転職の会社選びのポイントは?良い企業を見つける5つの視点
[最終更新日]2024/07/05
転職活動の企業選びの際に、「良い求人」を見つけたいと考えるのは誰しも同じでしょう。
では、どうすれば優良企業かどうかを見分けられるのでしょうか。今回は、良い企業に出会うために意識しておきたい会社選びのポイントについて解説します。
目次
1)会社選びの際に確認すべき5つの視点
会社選びにおいて、求人情報から得られる情報は限られています。求人情報だけを見て応募を決めてしまうのは、リスクが高いでしょう。
良さそうな会社を見つけたら、さまざまな媒体を参照しながら、企業研究を深めていくことが大切です。具体的な観点として、次の5つのポイントを確認していきましょう。
会社選びの視点#1 経営方針
会社選びの際、まずは対象企業の経営方針を確認しておくとよいでしょう。
経営方針は、「企業ビジョン」や「経営理念」として紹介されることが多く、企業HPに掲載されているケースがほとんどです。
たとえば、インターネットサービスを主事業とするサイバーエージェントでは、企業HPに以下の企業ビジョンを掲げています。
参考:サイバーエージェント社HPの企業ビジョンページ
経営方針を確認したのちは、あわせて企業HPから事業内容もチェックしてみてください。
企業ビジョンや経営理念で書かれていることが、有言実行できているかを確認するためです。
経営方針の主な確認ポイント
- 経営方針・理念・ビジョン:共感を持てるか
- 事業内容:経営方針とリンクしているか。自分にとって親しみや好感を持てるものか
- ビジネスモデル:売上・利益の生み出し方にイメージを持てるか
- 今後の事業展開:期待を持てるか
また、調べる会社が上場企業の場合は、あわせて企業HPのIRページから「決算説明資料」を確認するとよいでしょう。
経営理念に沿った事業展開ができているかを推し量れます。
情報収集を進める中で、自分にとって「ピンとくる」かどうかも重要なポイントです。
親しみや好感を持つことができ、掲げられているビジョンに共感できるようなら、自分に向いている会社の可能性があるからです。
会社選びの視点#2 成長性
会社選びのふたつめの視点は、「成長性」の確認です。
会社が掲げた経営方針に向けて、適切な成長を辿れているかをチェックします。
成長性は、以下の3つのポイントを確認するとよいでしょう。
成長性の主な確認ポイント
- 業績(売上・利益)の推移
- 会社規模(従業員数・支店数)の変化
- 手掛ける製品・サービスの更新性や新しい取り組み
業績(売上・利益)の推移、会社規模(従業員数・支店数)の変化については、企業HPから確認できることが多いです。
たとえば、モスバーガー店を展開する株式会社モスフードサービスでは、2018年から2022年までの売上推移について、自社HPのIR情報で以下のとおり公表しています。
参考:モスフードサービスHPの業績推移紹介ページ
手掛ける製品・サービスの更新性や新しい取り組みについては、実際にそれら製品・サービスを確認できる場合は自分の目で確かめるのがいちばんでしょう。
そのほか、業界ニュースサイトや業界誌、四季報などで会社の取り組みを知ることもできます。
また、これら会社の成長性については、同業界の競合他社と比較しながら見ることをおすすめします。
一見高い売上・利益を出しているように見えても、業界全体で好景気だったからということもあるからです(または、その逆もあります)。
会社選びの視点#3 業務内容
会社選びの視点3つ目は、「業務内容」。当たり前と思われたかもしれませんが、業務内容の以下の点を見ることで、良い会社選びの参考にもなります。
業務内容の主な確認ポイント
- 業務内容:現在のスキル・経験で対応できるか。成長できる要素はあるか(キャリアプランに合うか)
- 商品・サービス:どんな知識が求められるか。また、興味・関心を持ち続けられそうか
- 現在働いている人:インタビュー記事等で、その人の様子やタイプを確認できるか
