未経験からWebプロデューサーへの転職:キャリアチェンジを成功させる方法
[最終更新日]2024/06/16
Webに関わる仕事に関心がある人にとって、Webプロデューサーへのキャリアアップは大きな目標の1つとなります。
皆さんの中には、「いつかはWebプロデューサーになりたい」と考えている人もいるでしょう。
目次
1)そもそもWebプロデューサーとはどんな仕事?
Webプロデューサーの主な仕事内容
Webプロデューサーの仕事内容は、大きく以下の4つに区分されます。
Webプロデューサーの主な仕事① 顧客折衝
Web制作を依頼するクライアントやビジネスオーナーに対してヒアリングを行い、顧客が抱える課題や解決したい問題を抽出します。
取り組むべき課題の難易度によって必要な予算は変動しますので、顧客が想定している期間や予算感で実現可能かどうかを適切に判断することが重要です。
また、顧客へのプレゼンテーションを通じて予算を確保してもらう必要があります。
まだ形になっていないWebサイトの制作を提案するのですから、顧客がすんなりと提案を承諾してくれるケースばかりとは限りません。
ときには粘り強く交渉を続け、提案を詰めていく折衝能力が求められる仕事といえます。
Webプロデューサーの主な仕事② 予算管理
顧客が確保した予算に応じてWebサイト制作に向けた計画を立て、予算内で制作できるようコントロールしていきます。
人件費や外注費を適切に管理するだけでなく、納品するWebサイトの品質をきちんと担保できるよう現実的な計画に沿ってプロジェクトを進める必要があります。
予算管理は「カネ」の側面だけでなく、実作業を担当するスタッフや外注先の力量といった「ヒト」の要素も加味してコントロールしていくため、経営的なセンスが問われる仕事です。
起こり得るトラブルやボトルネックになりかねないフェーズを予測し、収支を管理していくバランス感覚も問われるでしょう。
Webプロデューサーの主な仕事③ 進行管理
プロジェクトチームへ実作業を依頼するには、制作スケジュールの策定が欠かせません。
実作業が始まってからも進捗状況を注視し、遅延が発生しそうな兆候が見られた場合は早期に軌道修正する必要があります。
どれほど綿密な制作スケジュールを立てても、実際に制作が始まると想定外の事態が発生することはめずらしくありません。
むしろ、予想していなかった事態が生じたときこそWebプロデューサーとしての手腕が問われるでしょう。トラブルが発生しても冷静に対処し、的確な指示を出していくマネジメント能力が求められます。
Webプロデューサーの主な仕事④ 企画立案
Webサイトの制作を始めるには、クライアントに納得してもらえる企画を立案する必要があります。
顧客の要望を鵜呑みにするのではなく、Web業界の動向や昨今のトレンドを踏まえ、顧客の潜在ニーズを満たす提案を行わなくてはなりません。
優れたWebプロデューサーとして高い評価を得るには、顧客サイドと制作サイドの要望をバランス良くヒアリングし、まとめ上げることが求められます。
WebディレクターやWebプランナーといったポジションの人員とも連携しながら、顧客・制作担当者の双方を説得できる企画を策定する手腕が問われるでしょう。
WebプロデューサーとWebディレクターの違い
項目 | Webプロデューサー | Webディレクター |
---|---|---|
役割 | Web制作全体を統括する立場。主に顧客折衝、人員配置、制作チーム編成を担当。 | Webプロデューサーが策定した企画や予算に従い、制作の監督をするポジション。具体的な制作指示や監督を担当。 |
業務領域 | プロジェクト全体を俯瞰的に見る役割。制作現場での実作業はWebディレクターに一任することが多い。 | Webサイトの設計図(ワイヤーフレーム)の作成、制作スタッフへの具体的な指示出しなどの実務を担う。 |
実作業 | 主に俯瞰的な管理業務に従事し、実作業は少ない。 | 具体的な制作指示や管理業務に従事し、実作業が多い。 |
WebプロデューサーとWebディレクターの違いとして、カバーする業務領域が挙げられます。
WebプロデューサーはWebサイト制作全体を統括しますので、制作現場での実作業に関してはWebディレクターに一任することも少なくありません。
Webプロデューサー自身は主に顧客折衝や人員配置、制作チーム編成といったプロジェクト全体を俯瞰的に見る役割を担います。
