未経験からでも目指せる！2025年版 高年収転職業界ランキング

本ランキングは以下の4指標に基づきスコア化を行っています。

これらのデータを元に、FinTechや戦略コンサルのような高収入直結業界に加え、AI・デジタルマーケティングといった今後の成長分野にも焦点を当て、転職者にとっての“収入×将来性×再現性”を重視して構成しました。

それでは早速、2025年に狙うべき“稼げる業界・職種”のトップランキングをご覧ください。

1位：FinTech・金融業界

今、最も「稼げる転職先」として注目されているのが、FinTech（フィンテック）・デジタル金融業界です。

スマホ決済やオンライン投資、暗号資産（仮想通貨）などの分野が急拡大しており、大手オンライン決済サービスやデジタル証券会社、投資系スタートアップでは年収1000万〜1500万円超の求人も珍しくありません。

特に高い報酬が見込まれるのは、ITスキルと金融知識を兼ね備えた人材。エンジニア、プロダクトマネージャー、データアナリスト、BizDev（事業開発）などは即戦力として引く手あまたの状態が続いています。

国内キャッシュレス市場は年平均15％の成長を見せており、金融のデジタル化は今後も加速。景気に左右されにくく、グローバル展開も視野に入るため、「年収」「業界成長」「高い安定性」の三拍子がそろった、最も期待値の高い業界といえるでしょう。

伝統的な金融業もチャンス十分

また、FinTechに限らず、伝統的な金融業（銀行・証券・保険）においても、法人営業やM&A、資産運用などの分野では年収1000万円超を狙える求人が多く、キャリアの専門性や実績次第で十分に稼げる転職先となります。

2位：戦略・ITコンサルティング業界

急速に進むDX（デジタルトランスフォーメーション）化の波に乗って企業から必要とされているのが戦略・ITコンサルティング業界です。

経営課題の解決、新規事業の創出、業務のデジタル化などを担うコンサルタントは、まさに企業変革の主役。20代後半で年収1000万円を超える例も多く、若手から一気に稼げるポジションとして常に注目されています。

外資系ファームではマネージャークラスで年収1000〜2000万円という求人もあり、プロジェクト経験を重ねることでキャリアの市場価値は急上昇。DX投資の活発化を背景に、求人倍率は3倍を超え、未経験者を対象としたポテンシャル採用も広がっています。

他業界への応用も可能

コンサルティングで身につけた課題解決力やロジカルシンキング、事業構想スキルは、他業界でも応用が可能。将来的には、経営幹部や起業家としての道も開ける、報酬・成長・選択肢すべてを兼ね備えたキャリア選択肢です。

3位：AI・ディープテック業界

自動運転、生成AI、ロボティクス、バイオインフォマティクス――。

次世代を担う「AI・ディープテック」分野は猛烈な勢いで拡大しています。

中心を担うのは、AIエンジニアやデータサイエンティスト、MLOpsなどの高度IT人材。平均年収は598万円、シニア層では900万円超もめずらしくなく、特に生成AIの爆発的な普及により、求人倍率は4倍超と異常ともいえる人材争奪戦が続いています。

さらに、スタートアップではストックオプションによる資産形成が狙えたり、大手企業では研究開発のリーダー職への抜擢も視野に。加えて、英語力とスキルがあれば海外のリモート案件での高報酬獲得も期待できるなど、文字通り世界をフィールドに稼げる仕事です。

継続的な学習は必須

機械学習やクラウド、統計モデリングなど、一定以上の専門性と継続的な学習姿勢が求められる点は要注意。

とはいえ、AWSやGCPなどのクラウド資格を入り口に異業種からのキャリアシフトも進んでおり、準備次第で門戸は広がっています。スキルを武器にテクノロジーの最前線で稼ぎたい人には、間違いなく有力な選択肢です。

4位：ライフサイエンス・デジタルヘルス業界

医療・ヘルスケア業界が今、大きな進化を遂げています。

オンライン診療、ウェアラブル機器、AI診断支援、創薬ベンチャー等の成長により、新しい収益機会が次々と生まれているのがライフサイエンス・デジタルヘルス業界です。

特にニーズが高いのは、医学・薬学の知見に加えて、ITやデータ分析のスキルを持つ人材。このような専門人材は市場に少なく、年収800万〜1000万円以上を提示する外資系企業や製薬系スタートアップも増加中です。データサイエンス、薬事、臨床開発などの分野では、グローバルに通用するキャリア構築も可能で、ストックオプションなどによる報酬面の魅力もあります。