- キャリアパス:5年後、10年後でも活躍できる領域がありそうか。また、そのイメージを持てるか
ここでチェックすべきは、業務内容があなたにとって良いものかどうかです。
たとえ対象企業の業績が好調でも、実際に入社して担当する業務内容が自分に合っていなければ良い会社とはいえません。
求人情報に記載される仕事内容はもちろんのこと、企業HPから扱っている商品・サービス内容から業務内容を推測しておきましょう。
また、この際にあわせてチェックしておきたいのが、「現在働いている人の様子」です。
実際にそこで働いている人の様子や業務への感想等を知ることで、ご自身が求めている業務内容に近いかどうかが分かります。
会社によっては自社HPに従業員のインタビュー記事を掲載していることがありますし、または口コミサイトやLinkedin、YOUTRUSTなどのビジネスSNSで従業員の様子を確認できることがあります。
参考:日本ハム 企業HPの従業員インタビューページ
実際に働いている方々の声を知ることで、自分が就業する場合のイメージをつかみやすくなるはずです。
また、その際は今後どのようなキャリアパスがあるか、自分が活躍できそうな領域があるかについてもイメージしながらチェックしていくのがよいでしょう。
会社選びの視点#4 育成・福利厚生
会社選びの視点でそのほか持っておきたいのが、「育成・福利厚生」への取り組みです。
福利厚生の情報は求人情報・企業HPから確認しやすいです。
福利厚生が充実している会社の多くは、求人情報で積極的に自社の制度をアピールする傾向があるからです。
とくに会社が独自に定める法定外福利厚生が充実している会社の多くは、社員を大切にしている可能性が高いでしょう。
育成・福利厚生の主な確認ポイント
- 福利厚生制度:法定福利厚生、法定外福利厚生それぞれ何があるか
- 残業:残業手当はどのように支払われるか。また、社員の平均残業時間はどの程度か
- 休暇制度:休日・休暇が取りやすい環境か
- 働きやすさ:出産・育児や介護支援制度はあるか
- 育成:研修制度は整っているか 定期的に学びの場が提供されているか
- 評価・昇給制度:評価制度はどのようなものか 各階層のモデル年収はどうか
参考:アデコ社HPの福利厚生紹介ページ
これら会社の育成・福利厚生への取り組みの確認は、あわせて口コミサイトもチェックしておくとよいでしょう。
口コミサイトは退職者からのコメントが多くネガティブな意見に寄ってしまいがちですが、育成や福利厚生については事実ベースのコメントになることが多く内情を得やすいです。
会社に産休・育休などの制度があれば、取得実績があるかどうかも確認しておくことをおすすめします。
他にも、研修制度や人事評価には会社のスタンスや考え方が表れていることがあります。社員の成長を積極的に支援している会社かどうかもチェックしてみてください。
会社選びの視点#5 社風
良い会社選びの視点として、社風が自分に合っているかどうかも重要な観点です。
社風の主な確認ポイント
- 企業理念・行動指針:共感できる内容か。また、ここで成長・活躍したいと思えるか
- 会社の求める人物像:どのような人物像が求められているか。また、自身との適応性はどうか
- 従業員の年齢層・男女比:年齢層、男女比に偏りはあるか。また、どの層が多いか
- 働きやすさ・職場の雰囲気:現従業員からどのような感想・声があるか
組織には性格や雰囲気に共通点のある人が集まることもめずらしくないので、自分が馴染めそうな環境か知っておく必要があります。
社風や会社の雰囲気を知る手がかりとして、求人情報の「求める人物像」をよく確認しておきましょう。また、従業員の平均年齢や男女比からも、会社の雰囲気を垣間見える場合があります。
より実態に近い情報を得るには、口コミサイトをチェックするのも効果的な方法です。実際にその会社で働いたことがある方々の感想が掲載されていますので、感想の傾向や件数を見ることで社風を知る手がかりになります。
口コミサイトは「良い会社選び」判断に役立つ?