これに対してWebディレクターは、Webプロデューサーが策定した企画や予算に従って制作の監督をするポジションです。
Webサイトの設計図となるワイヤーフレームを作成したり、制作スタッフに具体的な指示を出したりする実務を担います。
ただし、小規模な組織や自社コンテンツ制作においては、WebプロデューサーがWebディレクターの役割を兼任するケースもあります。
参画するプロジェクトによっては、両者は明確に区別されない場合もあるのです。
2)Webプロデューサーの年収・将来性
Webプロデューサーの平均年収
求人ボックス「給料ナビ」によると、Webプロデューサーの平均年収は573万円といいます。
他の職種と比較して、年収のやや高い職種と言えます。
ボリュームが多いのは540〜620万円の水準で、900万円以降となるとその数は減ります。
年収1,000万円以上を目指す場合は、Webプロデューサーとしての働きだけでなくマネジメントスキルほか事業戦略・経営企画としての価値発揮が求められることが多いです。
Webプロデューサーの将来性は?
前項で触れた通り、WebプロデューサーはWebディレクターの上位職に相当するポジションです。
Web制作全体に関する知識だけでなく、予算管理や人員配置に携わるための経営的なセンスも求められます。
そのため、Webプロデューサーは担い手が不足しやすい傾向があります。
業種を問わずWebサイトを立ち上げる機会が増えている昨今においては、ますます需要が高まっています。
Web制作の実務経験が豊富で、顧客折衝力・マネジメント能力に長けたWebプロデューサーは決して多くありません。
優れた実績を持つWebプロデューサーは、幅広い業種でこれからも必要とされ続けていくはずです。
したがって、Webプロデューサーは今後も将来性が十分に見込める仕事と考えていいでしょう。
3)Webプロデューサーに向いている人
- チームやプロジェクトを牽引したリーダー経験がある人
- Web全般に対する深い知識を持っている人
- 複数の業務を同時並行で進めることが得意な人
- コミュニケーション力やプレゼンスキルが高い人
1人のプレイヤーからWebプロデューサーへとステップアップできるのは、プロジェクト全体を俯瞰的に捉える視点を持っている人です。
Webに関する幅広い知識を持ちつつ、特定のポジションに囚われない総合的なリーダーシップを発揮できる人が向いています。
また、Webプロデューサーは常に同時並行でさまざまなことを考え、目を配っていく必要があります。
マルチタスクが得意で、予算管理やスケジュール管理、人員配置など多方面に注意を向けられる人が適しています。
さらに、Webプロデューサーは社内外を問わず多くの人と接することになるポジションです。
相手の要望を的確に捉え論理的に意見を伝えるコミュニケーション力や、説得力のあるプレゼンテーションを行える人が適任です。
これらの資質が備わっている人であれば、Webプロデューサーとして活躍できる可能性は十分にあるでしょう。
4)未経験からWebプロデューサーになるには。転職前に意識すべき4つのポイント
ここまで見てきたように、Webプロデューサーには総合的なビジネススキルが高いレベルで要求されます、そのため、転職に向けた準備においても意識しておくべき点が数多くあります。
Webプロデューサーのポジションを外部から採用する企業側も、プロジェクト成功の明暗を分けるポジションのため、採用可否をシビアに判断する可能性は高いと考えられます。
これからWebプロデューサーへの転職を目指す人は、次の4つのポイントを意識して転職活動に向けた準備を進める必要があるでしょう。
Webプロデューサーになるために意識すべき4つのポイント
Web制作の知識・理解を幅広く持つこと
WebプロデューサーはWeb制作において上流工程を担当するため、完全なWeb制作未経験者が一足飛びに目指すのは難しいでしょう。
まずはWebディレクターやプランナー(またはエンジニア)として現場で経験を積み、力をつけてWebプロデューサーへとステップアップしていくのが現実的です。
Webディレクターの実務経験では以下の知識・スキルを養えることが多いからです。
知識・スキル | 説明 |
---|---|
