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30代半ばで「自由に生きたい」想いからフリーライターに転身|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
IT企業
職種
事務職
従業員規模
200名
年収
200万円

転職後

AFTER
職業
個人事業主
職種
ライター
従業員規模
1人
年収
240万円

目次

たま。さんの転職ストーリー

1これまでの私

ようやく定職につけたのは、30歳になってから。

ようやく定職につけたのは、30歳になってから。

ちょうど大学を卒業するころ、就職氷河期になって。

まあそれだけが原因という訳ではないんでしょうけれど、なかなか定職に就けず、フリーターとして長く生きてきました。

30歳目前になって、

(さすがにこのままではまずいな…)

と考え、何とかやっていける仕事に就こうと考えて就職したのが、IT企業の事務業務です。

家族は両親と祖母がいて、僕は実家暮らしでした。

やりがいと呼べるものも特に無く、生きがいは酒と料理でした。
自分でも料理をしてましたね、半分趣味みたいな感じで。

食べ歩きとか、そこで様々な人と話をするのが好きで、通いつめた店はいくつもあります。

食に関するこだわりは人一倍あったので、一時は飲食店で働こうと考えたこともありました。
──結局、実際に働いてみて身体がついていかなかったので辞めましたが。

そんな紆余曲折もあって、ようやくITベンチャーの事務という仕事にたどり着き、収入は低かったですが「ここで何とか生きていこう」と思いました。
──ちょうど、30歳頃のことです。

ITベンチャーの事務職

バックオフィス業務をサポートする役割を担います。
主に書類作成、データ入力、電話やメール対応、オフィス管理などの業務を通じて、社内外の業務が円滑に進むようサポートします。

柔軟な対応力やITリテラシーが求められることもあります。

ITベンチャーの事務職の主な仕事内容

仕事内容 説明
書類作成・管理 各種契約書や報告書、請求書などの作成や管理を行います。
データ入力・管理 顧客情報や売上データなどをシステムに入力し、データの整理と管理を行います。
電話・メール対応 社外からの問い合わせやクライアントとの連絡を電話やメールで対応します。
オフィス管理 オフィスの備品管理や、施設のメンテナンス手配、来客対応など、日常的なオフィス環境を整備する業務を担当します。
庶務業務 会議資料の準備、社内イベントのサポートなど、社内のさまざまな事務的なサポート業務を担当します。

2転職のきっかけ

こんな状態だったら、自由には生きられない。

パワハラ気味の上司

仕事をしていて、ずっと気に病んでいたことと言えば、僕の上司がかなり高圧的な人だったことです。
まさに「自分のルールが絶対」といった感覚の人でした。

一度見下した相手の意見は徹底的に聞かないタイプでして、僕ももれなくその中に含まれてましたので、何かと疑われる機会が多く、かなり辛かったですね。

ちょうどその頃、遠距離恋愛ながら彼女もできて、将来について改めて考えはじめた時期でもありました。

(収入がこのまま頭打ちで、伸びなかったらどうしよう)

といった不安も、やはり大きかったです。
上司ともそんな関係でしたので、出世コースとはとてもいえない状態でしたし。

それどころか、そんな風に(このままで良いんだろうか)と悩んでいるうちに仕事のミスも増えてきてしまって。

段々と上司だけではなく周囲から無言の圧力も感じられるようになり、精神的にも追い詰められていきました。

ある日、ふと

(こんな状態だったら、独立した方が自由に生きられるんじゃないか)

と思ったのです。──そうしたら、ブワーッとその想いが膨らんでいき、もうどうすることもできなくなりました。

そのまま、退職まで一直線です。

3転職中

フリーのライターで食べていこう。

フリーライターへの憧れ

さすがにノープランで退職するのはまずいと思いましたので、その後のキャリアプランについていろいろ考えました。

そして行き着いた考えが、「フリーのライターで食べていこう」ということでした。
もともと、文章を書くのは得意で、在職中もたまに副業でちょっとした文章を書いていたりもしていたのです。

