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人材派遣会社から地方公務員へ。「誰か」と「自分」の幸せを叶える働き方を。|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
人材派遣
職種
営業
従業員規模
100名
年収
400万円

転職後

AFTER
職業
市役所職員
職種
公務員
従業員規模
250名
年収
360万円

目次

しんのすけさんの転職ストーリー

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1これまでの私

「人」と「社会」をつなげる仕事をしたい。

イメージ図:「人」と「社会」をつなげる仕事をしたい。

学生の頃、私は「心理学」と「社会学」を熱心に学んでいました。
それらを知識として身につけていくうちに、

(将来は「人」と「社会」をつなぐ仕事がしたい)

という思いが強まっていきました。

そんなわけで、私が卒業後に就職したのは、東京の人材派遣会社です。

入社後数年間は一切の不満なく働いていました。
元々、志していた道でしたし、「誰かの役に立てている」という実感が持てる仕事でしたから。

しかし、30歳を目前に控えた頃でしょうか。
ふと、頭にある疑問が過ぎったのです。

2転職のきっかけ

自分が「ブラック企業」の片棒を担いでいるような気がして。

イメージ図:自分が「ブラック企業」の片棒を担いでいるような気がして。

「人」と「社会」をつなぐという仕事は大変立派なものだと思っています。

しかし、派遣社員を雇う企業の中には、いわゆる「ブラック企業」もいくつかありました。

それでも大事なお得意様ですから、時折は人を紹介しなければいけません。

ブラックな会社と知りながら、求職者にはそれを押し隠して就職を促す。
正直、まったく気持ちのいいものではありませんでした。
自分もブラックの片棒を担がされているような気分にもなりました。

その頃から少しずつ、かつての自分が抱いていた理想と現実に、溝のようなものが生じていきました。

悪いことは重なるもので、ちょうどその頃に、実家の父が病気になりました。
母一人で父の面倒を見るのは、とても気がかりだというのもあって、

(ここら辺が人生の分岐点なのかもしれない)

と、思ったのです。

それからの決断はすぐでした。会社を退職し、私は地元にUターンしました。

3転職活動中

「そうだ、地方公務員になろう」

イメージ図:「そうだ、地方公務員になろう」

私の地元は茨城の片田舎です。
東京に比べて、就職先は全然ありませんでした。

ある程度の安定性があって、かつ「人の役に立つ」という観点も大事にしたい──。
そこで私が選んだのは、市役所職員になる道でした。

その日から、公務員試験合格を目指しての勉強の日々が始まりました。

実家で両親と共に暮らしてはいましたが、生活の面で世話になることは気が引けたので、前職で溜めた貯金と、勉強の傍ら日雇いのアルバイトもしつつ、自分の支出分はきちんと賄っていました。

地元の役場には学生時代の友人も勤めていましたので、試験の対策など、詳しいことを色々と教えてもらっていました。

そして試験当日。
これまでの必死の勉強と友人の助言も功を奏し、無事にパスすることができました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:新しい職場で、待ち受けていた状況は。

地方の市役所勤めですので、前職に比べると給与は下がりました。
しかしその分、きちんと定時で上がれる仕事です。

ただ、田舎町ならではの辛さもあって。
私の地元は深刻な人手不足であり、地域のイベントごとが休日にある時は、
必ず市役所職員も駆り出されます。

お祭りのお神輿担ぎなどは、ほぼ強制参加です。

そうなると休日はあって無いようなものですので、疲れは非常に溜まります。

また、人と向き合う仕事を志してきた私でも、さすがに滅入ってしまうこともありました。

たとえば公務員を敵視し「税金泥棒」扱いして怒鳴り込んでくる人などです。

以前の職場では対企業のやり取りが多く、ある程度の節度を持って互いに接していました。
それが一般の方相手となると、時には容赦なく罵声を浴びせかけてくる方もいるのです。

そういう方は、こちらが何を言おうと話が通じない部分もあり、正直お手上げ状態でした。

5その後、どうなったか。

今回の転職で、良かったこと、残念だったこと。

イメージ図:今回の転職で、良かったこと、残念だったこと。

公務員へのジョブチェンジについて、「見かけの条件」に惑わされていた部分は否めません。

定時に上がれて、週休二日制」と聞けば、とても魅力的に見えますよね。

しかし、実際はそうではありませんでした。
転職の際には、条件面以外の部分でも、しっかりと調査したうえで転職を決めることをおすすめします。

私がかつて、ブラック企業である側面を隠しながら仕事を斡旋していたように、それと同じことが自分に返ってきたという気持ちです。

私と同じような目に遭う人が少しでも減るように、ここで忠告させていただきました。


一方で、今の公務員の仕事は生まれ育った町に貢献できる喜びもあります。

両親や友人、世話になった方々の生活を豊かにできる可能性を持った仕事です。

そして当面の目標は、仕事とプライベートの両立を図ることです。

他の職員も、休日にまで仕事が介入してくる現状にはうんざりしていると言います。

たとえば役所内で担当を決めて、イベントへの参加を当番制にするであったり、行事の数自体を減らすであったり、やり方はたくさんあると思います。

それらを実施できるような体制を、私たちで作っていきたいと思います。

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