転職時の「ヘッドハンターを有効活用したい!」ときに意識すべきヘッドハンターの選び方と使い方
[最終更新日]2024/08/26
転職において、「自分もヘッドハンターから声をかけてもらえたら…」「自分から選ぶことができたら」と思っている人は多いのではないでしょうか。
ひと昔前まであまり一般的とは言えない存在だったヘッドハンターですが、近年は広く知られるようになりつつあり、ヘッドハンティングによる転職を成功させている人も増えてきています。
また、転職者の方からヘッドハンターにアプローチすることも可能です。──つまり、使おうと思えばだれでもヘッドハンターを使って(かつ選んでの)転職活動ができるのです。
目次
おすすめのヘッドハンティング・サービス
サービス名 | doda X | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ |
---|---|---|---|
メリット |
|
|
|
デメリット |
|
|
|
求人数 | 約6.0万件 | 約40万件 | 約14万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | 全都道府県 | 全都道府県 | 全都道府県 |
おすすめの人 |
|
|
|
公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
1)ヘッドハンティングとは? 転職エージェントとの違い
ヘッドハンティングという言葉を聞いたことはあるものの、その具体的な仕組みやサービスの概要についてははっきりと分からない部分もあるかもしれません。
まずは、ヘッドハンティングとは何か、転職エージェントと何が違うのかについて、詳しく見ていきましょう。
ヘッドハンティングとは
ヘッドハンティングとは、優秀な人材に対し、ヘッドハンターを通じて「うちの会社で働きませんか?」とアプローチをかけることです。
元々は「経営者」や「役員」といったエグゼクティブ層を中心に行われていましたが、近年では企業の中間管理職ポジションの人材や、語学やITなど特定の分野で秀でたスキルを持つ人材にもヘッドハンティングが行われるケースが増えています。
一口にヘッドハンターと言ってもそのスタイルは様々で、個人で活動するヘッドハンターもいれば、ヘッドハンティングの専門企業や人材紹介会社に所属しているヘッドハンターもいます。
ヘッドハンターは人材募集を行っている企業から依頼を受け、ニーズにマッチした人材を探し、コンタクトを取ります。
ヘッドハンティングの対象となるのは世の中に存在するあらゆるビジネスパーソンですので、場合によっては転職のことなど少しも考えておらず、もちろん転職活動など全くしていない人のところへも、ある日突然、ヘッドハンターから連絡が入ることがあります。
ヘッドハンターが人材を発掘する際には、業界内での評判や聞こえてくる実績、インターネット上の情報、築いてきた人脈といった情報の中から、特に有能と思われる人材に対して連絡を取っています。
ヘッドハンターがコンタクトを取った時点で、その人をぜひ招き入れたいという企業が存在するため、一般的な転職活動のような採用選考は行われず、「受けてもらえるかどうか」の意思確認が行われます。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、企業が求める人材を紹介するビジネスです。この部分だけを見た場合、転職エージェントとヘッドハンティングにはそれほど大きな違いがないように思えます。
しかし、転職エージェントが企業に紹介する人材は、自ら転職エージェントへ登録した人であり、その時点で転職の意思が少なからずあることが分かっています。
「ある日突然ヘッドハンティングの連絡が来た」ということはあり得ますが、「知らないうちに転職エージェントに登録されていた」ということはあり得ません。
自分から転職エージェントへ登録し、利用する意思を示さない限り、転職エージェントを利用できないことになります。
また、転職エージェントを通じて応募した場合、応募先の企業では採用選考が行われ、その結果次第では不採用となることもあります。
ヘッドハンティングと転職エージェントの違い
ヘッドハンティングと転職エージェントには、以下のような違いがあります。
ヘッドハンター | 転職エージェント | |
---|---|---|
