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フォークリフトオペレーターで12年間。ADHDを疑われ、会社から退職を迫られた私。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
フォークリフトオペレーター
職種
物流
従業員規模
25名
年収
260万円

転職後

AFTER
職業
フォークリフトオペレーター
職種
物流
従業員規模
83名
年収
240万円

目次

daisuke0520さんの転職ストーリー

1これまでの私

ストレスの多かった営業職から、フォークリフトオペレーターへ。

イメージ図:フォークリフトオペレーターとして働く40代男性

転職したのは2017年の5月、42歳の時のことでした。

物流会社の倉庫で、フォークリフトオペレーターの仕事を12年間していました。
以前に似たような仕事をしていたこともあり、そのときにフォークリフトの免許を取りました。

その前に働いていた食品加工会社がBSE(狂牛病)の影響で潰れてしまい、こちらの物流会社に転職したのです。

前職は営業だったのですが、常に数値を求められる環境はけっこうストレスを感じていました。
安全運転の意識は強く持っておく必要がありますが、伸び伸びと一人作業ができるフォークリフトオペレーターの仕事は自分に向いていたと思います

参考:フォークリフトオペレーターの主な仕事内容

仕事内容 説明
荷物の積み下ろし フォークリフトを操作して、トラックや倉庫から荷物を積み下ろします。安全に荷物を扱うことが求められます。
荷物の移動 倉庫内で荷物を指定された場所に移動させます。効率的に作業を行い、スペースを有効活用します。
在庫管理サポート 在庫の整理整頓や棚卸しのサポートを行います。正確な在庫数の管理に貢献します。
機器の点検とメンテナンス フォークリフトの点検や簡単なメンテナンスを行います。定期的なチェックを実施し、安全に使用できる状態を保ちます。
安全管理 作業エリア内の安全を確保し、安全規則を遵守して作業を行います。事故や怪我を防ぐために、安全対策を徹底します。

当時も今も独身、一人暮らしです。でも私は一人でいる方が性に合っていました。
誰かと一緒にいると、なんだかものすごく疲れてしまうんですよね。──誰だってそういうときはあるんでしょうけれど、私の場合はそれが「いつも」でした。

2転職のきっかけ

配置転換→退職を促される。その理由は…

イメージ図:役員の待つ面接室

40歳を過ぎた頃に、会社から配置転換を言い渡され、別の作業工程に就くことになりました。

以前は一人で黙々と作業ができていた環境でしたが、新しい作業場では共に働く社員の人数も多く、コミュニケーションの機会が多く設けられていました。
自分のコミュニケーション力の欠如は常々感じていましたから、「正直きついな」と思っていました。

しかしだからといって、別の選択肢がある訳でもなく。40を過ぎた男性の転職活動は、これ以上にとても厳しいんだろうな、という思いもあって。
今の職場で何とか頑張っていくしかないか、と思いかけていた矢先です。

ある時、上司から呼び出され別室へ向かうと、遠回しにではありますが「退職」を迫られたのです。

理由は、私の「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」を疑うものでした。

参考:ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは

概要 ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、主に注意力の欠如、多動性、衝動性の3つの特徴を持つ神経発達障害です。子供から大人まで幅広い年齢層に影響を与える可能性があります。
原因 ADHDの正確な原因は不明ですが、遺伝的要因が強く関与していると考えられています。脳の発達や機能に関連する要因も影響しています。
症状 注意力が持続しない、多動性、衝動性といった症状が見られます。具体的には、集中力の欠如、落ち着きのなさ、思いつきでの行動などが挙げられます。
診断 ADHDの診断は、医師や専門家による評価を基に行います。詳細な問診、行動観察、標準化された質問票の利用、他の障害との鑑別などが含まれます。
治療 ADHDの治療には、薬物療法、行動療法、心理療法、教育的支援などがあります。これらの治療法を組み合わせることで、症状の管理と生活の質向上を目指します。
生活への影響 ADHDは学校での学習、社会生活、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすことがありますが、適切な治療やサポートを受けることで、症状を管理し、充実した生活を送ることができます。
関連リンク NIMH – Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder (ADHD)

