転職するかしないかを「相談できる人がいない」は74％｜みんなの意見

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アンケート「『転職しようかな…』を考えているときに、相談する人はいますか？」で、「相談する人はいる」と答えた人の割合は26％、「いない」と答えた人は74％でした。

「いる」と答えた人は40代が最も多くなっています（年代別「いる」と答えた人の割合　20代：24％　30代：20％　40代：37％　50代以降：20％）。

また、男女別では男性で「いない」と答える方が女性と比べて多かったです。
（男女別の割合　男性「いる:19％　いない:81％」　女性「いる:28％　いない：72％」

「相談する人がいない」と答えた人の、その理由は？

「相談する人はいない」と答えた人は、どのような意図・背景があるのでしょうか。
アンケートのコメント内容について、観てみましょう。

相談しない理由についての言及のあったコメント（一部抜粋）

上記のコメントを見ると、相談できない理由は様々あるものの「相談はしたいが、できない」という想いが垣間見えます。
不要に職場の周囲の人たちに知られてしまうリスクや家族に心配・反対されてしまうという意見が多く見られました。

「自分で決める。自分の人生だから」（男性 20代）という意見もありましたが、こうした「相談不要」論を挙げる人は少数派でした。

「相談する人はいる」と答えた人の多くは、具体的にだれに相談している？

「『転職しようかな…』を相談する人がいる」と答えた人の具体的な相談先は、家族、友人、会社の同僚、転職エージェント、ハローワークなどが見られました。

ただし、以下のように「相談するけれど、あまり期待していない」という意見も散見されました。

今回のアンケートは、「転職しようか、まだ決めていない」フェーズでの相談相手の有無についてでしたが、実際に転職すると決定したあとはどうでしょうか。

以下は、みんなの転職「体験談」。で直近転職活動を行った方100人における、転職での相談相手の有無の結果です。

データ元：みんなの転職「体験談」。 2021年4月～2024年12月までの体験談投稿者100名のデータより算出

いざ転職活動に踏み切った際は、上記のようにほとんどの人が相談相手を持っていることがうかがわれます。

「相談相手はいた」と答えた人の、実際の相談先は以下のとおりです。

データ元：みんなの転職「体験談」。 2021年4月～2024年12月までの体験談投稿者100名のデータより算出

このうち、約半数の人が1箇所ではなく複数個所の相談先を利用しています。
また、まったく相談しない人や1箇所のみ相談する人と比べて、複数個所に相談する人は転職後の満足度が約2倍高まっていることが確認できました。

ここまでのアンケートと調査の結果から、「転職しようと決心してからは相談するが、それまでは相談しない」人が多いことがわかります。

ですが、そもそもの「相談」のメリットとは、「多様な視点を得ること」および「不安などのネガティブ感情を除去すること」にあります。

転職しようかどうしようか迷っている時こそ、相談の恩恵を受けるべきでしょう。

一方で、転職エージェントやハローワークは（基本的に）転職の意思を固めた人に対してサポートを提供する相談窓口のため、決心前の相談先として機能しない場合もあると思います。

また、家族への相談は相手から心配される（ときに反対される）ことがあるでしょうし、会社の同僚・上司への相談は前述のアンケートコメントにあった通り「退職意思が誇張されて広まってしまう」等のリスクがあります。

こうしたところに、転職を決定する前の相談の難しさがあるのでしょう。

「相談を受け入れてくれるか」ではなく、「新しい視点を得られるか」で相談先を決める

私たちは他人に相談する際に「この人は自分の相談を聴いてくれるか」、「期待する回答を得られるだろうか」を考えてから相談するかしないかを決めることが多いと思います。

ですが、転職するかしないかの際は、「新しい視点を得られるか」の観点で相談相手を選ぶべきでしょう。

判断に迷う時とは往々にして、自分の中に充分な判断材料がないために起きるものです。
そして、不足した判断材料はたいてい自分の生活圏や思考範囲の外側にあります。

いつもと同じ生活・行動をしていても、その材料が揃うことはないでしょう。家族や会社の同僚など、ライフスタイルや価値観の近しい人への相談から新しい視点を得られることはそれほど多くないかもしれません。

一方で、あなたと全く違った働き方や生活をしている人からは、これまでの固定観念を覆すような意見・アドバイスを得られやすいはずです。
別業種で働く知人や、しばらく会ってなかった地元の友人などへの相談を検討してみると良いと思います。

それから先に挙げた「転職エージェント」においても、最近では「転職するかどうかの相談の受付も可能」とするサービスもいくつか見られるようになっています。

そうした相談先をなるべく複数持って、意見の偏りが出ないように新しい視点を吸収していくのが望ましいでしょう。

公式サイト上で「相談のみも可能」としている主な転職エージェント

　 　 　

サービス名	マイナビジョブ20's	リクルートエージェント	マイナビAGENT	パソナキャリア	LHH転職エージェント	ヒューレックス
メリット	20代既卒・第二新卒に特化 転職後定着率93.6%	国内No1の求人数＆実績 的確かつスピーディなサポート	20代～30代の転職に強い じっくり・丁寧なサポート	利用者の67.1%が年収アップ 全都道府県に拠点	人材紹介会社「アデコ」が運営 法人営業とコンサルタント兼任	地方独自の求人紹介が可能 求人のマッチング度が高い
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おすすめの人	20代向けのキャリア相談を受けたい人	求人をなるべく多く比較検討したい人	今回が初めての転職の人	年収アップを目指している人	企業の詳しい情報が知りたい人	地方で転職を検討している人
公式サイト	求人を見る	求人を見る	求人を見る	求人を見る	求人を見る	求人を見る

また、相談の目的が「不安などのネガティブ感情を除去すること」にある人は、身近な存在である家族や普段から良く会う友人に相談するのが良いと思います。

最初は心配や反対をされるかもしれませんが、あなたがそのことについて本当に真剣に考え悩んでいるのなら、じきに理解してくれるはずです。

転職は、身近な人の生活にも少なからず影響を与えるものです。生活を共にする人との相互理解は、早めに築いておくほうが結果として良い方向に進みやすいでしょう。

「相談」という言葉の意味合いはやや広義的ですが、基本は相談する人に主導権があるものです。

相談を受けたあとの実際に判断したり行動したりは、自分自身で行う必要があります。

他人から「転職しなよ」「この職場に応募しなよ」と決めてもらうのは、相談ではなく「指導」（または「命令」）になるでしょう。

つまり、相談のゴールとは、答えを直接得るものではなく、新たな気づきを得ることにあるのです。
そのように考えると、今現在の自分にとって最もふさわしい相談相手は誰かについて、イメージも付きやすくなるのではないでしょうか。

転職の判断や具体的な相談先についてより詳しく情報収集したいという方は、以下の記事がおすすめです。
お時間のある時に、ぜひ読んでみてください。