学生食堂の栄養士。リストラを経て事務職にキャリアチェンジ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 社員食堂・学校給食委託事業
- 職種
- 栄養士・店舗経営
- 従業員規模
- 60名
- 年収
- 200名
転職後
- 職業
- パチスロの協同組合
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 80名
- 年収
- 250万円
目次
pipiさんの転職ストーリー
1これまでの私
栄養士の短大を出て、職場は大学の学生食堂に。
今から7年ほど前、短期大学を出て、栄養士の資格を取得しました。
就職活動も、栄養士を積極的に採用している「給食委託会社」が中心で、そのなかの一社から内定を頂きました。
──リストラにあったのは、それから2年先のことです。
当時は大学の学生食堂に配属され、新卒ながらも栄養士業務の他に、パート社員のマネジメントや食堂の運営なども任されていました。
運営をしている側でしたので、その日の売上がいつもより高く上がったり、お客様から「おいしかったよ」とお褒めの言葉をかけられることにやりがいを感じていました。
実家暮らしでしたので、休みの日は母や弟と家でゲームをしたり、学生時代の友人と定期的に会ったり、SNSの趣味のオフ会に参加したりと、プライベートも充実していました。
仕事もやりがいを感じていましたが、辛いこと・大変なことも多かったです。どちらかというと、週末に大好きな家族・友人たちと一緒にいられることを生きがいにしていて、それを糧に日々の業務を頑張っていた──という感じでした。
2転職のきっかけ
万年の赤字経営。仕事とプライベートのバランスも取れなくなってきて──
当時勤めていた学生食堂は、1日に1~2万円の売り上げで、とても微々たるものでした。
しかし、社長から提示されたノルマの金額は1日5万円。──売上日報を提出するたびに、当然のごとく叱られていました。
かろうじて粗利を出すことはできたものの、そのわずかな金額も様々な経費で無くなってしまいます。
私自身の人件費までは稼げていない状況が、配属されてからずっと続いていました。
思えば、それがリストラのきっかけだったのでしょう。
他の店舗は、自分達の人件費を払える分のしっかりした利益を出しているところもありました。私のところと同じように赤字経営のところは、休日出勤をしてまで仕事をしていました。
それらの店舗では、社員食堂の現場は土日にパーティーの予約が入ると総出で出勤したり(店舗によってはほぼ毎週)、社内イベントで料理を提供していました。正社員だった私にも当然ヘルプ要因の声を掛けられ、休日出勤をすること多かったですが、その分の代休や手当は出ませんでした。
私は、会社のためとは言え、休日出勤をしてまで「自分の評価を上げよう」とはどうしても思えませんでした。
プライベートを糧に日々頑張っている中、休日も仕事で埋まっていくのが納得がいきませんでしたから(代休や手当が出たのなら、また違った考えになったと思いますが)。
そんな折、私は会社から「リストラ勧告」を受けました。
その頃にはもう、心身ともに疲れ果てていて、
- 私
-
(もう栄養士として働くのは当分いいや…)
と想い、退職することになりました。
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3転職中
栄養士から、事務職へのキャリアチェンジ。
退職後、実家に住んでいるとはいえ、(このまま無職のままでは、さすがにまずい…)と思い、すぐに仕事を探しました。
偶然にも、母が人材派遣会社の「テンプスタッフ」に登録していたので、母からその会社を紹介してもらい、登録しました。
紹介される仕事は事務職が大半でした。
栄養士としてはもう働く意思もなかったし、前職でWordやExcel等、パソコンも使用してある程度実務で扱える自信もあったので、私は思い切って事務職へのキャリアチェンジを決意しました。
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とはいっても実際の案件は経験者を優遇する会社が多く、書類審査すら通るのが困難な状況でした。
そんな中、「パソコンを少しでも触ったことがあれば可」という求人があって。パチスロの運営会社(協同組合といった位置づけ)でした。
書類審査が通り、面接もトントンと進み、数日後、晴れて内定を頂きました。
4転職後
事務職としての再スタート。そして、周囲の方々の支援を受けて。
「事務の経験がなくても大丈夫」とはいえ、毎日ひたすらパソコンと向き合うのが最初は慣れなくて大変でした。
また、ただパソコンに向かっているだけでは成り立ちません。来客対応やお茶出し等、仕事内容は多岐にわたりました。
主な仕事は、データ入力や書類整理。
日を重ねるうちに、段々と効率的なやり方がつかめてきて、周囲の仕事のペースにも何とか合わせられるようになっていきました。
嬉しかったのは、派遣会社の営業さんが定期的に電話等で
- 派遣会社の
営業さん -
「最近、どうですか」
と話を聞いてくれたことですね。
不安なことも吐き出せて、内容によっては就業先にも伝えて下さったりと、とても助かりました。
職場には、同じく派遣会社で就業している人も多く、それも安心できました。
そして、数か月後には契約社員にしていただいて。
その際も、派遣会社からも職場の上司の方からもたくさんのフォローをいただけました。
──有難かったですね。
こうやって、色んな人への感謝を感じながら、仕事はするものなのだなと思いました。
5その後、どうなったか。
リストラ・転職を振り返って、今思うことは。
私はリストラを機にキャリアチェンジしました。
リストラというきっかけ、出来事があったからこそ、今、事務の仕事で活躍している自分がいるんだな、と思います。
もしリストラがなかったら、そのまま働き続け、休日出勤のヘルプも頻繁にあるような、ストレスのある環境でい続けていたことでしょう。
リストラという言葉はマイナスな印象が強いですし、受けた時はとても大きなショックも受けます。私自身も本当に辛かったですし。
ですが、同時にリストラは、人生を変えるきっかけになったり、不満から脱却でするきっかけになったりと、プラスに転じることもあるのだろう、と感じます。
結局は、何がプラスになったりマイナスになるかは、その後の自分の活動と意識次第なのかもしれません。
今の仕事も、少しでも沢山のプラスへの働きかけが進まるように、過ごしていきたいですね。
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