ライターになろうとした私に立ちはだかったのは「学歴の壁」。事務職からフリーランスライターへ|転職体験談
転職前
- 職業
- 印刷会社派遣社員
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 220万円
転職後
- 職業
- フリーランス
- 職種
- ライター
- 従業員規模
- 1人
- 年収
- 150万円
目次
soukennbityaさんの転職ストーリー
1これまでの私
高校卒業と共に就職。印刷会社への派遣社員に。
高校卒業と共に就職し、ある印刷会社の事務の仕事に就きました。
雇用形態は派遣社員になります。
印刷会社の事務職
印刷会社の事務職は、印刷業務がスムーズに進行するようサポートする役割を担います。見積書の作成、受注管理、納期の調整、顧客対応など、印刷物の製造に関する事務作業全般を行います。
「また、営業や製造部門との調整を行い、クライアントが求める品質や納期を満たすためのサポートを行います。
印刷会社の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
見積書作成 | クライアントの依頼に基づき、印刷物の見積書を作成します。 |
受注管理 | 受注内容を管理し、製造部門や営業部門と連携しながら、印刷物の製造を調整します。注文内容の確認や納期の調整を行います。 |
納期調整 | クライアントの要望に応じて、印刷物の納期を調整します。進行状況を把握し、必要に応じて製造部門との連絡や調整を行います。 |
顧客対応 | クライアントからの問い合わせに対応し、印刷物の仕様や進行状況についての質問に答えます。 |
母と兄の3人暮らしで、あまり裕福な家庭ではありませんでした。
兄も高校を卒業と共に働いていたので、私も自然と同じ道を歩んでいました。
印刷会社の事務の仕事を選んだのは特別な理由も無く、年齢や学歴を問わない会社であったために、そこで働くことにしたという経緯があります。
モノづくりの仕事にも興味はありましたし。
古くからある会社でした。
業績は安定していましたが、業界の特質上、繁忙期にはかなりの長時間労働を強いられました。
人手も十分でない状況でした。
スタッフ全員で(派遣社員も含め)シフト調整をしながらなんとか間に合わせていた、という状況だったと思います。
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勤めて一年後には臨時社員に昇格させてもらいました。
就職と共に上京し、親元を離れて一人暮らしをし、少しずつ仕送りもできるようになってきて、一人前の社会人になれてきたかな、と思っていました。
2転職のきっかけ
一からモノ作りに携わりたくて。
転職を決意したのには、いくつかの理由があります。
一番大きな理由としては、ほかにやりたいことができたためです。
印刷会社の事務仕事は、それまで完成された原稿を加工・検査する役割を担っていたのですが、言ってしまえばひどく退屈な作業でした。
私としては、既に完成された原稿を扱うのではなく、一から創り上げることに携わりたいという思いがあったのです。
もう一つの理由としては、職場環境が大きく変化したこと。
私の所属する部署が、別部署に吸収合併され無くなってしまうことになったのです。
合併されても待遇等は変わらないとのことでしたが、これを機に、新しい場所へ飛び出してみるのもいいんじゃないか、そう思ったのです。
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3転職活動中
転職活動で立ちはだかったのは、「学歴」の壁。
私の社会人としての経験は、当時の印刷会社での経歴がすべてでした。
どんな会社がいいのかであったり、転職の進め方であったり、職場の信頼できる上司や母に相談しながら進めていきました。
私が目指したのは、Webライターの仕事。
Webライターとは
Webライターは、インターネット上のコンテンツを執筆するライターです。ブログ記事や商品レビュー、ニュース記事、企業の紹介ページなど、さまざまなジャンルで執筆を行います。
「SEO(検索エンジン最適化)対策を意識しつつ、読者の興味を引く魅力的なコンテンツを作成することが求められます。
Webライターの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
記事の執筆 | クライアントやメディアの依頼に応じて、Web上で公開する記事を執筆します。読者にとって有益な情報を提供し、SEOを意識して検索エンジンに表示されやすい文章を作成します。 |
リサーチ | 記事に必要な情報を集め、正確で信頼性のある内容を提供します。信頼性の高い情報源からのリサーチが求められます。 |
SEO対策 | 検索エンジンで上位表示されるように、キーワードを選定し、適切に配置します。SEOの知識を活かして、読者と検索エンジンの両方にアピールする記事を作成します。 |
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マイナビ転職、リクナビNEXTといった転職サイトに登録し、求人を探しました。
そうしてわかってきたことが、ライター・編集の仕事が、いかに未経験からの転職が厳しいのかということです。
求人こそ多いものの、必要な資格や経験が無い。
特にネックとなったのが学歴です。
大学卒業が最低限の応募条件に記されているものがほとんどで、改めて「この国はやはり、学歴社会なんだ」と感じました。
そんな状況を変えたのは、ある言葉を見つけた時でした。
それは、「業務委託」。
はじめのうちはよく分かりませんでしたが、調べてみると、会社と業務単位で契約を結び、お仕事を貰える仕組みのことでした。
いわゆるフリーランスでの仕事というわけです。
これならば学歴も問われずに済みますし、またお仕事も自宅で作業できます。
お仕事はクラウドワークスやランサーズといった「クラウドソーシング」で、随時募集されていました。
経験を積んで品質とスピードが担保できれば、十分な稼ぎも得られるだろうと思いました。
そして私は23歳の時に、在宅ライターとしてデビューしたのです。
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4転職後
フリーランスライターとしての活動が始まって。
せっかくの在宅でできる仕事です。
私は地元に戻ることにしました。
引っ越しの際に、不動産会社の担当者に不審そうな対応をされたことがありました。職業欄に「フリーランス」と書いていたのが、不安に思われたのかもしれません。
審査が下りるまでやや時間を要したようにも感じます。
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地元での住環境も伴い、いざ仕事を始めてみると、やはりそこでも大変なことがたくさんありました。
いちばんは収入の問題です。
はじめのうちはもらえる仕事も少なく単価も低いため、初月の収入は2万円程度。生活はかなり苦労しました。
それでも昔から文章を書くことは好きでしたし、なんとかやる気は失わずに続けることができました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
やはり、自分で一からモノを創り出すという作業は性に合っていると感じます。
どんな形であれ、自分が作ったものが世の中に出るというのは大きなやりがいになります。
ただ、フリーランスで仕事を始めるということは、相応の覚悟がいるものだと、実際に経験して学びました。
自力で仕事を獲得し、クライアントの信頼を勝ち得ていく。
これはなかなか一筋縄ではいきません。
私の人生の中ではかなりの博打だったと思います。
今の仕事を始めて、もうじき2年が経とうとしています。
2年前に比べると、文章の腕もかなり磨かれてきたのではないかと思います。
今後の目標としては、専属ライターとして、どこかの企業に再就職できないか考えています。
これまでの経験と実績があれば、学歴の面も賄うことができるんじゃないかと希望を抱いています。
また、ライターとしての技術だけでなく、クリエイターとして、Webサイトを立ち上げるための技術なども習得できればと思います。
できることが増えれば、可能性も広がっていくでしょうから。
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