転職者へのアプローチ | 能動的(ヘッドハンターからアプローチ) | 受動的(転職者からアプローチ) |
一人の転職者とのコンタクト期間 | 長い 1年かかって転職支援することもある 人によっては5年以上の付き合いになることも(近況報告等で会ったりすることもある) | 短い 大抵3ヵ月以内 |
転職者への支援 | ・企業紹介 ・キャリア相談 ・企業情報の提供(会社ビジョン等、かなり深いところまで伝えられる) ・選考プロセスについて、融通をきかせてくれる(書類選考や一次面接のスキップ等) ・条件交渉(かなり強めにやってくれる) | ・企業紹介(求人数) ・キャリア相談 ・書類添削、面接対策 ・企業情報の提供 ・スケジュール調整 ・条件交渉 |
保有案件数 | ・ヘッドハンターによる(転職エージェントと比べると少ない) | ・多いが、会社によって規模はまちまち |
ヘッドハンターと転職エージェントの違いは、まず転職者へのアプローチとして「能動的」か「受動的」かがあります。
ヘッドハンターは企業の依頼に応じニーズに合った人材へアプローチをかけるのに対し、転職エージェントは転職者自身がサービスへ登録し、求人紹介をしてもらう仕組みになっています。
ヘッドハンターは企業のニーズを把握したうえで条件にマッチした人材にコンタクトを取っているため、ヘッドハンティングを受けた時点で書類選考や一次面接を省いて転職の意思確認が行われるケースもあることに対し、転職エージェント経由の応募の場合は通常通り採用選考が進みます。
2)ヘッドハンティングを使って転職するメリット・デメリット
ヘッドハンティングを使うメリット
キャリア相談について真摯に向き合ってくれる
転職をしてみた結果「思っていた会社ではなかった」といったミスマッチは極力避けたいものです。
ヘッドハンターは転職者のこれまでの経歴とスキルを見て、最適な働き方の提案を行ってくれます。
また、特定の分野に特化したヘッドハンターも多く、マッチ度の高い求人紹介が期待できます。
これまでの会社で一定のキャリアを築いてきた人ほど、新しい職場での待遇や働き方は気になるところでしょう。
ヘッドハンターは人材発掘をする前に、企業から「このような人材が欲しい」という条件を細かくヒアリングしているため、求人紹介をする際はメリットだけでなくデメリットもあわせて伝えてくれます。
現役ヘッドハンターへのインタビュー① 求人紹介について
- 松浦
さん -
ヘッドハンターは基本「その人に合わない会社」は紹介しません。
なぜなら、ヘッドハンターもまた企業と規約している以上、高いマッチングを実現しないといけないからです。一回選考に落ちると、「このヘッドハンター経由で選考があったが、落ちました」という記録が残ってしまいます。
転職者の方が紹介を受けてくださった場合は、こちらとしても「内定がでるまでやり切る」という意識ですすめていきます。そのために、キャリア相談を含め、転職者自身を「ブラッシュアップ」する期間も設けています。
選考プロセス時のサポート・バックアップ力が高い
ヘッドハンターは紹介する企業に対し、ビジョンや事業方針、直近の活動状況はもちろん、組織体制やその企業の業界での立ち位置などまで広く深く通じていることが多いです。利用の際は、企業の5年後、10年後を見据えた情報を提供してくれるでしょう。
企業との関係も強固なため、選考プロセスについてもショートカットの提案をしてくれる場合もあります。
通常の転職活動では「書類選考→一次・二次面接→最終面接」といったフローを踏まなければならないのに対し、書類選考や一次面接を飛ばし、場合によっては「初回から社長面接に漕ぎつける」といったチャンスを持てるのは、ヘッドハンティングを使う大きなメリットと言えるでしょう。
適性な条件交渉をしてもらえる
転職をするからには、給与面などなるべく良い条件で働きたいという気持ちは誰もが持っていることでしょう。
しかし、高い年収で採用された場合、言い換えればその金額に見合うだけの能力を期待されているということでもあります。
ヘッドハンターは単に「年収アップ」だけを交渉するのではなく、入社後に過度なプレッシャーを感じることがないよう、転職者のスキルレベルにあわせた適性な条件交渉も行ってくれます。
企業との間に立ち、最適な落としどころを見つけてくれるのも、ヘッドハンティングを利用するメリットの1つです。
ヘッドハンティングを使うデメリット
持っている案件が少ない
ヘッドハンティングを利用する際のデメリットとして、転職エージェントと比べると案件が少ないことが挙げられます。