会社の内側の情報を知るうえで口コミサイトは非常に有効なツールです。
職場環境や雰囲気、昇給や成長のしやすさなどについて、その会社に在籍した人たちからのコメントを確認できるからです。
口コミサイトのイメージ(エンゲージ 会社の評判)
ただし、口コミサイトにコメントを記す人の殆どは「その会社を辞めた人(または辞める予定の人)で、その会社に合わなかったという人やネガティブな捉え方をしている人が多いです。
「すべての意見は、その人の主観である」ことを前提に、ネガティブ意見だけでなくポジティブ意見もチェックしつつの確認が望ましいでしょう。
2)会社選びのミスマッチを防ぐためにやっておくべきこと
会社の基本情報を収集し終えたら、次に取り組んでおきたいのがミスマッチを防ぐための対策です。
職場や仕事内容の「合う・合わない」は、入社してみないと分からない部分も少なからずあります。
しかし、事前に対策を講じておくことでミスマッチが生じる確率を抑えることもできます。
次に挙げる3つの対策を講じることで、入社後のミスマッチをできる限り防ぎましょう。
「譲れない条件」を明確にしておく
会社選びで重要視する希望条件は複数あるでしょうが、それらの中で「譲れない条件」を絞り込んでおきましょう。
どんなに良い会社だったとしても「この条件を満たしていなければ入社しない」という条件を決めておくのです。
一例として、次のうち自分が何を重視して転職先を選びたいのか、明確にしておくことをおすすめします。
「譲れない条件」の例
- キャリアアップが実現できるか(昇給・昇進・スキルアップなど)
- ワークライフバランスを実現できるか(家庭との両立・プライベートの充実など)
- 職場環境や社風が自分に合っているか(トップダウン/ボトムアップのどちらが向いているか、など)
最も重要視する条件が決まれば、会社探しの軸が定まり求人検索の効率も高まるはずです。
転職先を選ぶにあたって「これだけは譲れない」という条件を決めておきましょう。
調べても不明な点は面接の場で確認する
調べられる範囲の情報で疑問点や不明点が解消されない場合は、面接の場で質問しましょう。
具体的な仕事の進め方や人事考課の基準など、直接聞かなければ分からないことも数多くあるはずです。
たとえば、求人情報に「公平な評価制度」と記載されていたとして、公平の意味合いは会社ごとに異なります。
成果を重視して評価することが公平と捉える会社もあれば、プロセスも含めて評価したほうが公平と考える会社もあります。
上の例であれば、面接で「成果以外にプロセスも評価基準に含まれますか?」と聞いておくとミスマッチを防ぐことに役立ちます。
会社としても自社の方針に共感してくれる人材を採用したいはずですので、曖昧な点は事前に確認しておくに越したことはありません。
ただし、十分に企業研究を行っておかないと、ホームページに書かれていることを面接の場で聞いてしまう恐れがあります。
企業研究が不十分であることが露呈してしまうのを防ぐためにも、十分な企業研究を行っておくことが大切です。
面接の場で「何か質問ありますか」と訊かれたときは、良い会社かどうかを判断するチャンス
面接の場で面接官から「何か質問はありますか」と訊かれたときは、良い会社かの確認する機会にできます。
こちらから質問を投げかけることで、自分に合った会社かどうかをチェックできるのです。
面接は「会社が応募者を判断する場」であるだけでなく、「応募者が会社を判断する場」でもあります。
自分に合った会社かどうかを見極める材料をより多く得るためにも、適切な逆質問を用意しておくことが重要です。
情報収集は転職エージェントを有効活用する
情報収集と面接での質問で全ての疑問点が解消されるのが理想ですが、現実的にはそうもいかないことは十分に考えられます。
なぜなら、事前に得ておきたい情報が核心的であればあるほど、直接聞きづらいシビアな情報となりがちだからです。
顕著な例として、給与条件や職場の人間関係が挙げられます。賞与や各種手当を含めた実際の給与条件は、面接の場で詳しく聞きづらいと感じる人が少なくありません。
また、職場の人間関係に関しても実態がどうであるかは入社してみないと分からない部分が大きいのです。
こうしたシビアな情報については、第三者から情報を得るとより確実です。
転職エージェントを通じて企業情報を得ることで、より客観的な情報をキャッチできます。たとえば「競合他社と比べて適正な給与水準か」「職場の雰囲気は良さそうか」といったことは、会社と接点のある転職エージェントだからこそ得られる情報なのです。
転職活動の際には、多くの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない会社がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみに「非公開求人」を出しているからです。
ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。
上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
3)サポート品質に定評のあるおすすめ転職エージェント
転職エージェントには大きく分けて「総合型」と「特化型」の2種類があります。
総合型エージェントは大半の業種・職種の求人を扱っており、希望する仕事内容を問わずほとんどの人が利用できるのが特徴です。全国展開しているサービスも多く見られ、豊富な転職実績を持つサービスも少なくありません。
