ずっとデザイナーになるのが夢だった。40代間近で医療事務からの転職|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 医療事務
- 職種
- 医療関係
- 従業員規模
- 不明
- 年収
- 秘匿
転職後
- 職業
- Webデザイン事務所
- 職種
- 補助スタッフ
- 従業員規模
- 10名
- 年収
- 秘匿
目次
ももさんの転職ストーリー
1これまでの私
「私にはこれだけ」無意識のうちに限界を決めていた自分。
当時、私は医療事務として働いていました。
転職経験はなく、ずっと医療事務一筋でしたので、
- 私
-
「私にできるのは、この仕事だけ」
と、思っていました。
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医療事務の仕事はほとんどが女性ばかりです。
どちらかと言うと年上の方が多く、私なんかはいつも静かに仕事をしていました。
やはり女性の職場となると、人間関係のもつれも珍しくありません。
そういった争いに巻き込まれないよう、自分を殺して過ごしていたように思います。
私は主人と二人で暮らしています。
共働きなので生活にも困らず、夫婦二人で仲良く過ごしていました。
2転職のきっかけ
ふと再燃した学生の頃の「夢」。
30代も後半に差し掛かったころでしょうか、この仕事に飽きを感じ始めていました。
実はデザインの仕事にずっと興味があったんです。
学生の頃はデザインの専門学校に通っていました。
その頃の将来の夢はデザイナー。
クリエイティブな仕事はカッコよさそうだから、という漠然とした夢ではありましたが、毎日ワクワクしていました。
でも実際には、デザイナーの求人ってとても少ないんです。
その中でも私はさらにニッチな「映像」の分野を目指していたので、就活はなおさら大変でした。
給与も生活をしていくのがやっと、という額で、現実に打ちのめされた私は、デザイナーの道を泣く泣く諦めたのでした。
久しぶりに、その頃のことを思い出し、懐かしくなると同時に、心の隅にしまいこんでいたはずの夢に、再び火がともったような感覚もありました。
- 私
-
(この先、子供を持つ予定もないし、自分の夢に向かって努力してみてもいいのでは?)
そう思いました。
就活生のころに、何かと相談に乗ってもらっていた叔母にもそのことを伝えました。
- 叔母
-
「このままじゃ納得しないだろうと思ってたよ。本当はそっち(デザイン)の仕事がやりたかったんだろうし」
叔母にとっては何気なく言った一言かもしれませんが、背中を押された気持ちでした。
3転職活動中
信じられるのは自分自身。
私は今まで「自分にはこの仕事しかできない」と決めつけて、自分を押し殺して仕事をすることに慣れてしまっていました。
自分が本当にやりたいことにも目を背けて。
しかし私は、今度こそ自分のやりたいことをやりたい!そんな決意を胸に、会社を辞める決断をしました。
私はその時37歳未経験。
そんな私をすぐに雇ってくれるほど、デザイン業界は甘くありません。
友人たちにも
- 友人
-
「え!?今から転職? しかもデザイナー??」
と驚かれたり、どうせできっこないと言われたりもしました。
それでも私は諦めませんでした。
自分を殺してきた私が、必死に挑戦しようと思えるもの。それを信じてみようと思ったんです。
- 夫
-
「しばらくは俺の収入だけでもやってけるだろうし、やりたいことをやりな」
身近な人からのこんな言葉が、当時の私を元気づけてくれました。
転職に成功したのは、それから約1年後です。
ネットの求人で「未経験可!補助スタッフ募集」と見つけました。
正直、あと少し続けて決まらなかったら事務の仕事を探そうと思っていたので、本当に幸運だったと思います。
年齢制限もなく、面接も良い感じの雰囲気のまま、内定をいただきました。
こんなにあっさり決まってもいいんだろうか、とも思いましたが、夢にまで見たデザインの仕事です、二つ返事でその会社に決めました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場では、当たり前ですがこれまでの職場での決まりは通用しません。
すべてが新しいルールだらけでした。
何をするにも初めてのことばかりで、時間もかかるし覚えも悪い。
若い頃に比べて体力的にも疲弊が重なり、そんな自分に落ち込みました。
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それでも、周囲の方々は懸命に私をサポートしてくれました。
皆が仲良い雰囲気ですので相談もしやすく、居心地が良いです。
新しい職場では私が年長組です。
逆に若い社員さんから悩みを相談されたりもして、楽しくやっています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
やっぱり年を重ねるほどに転職は難しくなってくると思います。
成功したとしても、若い頃のように仕事をこなしたりはできなくなっています。
最初のうちは、自分の仕事への意欲と体力とのギャップに戸惑いましたし、落ち込むこともありました。
- 私
-
「転職しないままの方が良かったかな」
なんて思ったことも、一度や二度ではありません。
ですが今では、そんな後悔もありません。
年齢なんて関係なく、挑戦したいことがあればやってみればいいと、今は自信を持って言えます。
たしかに周りの人には迷惑をかけると思います。
そんな人たちへの感謝を忘れずに、これからも頑張っていきたいです。
◇ ◇ ◇
今は補助スタッフとして、事務的な雑用が主ですが、今後はデザインの仕事にも取り組んでいきたいです。
これから正規のデザイナーを目指すのは少し難しいかもしれませんが、目標は大きく持っておきたいです。
打ち合わせの場などに同行させてもらえる時もあるので、そこでの気づきや学びを、しっかり吸収していこうと思います。
まだまだ周囲のサポートなしではできませんが、私は年長者でもあるので、他のスタッフさんが落ち込んでいたりすれば悩みを聞いてあげられるような、そんな存在でありたいと思っています。
新人の立場で言うのも、おこがましい話ですけどね笑。
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