「企業と転職者のマッチング」にこだわり求人を厳選しているため、求人の質自体は高いことが多いのですが、「なるべく多くの求人を見て、選択していきたい」という人には向かない可能性があります。
もし、「たくさんの求人情報が見たい」「自分でも求人を探したい」という人は、後述する「転職エージェント型サービス」の利用をおすすめします。
ヘッドハンターとの相性が合わない場合も
転職市場や特定の分野への知識に長けたヘッドハンターであっても、「性格的に合わない」「話をしづらい」となると、転職活動の進捗にも影響が生じてしまいます。
ヘッドハンティングを利用する際は、担当のヘッドハンターとの相性はきちんと確認しておくべきでしょう。
相性に関しては、一度話をしてみないと見極められない部分も多いと思いますので、初回の面談時に自身の希望するコミュニケーションスタイルを伝えておくのも有効です。
3)良いヘッドハンターの見分け方と選び方
ヘッドハンターは基本的に転職市場におけるプロフェッショナルですが、性格的に「合う・合わない」といった相性もあれば、得意とする業界やポジションがそれぞれあるものです。
それでは、自分にとって良いヘッドハンターは、どのように見分けたらいいのでしょうか。
実際にヘッドハンターに会ってみた2人の方の体験談を読んでみましょう。
「良いヘッドハンター」はあなたのキャリアにとって「一番の未来像」を考え提案してくれる
- Y.Wさん
-
ヘッドハンターを利用して良かったと思ったのは、私の新しい働き方を提案してくれたことです。
私は当初、投資会社やベンチャーキャピタル系の企業に務められればと思っていたのですが、ヘッドハンターから、「あなたはきっと、事業会社で働いた方が活き活きと活躍できると思いますよ」とアドバイスをもらいました。
実際、転職してみてその通りでしたね。私は、自分も実際に事業に携われて、かつ社員(仲間)の熱量を感じながら働くのが好きだったんです。
結局ヘッドハンターの方に紹介いただいた企業とは別の企業に転職することになったのですが、それでもそのときいただいたアドバイスには、今でも感謝しています。
良いヘッドハンターは、人材を取り巻く転職市場を客観的に、時にドライに見ています。
自分にとって「向いている仕事」や「好きな仕事」があるとして、それが本当に天職かどうかは、最終的には自分自身が決めることです。
しかしながら、少し視点を変えてみることで全く別の世界が広がってくる、ということは往々にしてあり得ます。
上の体験談では、本人がある程度のキャリアプランの方向性を持っているところへ、全く別の方面のビジネスに進むことを勧めています。
数多くのビジネスパーソンをヘッドハンティングによって引き抜いてきたヘッドハンターの目には、その人が本質的に持っている力や適性が、場合によっては本人以上にはっきりと見えることがあるのです。
そうした第三者的な見通しをもって、長い目で見た場合のアドバイスをしてくれるのは、非常に良いヘッドハンターと言えます。
体験談にあるように、直接的には転職へと踏み切らないことがあったとしても、そのような有能なヘッドハンターからのアドバイスは参考になるはずです。
現役ヘッドハンターへのインタビュー② 良いヘッドハンターの見分け方
- 松浦
さん -
良いヘッドハンターかどうかを見分けるポイントとして、紹介された会社についてわからないことを全部聞いてみるのが良いと思います。
この時に、その会社のビジョンやその会社が今後どうしていきたいのかが語れなければ、良いヘッドハンターとは言えないでしょう。また、「キャリア相談を聴いてほしい」「ざっくばらんに合わせてくれる場を設けてほしい」など、転職者の申し出をどれくらい聞いてくれるかも見極めるポイントになります。
優秀なヘッドハンターは、転職者がやりやすいように転職のプロセスをアレンジしてくれるものです。それは紹介する企業との信頼関係があるからできるのですが、その点について、転職者側は「どの程度まで融通を利かせてくれそうか」といった点を見ると良いと思います。
「良くないヘッドハンター」のケースは大きく3つある
- A.Kさん
-
ヘッドハンター型の転職サービスに登録して、数日して何人かのヘッドハンターの方から連絡を受けました。
そのうち一人にお会いしたのですが、どうも具体的な話には進まなくて…。なんとなく、話がかみ合わないというか。当時、私は退職間もなく、かつ次の転職先も明確に決まっていない状況でしたので精神的にも不安定でして、そのせいもあったかもしれません。
