激務の広告営業で「涙が止まらなくなる」くらい追い詰められていた|私の転職体験談
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 広告業
- 職種
- 営業事務
- 従業員規模
- 100人程度
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- 物流業
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 300人程度
- 年収
- 300万円
目次
もここさんの転職ストーリー
1これまでの私
退社時間は夜の10時過ぎになることが殆ど。
転職前は、ディスプレイ広告などを扱う広告会社の営業事務として働いていました。
私が勤めていた会社は提案から製作、そして施工まで下請け会社を使わずに、自分たちが全ての流れに携わって仕事するスタイルを取っていました。
その中で私が行っていた主な仕事は、営業が獲得してきた案件を、制作指示書としてまとめて制作部へ出すこと、それから施工指示書を作り制作部へ指示出しをすることなどです。
それだけでなく、電話対応や、メール対応・備品管理なども行っていました。
仕事に関しては、とてもやりがいがありました。
一つの案件が終わると、上司や同僚など多くのかかわった部署の人たちと喜びを共有できて。
それから、私たちが関わった仕事を街中で確認できて。見かけるたびに嬉しくなりました。
その一方で、仕事量はとてもとても多かったです。
退社時間は夜の10時過ぎになることがほとんどでした。
ただ、そういう会社であることは入社する前にもわかっていたことでしたので、覚悟はしていました。
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2転職のきっかけ
気づいたら「涙が止まらなくなる」くらい、追い詰められていて。
3年近く勤めた結果、想像以上の疲れが溜まってきていました。
最初のうちは「自分は元気!」と言い聞かせていれば、体も頭も働いていたのですが、だんだんとそんな無理も効かなくなってきてしまって。
もともと私は、体力がある方ではありませんでした。
ある時、大学時代の友人たちと仕事の話をしあっていた時に、その時の仕事の大変さを少しおどけた感じで話していたんですね。
そうしたら、段々おどけた気分どころか、辛い気持ちが高まってしまって。話を聴いてくれていた友人たちの表情も心配そうな様相になって。
気づいたら、ぽろっと涙が出てきて、そうしたらもう駄目でした。
一気に感情が止まらなくなって、泣き止まない私を友人たちがびっくりしながら介抱してくれて。
ちょうどその時、残業の疲れや、会社内の部署間の摩擦、そして顧客のクレームなどに追われていて、自覚は無かったのですが、かなり情緒不安定だったんだと思います。
時期を同じくして、私が頼っていた上司の方が鬱病になってしまったのです。
ベテランの先輩社員からは、
- 先輩社員
-
うちの会社は結構ストレスで身体を崩しちゃう人が多くてね。君も気を付けて」
と言われました。
その先輩も、「僕も寝れないときが多くてね」と苦笑いしながら言っていて。
先輩との会話を終えたときには、これまでぼんやりとして持っていた「退職したい」という思いが、「退職しよう」という決意に変わりつつありました。
- 私
-
(身体を壊してからでは遅い。この職場にいたら、自分もいずれ身体を壊すだろう)
その時感じたのは、「自分の将来に対する恐怖心」でした。
それが、私が転職することになったいきさつです。
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3転職活動中
とにかく、もっと負担の少ない職場環境で働きたい
転職活動は、自分の思っている以上にすんなりと決まりました。
転職で登録したサイトは、かなりたくさんあります。
「リクナビNEXT」「type女性の転職エージェント」「マイナビエージェント」「en転職」に登録しました。
また、それと合わせてハローワークでも求人を確認していました。
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私の希望条件は、「実家から通えること」、そして「事務職で残業が少ないこと」、この2つでした。
──とにかく、もっと負担の少ない職場環境で働きたかったのです。
ですが、その条件だと正社員の求人の数はかなり少なかったので、多くのサイトに登録をして応募の母数を増やしていく必要がありました。
長期戦になると思い覚悟をしていたのですが、退職してから2ヵ月後に希望に合致する条件の求人がいくつか出てきて。
応募をしたところ、そのうちの一社からありがたいことに内定をもらえて、無事転職活動を終えました。
これは本当に運が良かったのだと思います。
4転職後
転職先の新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場は、地元の物流会社でした。
私はそこで一般事務として勤めることになりました。
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この会社に入社してまず驚いたのが、「教育制度が整備されている」ということです。
以前の職場でも教育係の先輩社員はいたのですが、「わからなかったら聞く」というスタンスでしたので。
新しい会社では、一から細かく教えていってくれました。
通常の業務から、コピー用紙の補充のタイミングまで細かい指示を受けました。
- 私
-
(なんてしっかりした、新人にやさしい会社なんだろう)
…と、最初のうちはとても嬉しく思っていたのですが、数か月していくうちに、それも徐々に負担になってきました。
というのは、この職場ではとにかく「ミスが許されない」環境なんです。
つまり、細かいルールや指示書が出来たのはそのためだったのです。
前の職場だと、小さいミスであれば、「そんなこともあるよね」で済まされてきたのですが、ここではそんな事だけでは許されないことが徐々にわかってきて。
それで気が重くなることも何回もありました。
ですが、入社前に聞かされていた通りに、残業はとても少なかったです。
ですので、身体の状態はとてもよくなって。
- 友人
-
「最近顔色が良くなったね」
──よく、そんなことを親や友人に言われるようになりました。
たしかに、転職してから私は、毎日を楽しく過ごせるようになりました。
ですので、トータル的に見れば、転職して良かったということなのでしょう。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うことは。
今回の転職を行って、生活パターンが一変しました。
その一変で学んだことですが、「自分の体調に合った生活をした方が健康にも良く、毎日イキイキと暮らせる」ということです。
現在の職場だと繁忙期以外はほぼ定時で帰れます。
残業をするのも、月に数回ある程度です。また、有給もとても取得しやすいです。
労働時間という点では、前職と比べて非常に良いです。
以前は、家に帰って寝ることしか出来なかったのに、今では他の時間にも充てられます。
そして、新しい趣味をいくつか始められたので、プライベートが充実して、毎日充実した過ごし方ができるようになりました。
◇ ◇ ◇
転職して2年が経過し、仕事もだいぶん慣れてきました。
今後取り組みたいと考えていることは、「業務に活かせるツールを使いこなせるように勉強すること」です。
特に「Microsoft Access」というソフトを会社でよく使用していて。
Microsoft Accessは、顧客データはじめ、会社のデータベースを管理して統計出しや整理を行っていく業務ツールです。
他の業務への汎用性も効くので、このソフトの知識や熟練度を高めていきたいと思います。
これから実現したい未来像は、「尊敬できる先輩」になることですね。
つい最近、新入社員の入社が決まり、私が新人を教育する立場になりました。
前職では新人教育をしたことがなかったので、これが初めての教育になります。
これから後輩に頼りにされるような先輩でいられるよう、頑張っていきたいと思います。
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