転職体験談:客室乗務員、専業主婦、そして接客販売、様々な経験を経て思うこと
転職前
- 職業
- 航空会社
- 職種
- 客室乗務員
- 従業員規模
- 10,000人以上
- 年収
- 540万円
転職後
- 職業
- 小売店
- 職種
- 接客販売
- 従業員規模
- 約30名
- 年収
- 240万円
目次
とらさんの転職ストーリー
1これまでの私
客室乗務員から、専業主婦に。
新卒で入社してから約10年間、ずっと客室乗務員として働いてきました。
もともと、人と接することが好きな性分でしたので、毎日色んな人と出会い、色んな土地へ行き、新しいものを発見できる客室乗務員の仕事がとても気に入っていました。
その後、当時付き合っていた男性と結婚することになって。
結婚後も仕事を続けるべきか、専業主婦になるかで悩みました。
客室乗務員の仕事は大好きでしたが、10年近く続けたことで「やりきった感」もあり、
- 私
-
「結婚を期に辞めて家庭に入るのもいいかな」
と思い退職をすることにしました。
そうして私は専業主婦になって。
友達とランチをしたり実家に帰省したり、休日には夫と旅行や買い物に行ったり外食したりと、これまでの忙しかった生活とは真逆のような、日々穏やかにゆっくりした時間を過ごしました。
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2転職のきっかけ
夫とのすれ違いの日々が続いて。
専業主婦をしていましたが、夫との関係がだんだんとうまく行かなくなってきました。
私は元々、動いたり人と話したりする方が好きなタイプだったので、ずっと家にいることに徐々にストレスを感じるようになってしまったのです。
夫とは、何度も話し合いました。
ですが、結局私たちは離婚する道を選びました。
離婚の理由はもちろんこれだけではありませんが、この先も結婚生活を続けていくことは不可能だろうというのが、話し合った末の結論でした。
離婚後の生活のことを考えると、とても不安でした。
「とにかく、これからは自分ひとりで生きていかないといけないんだ」と気持ちを奮い立て、私は転職活動を始めることにしました。
4年の結婚生活の間には、アルバイトで塾の講師などもしていました。
しかし、正社員として働いていた頃から4年間ものブランクがあったので、転職活動にも不安を感じていました。
3転職活動中
転職活動と、周囲からの雑音。
離婚してからも、転職活動で嫌な思いをすることが度々ありました。
不採用の通知や、「離婚の理由はなんですか?」「どれくらいの稼ぎがないと、生活に困りそうですか?」などの、面接官の心無い言葉──。
特に、親戚や家族から
- 家族
-
「結婚してもそのまま仕事を辞めず、客室乗務員として働いていたらこんな風にはならなかったのに」
と言われたことが、一番堪えました。
ですが、私の中では、離婚という経験を通して学んだこと、気づいたこと、本当の自分を知れたことなど、プラスになったことも沢山ありました。
- 私
-
「この経験をマイナスではなくプラスに捉えていこう」
と前向きに転職活動を進めるよう意識しました。
私が探した職は、「販売職」です。
接客経験は長くありましたから。──というか、それ以外に自分の武器となる経験を見出せずにいました。
そうして転職方針を定めたのが良かったのか、それとも「とにかく、前向きに頑張ろう」と活動していたのが良かったのか、私は比較的早く内定を頂けました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場の仕事は、小売店での接客販売です。
前職と同じ接客業とはいえ、今度の仕事はお客様に満足していただくだけではなく、購入していただくところまで繋げなくてはなりませんでした。
更には個人ごとに売り上げノルマが設定されていて、毎月、毎日、数字数字と言われかなり精神的なストレスを受けました。
また、人間関係でも悩みました。
外から見ると仲良く見えていても、実はお客様の取り合いがあったり、自分の売り上げのため仲間を蹴落としたりなどといったことがあったのです。
また私は30代なかばで転職だったため、先輩の半分以上は年下でお互いにやりにくいと感じることもありました。
他にも、直属の上司(店長)が女性だったのですが、女性スタッフにだけ雑務をさせて接客をさせないという嫌がらせをするような方だったのです。
ノルマの厳しさと陰湿な女性上司に挟まれて、憂鬱な気持ちになる日が多くありました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今回の転職は、接客だけに的を絞って転職したのが失敗だったと思っています。
「人と接することが好きだから」という理由でしたが、もっと広い視野で働く場所を探せたらよかったと、後になって思いました。
それでも、接客と接客販売の違い、売り上げノルマが自分には合わないこと、それから社員が少数の会社より大規模の会社の方が自分には合うことなど、多くの気付きもありました。
また、当時「1日でも早く働かなければ」と焦っていたこともあり、私の転職活動は「転職サイトの情報のみを頼りに判断していた」であったり、「企業研究がほとんどできていなかった」など、反省すべき点がたくさんありました。
もっと冷静に客観的に見て、周りの意見もよく聞いて、時間をかけてでも納得のいく会社選びをしていれば違った結果になったのかなと思います。
自分に合う企業に就職できるのはタイミングもあると思いますが、自分で納得した会社に就職することは就職後のモチベーションに響いてくると実感しました。
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◇ ◇ ◇
お金を稼ぐことは生活していく上で必須です。
しかし、高いお給料でやりたくない仕事、安月給でも自分が楽しんでやれる仕事、どちらを選ぶかと言われると後者を選びたいと強く思っています。
これまでは生活していくために働かなければならない、今までの生活水準を下げたくないという思いが先に立っていました。
ですが、自分が楽しければそれだけで生活は充実するということに気づきました。
これからは、その気持ちも大切にしていきたいと思います。
今後取り組んでみたいことは、人が喜んでくれることをしたいということです。
そして、何か自分で生み出したいという気持ちも新たに芽生えてきました。
いずれは自分でビジネスを立ち上げるのも、面白いのかもしれません。
新たにビジネスを立ち上げるにはまだまだ勉強不足ですが、いつかみんなが笑顔に少しでも幸せを感じられるような社会にするために貢献できたらと思っています。