書籍編集者になるのが夢だった。「今しかできないことをやる」友人に触発されて|転職体験談
転職前
- 職業
- 塾講師(教室運営)
- 職種
- 講師職・運営事務
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 450万円
転職後
- 職業
- 出版
- 職種
- 書籍編集職
- 従業員規模
- 6名
- 年収
- 400万円
目次
Rinouさんの転職ストーリー
1これまでの私
塾講師として充実した日々。それでも出版社への夢も捨てきれなかった。
転職前は塾講師をしていました。
20代末頃からでしょうか、徐々に出版社への転職を考えるようになったのです。
もともとは、編集者になるのが夢でした。
塾では教室長として、生徒や保護者の方から一定の信頼もいただいていましたし、生徒数も順調に増えていたので、仕事に対して不満はありませんでした。
生徒がテストで良い点を取ったことを報告してくれるときの笑顔や、
- 保護者
-
「先生のおかげで家でも勉強するようになりました」
という保護者の方々からの感謝の言葉、さらに上司がたまにかけてくれる
- 上司
-
「入社した時よりも、授業が上手くなってるね」
という言葉が、仕事のモチベーションとなっていました。
塾講師とは
塾講師は、学習塾で生徒に対して学習指導や進路相談を行う教育職です。
生徒の学力向上を目指し、授業の準備や指導、成績管理、保護者対応など、さまざまな業務を担当します。
塾講師の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
授業の実施 | 生徒に対して、科目ごとの授業を行います。小学生から高校生まで、対象学年や科目に応じた指導を行い、理解度に応じた教え方を工夫します。 |
授業準備・教材作成 | 授業で使用する教材やテストの準備を行います。生徒の理解を深めるために、オリジナルの問題集やプリントを作成することもあります。 |
成績管理と進捗確認 | 生徒の成績を管理し、進捗状況を確認します。定期的なテストの結果を分析し、苦手分野の克服や学力向上に向けたアドバイスを行います。 |
個別指導・質問対応 | 授業以外の時間に個別指導や質問対応を行い、生徒の理解を深めます。 |
保護者対応 | 保護者との面談や連絡を通じて、生徒の学習状況や進路について情報を共有します。保護者の不安や疑問に対して、適切なアドバイスやサポートを提供します。 |
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ただ、編集職は学生時代からの夢でもあったので、その思いを断ち切ることはできませんでした。
独身であることもあり、転職に対しての環境的なハードルはさほど高くなかったと思います。
2転職のきっかけ
友人との再会で刺激を受け、一念発起。
当時、海外へ語学留学をするという友人がいました。
ちょうど転職を考えていた頃でもあり、数年ぶりに再会したのですが、彼の表情の清々しさや一種のオーラのようなものを感じて圧倒されたのです。
- 友人
-
「年齢的にも、今しか動けないかなぁと思ったんだよね」
という彼の言葉は、その日ずっと私の頭の中に残り続けました。
その日の帰り道、書店で転職に関する書籍を探したのですが、「転職は35歳までに」といったニュアンスの文言を多く目にしました。
もちろん職種や経験によって違いはあるでしょうけれど、自分の年齢も考えると、
- 私
-
(あと5、6年で35かぁ~…)
と、ふと考えました。
そして「動くなら今しかない!」という決断に至り、転職サイトや転職エージェントへの申し込みを始めました。
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3転職活動中
「出版社で書籍編集」への夢を実現させるために。
学生時代の就活でも感じましたが、とにかく出版業界(編集プロダクションなども含め)は求人数がとても少ないです。
私の学生時代は就職氷河期が叫ばれていた頃でもあり、結果として編集職への就職を諦めたという過去があります。
しかし今回の私の意志は固く、「編集者になれるのなら正社員じゃなくても良い!」という思いで臨みました。
ただ中途での採用となると、やはり経験者優遇、もしくは未経験不可の募集がほとんどです。
転職エージェントの方からは、
- 転職エージェント
-
「Webでの編集職も近年増えてるから、そちらに目を向けてみるのも良いかもしれませんね」
というアドバイスをいただき、紙媒体にこだわらず、Web媒体での編集職も視野に入れ活動を続けました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
転職活動を続けた結果、書籍の編集職に正社員として採用をいただくことができました。
編集職は朝早くから仕事が始まります。
それまでは昼過ぎに塾に出社し、夜遅くに退社するという生活を続けていたので、まず朝型の生活リズムを作るところから始めました。
また、未経験での転職ですので、パソコンスキルや編集技術の習得は急いで覚える必要がありました。
たとえば編集作業には「組版」とよばれる、インデザインやイラストレーターといったソフトの知識が必須です。
また、校正作業や執筆の先生とのやり取りなども、ゼロから吸収していかなければなりませんでした。
入社したのが閑散期だったのもあり、とても丁寧に指導していただいたので良かったです。
また、不明点や疑問点は積極的に聞くようにしていたので、覚えるのも早かったと思います。
はじめのうちは不安でしたが、振り返ってみると編集者としていいスタートが切れたんじゃないかと思います。
そして何より、紆余曲折を経ながらも自分が担当した書籍が完成した時はとても感動しました。
学生時代からの夢が叶った瞬間でもありました。
出版社の編集職とは
出版社の編集職は、本や雑誌、ウェブコンテンツなどの企画・編集を担当する職種です。
著者との打ち合わせや原稿の校正、書籍のデザインや進行管理など、出版物の制作における全般的な業務を行います。
出版社の編集職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
企画立案 | 新しい本や雑誌の記事の企画を立案します。市場のトレンドや読者ニーズを分析し、魅力的なコンテンツを企画することで、読者の関心を引く出版物を目指します。 |
著者との打ち合わせ | 著者やライターと連携し、執筆内容や方向性を決定します。原稿内容のチェックや修正依頼を行い、完成度の高い作品に仕上げるためのサポートを行います。 |
原稿の校正・校閲 | 執筆された原稿を校正し、誤字脱字や文法のチェックを行います。内容の正確性や一貫性を保つため、校閲も併せて行い、最終的な品質を確保します。 |
デザイン・レイアウトの指示 | 書籍や雑誌のデザインやレイアウトをデザイナーと協力して決定します。表紙やページ構成に関する指示を行い、視覚的な魅力を持つ出版物を制作します。 |
進行管理 | 出版物の制作スケジュールを管理し、各工程が予定通りに進行するように調整します。 |
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
自分の数十年後までを想定したとき、「どうなっていたいか」を考えるのは大切だと思いました。
20代から30代前半くらいまでは、置かれている環境にしっかり向き合う時期だと思います。
そうしていくうちに、少しずつ今後のキャリアプランが明確になってくると思います。
そこで改めて、「こうなっていたい自分」に、今のままでなれるのかどうかを判断するときです。
人生において「あの時、ああしておけば良かったなぁ」と後悔することは往々にしてあります。
「未来のための今」と考えて、その時その時にどういう決断を下すのかが大切ですね。
まだ編集者としての道を歩き出したばかりなので、まずは一人前に作業が出来るまで成長することが今の目標です。
ミスもなく、いろいろな人との連携をスムーズに行って、1冊の書籍が出来るまでの質を高めていきたいです。
1冊をしっかり担当できるようになったら、同時並行的に2冊、3冊と、担当書籍を増やせるようになっていきたいです。
もっとたくさんの書籍の編集に携わって、いろいろな知識を吸収し、編集者としてより大きく成長していきたいと思います。
またその中で、著者となって下さる先生方、印刷会社のみなさんなどとの交流を通して、人間的にも成長していきたいです。
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