35歳でスキルも経験もなし。そんな私が転職を決意して。|転職体験談
転職前
- 職業
- 不動産会社
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 30人
- 年収
- 220万円
転職後
- 職業
- デザイン事務所
- 職種
- デザイナー契約社員
- 従業員規模
- 150人
- 年収
- 200万円
目次
ピサさんの転職ストーリー
1これまでの私
夢半ばの就職。会社のSNS更新が唯一の拠り所。
今から半年前に転職しました。
約4年間不動産会社の事務職として働いていました。
不動産会社の事務職とは
不動産会社の事務職は、物件の管理、契約書の作成、顧客対応などを担当する業務です。
不動産取引や賃貸管理における書類作成や手続きのサポート、データ管理などの事務作業を行います。
不動産会社の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
契約書作成 | 不動産売買や賃貸契約に関する契約書を作成し、内容の確認を行います。法律に基づいた正確な書類作成が求められます。 |
物件管理 | 物件情報の更新や在庫管理を行います。賃貸物件の場合、入居者の管理や修繕対応なども含まれます。 |
顧客対応 | 物件の問い合わせ対応や、取引先との連絡調整を行います。電話やメールを通じてスムーズなやりとりをサポートします。 |
20代は芸能関係(お笑いの仕事を目指していました)の夢を追っていましたが、道半ばで見切りをつけ、就職をしたのです。
学生時代のアルバイトでPCスキルは身につけていましたが、その他の特別なスキル・資格等は持っていませんでした。
正社員になってからは職場で接する人は目上の人が多く、話が全く合いませんでした。
仕事内容はとても勉強になりましたが、正直つまらなかったです。
唯一、会社のブログやツイッターの更新を任せてもらっていたのですが、これは自分の持ち味を活かせる部分もあり、楽しくやっていました。
時々、社長の知り合いの同業者の方から
- 同業者
-
「ブログ書いてるのあなた?おもしろいね」
と声をかけていただくこともあり、とても嬉しかったですし、どこかの誰かがクスッと笑ってくれているのを妄想しながらSNSを投稿することが、私の少ないモチベーションでした。
2転職のきっかけ
「直接人と関われないこと」が、いちばんのストレス。
会社に入って1年目で、「この仕事が向いていない」と思いました。
事務仕事だったのですが、同業者やお客様・取引先の方との電話対応が主だったので、相手の顔がわからない状況での言葉選びが非常に難しく苦痛でした。
同僚は自分のノルマのことしか考えておらず、大家さんは気難しい人ばかり。
入居審査に落ちてしまったお客様へ電話でお断りするのも、とても胸が苦しく苦痛でした。
社長は還暦を越えており、パソコン関係やネット関係にはとても疎かったので、そこまで特別に詳しいわけでもない私に、誰もがPCのことで質問をしにくるのも、正直言ってプレッシャーがとてつもなかったです。
「できればもっとスキルを磨ける職場に行きたい」という思いと、「もっと若い人がいる職場で働きたい」という思いが強くなったので転職を決意しました。
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3転職活動中
35歳、スキル・経験なしでの転職は。
資格もスキルもない35歳の転職は非常に厳しいものでした。
就きたいな、と思う求人のほとんどが「実務経験者」を条件に掲げていて。
転職エージェントに登録し、アドバイザーの方と直接お話ししたときは、その担当の方がとても私の経歴に理解のある方で(自身も若い頃に夢を追っていたとのことです)、私のやりたいことや得意な分野も、全て汲み取って理解してくれました。
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しかし、その担当の方と実際に求人を紹介してくだある方は別だったので、実際に届く求人は最初に話したこととはかけ離れたものばかりでした。
その中でも3件くらい面接に行きましたが、特に働きたい気持ちがないまま面接に行ったのもあり、全て落ちました。
ハローワークからも5件くらい応募し、1件面接で良いお話ができたのですが、最初の募集条件とは全く違うお仕事を紹介されたのでお断りしました。
仕事探しも苦労しましたが、出費も多かったのが辛かったです。
転職活動時期が真夏だったので、面接に行くときは毎回汗だくでした。
良かったことは、転職エージェントさんとお話ししたときに私の経歴から「営業事務」が向いているのでは、と提案していただけたこと。