フリーライターとは

フリーライターは、特定の会社や組織に所属せず、個人として記事やコンテンツの執筆を行う職業です。
雑誌やウェブサイト、ブログ、SNS、広告など、幅広いメディア向けに執筆し、テーマに応じて取材やリサーチを行います。

柔軟な働き方ができる一方で、自己管理能力やクライアントとのコミュニケーションスキルが求められます。

フリーライターの主な仕事内容

仕事内容 説明
記事・コンテンツの執筆 クライアントから依頼されたテーマに基づき、記事やコンテンツを執筆します。
取材・リサーチ 記事執筆に必要な情報を得るために、インタビューや現地取材、資料のリサーチを行います。
編集・校正 執筆した記事やコンテンツを編集し、誤字脱字のチェックや内容の確認を行います。クライアントの要望に応じて文章を修正し、品質を高めます。
クライアントとのやり取り 依頼内容の確認や進行状況の報告、納品後のフィードバックなど、クライアントとのコミュニケーションを適切に行います。
スケジュール管理 複数の案件を並行して進めるため、納期に合わせたスケジュール管理を行います。締め切りを守りながら、質の高いコンテンツを提供するための自己管理が必要です。

まずは使っていなかった有給を消化して、その間に自分自身がライターとしてどこまでやれるかチェックしてみました。

最近は「クラウドソーシング」といって、インターネット上のサービスで簡単に仕事を受けられます。

実際いくつか試してみたところ、ある程度の金額まではすぐに稼げるようになって。

(これだったら、食べていけるくらいはなんとかなるだろう)

そう思い、そして僕は、ライターとして完全に独立することを決めました。

感謝すべきは、退職時にも特に何も言わず、放っておいてくれた家族ですね。

せっかく就職できた会社を辞めた息子に対して、「出ていけ」とも言わずにそのままでいてくれましたから。

さすがに住む家と食べるものがなくなったら、すぐに独立とはいかなかったと思います。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は──

新しい職場は、自宅

新しい職場、ですか? ──もちろん自宅ですよ。

インターネットを通じてクライアントからの依頼を受け、パソコンひとつで仕事を進められます。

以前までのようにチームで業務するわけでもなく、日々関わる人間はかなり減りました。

仕事の量も自分でコントロールできるようになり、まず感じたのはストレスが大幅に軽減したことでした。

ですが、その分収入はかなり不安定になりました。
良い仕事が取れなければその月の収益は目も当てられないくらい落ち込むこともあります。

何か月か続けていくうちに、様々な人から定期的に仕事の依頼を貰えるようになりました。

無茶な要求をしてくる人もいれば、お人よし過ぎて心配になる人もいたり。

また、ライターの同業仲間も増えました。

だんだんと、独立当初に感じた孤独感はあまり気にならなくなっていきました。

5その後、どうなったか。

退職、独立を振り返って、今思うことは──。

退職、独立を振り返って、今思うことは──。

会社勤めの頃は、良く上司から

所長

「お前さ、そんなやり方で世の中やっていけると思ってんの?」

と怒られたものです。

ですが、実際やってみれば、何とかやっていけるものだなぁと思いましたね。

年収も伸びていますし、「こうしていけば、もっと収入を増やせる」という手ごたえもつかめるようになりました。

前職でずっと働き続けるのも一つの選択だったのでしょうけれど、今回新しい環境に飛び込んでみたことは、結果として(自分にとっては)良かったんじゃないかなと感じます。


今後はもっと収入を伸ばして人を雇えるようになりたいですね。

ライター業は、副業としてやるのは簡単ですが、本業としてやろうとしてうまくいかない人や、その勇気を踏み出せない人はたくさんいます。
そういった人をサポートする形で仕事ができたらなぁと。

僕はライターとして生きていくことで希望をもらえたので、それを伝えていけたら良いなと思っています。

あとは、もっと個人事業主としての選択肢が一般的になる世の中になっていけると良いですね。

もちろん、その選択はリスクも大きいですし、大変なこともたくさんあります。でも、一度きりの人生ですから。

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