同じ不動産会社でも、扱う金額の規模が違えば責任も変わる。不動産営業7年目の転職|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 会社員
- 職種
- 不動産業
- 従業員規模
- 7,000名
- 年収
- 440万円
転職後
- 職業
- 会社員
- 職種
- 不動産業
- 従業員規模
- 1,500人
- 年収
- 550万円
目次
チキチキさんの転職ストーリー
1これまでの私
首都圏駐車場の、ソリューションサービスをする仕事
小学校から高校まで野球とサッカーに打ち込んでいました。
スポーツは長年続けておりましたので、チームワークを引き出し、牽引していくのは割合と得意な方であったと思います。
前職は不動産会社の時間貸駐車場事業部門で法人営業をしていました。
大学新卒から5年間、異動なく法人営業を行っていました。
営業エリアは、東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城でした。営業ターゲット先業界は、小売業・金融業・飲食業(店舗を構えて商売するところ)が中心でした。
具体的には、電話営業からアポイント取りを行い、実際に企業を訪問して、店舗の駐車場についてのお悩みや問題点をヒヤリングします。
そこで、不正駐車が多すぎたり、店舗利用者が駐車できない等の苦情が出ている店舗をリストアップします。
リストアップした後、実際に現場へ出向いて、どこがどのようだから問題が発生するのかを明確にし、どこをどのように改善すれば問題解決できるのかの解決策(ソリューション)を考えます。
そして、顧客へ解決策を提示します。解決策としては、店舗の開放駐車場にゲート機器やフラップ機器(地面より上昇するタイプ)を設置して不正駐車を無くします。
併せて、駐車場の稼働台数・稼働率を分析できるので、店舗の売上計画を立てるときにそのデータはとても有効なものとなります。
顧客企業・店舗利用者にとても喜ばれる仕事ですので、やりがいはありました。
プライベートは、一人暮らしの絵に描いた独身生活。
恋人もいませんでしたので、休日はよく色々な社交パーティーに出かけて新たな出会いを探していました。
2転職のきっかけ
私が「転職しよう」と思った、3つの理由。
私が「転職しよう」と思った理由は、大きく3つありました。
1つ目は給与面です。
前職の会社は「ザ・日本企業」という雰囲気で、年功序列・終身雇用・家族主義をモットーとしていました。
ただ、年功序列であると、若い社員が割に合わなくなってきます。
その点について、前職の事業部長と相談しましたが、解決することができませんでした。
2つ目は、社風です。
オーナー一族が利益を取って、従業員への還元がとても少ない会社でした。
一般的に不動産会社というと、月間給与は歩合給制を敷いていることが多いのですが、前職は固定給制でした。
その理由としては、歩合給制を敷くと社員同士の横の情報交換が減り、コミュニケーションが減るからというものでした。
それではボーナスで差が開くのかというと、そうではありませんでした。
私は法人営業として、四年連続A評価(6段階の相対評価S・A・B・C・D・E)でしたので、ボーナスランクは一番高い水準でしたが、そこでも年齢・年次制限があり、上限がありました。
その上限はあまり高いものではなかったので、正直あまり納得はできませんでした。
役員は新卒プロパー社員から選定され、オーナー一族に対抗したり、反対意見を述べる方はいませんでした。
3つ目は将来的な先行き不安です。
上記のように家族主義を敷いているため、部門内の管理職の方々の入れ替わりはあまりありません。
そのため、組織が硬直化してしまい、新しい視点や考え方を職場に持ち込む人もいませんし、格上の他社のやり方に学ぶこともありませんでした。
基本的に、目の前の対応可能な業務を淡々とこなすような人が多かったです。
家族主義の割には、部門間でのコミュニケーションは乏しくなっており、セクショナリズムが発生している職場でした。
私個人は営業成績が良かったので、いじめられたりパワハラを受けるようなことはありませんでしたが、あまりにも保守的な組織で、格上の競合他社に追い付こうという意識はほとんど見られませんでした。
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3転職活動中
転職活動中は、dodaのキャリアアドバイザーに助けられて。
転職活動を開始した当初は、業界職種問わず求人を探していました。
そのような漠然とした活動でしたが、試しに登録した転職エージェントdodaで、担当者から「それではなかなか転職は決まりませんよ」と窘められて。