たしかに私は人とのコミュニケーションが苦手です。
仕事でもまったくミスをしないわけでもありません。

しかし、それだけの理由で発達障害を疑われ、「作業に危険が伴うから」と自主退職を迫るのは、まったくの横暴ではないでしょうか。

会社からの一方的な首切りに納得のいかなかった私は、弁護士事務所に相談もしました。
なんなら裁判だって厭わないと、そう思っていたのです。

しかし、弁護士の方からは「仮に裁判となっても、今の状況では勝ちにまで持っていくのは難しい」と言われてしまいました。
それ以上の進展は、どうやら無さそうでした。

非常に不本意な結果ではありましたが、私は退職を受け入れ、今後の人生に目を向けようと、気持ちを新たにしたのです。

3転職活動中

自分の適性が分からず、転職活動は迷走。

イメージ図:転職活動で職務経歴書を書く40代男性

しかしいざ転職活動となると、私は及び腰になりました。

やはり1つ目には「年齢」がネックでした。
この歳まで特別な役職に就いたことのなかった私を、果たして雇ってくれる会社があるのかどうか。

もう1つは、私自身の性格です。
会社から言われたことは極端でしたが、実際にコミュニケーション力に問題があるのは、重々承知していましたから。

それに加えて問題から目を背けがちな傾向のある私は、とりあえず急場を凌ごうと、手近な派遣登録から始めることにしました。
これがまた最悪の選択で、短期の契約でどこも継続して私を雇ってくれる場所は無く。

正社員の求人も何度か応募はかけていましたが、どれも書類落ち。
前職を退職してから1年が経過しようとしていました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:倉庫番の職場イメージ

結局、前職と同じ、倉庫でのフォークリフト作業員の仕事に就きました。
曲がりなりにも12年間の勤務経験があったからで、それも無ければもっと転職活動は難航していたでしょう。

私としては前職での屈辱を思い出すこの仕事への転職は、大変不本意なものでした。

私の配置された部署には、他に男性リーダーが1人と女性のパートが2名いましたが、どの方も作業が手早く、ベテランの風格がありました。
彼らからすると私の作業は効率が悪かったらしく「もっとこうしろ!」と、毎日のように怒鳴られました。

特に男性リーダーの態度はとても横柄で、仕事の憂さを晴らしているのではないかと疑うくらいに、私に強く当たってきました。

給料も、前職でさえ不満があったのに、さらに下がり新卒の社会人並みのお金しか貰えませんでした。

結局、この仕事もしばらくして辞めてしまいました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:これからのキャリアを考える40代男性

今回の転職で思い知ったのは、自分自身の甘さですね。

私はこの歳になるまで仕事にやりがいを感じたことが無く、ただ漫然と、一日一日をやり過ごしているだけでした。

だからこそ他人とのコミュニケーションにも興味が持てませんでしたし、自分のスキルを磨くことにも時間を割いてきませんでした。

その結果が今になっているわけです。
そりゃ人にもナメられます。


結局仕事とは、自分の価値感覚のバランスだと思います。

どんな仕事でも嫌な人間がいるかもしれないですし、自分が嫌なこと、納得できないことはあると思います。

そういった状況が重くのしかかった状況で仕事を続けていくのは本当に大変ですし、精神も病んでしまうでしょう。

ですが、「今の状況がどうなのか」というのは自分のものの見方で次第でもあるんですよね。
だから、私はその価値感覚・ものの見方を変えていかないといけない。
でないと、どこに行っても同じことの繰り返しになってしまうでしょう。

これから実現させたいことは、私自身が、人間としてもっと成長すること。そのうえで、自分の天職を見つけること

まだ遅くはないと、そう思いたいです。

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