これまでずっとカメラマン。仕事がなくなったとき、私は不動産営業へ転職した。|転職体験談
転職前
- 職業
- マスコミ
- 職種
- カメラマン
- 従業員規模
- 4名
- 年収
- 220万円
転職後
- 職業
- サービス業
- 職種
- 不動産営業
- 従業員規模
- 10名
- 年収
- 300万円
目次
みんぽんさんの転職ストーリー
1これまでの私
天職だった、カメラマンの仕事。

2020年3月頃まで、カメラマンの仕事をしていました。
給料は安かったですが、実家暮らしでしたので生活に困るということはありませんでした。
仕事内容は、ニュース番組やバラエティ番組の撮影業務。
職業柄残業は多く、帰りが深夜になってしまう日も少なくありませんでした。
それでも、自分の撮影したものがテレビを通じて沢山の人に流れる嬉しさは計り知れないもので、かつ毎日色々な現場に行って刺激を受けることもできていたので、本当に楽しく仕事をしていました。
映像を撮影する楽しさの他にも、元々子供の頃からカメラなどの機械をいじるのが大好きだったので、私はカメラマンを「天職」だと感じて毎日業務に励んでいました。
性格的に飽き性な私が、一つのことをここまで長く続けることができたのは、カメラだけだったのです。
家族も、子供の頃からの私を知っているので、仕事を応援してくれていました。
自分の大好きなカメラという仕事に携わることができていること、そして家族にも応援してもらっていることで、「この仕事は一生続けていく」ものと思っていました。
2転職のきっかけ
新型コロナウイルスの影響で仕事がなくなって。

2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によって、仕事での影響を受けた人は多いでしょう。私の会社、そして私自身もそうでした。
会社で関わる予定だったイベントの多くが中止に追い込まれてしまい、私の映像の仕事も激減しました。
最初は、
- 私
-
(…大変なことになった。だけど、ニュースの仕事ならすぐに元の状態に戻るだろう)
と、思っていました。
しかし、コロナ禍はすぐに収まることはなく、話題もほとんど新型コロナのニュースばかり。
当時(2020年3月頃)は新型コロナの報道に関してあまり撮影をする必要がなく、バラエティの撮影も控え気味になっている中、私の仕事はどんどん無くなっていきました。
そんな状況で、給与も半分以下に落ち込んでしまったのです。
僅かな生活費で送る日々が続きました。
そのうち、これから先の将来を考えるのが怖くなりました。
- 私
-
(このまま、カメラマンとしてやっていけるのだろうか…)
この新型コロナウイルスがいつ落ち着いて仕事が戻りだすのかも分からない状況では、カメラマンとしてやっていくにはとても不安でした。
そんな中、同期のカメラマンが転職をして他業種で働き始めたことを知って。
これをきっかけに、「今は好きなことで働くよりも目先の生活の為に仕事をした方が良い」と考えるようになり、私は転職を決意しました。
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3転職活動中
周囲のサポートを受けながらの転職活動。

転職活動では、コロナ禍の自粛ムード真っ只中でしたので、面接等で外出を繰り返す勇気が必要でした。
一緒に暮らしている家族から「出かけすぎじゃないか」「感染したらどうするんだ」と思われるのが不安でしたが、逆に応援してくれて。
- 両親
-
「早く転職出来るといいな、頑張れよ。」
と、毎日励ましてくれたおかげで、前向きに転職活動と向き合うことができました。
また、当時付き合っていた彼女にも、色々な面でサポートしてもらいました。
それから、前述した元カメラマンの同僚が一緒に求人サイトでの仕事探しを手伝ってくれて。一人で仕事の候補を見つけるよりも素早く希望の仕事の目星をつけられました。
周りの友達にもコロナ禍の影響で暇な時間が増えたからか、仕事について相談するとすぐに返事が返ってきて、具体的に友人たちの仕事の情報も聞くことができました。
おかげで、「皆の応援に応えるためにも、この転職は成功させたい」という気持ちを強く持つことができました。
最終的に私が内定をもらったのは、賃貸専門の不動産営業の仕事でした。
転職活動を開始してから、1カ月ほどで仕事を決めることができました。
応援してくれた周囲の人たちには、本当に感謝しています。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

カメラマンしかやってこなかった私でしたので、不動産の知識は全くありませんでした。
ただ、このコロナ禍で同時期に転職してきた人は私以外にも何人かいて、幸運にも会社自体が私たちのような未経験の人に対して親身になって教えてくれました。
覚えることは多かったですが、「未知の分野に携われる」という新鮮さもあって、それなりに楽しみながら働き始めることができたと思います。
仕事もコロナ禍の影響でそこまで忙しいというわけではなく、比較的ゆったりと自分のペースで仕事を覚えられる環境にあったことも、幸いでした。
営業トークなどこれまで一切やってきたことのない私でしたので、お客様との対面営業ではとても緊張しました。
ですが、何度か経験していくうちに、来店するお客様の誰しもが「最近のコロナ禍」について気にしていることを知って。
もちろん私自身もそうでしたので、対談の際に「コロナ禍の話題から徐々に案件の話に移っていく」というやり方で、意外にも上手くやっていくことが出来ました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

今回転職活動をして思ったのは、コロナ禍の影響を大きく受けている職種・業種と、ほとんど受けていないところとで差があるということです。
私の場合は生活できるお金が重要だったので、コロナ禍でも安心して生活の出来ると思った職種に転職しようと考えました。
「カメラマンの仕事を続けたかった」とは今でも思いますが、生活できなければ意味がありません。
また、もし今回、飲食業や観光業などコロナ禍の影響を大きく受けている業種に転職していたら、やはり生活は厳いままだったでしょう。
適切な選択をして転職できたこと、また、支援してくれた周囲の存在にも改めてありがたさを感じています。
人それぞれ違う仕事をしていて状況が違うからこそ、友達や周りの人に現状を尋ねたり聞いてみたことによって上手く転職活動が出来たのだと思います。
また、いつ終息するか分からないコロナ禍で、気持ちとしても不安な状態が続いてましたので、周囲の存在はメンタル面でも重要な存在でした。
これからコロナ禍中に転職する方は、一人で抱え込まず、周囲に相談したりサポートを求めながら活動してほしいですね。
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◇ ◇ ◇
今後は、コロナ禍に負けずに、たくさんお金を稼ぎたいと思っています。
現在の職場には、基本給のほかに歩合制があります。つまり、頑張って成約数を増やせばより多くのお金を稼ぐことができます。
まだ不慣れで分からないことも多いですが、日々精進してその目標に近づいていければと思います。
また、不動産業は宅建の資格があると手当もつくので、勉強をして少しでも生活のレベルアップを図り、両親にも恩返しがしたいですね。
宅建(宅地建物取引士)とは
宅建とは、不動産取引の専門家のことで、宅地建物取引士は国家資格にあたります。
宅地や建物に関する取引を、安全かつ迅速に行うためにできた資格制度です。
資格を取得することで、専門知識のない顧客に対して不動産の売買や賃貸物件の斡旋を行うことができます。
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それから、仕事が落ち着いて最近は物欲もでてきました笑。
車や洋服など、ほしいものは沢山あります。
「大変な状況だから今は買えない」と決めつけず、「今でも出来る」と思えることは、一所懸命働いて実現させていきたいと思います。
カメラマンの時同様に、今の不動産営業の仕事にやりがいや楽しさを沢山見つけられるよう、頑張っていきます。