また、医療という社会的意義の高い分野での安定性も強み。高齢化や医療DXの追い風を受け、市場は年平均8％の成長率を維持しており、景気変動にも強いとされています。

異業種からの転職ハードルはやや高い

高度な専門知識や関連資格が必要なケースも多く、異業種からの即転職ハードルは高め。

しかし、ヘルステック企業の事業開発やプロジェクトマネジメントなどではビジネス系人材の活躍も進んでおり、準備と戦略次第では十分に稼げる転職先の候補となるでしょう。

5位：不動産

「稼げる転職先」として根強い人気を誇るのが不動産業界です。

特に都市圏では、再開発やマンション需要の高まりを背景に、営業・仲介・開発職で年収1000万円超を実現するケースも少なくありません。実力主義の報酬体系が一般的で、成果に応じた高額インセンティブが支給されるため、若手でも短期間で年収アップを狙える業界です。

国内の不動産市場は2030年にかけても堅調な成長が予測されており、住宅、商業施設、物流拠点などへの投資が継続中。求人倍率も高水準を維持しており、業界経験者だけでなく、異業種からの転職者にも門戸が開かれています。特に接客・販売・金融などの経験を持つ人材はスキル転用性が高く、即戦力として評価されやすい点が魅力です。

業界特有の課題も理解する

一方で、成果を出せない場合の収入の上下動や、土日勤務・長時間労働といった勤務環境の厳しさは業界特有の課題でもあります。

裏を返せば、営業力に自信があり、実力で稼ぎたい人にとっては圧倒的なチャンスが眠る分野。都市部を中心に「高年収×成長市場×転職しやすさ」の3条件を満たす、実践型の稼げる業界といえるでしょう。

6位：デジタルマーケティング業界

広告の主戦場がSNSやオンラインに移るなか、デジタルマーケティング業界の需要は急拡大。

とくにSNS広告運用やGA4分析、CRMのスキルを持つ人材は高く評価され、平均年収728万円に加え、成果連動型のインセンティブで高収入も狙えます。

この分野は、新卒や第二新卒など若年層にも強くおすすめできる業界です。マーケティングの知識やデータ分析スキルは業界・職種を問わずあらゆるビジネスに応用可能で、若いうちに習得すればキャリアの選択肢が格段に広がるからです。実力次第で早期昇進や責任あるポジションを任されるケースも多く、キャリアの立ち上がりが速いのも魅力です。

トレンドの変化についていく必要あり

数字で評価される分、成果プレッシャーが強めなのは事実。また、ツールやトレンドの変化が速く、常に学び続ける姿勢が求められるのは留意すべき点と言えるでしょう。

前章で稼げる業界のランキングを見てきましたが「しっくりこない」と首をかしげる人もいるでしょう。実際に自分で調べてみないと納得がいかないことは多いものです。

そこで、ここからは自分に合った「稼げる業界」を見つけるためのシンプルな3ステップをご紹介します。

いずれもスマホひとつでできる簡単な方法ばかり。情報収集が苦手でもムリなく進められる転職準備の第一歩です。「自分に合った高年収業界」を見つける具体的な視点と判断軸が手に入れましょう。

信頼できるサイトで「年収ランキング」を確認

まず最初にやるべきは、自分に合った高年収の業種や職種を効率よく探すことです。感覚や口コミではなく、信頼できるデータをベースに比較するのが鉄則。その際に役立つのが、以下のような年収ランキング系の記事や統計です。たとえば、次のようなサイト・記事が参考になります。

サイト・サービス	概要説明
求人ボックス	求人ボックス｜業界別年収ランキング（2025年版） 国内最大級の求人情報を掲載。業界ごとの年収や働き方を豊富な求人データからランキング化し、転職や就職活動の指標として役立てられる。
東洋経済オンライン	東洋経済オンライン｜｢年収が高い業界｣ランキング最新版（2025） 政治経済を中心にビジネス情報を発信するオンラインメディア。業界ごとの年収データを独自調査に基づきランキング形式で提供している。
OpenWork	OpenWork｜平均年収の高い企業ランキング 社員の口コミを基に企業情報や評価を掲載するサイト。企業ごとの平均年収ランキングを公開し、企業選びやキャリア設計に役立つ情報を提供する。

これらの情報をチェックすれば、自分が狙うべき“高年収業界”の全体像がつかめるはずです。業界ごとに報酬レンジは大きく異なるため、「そもそもどの業界が“稼げる可能性”を持っているのか」を見極める、最初の一歩として非常に有効です。

志望業界が決まったら、主要企業の最新ニュースをチェックしよう

業界を絞り込んだら、次にやるべきはその業界の主要企業が“今何に力を入れているか”を知ることです。これによって、単なるイメージではなく、リアルな成長性や事業の方向性、将来性を把握することができます。

おすすめの方法は、Google検索で企業名を入力し、「ニュース」タブを開くだけ。最新の業績発表、新規サービス、大手との業務提携などが確認でき、どの企業が積極的に投資・採用しているのかが一目でわかります。

