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「残業代が、支払われていない…!」事務職で働いて、転職して|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
商社
職種
事務職
従業員規模
6人
年収
200万円

転職後

AFTER
職業
IT企業
職種
事務職
従業員規模
11人
年収
300万円

目次

あみたろうさんの転職ストーリー

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1これまでの私

先の見えない就職活動で、目的も無いまま事務職に。

イメージ図:先の見えない就職活動で、目的も無いまま事務職に。

私は元々、就職したくありませんでした。

というのも、仕事において自分が成し遂げたいこと、熱意を持って取り組めることが、学生時代、何も見つけられなかったからです。

大学の頃はとにかく毎日が楽しくて、好きな授業を受けて、友だちと帰りに遊んで、アルバイトで稼いだお金を自分の好きなことに使って。

そんな毎日がずっと続けばいいのに、と思っていました。

けれども、最終的には皆卒業して、何らかの形で社会に出なければいけません。

(一体、私は何をすればいいんだろう…?)

就職活動はまったく先が見えない暗闇の中を、がむしゃらにもがき続けるような感覚でした。

だからこそ、深く考えも無いままに、最初に内定をもらった会社に就職してしまった。

今思えば、ここで既に間違えていたんですね。

従業員が一桁しかいない、小さな商社の事務職に就きました。

職場は私以外、皆両親と同じくらいの歳の人ばかりで。

おまけに小さな会社ですので、一人ひとりの業務がとても多い。
入社早々、残業続きでした。

すぐに後悔をしました。

2転職のきっかけ

その給与明細には、残業代が一切含まれていなった。

イメージ図:うなだれる女性

入社から1ヵ月が経ったタイミングのことでした。
社会人になって初めての給料日です。

唯一と言っていい、私のモチベーションでした。
残業・残業の毎日で、心も体も、早くも疲れ切っていました。

(仕事帰りに買いものにでも寄って帰ろう)

そう思っていました。

給与明細を渡された時、はじめは見間違いかと思いました。
でもすぐに自分でも計算をし直して、残業代が一切支払われていないことに気づいたのです。

毎日終電近くまで働いてた。
休日にだって出勤した。
「接待」と称して、深夜の居酒屋で取締役にお酒を注がされたこともあった。

けれど、私はすぐに行動には移せませんでした。

きっとはじめのうちだけだろう。
長く勤めればそのうち状況も変わるんじゃないか。

心の片隅では「そんなことあるはずない」と分かっていたのに。

結局私が転職を決意したのは、それから約2年後のことでした。──そう、状況は何も変わらなかったのです。

3転職活動中

しがらみを断ち切って、新たな一歩を。

当時私は、大学生の頃から付き合っていた恋人と同棲していました。
彼は学生の頃からバンドを組んでいて、卒業後も「夢を追いたい」という理由で就職せず、フリーターをしていました。

私が転職するタイミングで、彼とはもう長くは一緒にいられないとは感じていました。

私が思い切って「今の仕事を辞めたい」と話すと、彼は

「その間、家賃とかはどうするの? 俺のバイト代だけじゃ暮らせなくなるよ」

と言われました。
その瞬間、私の中でプツンと、何かが切れた音がしました。

結局この人は、私に寄りかかって楽に生活したいだけなんだ。
その数日後に、彼とは別れました。

それからは心機一転と言いますか、妙にすがすがしい気持ちで

(よし、ここから再スタートだ!)

という気持ちで、転職活動に臨むことができました。

私はまだ「第二新卒」枠で転職することが可能だったため、「ここだ」と思った会社の書類審査は基本的にはすべて通過していました。

第二新卒とは

「第二新卒」とは、高校学校や大学、専門学校等を卒業して一旦就職したが、短期間のうちに転職を志す人のことを指します。「20代においてはじめて転職をする社会人」というイメージで扱われることが多いです。

同時期に転職活動をしていた大学の友人がいたので、その友人と励まし合いながら、時には情報を交換しながら活動できたのも、くじけずに動き続けられた理由だと思っています。

新しい職場は転職活動を始めて1ヵ月後に決まりました。

職種は同じ事務職でしたが、何度も会社の方と面談を重ねていく中で、「ここでならやっていけそうだ」と強く思えたのが、大きな決め手です。

4転職後

転職後の新しい環境で、待ち受けていた状況は。

新しい会社は、規模は以前の職場と変わりませんでしたが、働いている方々の能力が総じて高いのか、以前と同じ業務量でも、きちんと定時内で終わらせて帰ることができました。

職場の方の人柄も、とてもやさしい方ばかりで、当然ですが残業代もボーナスも、きちんと支払われています。

それだけで大満足なのですが、特によかった出来事があります。

ある日の飲みの席で、社長に

「なぜ私を採用してくださったのですか?」

と尋ねたことがあります。
すると社長は、

社長

「君は絶対に能力があるってことは、話しててすぐに分かったよ。その能力を発揮できないんじゃかわいそうだと思って」

そう言ってくださったのです。
今思い返してみれば、初めて私が、面と向かって誰かから肯定された瞬間かもしれません。

この会社に出会えて本当に良かったと、心の底から思いました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

単純に給料が待遇が上がったことも、転職をしてよかったことではありますが、それ以上に、私自身が社会人としての自分の価値を信じられるようになったことが、何よりも良かったと思っています

以前の職場では、どんなに激務をこなしても、休日にまで出勤しても、その努力を認めてくれる人は一人もいませんでした。

あのままでは、私は随分と狭い価値観と世界の中で、毎日自分を押し殺しながら過ごしていたと思います。

後悔は、きちんと考えて就職をしなかった自分、ひどい待遇を受けながらも、すぐに行動できなかった自分に対して思います。

しかし、最終的に行動出来て本当に良かった。
そう思います。


転職してから3年が経ちました。

業務も一人前にこなせるようになりました。

これからは今の会社にもっと恩返しができるよう、そして自分自身の力を上げられるよう、資格の勉強も始めたいです。

いずれは同僚や上司、部下から信頼されるような立派な社の一員として、社外でもお役に立つ仕事ができるように業務の幅を広げていくつもりです。

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