『みんなの転職「体験談」。』
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転職体験談:生活が困窮して、妻が実家に帰って。そして私は、転職活動を始めた。

転職前

BEFORE
職業
福祉
職種
精神保健福祉士
従業員規模
20名
年収
250万円

転職後

AFTER
職業
学校法人
職種
事務職
従業員規模
200名
年収
300万円

目次

berryさんの転職ストーリー

1これまでの私

給料も少なく、仕事のやりがいも感じられない日々

イメージ図:仕事でやりがいを感じられず虚しい日々

転職前、私は「精神保健福祉士」として正社員として働いていました。

精神保健福祉士とは

精神保健福祉士は、精神疾患を持つ人々やその家族を支援する専門職です。
医療機関や福祉施設、行政機関などで、心の健康に関する相談に応じ、社会復帰や生活支援、権利擁護を行います。

精神保健福祉士の主な仕事内容

仕事内容 説明
相談支援 精神疾患を持つ人やその家族からの相談に応じ、心理的なサポートを提供します。クライアントの悩みや課題を理解し、適切なアドバイスや支援を行います。
社会復帰支援 クライアントが社会復帰を目指す過程を支援します。就労支援や日常生活のサポートを行い、自立した生活が送れるように導きます。
権利擁護 クライアントの権利を守り、必要な福祉サービスが適切に提供されるように調整します。また、虐待や差別からの保護を図ります。
医療・福祉機関との連携 医師や看護師、ケースワーカーなどと連携し、クライアントの包括的なケアを提供します。定期的な会議や情報共有を通じて、最適な支援を図ります。
地域支援活動 地域社会での啓発活動や支援ネットワークの構築を行い、精神保健に関する理解を広めます。地域住民との連携も重要です。

私は障害のある方の就労継続支援をする「A型作業所」で働いていました。

休みは週1日と少なく、給料は手取りで16万円ほどでした。

やりがいも感じられず、ただ黙々と作業を15時までして、残務処理をして、17時半に終わって帰る──そんな感じでした。

もちろん、精神保健福祉士は大切な職業ですし、同僚でやりがいを感じながら働いている人もいました。

ただ、私に任された業務は利用者さんを支援する、支援に関わるといったことが何一つなく、ただのいち作業員として働いている感覚があって、そこに虚しさを感じていたのです。

私には、同い年の妻がいました。
妻は働いておらず、精神障害がありました。

だから、私一人で生活を支えなければ行けませんでした。
住宅ローンも抱えており、家計はとても困窮していました。

2転職のきっかけ

このままでは、住宅ローンの支払いが滞ってしまう

イメージ図:妻が実家に戻ってしまった

住宅ローンを組んだのは、当時から遡って3年ほど前でした。
当時は別の仕事をしていたのですが、残業が多くて苦労していたところに知人から精神保健福祉士の仕事を紹介されました。「残業は殆どないよ」と言われて実際その通りだったのですが、そのかわり給料は大分下がってしまいました。

更には妻の通院の医療費も嵩むようになって、転職前の数か月間は、貯金を切り崩しながらの生活が続いていました。

そんな折、妻が実家に戻ってしまったのです。

「私がいることで、あなたの負担になってしまうから」

電話で、彼女は泣きながらそう言いました。

とてもショックでしたし、また、自分の不甲斐なさを呪いました。

ですが、現実問題として、このままではいずれ住宅ローンの支払いが滞ってしまうのは目に見えていました。そうなれば、妻を連れ戻すどころか、私までも路頭に迷ってしまいます。

今より、もっと収入を多くしなければならない。
そして、妻の前でも暗い顔をせずに済むように、もっとやりがいのある仕事をしたい。

──そう考えて、私は転職をすることに決めました。

3転職活動中

半年間の長きにわたって。

イメージ図:仕事がなかなか決まらない

私が転職活動を開始したのは、2020年の3月の頃です。
当時は新型コロナウイルスが大変流行していて、求人もかなり少なくなっていました。

ハローワークで良い求人が見つかって応募しようとすると、1名の枠に30人ほどの人が殺到することもありました。

また、応募しても書類選考で落ちてしまうことが多かったです。そのため、面接すら1ヵ月に2、3社しかたどり着けない状態でした。

仕事がなかなか決まらないまま、とうとう6月になってしまいました。

(今のやり方を変えないと、ずっとこのままだろう…)