まずは私の「転職方針」を明確にしたうえで、そのうえでそれに見合った業界、職種の求人を用意して、それぞれの企業の特徴や強み、弱み、メリット、デメリット等をアドバイスしてくれました。
それぞれの企業について、業界ランキングや社風、給与体系、評価制度、就職偏差値、想定提示年収についてもしっかりと把握されておられ、説明もとても上手でしたので信頼できました。
説明が表面的になる転職情報サービス会社が多い中、dodaはしっかりと企業に入り込んでヒアリングができているからこそ、求職者に丁寧で分かりやすい説明ができるのだと思います。
dodaを運営するパーソルグループは企業規模が大きく、人員が多く、質が高まっているので、求職者に対し良いサービスができるのだと思います。
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dodaの担当サポートの質については、とても評価できると思います。
ここは面接を軽く通過できるであろうと踏んでいた企業に落とされた時は大変落ち込み、苦労しましたが、dodaの支援があり、乗り切ることができました。
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4転職後
転職先は前職と同じ不動産業。でも、扱う金額の桁が違う。
転職後の新しい職場は、前職と同じ不動産会社です。
ただし、今回取り扱う不動産は企業が所有する不動産。そこで、売買や賃貸の仲介業務を主に行う、法人営業を行います。
具体的には、電話営業から始まり、企業の社有不動産(遊休更地・賃貸ビル・商業ビル・寮・社宅等)についてのお悩みが無いかどうかを窺います。
アポイントが取れましたら、先方担当者へより具体的な内容についてヒアリングを行います。
数度の訪問を重ねて、社有不動産についての悩みについてヒアリングを行い、問題点や課題を浮き彫りにします。
問題点が浮かび上がったら、すぐに解決方法を提示し、売買や賃貸の提案に移ります。
その提案について相手が乗ってくれば、そのまま商談に入り、売買や賃貸の仲介業務に入ります。
やはり、売買となると売主は少しでも高く売りたいと思い、買主は少しでも安く買いたいと思うので、その間をうまく調整して契約成立させるのがこの仕事の醍醐味であり、難しいところです。
売買でも賃貸でも、すんなりと契約成立することは少なく、難しい局面をいかに打開するかで結果に差が生まれる仕事だと感じております。
売買の場合は、仲介手数料が多く計上できるため、営業社員の給与にはね返りますので、やればやるほど給与が増える仕事です。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
転職してまず感じたことは、「金額の大きさに対する覚悟」でした。
私はローカルな仕事からの転職でしたので、初めは転職先企業が扱う不動産の規模・金額に圧倒されました。
なにせ、数億円が動く仕事です。
また、社有不動産は会社の大事な固定資産です。
固定資産の取引ですので、顧客企業も慎重になります。
慎重になっている顧客に対し、どこをどのように改善することで企業収益の向上につながるかを論理的に分かりやすく説明することが大切です。
高いコミュニケーション能力を基礎として、顧客との交渉、自社他部門との調整が必要になります。
営業窓口であるため、顧客や社内他部門からの問い合わせも多いので、コミュニケーション能力が試されます。
また、ときに人間らしいドロッとした部分もあるのが不動産業界です。
相手オフィスの応接間だけでなく、接待もとても大切になってきます。
私は、顧客と普通に飲みに行くだけではなく、休日に旅行へ招待したり、相手の趣味に付き合ったり、結構工夫しています。
そうして契約を勝ち取るときとは、人間同士の絆と信頼を高められたとき。それ以外に、成功の道はないと、私は思っています。
これまで長年、不動産業界の営業職として従事してきました。
これからは、視野をさらに広げた活動をしたいと思っております。
現在は、日本の首都圏に林立している不動産を売買しておりますが、明らかに需要と供給がマッチしておらず、空室がかなり増えてしまうと思います。
日本は人口が年々減少しており、超高齢化社会に突入しました。
そのような市場状況なので、これからは東南アジアをはじめとする外国の不動産を売買できるような営業マンになりたいと思っています。
そのために、語学力は必須ですので、毎日英語の勉強をして自己研鑽に励みたいと考えています。
グローバル化している世界を横断的に動けるようなビジネスマンを目指して日々精進していきたいと思います。
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