一方、特化型エージェントは特定の業界・職種の求人を専門に扱っています。「エンジニア専門」「金融業界専門」といったように、高度な専門知識を持つアドバイザーに転職を支援してもらえるのが特徴です。
総合型・特化型エージェントのそれぞれの強みについて、より詳しく見ていきましょう。
「求人が多い・実績が豊富」総合型転職エージェント
総合型転職エージェントには、多くの求人を保有し豊富な転職支援実績を持つサービスが数多く見られます。登録者・利用者の数も多く、いわゆる大手サービスとして信頼を寄せられているのです。
一方で、在籍アドバイザーは特定の業種・職種への転職支援を得意としているわけではありません。専門性の高い職種の場合、アドバイザーの知識がやや物足りないと感じることもあり得ます。
リクルートエージェント
-
国内No.1の求人数の豊富さ!担当者からの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人に特におすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
全国の地域で対応が可能で、各都道府県の求人も豊富です。拠点も多く、オンライン・電話のサポートはもちろん対面での面談の受けやすさも強みの一つです。
リクルートエージェントの活用メリットとおすすめポイント
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの会社選びに大いに役立つはずです。
リクルートエージェント登録後に無料で活用できる、職務経歴書を自動で作成できる「職務経歴書エディタ」や無料の「面接力向上セミナー」のサービスもおすすめです。
職務経歴書エディタ | テンプレートや入力例に沿って、職務経歴書を半自動で作成できるサービス。作成後にWordファイルにダウンロードして利用することも可能。 |
---|---|
面接力向上セミナー | 企業が「採用したい」と思える面接の必勝法が学べるセミナー。参加者の99%が「満足」以上の回答。 現在(2024年7月)はLIVE配信(オンライン)で行われている。 |
リクルートエージェントの特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
公開求人数 | 約42万件(2024年7月現在) |
リクルートエージェントを利用した人たちからは、オンラインで受講できる「面接力向上セミナー」について「実際の面接で役立った」という感想が多く見られます。登録後は無料で参加できますので、面接対策に不安を感じている人はぜひ利用しましょう。
doda(デューダ)
-
都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、たくさんの求人に接していきたい人におすすめの転職エージェントです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
公開求人は20万件以上(※2024年7月時点)、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくり良い企業を探したい」という方は転職サイトのサービスを利用し、その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときにエージェントサービスを利用する、という使い方もできます。
dodaの活用メリットとおすすめポイント
dodaでは「ダイレクト・リクルーティングサービス」という仕組みを取っており、そのため企業から熱意あるスカウトメールが届きやすいです。
dodaに登録すれば、「自分が今どんな企業から関心を持たれているか」について、スカウトメールの傾向から確認できるでしょう。
スカウトメールは登録時のレジュメ内容をもとに送付されます。
登録者全員に送付される「軽いオファー」もあれば、面接が確約された「本気のオファー」もあります。
また、dodaは「レジュメビルダー(職務経歴書作成ツール)」や「年収査定」など、転職活動をサポートしてくれるツールも豊富です。これらを無料で利用するメリットだけでもdodaに登録する価値はあるでしょう。
年収査定 | これまでの経歴からあなたの適正年収を算出。 自身の市場価値を知りたい人におすすめ。 |
---|---|
キャリアタイプ診断 | 120問の質問に答えることで、自身の「性格」や「向いている仕事スタイル」、「向いている企業風土」などがわかる。所要時間は10分程度。 |
転職タイプ診断 | 自身が仕事に対してどんなことを大切にしているか、また、今の仕事への満足度などを可視化できる。 自己分析・適職探しにも役立つ。 |
エゴグラム適職診断 | 50問の設問に回答することによって、自身の性格と「適職」を診断してくれる。 |
doda転職フェア | 多くの企業が出展する転職イベント。 企業の担当者に直接話を聞ける機会がある。 ※現在オンライン中心で開催されている(2024年7月) |
dodaの特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
公開求人数 | 約25万件(2024年7月現在) |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
マイナビエージェント
-
書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
マイナビエージェントの活用メリットとおすすめポイント
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。
