転職サイトに登録すると会社にばれる? 身バレを防ぐ4つの方法
[最終更新日]2024/07/24
転職活動を始めるにあたって、転職サイトへの登録を検討する人は多いでしょう。
その際、「登録すると転職活動をしていることを勤務先に知られてしまうのでは?」と不安になったことはありませんか?
果たして、転職サイトに登録すると「身バレ」するのでしょうか。
この記事を読んでわかること
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目次
1)転職サイトで身バレが起きる原因
そもそも、転職サイトに登録すると勤務先の会社に知られてしまう原因はどこにあるのでしょうか。
実は、転職サイトに登録した事実が知られるのは特定の条件に該当する場合のみです。身バレが起きる主な原因として、次の2つが挙げられます。
会社が求人募集を行っている転職サイトに登録する
最も身バレが起きやすいのは、勤務先が求人募集中の転職サイトに登録してしまうパターンです。
転職希望者として登録すると、求人募集中の企業からレジュメ(職務経歴)の一部を閲覧できる状態となります。レジュメに現在の勤務先企業名を記載していれば、「当社の社員が転職サイトを利用している」という事実が勤務先の採用担当者に知られる可能性は十分にあるのです。
勤務先企業名を非公開に設定していたとしても、経歴から自社の社員だと推測できる場合があります。
そもそも転職サイトに登録したレジュメ(職務経歴)はどこまで公開される?
転職サイトに登録したレジュメはどの範囲まで企業に公開されているのでしょうか?
サービスによっては項目別に公開・非公開を選択できるものもありますが、一般的には下表の範囲が企業から閲覧できるといいます。
項目 | 企業への公開状況(応募前) |
---|---|
氏名 | × |
住所 | △(都道府県まで) |
電話番号・メールアドレス | × |
勤務先名 | △(非公開に設定した場合) |
年齢 | 〇 |
性別 | 〇 |
最終学歴 | 〇 |
免許・資格 | 〇 |
勤務先規模 | 〇 |
在籍期間 | 〇 |
職務内容 | 〇 |
転職理由 | 〇 |
希望条件(職種・勤務地・年収など) | 〇 |
とくに職種や所属部署、勤務地、保有資格、最終学歴といった情報が出そろうと、個人を特定される材料にもなりかねません。
また、サービスによっては勤務先名を公開設定にできるものもあります。
非公開に設定するのを忘れてしまうと、勤務先が同じ転職サイトで人材募集をした場合に身バレは十分にあり得るでしょう。
また、職務内容を具体的に記載し過ぎてしまい、勤務先での担当業務から身元が分かることもあります。
公開される項目には、個人を特定できる情報を記載しないことが大切です。
会社のPCやスマホで転職サイトにログインしてしまう
勤務先で貸与されているPCやスマホから転職サイトにログインすると、転職サイトを利用していることが閲覧履歴から発覚することがあります。
プライベートブラウザモードを利用すれば閲覧履歴は残らないのでは?と思うかもしれませんが、社用PCやスマホはアクセスログが一括管理されているケースが多いです。
この場合、社員が利用している端末上に閲覧履歴が残っていなくても、アクセスログを調べればいつどのサイトを閲覧したのか確認できてしまいます。
社用PCやスマホは、「常に勤務先の管理下にある」と捉えておいたほうがよいでしょう。
2)転職サイトで身バレを防ぐ4つの方法
身バレを回避して転職サイトを利用するには、どのような点に注意しておくべきでしょうか。身バレしやすいポイントを踏まえて、とくに確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。
転職サイトの「非公開機能」を使う
転職サイトの中には、身元を推測される可能性のある情報を非公開に設定できる機能を備えたものがあります。たとえば、職務経歴のうち具体的な企業名は非公開にできる場合があるのです。
裏を返せば、非公開に設定し忘れてしまうと具体的な企業名が公開される点に注意してください。公開・非公開を選択できる項目をよく確認しておくことが大切です。
また、在籍中の企業など特定の企業を指定してレジュメを非公開にできるサービスもあります。
非公開に指定した企業からは登録者のレジュメを閲覧できなくなるため、身バレを防ぐ上で効果的でしょう。
サービスによっては現在の勤務先を自動的にブロックしてくれるものもありますが、登録者自身が設定しなければならないケースもあるため注意が必要です。
「スカウト機能」をOFFにする
企業が登録者の情報を検索するのは、主にスカウト候補者を探すときです。
経験業務やスキル・保有資格などの条件で候補者を探していくため、勤務先が求める条件にあなた自身が合致しているとスカウト候補に挙がる可能性があります。
候補者のレジュメを詳細に確認した結果、あなただと分かってしまうというわけです。
スカウト経由での身バレを防ぐための最も確実な方法は、スカウト機能そのものをOFFにすることでしょう。
ただし、スカウト機能をOFFにすると他社からのスカウトも届かなくなります。スカウトがきっかけで応募・内定へとつながるケースも想定できるため、多くの企業との接触機会を持ちたい場合はスカウト機能を活用したほうが得策でしょう。
レジュメには個人を特定できる内容の記載を避け、実績のみを記入する
レジュメは具体的に記載したほうが企業の目に留まりやすくなりますが、個人を特定できる情報を記載しないように注意しましょう。
実績を記載する場合も、プロジェクト名や社内表彰の受賞歴などの固有名詞を出さないようにするのがポイントです。
たとえば、「2021年社長賞 関東エリア法人営業部門1位獲得」などと記載すると、誰のことなのかが判明しやすくなります。
「営業担当者を対象とした社内表彰でトップを受賞」といった一般的な表現に留めることで、個人が特定できない形で実績をアピールできるでしょう。