最終的に、「もしAさん{私のことです}の知り合いでも転職を検討されている人がいたら、ぜひ紹介してくださいね」と言われて、その後はそれっきりでした。
「ヘッドハンターって、こんなもんなのか」とその時は思いました。
ですが、今思えば、そのときの私は転職に対するプランが全くなかったんですよね。
完全に受け身な状態だと、ヘッドハンターの人からしても「対応しようがない」と思われてしまうのかもしれません。
体験談にあるように、ヘッドハンターと一度会ったきり何の音沙汰もなくなってしまった、といったことは、現実としてあるのです。
ヘッドハンティングしてもらえるかもしれないと考えていた人にとっては期待外れの結果となりますので、「良くないヘッドハンター」という評価になるでしょう。
しかし、ヘッドハンターが「良くない」ケースの中には、ヘッドハンター側に問題がある場合と、ヘッドハンティングを待つ側に問題がある場合があります。よくあるケースとして、主に次の3つが考えられます。
ヘッドハンターの経験が浅い
ヘッドハンター自身の経験が浅く、企業とのパイプがしっかりと築けていなかったり、的確なアドバイスができていなかったりといったことは、可能性としてあり得ます。
もしそういったヘッドハンターに当たってしまった場合は、それとなく断るようにするといいでしょう。
ただし、ヘッドハンター型の転職サービスであれば、ヘッドハンターのプロフィールを見られることもありますので、事前にヘッドハンターの経験や得意分野を確認しておくことも大切です。
あなたとの相性が良くない
ヘッドハンターも人間ですので、たとえ十分な実績があるヘッドハンターであっても「波長が合わない」といことは考えられます。
ちょっとした話し方のクセやものの言い方から、業界別の得意分野、得意とする紹介ポジションなど、いろいろな条件が重なった結果、「あなたとの相性」が良くない場合もあるということです。
あなたから「転職したい」という熱意を感じられていない
ヘッドハンティングは転職の意思がある・ないに関わらず、声がかかる人にはかかるものです。
しかし、ヘッドハンティング型の転職サービスを利用するケースでは、利用する時点で転職の意思が多少なりともあることを示しているわけですから、ヘッドハンターに頼り切ってしまうような受け身の状態だと、ヘッドハンター側でも「紹介のしようがない」と判断されかねない可能性もあります。
ヘッドハンティング型転職サービスを活用するのであれば、転職に対して積極的な姿勢を示すことは必要になってくると心得ておきましょう。
4)ヘッドハンター選びと利用する際にに意識すべき3つのポイント
ヘッドハンティング型の転職サービスを利用する場合でも、ヘッドハンターに頼り切ってしまうのではなく、自分でやれることは最大限やっておくなど熱意を高めておくことも必要です。
ヘッドハンティング型転職サービスを活用する上で特に大切な3つのポイントを紹介します。
「自分はどんな人間でどんな強みがあるのか」をしっかり共有する(自己分析)
転職に必要なのは、仕事上のスキルや経験だけではありません。
ヘッドハンターはビジネスパーソンの人となりをよく見ています。長い目で見たとき、その人がどのようなことでつまずき、乗り越えていくのか、といった根本的なことほど、その人の本質に迫っていかなければ見えてこないからです。
ヘッドハンティング型転職サービスを利用するにあたっては、自分はそもそもどのような人間なのか、どんな強みがあるのか、といったことを深掘りして追究してみることが重要です。
また、こうした自己分析ができるということは、客観性を持って自分自身を観察できるということを意味しますから、ビジネスにおいても冷静な判断ができる人物であることが伝わる要素となり得ます。
転職後の将来ありたい状態(Will)を明確に
転職するにあたっては、少なくとも転職後にどうありたいか、どのような活躍をするために転職しようとしているのか、といったWillの部分をはっきりと持っていることが極めて重要です。
今現在の勤務先を退職して別の企業へ移る強い必然性があるのかどうか、根本に立ち返ってみるのもひとつの手です。
実際、ヘッドハンターの中には「今の職場でこのまま続けることをおすすめします」といったアドバイスをする人もいます。
「Will」を明確にするためには、自身のこれまでの働き方を「過去」「現在」から順を追って振り返ってみるのがおすすめです。