こうした最新ニュースは「給与や待遇改善の可能性が高い企業」を見極める重要な判断材料になります。たとえば、直近の売上や営業利益が好調であれば、賞与の増額や年収アップ、成長部門での積極採用などに直結しているケースも少なくありません。

業界研究というと難しそうに感じるかもしれませんが、スマホで“LINEニュース感覚”で読むだけでも十分な情報収集になります。選考対策だけでなく、年収アップの可能性を見極めるうえでも、今すぐチェックしておきたいステップです。

複数の企業口コミサイトで「給与・年収」に関する口コミを確認

給与や年収の実態を知るには、OpenWorkやGlassdoorなどの口コミサイトが便利です。

企業名を検索し、「給与・年収」タブをクリックするだけで、基本給・ボーナス・昇給のタイミングなどの実例が確認できます。

「30歳で年収600万円」「ボーナス年2回で合計100万円」といった具体的な金額はとくに注目しましょう。口コミ件数が多い企業ほど信頼性が高く、複数社を比較すれば“本当に稼げる企業”が見えてきます。

難しい知識は不要で、感覚的に給与相場を把握できるのも大きなメリットです。

「どうすれば高年収を実現できるのか？」と考える前に、まず押さえておきたいのは、“成功する転職者の共通点”を知ることです。業界選びやタイミングももちろん重要ですが、実際に年収アップを実現している人には、ある一定の傾向や行動パターンがあります。

この章では、「稼げる転職」を実現するために知っておきたい行動指針と、実践的なアプローチをご紹介します。

軸を決める：譲れる条件・譲れない条件を言語化

高年収転職を実現している人に共通するのは、自分の希望条件に明確な優先順位を持っていることです。

たとえば、「年収は必ず維持」「勤務地は都内であれば柔軟に対応可能」など、“譲れる条件・譲れない条件”をはっきり区別しておくことで、企業選びや面接対応、年収交渉においてもブレない判断ができます。軸が定まっていれば、無駄な応募や後悔の残る内定受諾を避けられ、結果として希望に近い転職を実現しやすくなります。

成長産業に飛び込む勇気

AI、FinTech、戦略コンサルなどの成長産業は、高年収が狙える領域として注目を集めていますが、実際にそのチャンスを掴める人は、“未知の環境に飛び込む勇気”を持った人たちです。

これらの分野は人材ニーズが高く、スキルや経験を柔軟に評価してくれる傾向があります。だからこそ、完全な経験者でなくても、意欲や学習姿勢を見せられれば十分にチャンスはあります。

とはいえ、誰しも最初は不安です。「未経験でやっていけるのか」「失敗したらどうしよう」という迷いがあるのは当然。その不安に向き合い、あえて成長業界へ一歩踏み出す行動力こそが、収入もキャリアも大きく変える“分岐点”になります。

稼げる転職は、準備と同じくらい“決断する勇気”がものを言うのです。

自分の市場価値を言語化する

高年収での転職を成功させている人は、これまでの経験やスキルを棚卸しし、自分が企業にどのような価値をもたらせるかを明確に言語化しています。

職務経歴書や面接で重要なのは、「過去に何をしてきたか」だけでなく「今後、どのような貢献ができるか」を具体的に伝えることです。たとえば「営業成績を●％伸ばした」ではなく「数字を伸ばした戦略・行動と、それを新たな職場でどう再現できるか」をセットで語ることで説得力が大きく変わります。

さらに、業界の動向、トレンドのスキル、企業の採用ニーズに照らして「自分のスキルはどこで・どう活かせるか」を分析しておくと、企業側の評価ポイントともズレにくくなります。

「どう評価されたいか」ではなく、「今の市場がどこを評価しているか」を知った上で、自分をどう提示するか。それが「稼げる転職」に必要な視点です。

スキルを磨く努力を続けている

高年収を実現している転職者の多くは、資格取得や業務外の学習を通じて、積極的にスキルアップに取り組んでいます。特にAI、マーケティング、コンサルティングなどの業界では、求められるスキルを事前に習得しているかどうかが評価の分かれ目となります。変化の早い時代だからこそ、学び続ける姿勢がキャリアの伸びしろを決定づけます。

資格取得は、専門性やスキルを客観的に証明する手段として有効です。例えば、AWS認定資格やPMP（プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル）などは、IT業界やプロジェクトマネジメント分野で高く評価され、転職市場での価値を高める要因となります。

また、資格取得を通じて得た知識やスキルは、実務経験と組み合わせることで、さらに強力なアピールポイントとなります。企業は、資格と実務経験の両方を持つ人材を即戦力として評価する傾向があります。