今は、コミュニケーションスキルとPCスキルを持ち合わせている若者が少ないそうなんです。
営業事務はこの2つのスキルを必要としているので、私にとても向いていると言っていただけました。
営業事務とは
営業事務とは、営業担当者をサポートし、営業活動が円滑に進むように事務作業を行う職種です。
主に見積書や契約書の作成、受注・発注管理、データ入力、顧客対応などを担当し、営業チームと連携しながら業務を進めます。
営業担当者がクライアントに集中できるよう、バックオフィスからサポートする重要な役割を果たします。
営業事務の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
見積書・契約書の作成 | 営業担当者がクライアントに提出する見積書や契約書を作成します。正確で迅速な書類作成が求められ、取引に関わる重要な業務です。 |
受注・発注管理 | クライアントからの注文を管理し、発注手続きを行います。納期管理や在庫の確認も含まれるため、調整力が必要です。 |
顧客対応 | 顧客からの問い合わせに対応し、必要に応じて営業担当者に引き継ぎます。電話やメールでのやりとりが多く、丁寧な対応が求められます。 |
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結果的には営業事務での内定にはつながらなかったのですが、
- 私
-
「私に向いている仕事がないわけじゃないんだ!」
という勇気が湧いてきましたし、転職エージェントに登録したのは良かったと思います。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい会社はデザイン関係の事務所です。
正社員での雇用を勝ち取るのは難しく、待遇は「契約社員」でした。
働き始めてすぐ、社内の愚痴が常に飛び交っているのが気になりました。
- 社員
-
「お金がない…」
- 社員
-
「給料が上がらない…」
そんな声ばかり聞いていると、気持ちも滅入ってきます。
職場のほとんどの人が、残業時間が規定を超えないように調整している状態で、月の休みも足りないけど休める日もないと言った話もよく聞きます。
そして私も、給与明細を見て驚きました。
面接時に希望年収を聞かれたので、
- 私
-
「前職で生活がギリギリだったので、前職と同じかそれ以上を望みます」
とお伝えしてありました。
しかし実際には、前職を下回る金額。
控除額も想定して決めたはずだったのですが、それにしても低すぎるので上司と総務に相談しました。
すると、
- 上司
-
「給与の中に交通費も含まれているから、結果的に希望額には達するはずだよ」
と言われたのです。
たしかに交通費を含めると希望額になりますが、これでは交通費自腹と同じです。
差引額も予想より多く、今現在毎月マイナスの生活になっています。
同じチームの方も「親から仕送りを貰わないと生活できない」と言っていました。
前職より拘束時間は長く、そのくせ給与は減ってしまい、ようやく貯金ができるし余裕のある生活ができると思っていた私は、裏切られた気分でした。
職場に若い方や趣味が合う方が沢山いることは、強いて言えばよかったことです。
デザイン系の仕事も私が望んでいた分野でしたので、プラマイゼロとまでは言えませんが、(まぁなんとか続けていくしかないか…)という気持ちでした。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
もっと早く転職すれば良かったとすごく思います。
やはりまだまだ肩書きや年齢が重視される時代だと感じました。
20代を夢を追うことに費やしていたために今しわ寄せが来ていることは十分承知していますが、その時間を後悔してはいません。
あの時間はとても幸せでしたし、間違いなく今の私を作っていたものですから。
転職活動は正直今はこりごり、って感じですが、今の待遇が続くのであればまた考えなくてはいけない日が来ると思います。
その時は今回の学びを活かして、早めの行動を心がけていこうと思います。
現在デザインソフトを学んでいる最中なので、デザインソフトのスキルを磨いていきたいです。
また転職せざるを得なくなったときに必ず役立ちますし、副業の幅も広がります。
会社では今のところそこそこの評価をいただいているので、評価が下がらないように努力しながら、良いポジションを見つけることが目標です。
今まで全く貯金ができなかったので、40歳になるまでには貯蓄を開始するのが目標です。
今は辛抱と努力の時期。頑張ります!
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