社内用語を使わずより一般的な用語で記載するほうが、かえって他社の採用担当者に実績が伝わりやすいケースもあるのです。
スカウト機能のない転職サイト・エージェントを利用する
そもそも企業にレジュメを公開するタイプのスカウト機能を備えていないサービスを利用する方法も身バレの防止に効果的です。
転職エージェントの場合、企業の採用担当者は利用者の登録情報を直接確認できません。
アドバイザーを通じて案件を紹介する仕組みになっているため、企業側は自社の社員が転職エージェントに登録している事実を把握する手段がないのです。
ただし、転職エージェントの中には企業が直接スカウトできるタイプのものもあります。
この場合、スカウト機能を備えた転職サイトと同様に採用担当者が登録者の公開レジュメを閲覧可能です。
転職エージェントに登録する際には、企業からの「直接スカウト」機能があるかどうかをチェックしておくことをおすすめします。
3)身バレ防止が可能な、おすすめ転職サイト・エージェント
身バレを回避するには、転職サイト・エージェントの選び方が重要ですが、具体的にどのサービスに登録するべきか迷ってしまう人もいるでしょう。そこで、身バレ防止が可能なおすすめの転職サイト・エージェントを6つ厳選して紹介します。
企業スカウト機能のない転職サイト・エージェント
企業による直接スカウト機能がない転職サイト・エージェントは多数ありますが、全国対応しているエージェントとしては次の3つが挙げられます。
求人紹介はアドバイザーを通じてのみ行われるため、アドバイザーから提案されない限り企業側から登録者の情報を閲覧することはできません。
身バレが心配な人も安心して利用できるサービスといえるでしょう。
LHH転職エージェント
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営業、エンジニア、経理、人事など、専門領域のエージェントが担当に付き、非常に高精度な企業情報をシェアしてくれます。
LHH転職エージェントの強みは、在籍コンサルタントの専門性の高さにあります。専門領域に特化したコンサルタントにサポートしてもらえるため、業界の動向や実務面で必要なスキルを踏まえたアドバイスを得られるのが特徴です。
コンサルタントは転職者・企業の両方を担当しているため、直接聞いてきた情報を転職者に伝えられます。精度の高い企業情報を求めている人におすすめです。
運営企業のアデコグループは、スイスに本社を構える世界的な人材サービス企業。国内企業はもちろんのこと、外資系企業やグローバル企業への転職サポートも得意としています。
自身の専門性を活かして国内外で活躍したい人に適した転職エージェントといえるでしょう。
LHH転職エージェントの特徴
特徴 |
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とくに多い職種 | 営業系|販売・サービス系|ファッション系|マーケティング系|クリエイティブ系|IT系|エンジニア(電気・電子・機械・化学・素材・食品・化粧品・プラント・インフラ・エネルギー)系|メディカル系|人事・労務系|総務・広報|法務・知財|経理・財務系|経営/事業企画系|コンサルタント系|内部統制・監督系|購買・物流・貿易系|金融系|建築・不動産系|事務系など |
公開求人数 | 約1.6万件(2024年7月現在) |
JACリクルートメント
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ミドルクラス・ハイクラスの転職 満足度で6年連続No.1!(オリコン満足度調査2019-24年)利用者からは「相談の手厚さ」と「適切なマッチング」への評価が高いです。
JACリクルートメントは、年収600万円以上の層をターゲットとしたミドル・ハイクラス向け転職エージェントです。
人材業界での経験が豊富なベテランのキャリアアドバイザーが多数在籍しており、質の高いサポートを受けられます。
求人を機械的に紹介するのではなく、転職者の希望条件やこれまでの経歴を十分に踏まえた提案をしてくれる点も大きな特徴。
公開求人では見つからない好条件の案件も多く、転職を通じてキャリアアップを目指したい人にもおすすめです。
JACリクルートメントの特徴
特徴 |
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とくに多い職種 | サービス|商社|流通|消費財|マスコミ|建設・不動産|金融|IT・通信|WEB|EMC|コンサルティング・シンクタンク・事務所|メディカル・バイオ|医療・介護・福祉など |
公開求人数 | 約1.3万件(2024年7月現在) |
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは、アドバイザーによる丁寧な転職相談・カウンセリングに定評のある転職エージェントです。
転職者ひとりあたりに平均20時間のサポートを実施しており、一般的な転職エージェントと比べてじっくりと時間をかけて向き合ってもらえるのが特徴。転職エージェントを利用するにあたって、求人紹介だけでなく丁寧なサポートも求めている人に適しています。
また、企業への交渉力が強く、年収アップにつながるアプローチをしてくれる点も大きな強みです。とくに給与条件に関する交渉は、転職者が個人的に行い希望条件に近づけるのは決して容易ではありません。プロがあなたに代わって交渉に臨んでくれるため、より確実に年収アップを実現しやすくなるのです。
パソナキャリアの特徴
特徴 |
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とくに多い職種 | 営業職|管理・事務|IT・Webエンジニア|技術職(電気・電子・機械・化学)|クリエイティブ|マーケティング・企画|コンサルタント・士業|販売員・サービススタッフ|研究・開発(メディカル)|専門職(Web・IT・ゲーム|金融|不動産・建設)など |
