高齢者福祉の事務職から、地域福祉の営業へ。学んだことは「人との関わり方」|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 高齢者福祉
- 職種
- 事務
- 従業員規模
- 150名
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- 地域福祉
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 300名
- 年収
- 240万円
目次
ぽてちさんの転職ストーリー
1これまでの私
大学卒業後、社会福祉法人に就職して。
当時、高齢者福祉に関する事業を行っている社会福祉法人に勤務していました。
「昔からそういう職を目指していた」──という訳ではありません。
なんとなく、知人の紹介で何も考えずに就職したというのが本音です。
職場は実家から離れた市町村だったので、独立し一人暮らしを始めました。
就職前に勤務条件や給与等の必要な情報を確認しておらず、入職してまず、その給与の低さに驚いたものでした。
毎月生活が苦しく、奨学金の返済に苦労しました。
一方で、仕事は面白かったです。
労務管理を担当させていただき、学校で学んだ経営分野の知識を活かすことができたからです。
また、たまに現場に顔を出しては、お年寄りと雑談をしたり、実際に人手が足りないと現場にヘルプで入り、介護補助業務を担当するなど、人との関わりを持つ福祉の面白さを感じ、それは私にとって、仕事のやりがいでした。
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2転職のきっかけ
東日本大震災を経験して、その後。
2011年3月11日に発生した、東日本大震災。
多くの人にとって、忘れられない日であることでしょう。
私も、そして恐らく当時の職場の同僚の人たちにとっても、そうでした。
震災をきっかけに、私を含め職場の人たちの心に余裕がなくなって、苛々することが多くなりました。
私自身、周囲の人たちとぶつかることが多くなって。
どんどん人間関係はバラバラになって、職場はまとまらず、そして仕事は増えていって。
パンク寸前でした。
そんな時、私は上司から仕事の仕方で注意を受けて。
それに、私は納得することができず、そしていささか感情的になりながら、
- 私
-
「だったら私、退職します」
と口にしてしまったのです。
上司はじめ職場からは慰留されました。
そして退職の発言は、私自身も本意ではありませんでした。
ですが、もう私の中では引くに引けなっていたのです。
当時の私は精神的な余裕もなく、視野もとても狭くなっていました。
そして、そのまま退職することになりました。
3転職活動中
ハローワークと友人に助けられての、転職活動
退職後の仕事は、まったく決まっていませんでした。
ですが、仕事が途切れては困るため、慌てて転職活動を行いました。
一方で、気持ちはとても沈んでいて。
とても転職活動を開始できる状態ではありませんでした。
- 私
-
(なんて、軽はずみに仕事を辞めてしまったんだろう…)
そんなことを悔やんで、やるせない気持ちになっていました。
しかし、ハローワークに相談に行った際に、前職で労務管理を行っていたときにお世話になった職員さんが声をかけてきてくれて。
事情を話したところ、
- ハローワークの職員
-
「大変だったね。一緒に協力していきましょう」
と、親身に転職活動の相談に乗ってくださったのです。
また、たまたま求人紹介の仕事を行っていた友人がおり、その友人からも地域の求人情報や企業情報を丁寧に教えてくれました。
この2人の協力があって、当初気の進まなかった転職活動も次第に活力が出てきて、
- 私
-
(せっかくここまで前職で経験を積んだのだから、これまでの実績のある「労務管理」関係の仕事と、「福祉関係」の仕事に絞って転職活動を行おう)
と、前向きな気持ちで活動できるようになりました。
最終的には、ハローワークの職員さんの勧めで受けた、福祉関係の会社に採用されました。
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4転職後
転職先の新しい職場で、待ち受けていた環境は。
転職後、まずありがたかったのは、収入が上がったため、生活に苦労することが少なくなったことです。
また、福祉と言っても、利用者とかかわるわけではなく、企業や事業所といった地域資源とかかわることが主な仕事であったため、新鮮で面白さがありました。
しかしながら、当時20代だった自分には、経験も知識も足りず、仕事が滞ることも度々ありました。
例えば、今まで事業所内での事務的な仕事が多かったために、営業先との関わり方であったり、板挟みにあったときの対策など、経験が足りず、毎日悩み、怒らることも度々ありました。
転職してからというもの、仕事が思うように進まない現状や職場のプレッシャーから、毎日のように
- 私
-
(今日は仕事に行きたくない…)
と感じたものでした。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って思うこと。そして、これから目指したいこと。
転職をして気づけて良かったことは、「事業所の中という小さい世界の中で、自分は『仕事ができる』と思い込んでいた」ことです。
転職時、私は自分のことを「仕事のできる部類の人間」だと思いこみ、福祉という言葉だけを見て、やったこともない営業の仕事を選びました。
そこで人との関わりの繊細さや、交渉の厳しさを知り、自分の無力さを知ることができたのは、今ではとても大切な、良い経験だったと思います。
また、人との関わり方を考えるきっかけにもなりました。
社会の中には、人と関わるうえで大切にしなければならないルールやマナーがあります。
そのことを初めて考え知ることができ、今の自分の人間関係の根底となる学びになっています。
その分、自分の自信を打ち砕かれたことも沢山ありましたが。でも、学びや気づきも多くありました。
転職して、人と関わることの面白さを感じるようになりました。
そして、より人に信頼されることの重要性に気づかされました。
信頼されながら、しっかり仕事を当事者に返していくためには、日々自分の技術を高めるための努力が必要です。
今は、その技術の証明と、当事者により自分が関わることに安心してもらえるように、国家資格の取得にチャレンジしたいと考えています。
また、自分は自分だけで成長してきたわけではなく、さまざまな人との関わりの中で生まれる、気づきや学びによって成長してきた実感があります。
そのため、その気づきや学びを与えてくれた繋がりがある地域に、自分の力を返し、より良い地域にできるように働いていこうと思っています。
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