Web制作全般に関する知識・ノウハウ | Webサイトの設計から開発、デザイン、コンテンツ制作まで、Web制作に関わるすべてのプロセスを理解すること。これにはHTML、CSS、JavaScriptなどの基本的な技術知識も含まれます。 |
Web運営に関する知識・ノウハウ | Webサイトの公開後の運営や保守に関する知識。サイトの更新作業やセキュリティ管理、ユーザーからのフィードバックの対応などが含まれます。 |
Web解析・Webマーケティングに関する知識・ノウハウ | Google Analyticsなどのツールを使用してWebサイトのパフォーマンスを解析し、改善点を見つけるスキル。SEOやコンテンツマーケティング、広告運用の知識も含まれます。 |
チームビルディング、ステークホルダーとの調整力 | プロジェクトチームを構築し、各メンバーの役割を明確にするスキルです。クライアントや上司、開発チーム、デザイナーなど、さまざまなステークホルダーと円滑にコミュニケーションを取る調整力が、プロジェクトを成功に導きます。 |
もっとも、上記に挙げた要素について「すでにある程度持っている」と思えるのなら、わざわざWebディレクターを経由せず、直接Webプロデューサーを目指すのもありでしょう。
大切なことは、「Webサービスの品質や売上は、どうすれば高めて維持していけるか」を普遍的な感覚として持てているかどうかです。
「その感覚はあまりない…」という人は、今からWebプロデューサーになるのはやや時期尚早かもしれません。
まずはWebディレクターとしてのジョブチェンジを果たし、そこで経験を積むのが近道になるでしょう。
「マーケティング」への知識があるとかなり強い
Webプロデューサーは「人・モノ(Webコンテンツ)・カネ」すべてを担う職種です。
「人・モノ」部分についてはWebディレクターはじめWeb関連職種の経験で担える部分も大きいですが、「カネ」部分については新しい考え方・頭の使い方が求められます。
「実際にWebプロデューサーになった後に、実務で身をもって覚える」こともできなくはありませんが、以下に紹介する基本的なマーケティング戦略のフレームワークは押さえておいたほうがよいでしょう。
- STP分析
- 4Pと4C
- カスタマー・ジャーニー
STP分析
STP分析とは、商品・サービスを提供する顧客対象と自社の立ち位置を明確にするためのマーケティング・フレームワークです。
STPのアルファベットはそれぞれ「セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング」の頭文字をとったもので、以下のように考えます。
項目 | 説明 |
---|---|
セグメンテーション(Segmentation) | 顧客対象をグループ分けする行為です。 年代・性別・地域別といったものから、特定サービスの利用者(例:ネットスーパーを利用する人、タブレット端末を使う人など)のグルーピングなど、様々な切り口があります。 |
ターゲティング(Targeting) | セグメンテーションで細分化したグループの中から、どのグループ(顧客)を狙うのかを決める行為です。 |
ポジショニング(Positioning) | ターゲティングしたグループには、多くの場合すでに参入者がいます。そのなかで、自社の立ち位置を明確にする行為です。 |
現在のWeb戦略においても、STP分析、とくに「ポジショニング」は重要です。
Webコンテンツが溢れかえる現代において、どんなにセグメンテーションやターゲティングを厳密に行ってもすぐにコモディティ化してしまうことが少なくないからです。
たとえば体験・共感型のビジネス情報を提供するWebメディア「 Books&Apps」では、経営者から専門職、就活生まで幅広い層にWeb情報を提供している一方で、「ビジネスに対し様々な課題意識・問題意識を持っている人」と「そうでない人」のセグメンテーションがなされています。
そして、前者へとターゲットを絞ったうえで「読者に本当に『面白く、かつ為になる』と思ってもらえる記事」にとことんこだわっての情報発信(ポジショニング)を続けた結果、現在は月140~220万PV(※公式サイトより)という大規模コンテンツへと成長しています。
おそらく、後進のWebサービスが「Books&Apps」のセグメンテーションとターゲティングを模倣するのは難しくないでしょう。ただし、同サービスが市民権を得たポジションをあとから同様に獲得するのは至難の業です。