以下の「キャリアプラン記入シート」に沿って参考に、「将来ありたい姿」を考えてみてください。
- STEP1 過去の自分を客観的に振り返る
- STEP2 現在の自分の「スキル」「楽しいこと」を掘り下げる
- STEP3 10年後の自分はどうなっていたいかを考える
- STEP4 10年後の理想を叶えるために、今何が必要かを考える
上記キャリアプランのSTEP3の「10年後の自分はどうなっていたいかを考える」が、まさしくその人の「Will」にあたる箇所です。
この部分を明確にしておくことによって、ヘッドハンターとのコミュニケーションだけでなく、今後のキャリア形成にも役立てられるでしょう。
ヘッドハンターには「本音」を伝えられるようにする
ヘッドハンターは転職者のキャリアプランをヒアリングしたうえで、条件に見合った求人紹介を行ってくれます。
そのため、よりミスマッチの少ない転職を成功させるためにも、ヘッドハンターには「本音」を伝えるように心がけましょう。
また、転職活動を続けるうちに当初とは違う方向性が見えてくることもあります。
「せっかく求人を紹介してもらったのだから、気が変わったと伝えるのは申し訳ない」と遠慮してしまうのではなく、気持ちの変化も含めて正直に伝えることが大切です。
ヘッドハンターの方でも、「本音」を伝えてもらうことにより転職活動の軌道修正を図りやすくなります。
5)おすすめのヘッドハンティング型の転職サービス
ヘッドハンティング型の転職サービスのうち、3つのおすすめを厳選してご紹介します。
ヘッドハンティング型の転職サービスは、ほぼ例外なくミドル・ハイクラス層を対象としている点が共通しています。
ただし、各サービスによって強みや力を入れているポイントは少しずつ異なりますので、転職活動の目標や方向性に合ったサービスを利用することが重要です。
まずは、それぞれの転職サービスの特徴を理解しておきましょう。
doda X
-
年収800万円以上の企業からのスカウトが多く届く転職サイト。ヘッドハンターからのサポートも受けられます!
doda Xは、「キャリアに戦略を。」をキーワードにハイクラス人材に向けた支援をするヘッドハンティング型の転職サービスです。
doda Xに登録すると、ヘッドハンターがあなたの経歴と希望に合わせて厳選スカウト求人を提案してくれます。
紹介される求人の多くは、年収800万円以上の企業経営戦略や事業戦略に直結する重要なポジションのものが殆ど。
今よりさらに活躍できるフィールドで働きたいという人にマッチしやすいサービスでしょう。
doda Xに在籍するヘッドハンターは約6,300名(2024年8月時点)。レジュメ(職歴書)の効果的な見せ方や面接対策などの転職サポートもしっかりサポートしてくれます。
doda Xの活用メリット
doda Xはヘッドハンターのサポートを受ける「ヘッドハンティングサービス」と、自分で求人を探して応募する「求人紹介サービス」の両方を利用できます。
ヘッドハンターからの提案をメインとする「じっくり、待ちのスタイル」で転職活動をしたい人はヘッドハンティングサービスを、積極的に求人を検索して企業にアプローチしていきたい人は求人紹介サービスを利用すると良いでしょう。
doda Xは幅広い職種の求人を扱っていますが、特に多いのがIT・通信、インターネット・広告・メディア、メーカー(機械・電気)です。
これらの業種でより責任あるポジションにチャレンジしたい人におすすめです。
doda Xの特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京・埼玉・神奈川・愛知・静岡・大阪・京都・兵庫・広島 |
公開求人数 | 約5.7万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 事業企画・経営企画|営業|IT・Webエンジニア|経理・財務・人事・法務|マーケティング・販促・商品開発|技術職(機械・電気)|コンサルタント|金融系専門職|医療専門職|技術職(化学・食品系)|技術・専門職(建設・不動産系)|クリエイター・クリエイティブ職|サービス系(店舗管理・運営管理)|技術職(組み込みソフトウェア)|SCM・物流・購買系など |
dodaXでは登録後に職種別の経歴書のサンプルも入手できます。doda専属のキャリアカウンセラーのサポートを合わせて利用すれば、書類作成の準備は万全でしょう!