このように、継続的な学習とスキルアップへの取り組みは、転職市場での競争力を高め、高年収を実現するための重要な要素となるのです。

情報収集と支援活用に積極的

高年収転職を実現している人の多くは、転職エージェントや業界人脈など、外部の支援や情報源を積極的に活用しています。

事実、高年収が実現できるハイクラス求人の多くは非公開で取り扱われており、個人の検索だけでは出会えない案件が多数存在します。

また、経験豊富なキャリアアドバイザーからの客観的なアドバイスや年収交渉サポートは、自分の市場価値をより高く引き出すための大きな武器になります。

転職は「情報戦」です。信頼できる第三者を巻き込み、情報の質と量を味方につけることが、納得のいく高年収オファーをつかむための最短ルートと言えるでしょう。

年収をアップさせたいなら、情報収集力と交渉力に優れた転職エージェントの活用が欠かせません。

ただし、エージェントによって得意な業界やサポートのスタイルはさまざまです。

まずは自分のキャリアや目標に合ったエージェントを選び、「稼げる転職」への近道を見つけましょう。迷った場合は、複数のエージェントに登録するのも効果的です。

ビズリーチ

ハイクラス転職に特化した、実績ある人気サービスです。年収800万円以上の非公開求人を持つ企業や優秀なヘッドハンターから、直接スカウトが届きます。

職務経歴を詳しく入力するほど、マッチ度の高いオファーが届きやすくなり、返信率も向上します。

基本機能は無料で利用でき、さらに求人の詳細閲覧や応募、キャリアコンシェルジュによるキャリア整理や年収交渉のサポートは、プレミアム会員（月額制）限定の特典として提供されています。

匿名プロフィールやブロック機能により、在職中でもプライバシーに配慮しながら転職活動が可能。また、FinTechやAIといった成長分野に精通したヘッドハンターが多数在籍しており、効率的に高年収のキャリアを目指せる点も大きな魅力です。

コトラ

金融・コンサル・IT領域に強いハイクラスエージェント。

登録時のフォームで「希望年収」「得意スキル」「挑戦したい業界」を具体的に入力すると、その情報を基に適性の高いコンサルタントがアサインされ、初回面談からピンポイントで非公開求人を提案してくれます。

選考対策ではケース面接やモデル年収の提示までサポート。少数精鋭体制のためレスポンスが早く、交渉フェーズもきめ細かい伴走が受けられます。

とくにPEファンドや事業会社CFO候補など希少求人の実績が豊富で、年収1,500万円超を目指す層に最適です。

doda X

パーソルキャリアが運営するハイクラス向け転職サービスで、年収800万円以上の求人に特化。約6万件の非公開求人を保有し、登録後は複数のヘッドハンターにレジュメが共有されるため、多くのスカウトが届きます。

企業から直接届くダイレクトオファー機能もあり、求人によっては面接確約や役員との面談から始まるケースも。さらに、無料のAI年収シミュレーションやAIマッチング機能を活用すれば、自分の市場価値や適した求人が一目で分かります。

面談や日程調整はすべてオンラインで完結できるため、現職中でもスムーズに活動可能。効率よく高年収オファーを目指せる点が、このサービスの大きな魅力です。

リクルートダイレクトスカウト

リクルートの強力な企業ネットワークを活かした、ハイクラス向けスカウト型転職サービスです。

30〜40代のマネジメント職や専門職を中心に、豊富な高年収求人を取り扱っています。レジュメを公開すると、企業の採用担当者や約4,000〜5,000名のヘッドハンターから、直接スカウトが届きます。

職務経歴を英語でも登録しておけば、外資系や海外拠点のポジション紹介を受ける可能性も高まります。

さらに、企業・ヘッドハンターごとのブロック機能により、不要な案件を事前に除外でき、自分に合った高年収オファーを効率よく選べます。

チャットでのスムーズなやり取りや日程調整、オンライン面談にも対応しており、現職中でもストレスを感じにくい転職活動が可能です。

「稼げる業界に転職すること」は、単に収入が上がるというだけではありません。

成長性の高い分野では、挑戦できる仕事の幅も広がり、自分の市場価値を高める経験を積むことができます。あなたの持っているスキルや強みも、環境が変われば“武器”に変わります。

今の延長線上に未来が描きにくいと感じているなら、業界から見直すのも一つの手。自分を活かせる場所でこそ、成果も評価もついてきます。変化を恐れず、一歩踏み出した先に、あなたらしく「稼げる」未来が待っています。

収入アップはもちろん、やりがいや裁量権、キャリアアップのスピードも、業界を変えることで大きく変わります。高年収は限られた人だけのものではなく、“正しい選択”と“行動”で誰にでも届く現実です。今こそ、次の一歩を踏み出してみませんか？