「ものづくり」の情熱を掲げて、40歳で初めての転職|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 製造メーカー
- 職種
- 技術職
- 従業員規模
- 4000人
- 年収
- 700万円
転職後
- 職業
- 製造メーカー
- 職種
- 技術職
- 従業員規模
- 700人
- 年収
- 700万円
目次
ひろとさんの転職ストーリー
1これまでの私
「とりあえずは、みんなが楽しくしてれば、それで良い」
大学を卒業してから15年間、従業員規模4,000人ほどの製造会社で働いていました。
参考:製造メーカーの技術職の主な仕事内容
仕事内容 | 詳細 |
---|---|
製品設計 |
|
品質管理 |
|
製造工程の管理 |
|
設備保守 |
|
技術指導 |
|
研究開発 |
|
僕の家族は妻と子供が2人で上の子供が小学2年生、下の子供が幼稚園の年長でした。
週末はよく子供たちと外出して遊んで、その時間が本当に幸せでしたね。
平日は仕事で帰りが遅くなるので子供たちと合えないことが多かったし、朝も僕が早いので合えないので、
- 私
-
(週末くらいは子供たちと一緒に過ごしたい)
と思っていました。
僕自身の性格は、ひとことで言うと「楽天家」ですかね。
会社の同僚からは、
- 同僚
-
「よくこんな忙しい時も涼しい顔できるね…」
とあきれ顔で言われることも何度かありました。
どちらかというと、穏やかな性格です。
怒ることもほとんどないし、「とりあえずはみんなが楽しく生きていけたらいいな」と、いつも思っていました。
2転職のきっかけ
仕事内容が、「モノの管理」から「人の管理」に替わっていって。
一昨年前に、課長職に昇進することになりまして。
現場からは少し離れて、「人の管理」がメインの仕事になりました。
ですが、僕はもともと「ものづくり」が大好きでした。
大学時代も試作して自分で組み立てて評価をしたりしていて。
会社に入っても技術職として自分で設計、試作、評価して製品を世の中に出していくという、とても僕にあった仕事をすることが出来ていました。
ですが、課長に昇進してからは、それが出来なくなりました。
これまでは現場に近かったので、何かあったときには皆と一緒に考えたり、手伝いができましたが、課長になってからは、しなければいけない管理業務が多すぎてまったく現場に顔を出せなくなりました。
そんな日が続いて、ある日、ふと思ったんです。
- 私
-
(なんだか、仕事がぜんぜん楽しくない…)
そう感じたと同時に、僕は「転職しよう」と思うようになりました。
参考:技術職(プレイヤー)と管理職(マネジャー)の仕事内容の違い
項目 | 技術職(プレイヤー) | 管理職(マネジャー) |
---|---|---|
役割 | 製品や技術の設計・開発に直接関わり、実際にものづくりを行う。 | チームや部門の管理・運営を行い、プロジェクトの成功に導く。 |
主な仕事 |
|
|
求められるスキル |
|
|
やりがい | 自分の技術やアイデアが製品として形になる瞬間。 | チームの成果やプロジェクトの成功に貢献できること。 |
大変な点 | 技術的な課題の解決や、トラブル対応に追われること。 | 多くの責任を負い、ストレスが大きいこと。 |
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3転職活動中
「楽しく生活できるほうが良いんじゃない?」という妻のひとこと。
(転職すること、家族に言ったら反対されるかな…)と思っていたのですが、
- 妻
-
「楽しく生活できるほうが良いんじゃない?」
と。僕の転職を快く了承してくれました。
会社は上司がなんども面談をする機会を設定してくれて、慰留を申し出てくださいました。
それはそれで非常に嬉しかったけれど、仕事内容を変えるのは困難ということで、僕は退職することを決めました。
転職エージェントはタイズというところにお願いしました。会社の人事関係者から聞いたエージェントです。
こちらの要望を電話で伝えて、希望に合いそうな企業を3社紹介してもらいました。
そのうちの1社に興味を持ち、早速面接をしてもらい、入社が決定しました。
なんだか、振り返ってみても、あっという間でしたね。
ラッキーだったと思います。
ちょうどその時期、転職者の売り手市場だったことと、そしてなにより、家族の応援があったことが大きかったです。
前職同様に製造メーカーの仕事で、そして私の求めている「ものづくり」ができる業務内容でした。
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4転職後
新しい職場は、ものづくりでもなんでも任せてくれる。
新しい職場は、色んな意味でカルチャーショックを感じました。
これまでは大企業だったので縦割り社会ということもあり、やることがある程度制限されていました。
ですが、転職後の会社は会社規模が小さいということもあり、なんでもさせてもらえます。
しかもこちらから提案すればたいていは
- 上司
-
「まあ、とりあえずやってみたら?」
と言ってくれます。
もちろんそれは、大変なことも沢山あります。
なんせ、これまで経験していないことをするのですから。
業者さんとの発注やりとりでのトラブルや、お客さんとの間に入ってくれる商社との連絡不足などで、「本気」で怒られることも多々あります。
ですが、それでも「怒ってもらえてる間は花」だと思って働いています。
今では、お客さんが僕を指名して仕様の打ち合わせを行ったり、設計の担当を任されたりするようになりました。
初めて指名してもらえたときは、本当にうれしかったですね。
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参考:従業員規模の大きい会社と小さい会社の特徴比較
特徴 | 従業員規模の大きい会社 | 従業員規模の小さい会社 |
---|---|---|
組織構造 | 階層が多く、役割が細分化されている | フラットで柔軟な組織構造であることが多い |
意思決定 | 決定に時間がかかることが多い | 迅速な意思決定が可能 |
職場文化 | 標準化されたポリシーと手続きがあることが多い | カジュアルで個々の貢献が顕著であることが多い |
キャリアパス | 明確なキャリアパスと昇進の機会がある | 多様な役割を経験する機会が多い |
革新性 | 革新は慎重に進められる | 革新的でリスクを取りやすい |
5その後、どうなったか。
何歳になっても、「ものづくり」のチャレンジをしていきたい
大きな企業で働くと給与も良いし、休みも安定してとれます。
でも逆にそれが「ぬるま湯」になってしまうこともあると思います。
実際、僕は、前の会社にいるよりも今の方が社会人としてのパフォーマンスは高まっているように思います。
人のフォローが欲しいときはガンガンお願いできる環境ですし、試作用の予算を確定したり、仕様を確定するまでのスピードが速いです。
大きな企業になればなるほど必要な決裁が増えて、すべての承認印が揃うまで、気の遠くなるような時間がかかりますしね。
つまり、仕事の進み具合が全然違うのです。
一方で、今の会社の方が断然忙しくもなりました。
働けば働くほどやることが増えてしまうこともありますし、週末に仕事に行く機会も増えました。
それはちょっと残念です。
◇ ◇ ◇
これからチャレンジしたいことは、「社内ベンチャーを立ち上げること」です。
社長とも話をして、
- 私
-
「どんどん最先端技術をとりいれて開発を進めるならば、社内ベンチャーを起こして、複数で競い合うほうが良いと思います」
という提案をしています。
現時点ではまだGoサインはもらえていませんが、前向きに考えてくれています。
これからは自分がやってみたいこと、改善点をどんどん出していって、自分の技術力を高めながらも会社にとってメリットがでるような仕事をしていきたいと思っています。
──え?社内ベンチャーの設立を認めてもらえたらどうしたいかって?
とりあえず、「社長」と呼よばれてみたいですね!(笑)
そして、家族に「お父さん、社長になったよ」と言ってみたいです。
そして、今より更に楽しい結果が返ってくるように頑張りたいです。
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