リクルートダイレクトスカウト
-
「実績豊富なヘッドハンターに出会いたい」ならココ!企業・ヘッドハンターからのスカウトが届く転職サイトです。
リクルートダイレクトスカウトは、転職大手「リクルート」が運営するヘッドハンティング型の転職サービスです。
年収600万円以上のミドル・ハイクラス層を対象とした求人を紹介しており、企業やヘッドハンターからの直接スカウトも多いです。
熟練のヘッドハンターへのアプローチ・相談を希望している場合、リクルートダイレクトスカウトは特におすすめのサービスです。
リクルートダイレクトスカウトの活用メリット
リクルートダイレクトスカウトでは「転職者がヘッドハンターを選ぶ」という逆指名制を採用しているのが大きな特徴です。
自分が希望する業種・職種に関する知識が豊富か、優れた転職支援実績があるか、といった点を見極めるために、ヘッドハンターのプロフィールを閲覧することができます。
優秀なヘッドハンターを見つけたら、転職者のほうからヘッドハンターを選んで求人紹介を依頼できるのです。
また、ヘッドハンターは複数名を同時に指名することも可能です。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
特徴 |
|
---|---|
サポート対象地域 | 全国 |
特に多い職種 | 経営ボード|経営企画・事業企画|管理|人事|マーケティング|広告|マスコミ・メディア・出版|クリエイティブ|営業|サービス|コンサルタント|ITコンサルタント|専門職(公認会計士、司法書士等、その他)|IT技術職|Webサービス・制作など |
公開求人数 | 約34万件(2024年8月現在) |
良質なスカウトをゲットする際は、登録時に記入するレジュメを充実させることが重要です。「アピールできる経歴が思いつかない」という人は事前に事前にキャリアの棚卸しをしておきましょう。
ビズリーチ
-
転職後の平均年収840万円!企業からのスカウトが非常に多い転職サイトです。
ビズリーチは主にハイキャリア人材を対象とした転職サービスです。
一般的にハイキャリア転職サービスは求人数が少なくなりがちですが、ビズリーチは近年求人数が増えており、首都圏はもちろんのこと地方での転職においても非常に豊富な求人を確認できます。
「ハイクラス転職サービスにはどんな求人があるのだろう?」「自分の場合、どのような企業からスカウトが届くのか?」といったことを知っておくだけでも、今後のキャリアプランを考える上で十分参考になるはずです。
現在の年収が500万円以上で、ゆくゆく転職を検討する可能性のある人であれば、登録する価値が十分にあるサービスといえるでしょう。
ビズリーチの活用メリット
ビズリーチの登録者に届くスカウトには、企業からの直接スカウトとヘッドハンターによるスカウトの2種類があります。
紹介される求人は経営管理(管理職・役員)やプロジェクト管理、専門職といった事業の上流工程を支える重要なポジションのものが多いです。
カバーしている業種も幅広いため各業界の最前線で活躍するポジションへの転職が期待できます。
紹介される会社は大企業だけでなく、中小の優良企業の求人も扱っています。
また、独自に「BizReach創業者ファンド」を創設するなど、スタートアップ企業の支援も積極的に行っていることから、スタートアップ企業やベンチャー企業への転職支援にも強いのが特徴です。
ビズリーチの特徴
特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約13万件(2024年8月現在) |
とくに多い職種 | 経営(経営者・CxO・事業推進等)|管理(経理・財務・税務・IR等)|マーケティング|営業|コンサルタント|専門職(公認会計士・税理士・弁護士等)|IT技術職(SE・その他ITエンジニア)|ゲーム|電気・電子|半導体|機械|化学|金融|研究・臨床開発・治験|建築・土木など |
ビズリーチで企業からのスカウトを多く得るためには、レジュメ(職歴書)の品質を上げること!どのような自己PRが企業からの目にとまりやすいかをじっくり考えて、取り組んでみましょう。
「ヘッドハンター型サービス」と「転職エージェント型サービス」と組み合わせると転職成功確度は高めやすい
ここまではヘッドハンター型の転職サービスの利点についてお話してきましたが、より転職成功の確度を高めていく際には「転職エージェント型」のサービスも併せて活用すると良いでしょう。
転職活動の際には、多くの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみに「非公開求人」を出しているからです。
ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。
上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
転職エージェントは紹介する求人企業の幅が広く、かつサポートの活動もスピーディに行われ、大体2~3ヵ月で内定獲得へと進めます。
それぞれの特性は「どちらの方がより良い」というものではなく、そのときどきによってフィットする進め方は変わるでしょう。──つまり、ヘッドハンター型サービスと転職エージェント型サービス両方を登録しておいた方が、それぞれのメリット・優位性を余さずに活用することができます。
主な転職エージェント一覧