STP分析はサービスの方向性を明確にするだけでなく、コンテンツへの想いとリンクして働きかけることによって他社の追随を許さないほどの品質まで高めていけるのです。
4Pと4C
4Pとは、商品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)を指します。
「商品・サービスを顧客に届けるためには、この4つのPひとつひとつを最適な状態にする必要がある」という考えで広まったマーケティング・フレームワークです。
これら4P(商品、価格、プロモーション、流通)は、基本的に企業が自分たちの意思で方針を定められます。
一方で、現在においてその商品・サービスがどれだけ売れるかは顧客からの働きかけも非常に大きいです。
顧客の口コミの影響力の大きさは、Webプロデューサーを目指す人ならよくご存じのことでしょう。
そのため、近年では顧客視点の4Pだけでなく顧客からの働きかけも含めた4C──顧客価値(Customer Value)・顧客にとっての経費(Cost)・顧客利便性(Convenience)・顧客とのコミュニケーション(Communication)を合わせて、マーケティングを考えることが主流になりつつあります。
Webプロデューサーの働きとしてとくに重要なのは、4Cのほうです。Web上において企業と顧客(利用者)の関係は対等であり、Web上の商品・サービスが売れる際は両者からの働きかけどちらも必須だからです。
具体的な4Cへの働きかけとして主なものは、CRMツールの導入、SNSマーケティング、オフラインの体験イベントなどが挙げられます。
こうした働きかけに積極的に取り組めるかは、まさにWebプロデューサーの腕の見せ所でしょう。
カスタマー・ジャーニー
カスタマー・ジャーニーとは、顧客が商品・サービスを購入または利用したその後までを「シナリオ」として時系列で捉える考え方です。
Webコンテンツの継続的な売上やブランディング向上を図るうえで、非常に重要なマーケティング手法と言えます。
カスタマー・ジャーニーとしてのシナリオの捉え方は業界や取り扱う商品によって変わりますが、経済学者フィリップ・コトラーが提唱する「5Aのカスタマー・ジャーニー」のフレームワークがとくに普遍性・汎用性があります。
上の図にある通り、5Aのカスタマー・ジャーニーの「5A」とは「認知・訴求・調査・行動・推奨」それぞれの行動のアルファベット頭文字を取ったものです。
顧客が商品・サービスを利用する際にはこれらの5Aを順に辿ることが多く、各要素における滞在状況を調査することによって、Webコンテンツのどこを注力すべきかが明確になります。
たとえば「認知(Aware)」層が少ない場合は、Web広告やSEO対策の取り組みに力を入れるべきでしょう。
「訴求(Apearl)」については、SNSのブックマーク数やいいね数、コメント数などが指標値になります。
コンバージョンに課題がある場合は、「調査(Ask)」「行動(Action)」に関わる品質面の調査が優先事項になるでしょう。
また、Webコンテンツを育てていくうえでとくに重要となるのが「推奨(Advocaate)」です。
この領域が期待する結果に満たない場合は、コンテンツ自体の品質が関わっていることが多いからです。
こうした観点でWebコンテンツの状態を診断できると、周囲から頼りになるWebプロデューサーと認められやすいでしょう。
プロダクト・ライフサイクル
プロダクトライフサイクルとは、ある商品やサービスが市場に投入されてから撤退するまでの周期を、生き物の一生にたとえる考え方です。
これはWebコンテンツにおいても同様のことが言えます。
リリースした直後の訪問者は少なく、話題になり認知度が高まって訪問者と売上が増え、いずれ飽きられるなどの要因で訪問者と売上は減っていきます。
Webプロデューサーは、こうしたプロダクトライフサイクルの推移を注意深く見定め、各フェーズに合った適切な戦略を打ち出し実行していくことが求められます。
◇ ◇ ◇
今回紹介したマーケティングのフレームワークについてもっと詳しく知りたいという人は、以下の書籍がおすすめです。
もちろん、今回紹介したフレームワークを知っているからといって「必ず活躍できる」という訳ではありません。
最近では、「フレームワーク・シンドローム」という言葉もあり、「表面上はフレームワークで固めているが、中身がない」と批判されるようなケースも少なくありません。
