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薬剤師として10年。夫の転勤を経て薬局の調剤担当からドラッグストア販売に|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
薬局勤務
職種
薬剤師
従業員規模
15名
年収
650万円

転職後

AFTER
職業
ドラッグストア勤務
職種
薬剤師
従業員規模
10名
年収
500万円

目次

とりるさんの転職ストーリー

1これまでの私

製薬会社の営業担当から、薬局の調剤担当に転職して。

「調剤専門薬局」の調剤担当

大学の薬学部を卒業した後、私は薬剤師の資格を活用して製薬会社の営業担当として働いていました。

28歳の時にはじめての転職をして、「調剤専門薬局」の調剤担当として働き始めました。

それから30歳になって、現在の夫と知り合い、その2年後に結婚をしました。

現在も夫との2人暮らしです。子供はおりません。

私にとって、仕事はライフワークのひとつでした。

薬剤師の仕事も、そして仕事に集中できている自分も大好きでしたし、「辞めよう」と思ったことは一度もありませんでした。

ですので、結婚後はいわゆる「兼業主婦」として、家庭と仕事の二足のわらじ状態で働いていました。

そんな私が、

(仕事を辞めたほうが良いかもしれない…)

と考えるきっかけとなったのが、「夫の転勤」でした。

2転職のきっかけ

夫の転勤が決まり、引っ越し先の地で転職するかを悩んで。

夫の転勤が決まり、引っ越し先の地で転職するかを悩んで。

夫の転勤が決まりまして、その場所は当時の居住地から片道600km以上も離れた遠方でした。

当然ながら、当時の職場を続けることはできませんでした。

慣れない地に住む不安もあったので、

(──そうだ。一旦は専業主婦になって落ち着いてからこれからのことを考えよう)

と思っていたのですが、結果としてそのようにはなりませんでした。

転勤後、夫の収入が減ってしまう事実が判明したのです。

それでも切り詰めれば夫婦二人で生活できる程度の年収になりそうではあったのですが、余裕のない暮らしはそれでそれで不安なものです。

結局私は、引っ越し先ですぐに転職活動をすることになりました。

3転職活動中

慣れない土地での、転職活動。

慣れない土地での、転職活動。

(果たして、慣れない土地での転職活動はうまく行くだろうか…)

と不安になっていたのですが、それほど大変さを感じることなく、転職活動を進めることが出来ました。

理由は、おそらくですが転勤先の地で薬剤師が不足気味で、ある意味「売り手市場」だったからです。

就職情報誌や情報サイトを見てみても沢山の働き口や好条件の求人も豊富で、「応募先が見つからない」ということはまずありませんでした。

私は、フルタイムではなく時間的に余裕のある「パート勤務」で働いて家庭との両立を図っておきたかったので、それを重点に探していました。

転職サイトは、薬剤師専門のヤクジョブというサイトのサービスを活用しました。

そしてサービス利用の数週間後には、自宅から近いドラッグストアに転職先が決まりました。

4転職後

調剤薬局から、ドラッグストアへと職場が変わって。

新天地の職場

新しい職場は、スタッフの方々がとても親切で、とても働きやすい環境でした。

ドラッグストアの仕事で大切なことは、なによりも「コミュニケーション」です。

もともと私は「人との繋がり」が好きでしたので、訪れるお客さんと日常の世間話をしながら調剤や服薬指導を行ったりと、そこでのアットホームなコミュニケーションを楽しみながら働く事ができました。

1つだけ現在の職場で残念だったのは、「有休が取りづらい」という点です。

私は「処方箋担当の薬剤師」として採用されましたが、実際のところは接客や棚卸しなどの作業も行わなくてはいけなくて、忙しさでは以前の職場とは段違いのものでした。

店前や週末の休日にも出勤することも、何度もありました。

ですが、「すべての希望を適えられた職場」というものはそうそう無いのでしょう。

今は、新しい地での生活が今後軌道に乗って余裕と潤いが出るまで、夫と頑張っていこうと思っています。

参考:薬剤師の調剤薬局とドラッグストアの働き方・仕事内容比較

特徴 調剤薬局 ドラッグストア
主な業務内容 処方箋に基づく薬の調合・提供、患者への薬剤指導 一般用医薬品の販売、健康相談、美容商品や日用品の販売
専門性 高い専門性を要求される(薬剤師資格必須) 薬剤師資格があれば専門的な医薬品相談が可能
勤務時間 固定的なシフト制、病院やクリニックと連携 シフト制で夜間や休日も営業することが多い
顧客対応 患者と直接関わる、個別の健康状態や要望に対応 幅広い客層に対応、顧客サービスが重視される
キャリアパス 専門的な研修や資格がキャリアアップに直結 販売管理や店舗運営のスキルアップが可能

5その後、どうなったか。

これからも、薬剤師としての経験を活かせる仕事をしたい。

久しぶりの転職活動を振り返って、思うこと

今回、久しぶりに転職活動を実践してみて、あまりの様変わりに驚きました。

今から10年以上前の20代の頃に転職した際には、自分の足で求人募集を行っている募集先に訪れて面接を受けたりするのが基本でした。

ですが、今回の転職活動では、ほぼ全てがオンラインか郵送、電話だけで手続きが済んでしまいます。

正直、拍子抜けの感すらありました。

ただ、同時にそれは私たち求職者からしても職場選びを「転職サイトから送られてくるデータ」だけで判断できてしまうことになります。

もしかしたら若い人はそれで良いのかもしれませんが、(さすがにそれだけで転職を決めるのはあまりにも安易かな)というのが私の意見ですね。

実際に職場に足を運んでみて、そこで働く環境や人間関係をイメージすることが、転職活動を進めるうえでとても大切なのではないでしょうか。


──これから先、目指していることですか?

今は転職したばかりなので、今すぐになにかどうこう、という想いはありませんが、もしもまた、転職を迫られるようなタイミングが出てきたとしたら、次回は別の職場環境にチャレンジしてみたいという想いがあります。

これまで、製薬会社や薬局、そして現在のドラッグストアという職場環境で薬剤師として活動させてもらって来たので、これまでの経験を活かしてまた別の環境で自分の力を試せればよいな──と。

「別の環境」とは、例えば薬局を経営する側とか。──できるかどうかわかりませんけれど笑。

「経営」を通じて、これまでの私と同じような立場の方々が更に働きやすい環境を提供できればいいなと思う事がしばしばあります。

これまで私は、薬剤師として20年近く働いてきました。

もちろん「だから何でもできる」とは思っていませんが、それでも、その経験を大切に扱っていたい──そう思っています。

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