公開求人数 | 約3.7万件(2024年7月現在) |
非公開・ブロック機能のある転職サイトおすすめ3選
転職サイトを利用する場合、身バレを防ぐには非公開・ブロック機能を活用する必要があります。
若干の手間はかかりますが、豊富な求人数とスカウトの充実度は大きな強みですので、転職エージェントと併せて転職サイトも活用したほうが転職成功の確度は高めやすいでしょう。
非公開・ブロック機能のある転職サイトのうち、おすすめのサービスは次の3つです。
doda
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは大手転職サイトの中でもトップクラスの求人数を誇るサービスです。求人数の豊富さに加え、詳細な条件を指定して求人を検索できるため、求人検索/応募をスムーズに進められます。
また、スカウト機能を活用すると企業による直接スカウトのほか、国内400社以上の提携エージェントからオファーやスカウトを受け取ることも可能です。
企業非公開オプションを活用すると、特定企業への公開ブロックを設定できます。登録後、会員専用ページの「Web履歴書」にある「企業ブロック設定」で、企業名を指定して非公開設定に変更しましょう。
また、レジュメに記載した企業名のみを非公開にできます。これらの機能を活用することで、身バレするリスクを最小限に抑えられるでしょう。
dodaの特徴
特徴 |
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とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
公開求人数 | 約25万件(2024年7月時点) |
リクナビNEXT(リクルートエージェント)
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転職決定数No.1!人材業界大手リクルートが運営する転職サービスです。
リクナビNEXTは、転職決定数No.1を誇る転職サイト。
人材業界大手のリクルートが運営するサービスで、転職者・企業双方の知名度が非常に高いのが特徴です。登録時に「エージェントサービスを利用する」を選択すれば、リクルートエージェントのサービスも受けられるようになります。
転職サイトと転職エージェントのメリットをどちらも活かしたい人におすすめです。
スカウトレジュメで勤務先の社名を非公開にするには、ログイン後のトップページにある「各種設定」から「職務経歴」の確認・変更へと進みましょう。
社名を入力後、「社名を公開しない」にチェックを入れて「変更する」を推せば非公開設定は完了です。身バレのリスクを抑えつつ、さまざまな企業からスカウトを受けられるようになります。
リクナビNEXT(リクルートエージェント)の特徴
特徴 |
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とくに多い職種 | 営業|事務・管理|企画・マーケティング・経営・管理職|サービス・販売・外食|Web・インターネット・ゲーム|クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)|専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)|ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)|エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)|素材・化学・食品・医薬品技術職|建築・土木技術職|技能工・設備・交通・運輸|医療・福祉・介護|教育・保育・公務員・農林水産など |
公開求人数 | 約12万件(2024年7月現在) |
ビズリーチ
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年収600万円以上のオファーが届く! キャリアアップの転職活動におすすめのヘッドハンティング型転職サービスです。
ビズリーチは、年収600万円以上のオファーが届くヘッドハンティング型転職サービスです。独自の審査基準を満たした優秀なヘッドハンター5,500人が、あなたの公開プロフィールを閲覧してスカウトを届けてくれます。
ビズリーチで扱っている求人のうち3分の1は年収1,000万円以上のため、キャリアアップを目指したい人におすすめです。
企業からの直接スカウトも多数届くことで知られているサービスですが、職務経歴書を非公開に設定することも可能。
また、特定の企業が職務経歴書を閲覧できない状態にする「企業ブロック」機能を活用したり、勤務先名を匿名で登録したりといったこともできるなど、身バレを防ぐ対策もしっかりと施されています。
ビズリーチの特徴
特徴 |
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とくに多い職種 | 経営(経営者・CxO・事業推進など)|管理(経理・財務・税務・IRなど)|マーケティング|営業|コンサルタント|専門職(公認会計士・税理士・弁護士など)|IT技術職(SE・その他ITエンジニア)|ゲーム|電気・電子|半導体|機械|化学|金融|研究・臨床開発・治験|建築・土木など |
公開求人数 | 約13万件(2024年7月現在) |
まとめ)身バレしにくい対策を施せば、安心して転職サイトを利用できる!
転職サイトに登録する際、勤務先名の非公開設定や特定の企業をブロックする設定を活用すれば、転職サイトを利用している事実を勤務先に知られるリスクを最小限に抑えられます。
また、転職エージェントのように企業側が登録者の情報を閲覧できないサービスを併用することで、身バレを心配することなく転職活動を進められるのです。
今回解説してきたポイントを参考に、身バレの不安を解消した上で転職サイトを活用しましょう。