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「次に使い潰されるのは、きっと自分だ」40歳間近で自動車部品メーカーからWEB制作会社へと転職して。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
自動車部品工場
職種
生産管理
従業員規模
500人
年収
470万円

転職後

AFTER
職業
WEB制作会社
職種
ライター・ディレクター
従業員規模
15人
年収
250万円

目次

ドルフィンさんの転職ストーリー

1これまでの私

貴重な新卒カードを、激務の会社に使ってしまった私。

イメージ図:自動車部品メーカーの工場現場

新卒で自動車メーカーの部品会社に入社したのが24歳の時で、15年以上勤務してきました。

仕事は現場で材料の手配や納品先への連絡をする生産管理という部署に配属されて、連日夜遅くまで現場と客先の間を行ったり来たりといった生活が続いていました。

職場と自宅を往復するだけで、気がついたら30代に入っていました。

男だらけの職場とあって、現場の油と鉄粉にまとわりつかれる過酷な職場でした。
現場の生産ラインは、文字通りそこで働く人たちの激務のうえで成りたっていました。

仕事にやりがいは感じておらず、ほとんど義務感のみで働いていました。

何か問題が起こったら解決するまで帰宅できないので、交替勤務の現場作業員が帰宅するのを尻目に深夜まで残っていたことも珍しくありませんでした。

なぜ貴重な新卒カードをこんな大変な会社に入るために使ってしまったのか、後悔の念は私の心身を一層疲弊させていきました。

2転職のきっかけ

次に使い潰されるのは、自分だろう。

イメージ図:ふと自分を振り返るアラフォー男性

私が転職を決意した理由は、懇意にしていた同じ部署の先輩が転職したことです。

その先輩はとても優秀で、古い体質の会社にあっても自分で考えて動ける人材でした。

しかし、社内の有力な派閥から疎まれていたことで追い詰められてしまったのです。

私はその先輩がすり潰されていく一部始終を見ていながら、手助けできませんでした。
そして、こう思いました。

次に使い潰されるのは自分だろう」と。

それが、私が転職を意識したきっかけでした。

また、社内での昇給があまり見込めないことや、さらに独身のままで今の会社にしがみつくべきかと疑問に思ったことも、転職の大きな理由となりました。

残念ながら私の査定は低い方でした。
このままでは、40代になっても平社員として年下の上司に顎でこき使われてしまう未来が待っている事実が、ありました。

3転職活動中

転職活動は、お見合いのようなもの。

イメージ図:転職活動中の男性

転職活動は、会社に勤めながら転職サイトを利用することを選択しました。

異業種への転職を希望していて、幅広い分野の求人を扱っているリクナビNEXTマイナビエージェントに登録しました。
オンラインで求人を検索できたので、空き時間に行えて助かりました。

友人にはたまに愚痴を聞いてもらっていたのですが、当時はかなり迷惑をかけたなあと反省しています。
ともあれ、転職サイトをありったけ利用して、自分がこれから新たにチャレンジする分野を精査したのです。

結果的に、私の営業力と文章力を活かせるWEB制作会社とご縁がありました。

転職活動はお見合いのようなものとよく言いますが、私にとってもまさに運命の出会いでした。

いくつかの会社でお断りされた後でかなり落ち込んでいたものの、なぜかその制作会社の面接ではスイスイと話せて、あっさりと内定を獲得できたのです。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:Web制作会社の風景

制作会社の仕事は、かなり刺激的でした。

年下の社員から色々と教えてもらうのは気疲れがしましたが、それまでの汚くて臭い現場に比べたら快適そのものです。

少人数の会社とあって馬が合わない人もいますが、前の職場だった部品会社に比べればトラブルと言うほどの問題はありません。

意外だったのは、私自身が思っていたよりもクリエイティブな仕事に適性があったことです。
ライティングや顧客との打ち合わせはとても楽しく、納期が迫って深夜まで仕事をしてもあまり気になりません。

そのため、仕事の満足度としては、今の職場の方が圧倒的に上です。

転職後の新しい職場で印象的だったのは、顧客から感謝の言葉を頻繁にかけてもらえることです。
自分が提案した企画やコンテンツに対してのお客様からの感謝は、以前の会社では得られない貴重なものでした。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:これからの人生を考える、40代男性

今回の転職で、別の会社に移ることで解決できる悩みもあると分かりました。

日本では転職するのが恥とする考え方もありますが、自分に合わない会社で時間を浪費することが一番の損失です

実際、私がもっと早くに転職を決断していたら、より有利な立場で再出発できた可能性もありました。
とはいえ、アラフォーでもきちんとした会社に雇ってもらえることに気づけたのは、本当に幸いです。

残念に思えることは、前の会社に比べて、年収の大幅な低下があることでしょうか。
収入面は妥協したので仕方ないものの、ネット時代では様々な方法でお金を稼げるからそれほど心配はしていません。

異業種への転職は、大きく環境を変えるのに有効な手段です。
同業種では下の立場の会社しか選択肢がなく、さらに激務で薄給に追い込まれることを恐れて選びませんでした。

今でも、同じ業界で転職をしなかったのは良い決断だったと感じています。


今の制作会社でそれなりの立場になったので、今後は自分の力で大きな案件を獲得することを狙っています。

実績を積んだら独立開業という夢があるため、スキルと人脈をじっくりと深めている段階です。

職場の人間関係は良好で、どちらかといえば個人で仕事を進めていく社風のおかげでストレスなく働いています。

自主的に仕事に関係した勉強を始めたことも、将来の自分のための投資です。

今後は人脈を広げ、WEBサイトや雑誌のインタビューにおける成功した人物との会合が、私の取り組んでみたいことの1つとなっています。

不足している収入については、投資運用などの別の手段で補填しようと考えています。

仕事のやりがいと生活していくための収入を両立させることでの幸せな毎日が、私の大きな目標です。

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