大切なことは、Webプロデューサーは大局を見る視点を持っておくということです。これらフレームワークはその際の「ツール」という位置づけで活用されることが望ましいでしょう。
5年後、10年後のキャリアパスも見据えておこう
WebプロデューサーはWeb制作において最上位に位置づけられることも多いポジションです。
そのため、Webプロデューサーに抜擢されること自体を当面の目標にしている人も少なくありません。
しかし、Webプロデューサーに転職した先のキャリアを見据えておくことは、自らの成長を停滞させないためにも必要な心がけといえるでしょう。
Webプロデューサーの先にあるキャリアパスとして、次の例が挙げられます。
Webプロデューサーのキャリアパスの一例
キャリアパス | 説明 |
---|---|
より大規模のWebコンテンツ開発に関わる | Webプロデューサーとしての経験を活かし、さらに大規模なプロジェクトや有名ブランドのWebコンテンツ開発に関わる機会を目指す。 |
事業戦略・経営企画へのキャリアアップ | Web制作の上流工程で培ったスキルと知識を活かし、事業戦略や経営企画の分野にキャリアアップし、経営層に昇進する。 |
Webコンサル・ITコンサルへのキャリアチェンジ | Web制作の経験を基に、企業のWeb戦略やIT戦略を支援するコンサルタントとしてのキャリアを築く。 |
フリーランスとして独立 | Webプロデューサーとしてのスキルとネットワークを活かし、フリーランスとして独立し、多様なプロジェクトに携わる。 |
ひとつの観点として、「コンテンツを育てる・事業を育てる」のどちらをやっていきたいかがあるでしょう。
「より大きなWebコンテンツを手掛けたい」という人は、「コンテンツを育てる」タイプのキャリアパス、昇進や年収アップを主としたキャリアアップを目指すのなら、「事業を育てる」ための知識・経験を積めるキャリアパスがはまりやすいでしょう。
こうしたキャリアパスのイメージを持っておくことは、働き方だけでなく職場選びの判断の際にも役立ちます。
あくまで自社サービス開発をする事業会社にこだわるのか、知識・経験を積みやすい制作会社を優先すべきかなど、キャリアパスがあれば迷いない判断を実現しやすくなるはずです。
Webプロデューサーへの支援実績が豊富な転職エージェントを活用する
Webプロデューサーへの転職を目指す際、自身の経歴と企業の求める能力がマッチしているかどうかに目を向けがちです。
しかし、スキル面で応募条件をクリアしていても、入社後にミスマッチが生じる可能性はあります。事業内容や社風など、さまざまな面で「合う・合わない」の問題が起こり得るからです。
ただし、自力で求人を探し、応募先企業の情報を漏れなく入手するのは容易ではありません。より精度の高い情報を得るには、IT・Web業界への支援実績が豊富な転職エージェントの活用をおすすめします。
転職エージェントではキャリア相談に応じてもらえるだけでなく、一般的な転職サイトでは探せない非公開求人を紹介してもらうこともできます。
とくにWebプロデューサーは重要なポジションのため、「非公開求人」として転職エージェントのみで募集する企業も多く見られます。
転職エージェントを積極的に活用して、Webプロデューサーへの転職成功率を高めていきましょう。
5)Webプロデューサーへの転職におすすめの転職サイト・エージェント
ここからは、Webプロデューサーとして活躍できる職場への転職を検討している方向けに、おすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
紹介するサービスはどれもWebプロデューサー・Webディレクターへの転職支援実績の豊富な転職サイト・エージェントです。
エージェントによってサポートの傾向や担当となるアドバイザーのタイプも変わりますので、まずは自分に合うエージェントを見つけていくうえで2~3登録し、「ここがフィットする」というエージェントに利用を絞っていくと良いでしょう。
ギークリー
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ゲーム・Webをはじめコンシューマ向け開発の転職支援に強いエージェント。マッチング力に強みがあり、「あなたに本当に合った求人」を紹介してもらえます!
