けに常務から呼び出されました。
そこでもう一度、このまま研修を受けて営業するには、整理する時間が欲しいと伝えたところ、
- 常務
-
研修を受けずに営業はさせられないし、内勤も空きがないから退職だね。
と言われて。その場で退職届を書かされました。
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3転職中
転職エージェントでカウンセリングを受けながらの転職活動
常務に言われて退職届を書いてたときは頭が真っ白な状態でしたが、部屋を出て一人になってから、段々と悔しさや哀しみがジワジワと出てきて…
まだ時間は午前中でしたが、「もう帰っていいよ」と言われていて。
文字通り、私は会社から捨てられたのです。そう思うと、とてもいたたまれない気持ちになりました。
お昼の時間になって、近くで友達が会社の役員をしていたので、
- 私
-
退職届書かされた!やめた!
と、LINEを送りました。
そうすると
- 友人
-
そうか、とりあえずご飯いく?
と返事が来て。そのままランチをして、友達はここからの転職活動と、その際の面接の手はずを教えてくれました。
その親切が、本当にありがたくて。とても、救いになりました。
翌日からは、自分でも転職エージェントを探し、登録しました。
それから転職カウンセリングを色々なところで受けましたが、特に、第二新卒専門の転職エージェントさんのカウンセリングがとても助かりました。
というのも、当時の私は「営業」というもの自体に拒否反応が出ていて、営業の話をしただけで涙ぐんでしまう程でした。
──とても、転職面談を受けられるような状態ではなかったのです。
ですが、担当のエージェント方と何日かお話をしているうちに徐々に冷静になってきて、ようやく転職に対する意識が上がってきました。
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そんなときに前の職場の同期から、
- 同期
-
若手社員を集めている会社があるんだけど、会ってみる?
と聞かれ、私は二つ返事で了承しました。
声をかけてくれた方の会社は保険会社でした。
その会社の営業職として採用されて今、路頭に迷わずに済んでいます。
保険会社とは
保険会社は、生命保険や損害保険などの保険商品を取り扱い、顧客に対して将来のリスクに備えた保障を提供する会社です。
顧客のニーズに合わせた保険商品を提案し、契約を通じて顧客の生活や事業を支援します。
保険会社の営業職の仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
顧客への保険商品の提案 | 顧客のライフプランやリスクに合わせた最適な保険商品を提案します。 |
新規顧客の開拓 | 新規顧客を開拓し、保険商品の説明や契約に結びつけます。企業や個人を訪問し、保険の重要性を伝えながら、ニーズに合った提案を行います。 |
契約手続きのサポート | 保険契約に必要な書類を準備し、顧客がスムーズに契約できるように手続きをサポートします。契約内容の説明や、必要な手続きを案内します。 |
既存顧客のフォローアップ | 既存顧客との関係を維持し、契約更新や新しい保険商品の提案を行います。 |
営業成績の管理 | 自分の営業成績や目標達成状況を管理し、成果に応じた報酬やインセンティブを得るために業務を遂行します。 |
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4転職後
保険営業の仕事にチャレンジ。
私を採用された方は営業チームのリーダーでした。私はその方の下に就くことになっていました。
リーダーはとても良い方で、何と言いますか、「チーム員は、何がなんでも守ろう」といったタイプの人です。
今でも私のリーダーなのですが、本当にこの方の下になれてよかったです。他のリーダーとは違い責任感も強く成績も取れる人でしたので。
営業部の他の方々は、60代・70代の方が多く、優しい人が多いです。
女性が多い職場なので、いろいろなところで揉め事はあるし、誰が嫌いだなんだといろいろありますが、ネチネチしたところはなく、ストレスはあまり感じずにいられています。
ただ、営業職で給料が歩合ということもあって、その点はちょっと辛いですね。
たとええば、来月の給料がわからないから、「ちょっと羽目を外して買い物をしよう!」とかなかなかできませんし。
ですが、それ以外は特に不満はありません。
職場環境も良くて、部長や副部長の方々も話を聞いてくれるし、気軽にコミュニケーションを取れます。
良い職場に出会えたと思っています。
5その後、どうなったか。
未だある営業への苦手意識。これから意識していきたいこと。
今気になっていることは、やっぱり「営業」です。
あの当時新卒でアポをひたすら取る練習をしていたので、アポを取ることは得意です。
ですが、営業への苦手意識は依然強くて…。
新卒のときに、もう少し現地営業に関する研修があればよかったのにな、と思います。
前職の会社は、私が辞めた後も離職者は続いたそうです。社員の人はとても良かったのに、新卒の受け入れ体制の影響で、どんどん離職者が増えてしまったのはもったいないな思いました。売っている物も良かったのに…。
これから意識していきたいことは、営業に馴れて、少しずつ給料を上げてお金を稼いでいくことです。
ただ、いまだ歩合制ですので、機会があれば固定給で仕事ができる会社に転職したいと思っています。
保険という業種を考えると難しいかもしれませんが、数字数字だとお客様本位の提案にならない部分もありますので。
新卒入社前に描いていた、「親を旅行に連れていってあげる」という目標は、いつか──ではなく、近いうちに、実現したいですね。
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