引用元:マイナビエージェント公式サイト
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。
一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヵ月間」などの期限が設けられています。
一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。
期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。
実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。
マイナビエージェントの特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
公開求人数 | 約6.0万件(2024年7月現在) |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
パソナキャリア
-
ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。
転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、「こちらの相談に対して、じっくり聞いてくれた」という評価をする転職者の方は多いです。
サポート対応地域は全国、かつ全都道府県に支店があります。対面での相談もしやすいエージェントです。
パソナキャリアの活用メリットとおすすめポイント
人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。
転職エージェントによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。
地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。
そうした背景もあり、パソナキャリア利用者の67.1%が内定後の年収アップに成功しているといいます(※公式サイトより)。
引用元:パソナキャリア公式サイト
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、さらには自己分析やキャリアの棚卸しについても、キャリアアドバイザーが親身になって二人三脚で取り組んでくれるので、「転職活動をひとりで進めるのは不安…」という人には特に心強いパートナーとなるでしょう。
パソナキャリアの特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 全都道府県 |
公開求人数 | 約3.6万件(2024年7月現在) |
丁寧なサポートゆえに、転職者のやる気、熱意も求められます。転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を持っておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
type転職エージェント
-
東京・神奈川・千葉・埼玉をメインに、20代~30代の若手社会人を対象に転職支援をするエージェント。マッチング度の高い求人紹介が評判です。
type転職エージェントは株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職支援サービスです。同社の創業は1993年と、人材事業としては老舗の部類に入る企業として知られています。
長年にわたり人材サービスを提供してきた実績は、転職支援実績の豊富さや企業との信頼関係の強さとなって表れています。実際、type転職エージェントを活用して転職に成功した人の71%が年収アップを実現しているのです。
また、ひとりひとりの経歴と志向に合わせてのサポート・アドバイスが得意という評価が多く、とくにIT業界への転職支援を強みとしています。
東京・神奈川・千葉・埼玉で、転職によって年収アップを図りたい人、「自分のこれからのキャリアについて相談したい」という人は、type転職エージェントのサービスがフィットしやすいでしょう。
type転職エージェントの活用メリットとおすすめポイント
type転職エージェントでは、面接対策をした場合としなかった場合とでは、対策をした方がおよそ12%通過率が高くなるというデータが出ています(※公式サイトより)。
これは老舗ならではの企業とのパイプが太いことと、転職者とのヒアリングや面接対策を丁寧に行うことによって、転職者と企業とのミスマッチを防げている結果と言ってよいでしょう。
「他の転職エージェントではあまり良いアドバイスがもらえなかった」という方も、type転職エージェントを試してみると良いかもしれません。
type転職エージェントの特徴 |
|
---|---|
サービス対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉 |
拠点 | 東京 |
公開求人数 | 約1.0万件(2024年7月現在) |
type転職エージェントはIT・Web関連の求人紹介に強みがあります。一方で、他の業種はやや少なめです。紹介求人が少ないと感じる場合はdoda・リクルートエージェントにも併せて登録しておくと安心でしょう。
「特定の業界・職種へのサポートに強い」特化型転職エージェント