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化して転職支援をおこなう転職エージェントです。
Webプロデューサーの求人も豊富に取り揃えています。
同サービスの主な特徴は、担当エージェントから積極的な求人提案が期待できること(提案可能な求人数は平均一人当たり56件※)、そして書類選考サポートが充実している(※選考通過率が3.4倍までアップ※ )ことです。
※ 公式サイトより抜粋(2024年6月時点)
ギークリーの評判・口コミでは、「書類添削と面接対策が役立った」「スピーディに転職成功できた」という意見・感想が多く見られます。
「職務経歴書を代わりに作ってくれた」という声もあり、とくに書類添削のサポートに力を入れていることがうかがわれます。
ギークリーの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京 |
公開求人数 | 約300件(2024年6月現在) |
とくに多い職種 | システムエンジニア|プロジェクトマネージャー・システムコンサルタント|インフラエンジニア(ネットワーク・サーバー)|社内SE・テクニカルサポート|webディレクター・webデザイナー・webマスター|ゲーム関連職種|IT営業など |
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Web業界企業の未経験者向けの求人も多く、担当アドバイザーからはWebプロデューサーへの転職成功に向けて力強い支援が期待できるでしょう。
doda(デューダ)の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡 |
Webプロデューサー・Webディレクター関連の求人数 | 約1,800件(2024年6月現在) |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
Webプロデューサー・Webディレクター関連の求人数 | 約1,100件(2024年6月現在) |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
ワークポート
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Web業界において豊富な求人を擁するエージェント。転職決定率の高さに定評があり、「転職活動をエージェントから力強くプッシュしてほしい」人におすすめのエージェントです。
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ほぼ全ての業種・職種の求人に対応しており、とくにIT・Web、製造(メーカー)、建設・土木・設計の求人が多い傾向にあります。
同サービスの活用メリットとして挙げられるのが、「転職決定率の高さ」です。
サービスを利用した人たちの評判・口コミからは「求人紹介から企業との交渉まで積極的に動いてくれた」「企業とのミスマッチを最小限に抑えようと働きかけてくれた」といった感想が目立ちます。
リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING ~2023年度上半期~』(2023年4月~2023年9月)にて、『転職決定人数部門 第1位』を受賞した経緯もあります。
「転職活動をエージェントから力強くプッシュしてほしい」というニーズのある人におすすめのエージェントです。
ワークポートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
Webプロデューサー・Webディレクター関連の求人数 | 約850件(2024年6月現在) |
ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。
マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに職務経歴の作成支援・面接対策の支援に力を入れており、今回がはじめの転職の方や面接通過が不安な方におすすめの転職エージェントです。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しています。
Web制作を担う企業は中小規模に多く、マイナビエージェントの独占求人から希望に合う企業を紹介されることもあるっでしょう。
マイナビエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
Webプロデューサー・Webディレクター関連の求人数 | 約500件(2024年6月現在) |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
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まとめ)Webプロデューサーになるには、「Web」「プロデュース」双方の知識・理解が大切
ここまでの内容をまとめてみましょう。
Webプロデューサーになるために、意識すべき4つのポイント
Webプロデューサーになるには、「Web」「プロデュース」双方の知識・理解が大切です。
これらは経験によって身に付く部分が大きいこともあり、もしかしたら「今現在では、Webプロデューサーに転向するのは難しいかも…」と思った人もいるかもしれません。
ですが、どんな職であれ誰もが最初は実務未経験から始めるものです。いちばん大切なのは、「その仕事をやりたい」という気持ちでしょう。
また、Webプロデューサーになるためにあらかじめ必要な知識や考え方を養ううえで、本記事の内容も少なからず役立てられるはずです。
あわせて本記事で紹介した転職エージェントにてキャリア相談をうけるのもよいでしょう。
どんな目標も、そのための行動の一歩一歩があれば近づいていけます。Webプロデューサーへのキャリアアップを実現するその一歩を、今日から進めてみてください。