そう思い、私はハローワークだけでなく転職エージェントにも登録をして、転職活動をサポートしてもらうことを考えました。

転職エージェントは、dodaリクルートエージェント、そしてマイナビ介護職に登録しました。

そのうち、dodaからは「現在、紹介できる求人がありません」と断られてしまいました。

リクルートエージェントとマイナビ介護職はかなり昔に登録していたこともあってか、「こんな求人がありますがどうですか?」と提案してくれ、実際の応募時には履歴書、職務経歴書の書き方のアドバイスなどの相談に乗ってくれました。

そこからも応募しては落ちてを何度も繰り返すことになりましたが、9月になってようやく、学校法人の事務職の仕事の内定をもらえました。

リクルートエージェントからの紹介でした。

学校法人の事務職とは

学校法人の事務職は、教育機関(大学、専門学校、幼稚園など)において、運営をサポートする業務を担当します。学生対応、入試や広報、経理・財務、人事、総務といった多岐にわたる業務を行います。

学校法人の事務職の主な仕事内容

仕事内容 説明
学生対応 学生からの問い合わせ対応や各種手続きのサポート、成績管理、奨学金手続きなど、学生の学校生活を支援します。
入試・広報業務 入学試験の企画・運営や、学校の広報活動を担当します。入学希望者や保護者に対する説明会の実施、学校案内の作成などを行います。
経理・財務業務 学校法人の財務管理や予算の策定、収支の報告、授業料の管理など、経理全般を担当します。
人事・総務業務 教職員の採用や労務管理、給与計算、福利厚生の手続き、施設の管理、文書の作成・管理など、組織の運営に関わる業務を担当します。
各種行事の運営 入学式や卒業式、文化祭、スポーツ大会など、学校行事の準備・運営を行います。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた環境は。

イメージ図:雰囲気の良い職場

10月1日から、新しい職場で働き始めることになりました。

事務職の経験は過去に3年ほどあったため、そこまで違和感なく業務に馴染めました。

完全週休2日制で、職務内容もデスクワークの仕事に変化しました。元々私はパソコンを扱うのが得意でしたので、効率よく業務を進めようと色々考えるのは苦にならなかったです。
また、作業物を提出した際に、相手から感謝の言葉をもらうこともあり、そこでやりがいを感じられました。

ありがたかったことは、職場の雰囲気が良かったことです。
相談しやすかったり、それから経営的な余裕があるからこそなのでしょうが、仕事の納期も余裕があって、職員も皆おだやかなムードでした。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。そして、妻とのこと。

イメージ図:力強く、人生を歩んでいきたい

今回の転職で、私は自分の「適性」について、より深く知れました。
私は身体を使った作業的な仕事はあまり得意ではなく、一方でデスクワークでの事務的な作業は得意で素早くこなせることに気付きました。

リクルートエージェントの転職サービスで適性検査を行ったのですが、そこでも同じような結果でした。私が前職でやりがいを見出せなかったのは、もしかしたら苦手なことを無理に続けていたからだったのかもしれません。

得られた教訓は、転職する際は「本当に自分に合った仕事なのか」「給与はいくら貰えるのか」を求人票で確認すること。

そして、転職エージェント経由で給与条件の交渉をし、納得した上で就職すべきだということです。

──もしかしたら、ほかの人は当たり前にやっていることかもしれませんね。
ですが、若いころは後先考えずに新しい職場に飛び込もうとしてしまうものでしょう。そういった人にも、このことを伝えてあげられたらと思います。

◇ ◇ ◇

現在、私は契約社員として働いています。
ですので、今は正社員登用に向け、色々な仕事を任せられる存在になることを目標として頑張っています。

具体的には、事務職として基本となる電話対応やパソコンでの作業、また一部用務員的な物を修繕する仕事があるため、それらをマスターしたいと考えています。

また、妻とはまだ別居したままです。

先日、妻の両親と電話で話した際に、「大分症状は改善しているけれど、まだ万全ではないから」と伝えられました。私との生活でまたストレスを抱えてしまうことを、危惧しているのでしょう。

妻が安心して帰ってこれるよう、今以上に安定した収入、余裕のある生活を、1日でも早く実現したいです。

参考:30代後半からの正社員転職におすすめの転職エージェント[PR]

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