特定の業界・職種へのサポートに強く、アドバイザーの深い知識と豊富な経験が期待できるのが特化型エージェントの特徴です。
たとえば、IT・Web系の特化型エージェントであれば、開発言語や開発環境など実務に踏み込んだアドバイスを得られるでしょう。
ただし、特化型エージェントは総合型エージェントほど規模が大きくなく、対応エリアが限られているケースがあります。地方での転職支援には対応していないケースもありますので、対応エリアを事前によく確認しておくことが大切です。
特化型の代表的な転職エージェント
タイプ | ITエンジニア | ITエンジニア | IT・Web業界 | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | リーダー・マネージャー | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門 | 外資・グローバル | 外資・グローバル | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サービス名 | マイナビIT AGENT | レバテックキャリア | ワークポート | doda X | JACリクルートメント | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ジャスネットキャリア | マスメディアン | クリーデンス | MS Agent | エンワールド | ロバート・ウォルターズ | メイテックネクスト | レバウェル介護 | かいご畑 |
メリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
デメリット |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
公開求人数 | 約2.1万件 | 約2.5万件 | 約11万件 | 約6.0万件 | 約2.1万件 | 約40万件 | 約14万件 | 約4,000件 | 約4,900件 | 約1,400件 | 約1.0万件 | 約900件 | 約1,900件 | 約1.6万件 | 約23万件 | 約9,000件 |
得意業界/職種 | IT・Web | IT・Web | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | ◎全業種・職種 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア | アパレル・ファッション | 管理部門・士業 | 外資系 | 外資系 | 製造系エンジニア | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・中部(東海) | 東京・大阪 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・愛知・大阪+海外 | 東京・名古屋・大阪・福岡 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | |
おすすめの人 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
公式サイト |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
あわせて読みたい
- 転職エージェントの選び方と成功者がよくやる「鉄板」活用パターン3つ
- 転職エージェントを選ぶ際の大切なことは、単に「評判・実績のあるサービス」を選ぶのではなく、「『あなたにとって』役に立つ・頼りになるサービス」を選ぶことです。この記事では転職エージェント「鉄板の選び方」と、最大限有効活用する為のポイントを紹介しています。...
まとめ)会社選びの際は、自分にとっての「良い企業」の基準を決めておこう
今回解説してきた通り、良い企業の条件には2つの側面があります。1つは「一般的に良い企業といえるか?」という点、もう1つは「自分にとって良い企業といえるか?」という点です。
前者は企業研究で確認できますが、後者については自己分析によって見えてくることも多いでしょう。
自己分析の進め方
自己分析のコツは、「根本に立ち返る」ことです。
具体的には、次の4つのステップに沿って進めていくと良いでしょう。
- STEP1 今までの経験を振り返る
…これまで培った知識・スキル・そして経験を振り返り、整理していきます(キャリアの棚卸し) - STEP2 これから何をやりたいかを考える
…STEP1で整理した内容を踏まえて、これから先どんな働き方をしたいか、転職後にどんな知識・スキルを身につけたいかを考えます - STEP3 現在、何が出来るかを考える
…STEP2で描いた今後の働き方に役立てられそうな、いま現在の自分の強み・活かせるスキルを整理します - STEP4 応募先企業で求められていることを確認する
…応募しようと考えている企業が求める人物像を確認し、STEP1~3で導き出した自身の状態との共通点(またはギャップ)を明確にします
STEP1が「キャリアの棚卸し」、STEP2~4が「自己分析」の行為になります。
これらを行っておくことによって、自身がどんな企業に応募すべきかの方針を立てやすくなり、また職務経歴書や面接の際の自己紹介や自己PRは格段に進めやすくなります。
本記事で紹介した会社選びの確認ポイントとミスマッチの対策を参考に、ぜひ「良い企業」に出会える確率を高めてください。着実に転職準備を進めることで、良い企業に出会える瞬間が必ず訪れるはずです。