タイプ | 豊富な求人・スピーディな対応 | 豊富な求人・スピーディな対応 | 豊富な求人・スピーディな対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | ハイクラス向け | ハイクラス向け | ハイクラス向け | ハイクラス向け | 既卒・第二新卒向け | 既卒・第二新卒向け | 既卒・第二新卒向け | ITエンジニア専門 | ITエンジニア専門 | 営業専門 | クリエイター専門 | 管理部門専門 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ専門 | アパレル・ファッション | アパレル・ファッション | 製造系エンジニア | 看護師専門 | 介護士専門 | 介護士専門 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サービス名 | リクルートエージェント | doda | ワークポート | マイナビエージェント | パソナキャリア | LHH転職エージェント | type転職エージェント | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | doda X | ビズリーチ | マイナビジョブ'20s | JAIC(ジェイック) | 就職Shop | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | エイプエージェント | マイナビクリエイター | MS-Japan | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | iDA(アイディエー) | メイテックネクスト | レバウェル看護 | レバウェル介護 | かいご畑 |
メリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
デメリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
公開求人数 | 約49万件 | 約26万件 | 約11万件 | 約6.9万件 | 約4.0万件 | 約1.5万件 | 約1.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約6.0万件 | 約14万件 | 約5,700件 | 非公開 | 非公開 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 非公開 | 約5,000件 | 約1.0万件 | 約4,900件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.5万件 | 約1.4万件 | 約16万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界(とくにIT・Web系、メーカー系) | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業・技術職・管理・メーカー系 | IT・Web系、管理、営業 | ◎全業界 | ◎全業界 | 経営、企画・管理、技術職、専門職 | ◎全業界 | 経営、企画・管理、技術職、専門職 | 営業、技術職、企画・管理、サービス系職種 | 営業、販売・サービス業、メーカー系 | ITエンジニア職全般 | ITエンジニア職全般 | 営業職全般 | Web系・ゲーム系・技術系 | 管理部門・士業 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア系 | アパレル・ファッション | アパレル・ファッション | 製造系・ものづくりエンジニア | 看護師 | 介護士・ケアマネジャー等 | 介護士・ケアマネジャー等 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代~30代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 30~50代 | ◎全年代 | 20代 | 20代、30歳~35歳 | 20代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・札幌・大阪・愛知 | 東京・神奈川・大阪・愛知・広島・福岡・熊本 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海・九州 | 関東・関西・東海 | 関東・関西 | 関東・関西・東海 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
まとめ)ビジネスへの熱意とマインドセットがヘッドハンターを動かす
ヘッドハンティング型転職サービスは、「今すぐ転職したいわけではなく、良い案件があれば検討してみる」といったスタンスが基本となります。ただし、ヘッドハンターはそれまでの実績やポジションにだけ着目しているわけではありません。
現状に満足することなく、さらなる高みを目指す熱意やマインドセットこそが、将来にわたって高いパフォーマンスを発揮し続ける可能性の高い人材と感じさせ、ヘッドハンターを動かしていくのです。
ヘッドハンターに頼り切ってしまうのではなく、自らキャリアを切り拓いていこうとするマインドを持ちつつ利用することが大切です。