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転職した美容メーカーの会社は「超」が付くほどの家族経営だった。|私の転職体験談

れい さん(女性 33歳 三重県)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
自動車部品メーカー
職種
事務職
従業員規模
約1,000名
年収
300万円

転職後

AFTER
職業
美容メーカー
職種
事務職
従業員規模
約10名
年収
250万円

目次

れいさんの転職ストーリー

1これまでの私

納得できないと前に進めない、それが私。

イメージ図:自動車部品メーカーで事務職として働く女性

2011年に新卒で入った会社は、膨大な仕事量に付いていけず3年後に退職。
そのあと、自動車メーカーの事務職に転職して、そこで7年間勤めました。

仕事をすること自体は好きだったのですが、私自身ちょっと強情なところがあって、気持ちが納得していないと前に進めない性質がありました。

納得できていれば残業も厭わずがむしゃらに働けるんですが、なにか疑問を感じると立ち止まってしまって、改めて一歩踏み出すまで大分時間をかけてしまうんです。

当時も今も、実家通いです。
両親と兄と一緒に暮らしていましたが、平日はほとんど仕事に費やしていましたので、とくに転職前のこの頃はあまり交流もありませんでした。

2転職のきっかけ

職場に新しい上司がやってきて。

イメージ図:新しくやってきた男性上司

当時の職場環境について、私なりに気に入っていました。
社員同士が適度に気にかけながら、必要以上に気を遣わない。なんとなく相手の考えていることがわかって、自然と仕事の流れができる。──そんな感じでした。

ですが、あるとき新しい上司がやってきて、そこで流れは大きく変わってしまいました。

とくにその上司がパワハラだったり、異常な性格の持ち主だったわけではないんですが、仕事がうまく進まないことが目に見えて多くなっていったんです。

今思えば「上司が変わる」ということは会社が大きな業務改善を求めていたからでしょうし、仕事の流れが変わるのは当たり前のことだったんですが、その当時は「あの人が上司になってから、仕事がうまく回らなくなった」と信じて疑いませんでした。

私と同じような感情を持った人も数人いて、一方で新しい上司を擁護する人もいて、段々人間関係も悪くなっていってしまったんですね。

次第に「仕事が楽しくない」と感じるようになって、職場の雰囲気も少し暗くなってきて、何人かが退職して──。
そして私も、「そろそろ、この職場は辞め時かもしれない」と思うようになりました。

3転職活動中

目指した職場は、事務職。そして「自分が興味を持てるもの」。

イメージ図:転職活動で、企業との面接をする30代女性

転職活動は、転職サイトハローワークを使って進めました。

はじめのうちは仕事と並行して求人探しをしていましたが、あまり捗らなかったため、退職して転職活動に専念するようにしました。

仕事を辞めると収入は当然なくなりますので、不安や焦りも出てきます。
自然と、求人を探して応募するペースも早まりました。

私が希望した条件は、前職同様事務職として働けて、そして自宅からなるべく近いところ。
前職は自宅から会社までの距離が少し遠くて、通勤時間が結構かかっていたんです。

それから、次の職場は「扱うサービスが、自分にとって興味を持てるもの」にしたいと思っていました。
私の性格上、興味の持てないものでずっと仕事をしていると、いつか飽きてしまうと思ったからです。少なくとも、前職で扱っていた自動車部品よりは、面白そうと思えるものを選ぼうと決めました。

希望に合う求人はそうそう見つかりませんでしたが、あるとき転職サイトで「ここが良さそう」と思った会社を見つけて応募したところ、トントン拍子で採用に行きつきました。

従業員10名ほどの、美容メーカーの会社でした。

転職活動にかけた期間は、3ヵ月ほどです。
苦労した点は、希望に合う求人がなかなか見つからなかったこと。

転職は本当にタイミングだと思います。良いなと思える職場は結局「空き枠」採用ですので、そもそも求人は少なく、募集人員も1名のみ。難易度はやはり高まります。

あと、面接ではこれまでの経歴や今後やりたいことを面接官から聞かれた際に、うまく話せないことも何度かありました。
私のようなふわっとした志望動機よりも、もっとしっかり固めた方が、きっと転職は決まりやすいのでしょう。

私は焦りからとにかく早く転職を決めようとしましたが、これらの点を踏まえるともう少し長い目で見て、じっくり取り組んだほうが良かったかなとも思います。

4転職後

転職した美容メーカーの会社は、「超」が付くほどの家族経営だった。

美容メーカーの商品

新しい職場は、美容商品を製造する従業員10名ほどの会社です。
前職では自動車部品を取り扱っていたのが、ぐんと身近な商品になったのは大きな変化でした。

私自身もその商品に自然に興味を持つことができ、商品知識を身につけたいと自然に思えたことは、よかったと思います。

また、社長が魅力的な存在で、まさにみんなを引っ張っていくリーダータイプ。
同じフロアにいると、実際よりも一回り大きく感じられる、そんな存在感の人でした。

私の仕事内容はお客様に商品の説明をし、受注から発送までを手掛けます。
馴染むのは半年くらいかかりましたが、先輩社員が丁寧にフォローをしてくれました。
家族経営ならではのアットホームな感じもよかったです。

小規模の会社でしたので、小回りが利くといいますか、気を遣う相手が限られて、やりやすかったです。会社の風土として「連絡や報告もマメに行おう」という方針があり、私に対してもきちんと情報共有をしてくれました。

商品の品質は高いと思いました。
会社一丸となってよい商品を作るという意気込みがありましたし、全国からも注文が来ていました。

やりにくさがあったのは、家族経営ということもあって、独特の哲学というか仕事への考え方があったり、社長とその家族の発言力が強かったりといった点です。

「そのやり方じゃない方がいいのでは…?」と思っても言い出せないような雰囲気がありました。

5その後、どうなったか。

私が思ったこと、感じたことを、もっと発信していきたい。

イメージ図:会議で自分の意見を発信する30代女性

新しい職場に転職して印象深かったことは、「家族経営の会社の難しさ」です。

アットホームで人柄の良さも感じやすいのですが、閉鎖的な部分もあります。
考え方が偏り過ぎていたり、外部からの声を聞かないこともありました。

せっかく良い商品なので女性にサンプルを配ってアンケートを取るのはどうだろうと思ったこともありましたが、社内メンバーに商品を配ることも、意見を聞くことも一切ありませんでした。

良く言えば、「自分たちを信じて、突き進んでいく」会社。悪く言えば、「社長とその親族以外、誰も口出しができない」会社です。

うまく行っているときはまあそれでも良いのですが、うまく行っていない時は一気にギスギスした雰囲気になります。
あげくには冷暖房をケチって真冬もコートとマフラーをしながら仕事せざるをえないときもありました。

◇ ◇ ◇

転職をして早一年が過ぎました。
仕事にはもう慣れて、ストレスもなく過ごせています。

今考えていることは、「もっと自社の商品について詳しくなろう」ということです。

商品自体は良いものを使っていると思っているので、積極的に商品について調べて、もっと知識を深めたいです。

まずは、お客様から専門的な質問を受けた際も、私の方で答えられるようになること(今は、詳しい社員に代わってもらうことが多いです)。

そしてその後は、商品をより良くしていく為の提案をしたいと思っています。
「商品企画」というと大層な感じがしますし、そもそも家族経営の社長たちはそんな働きかけは望んでいないかもしれませんが、でも、せっかく巡りあった会社ですから。

私が思ったこと、感じたことを、もっと発信していきたい。そう、思っています。

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